私の音楽日記

2004年10月31日(日) 「TRUE」  中島美嘉  2002.8.28


「AMAZING GRACE」で始まる、最強、捨て曲一切なしのファーストアルバム。
デビューアルバムでここまでやれるアーティストがいるんだと愕然とした。
全曲、素晴らしい。楽曲、歌唱力、ともに全部すごい。
このアルバムは本当に聴き倒したので全曲歌えるようになった。
でも、のどが弱くて曲が難しくて歌えないんですけどね。

詞、曲、歌とすべてにおいて完璧に近いものを感じるけど、秋元康さんの詞がなんてすてきなんでしょう。

「WILL」

 ”「あの頃」って 僕たちは 夜の空を信じてた
  同じ向きの 望遠鏡で小さな星探した
  いつもそばに 誰かいて 孤独の影 紛らせた
  停電した夏の終わりに 手さぐりして キスをしたね

  あれから僕はいくつの 夢を見て来たのだろう
  瞳を閉じて見る夢よりも 瞳を開きながら
  
  あれから僕はいくつの 自由を生きてきただろう
  運命の支配じゃなくて 決めてたのは 僕の「WILL」

  過ぎてく過去は すべて 自分の通り道
  この夜の空に 変わらない永遠が 見守っている

「STARS」

  ”あんなに離れてる 小さなあの星が
   輝いているのは 想いを信じているからでしょう

   手に触れられないと 存在しないような
   あきらめ方をしてしまうけど
   遠い光 消えやしない

中島美嘉さんに一番あっている曲は「CRESCENT MOON」かな。
これは彼女の魅力を最大限に生かした1曲だと思った。
   
本当に何度聴いても飽きないアルバム。



2004年10月30日(土) 「君と歩いた青春」  太田裕美  1981


このアルバムには伊勢正三さん作詞、作曲のあの名曲「君と歩いた青春」が収録されている。
この曲以外の曲は全部裕美さん作曲。詞はいろんな人が書いている。
これまで裕美さんが特に歌が上手いと思ったことはなかったけれど、
このアルバムを聴いてすごく上手いなあと初めて感じた。

最初の「セカンド・ランー二番館興行ー」はフォークソング調で始まるが、
サビからオーケストラもかぶさり、大きく盛り上がる。

「雪・一信」はちあき哲也さんの詞で、つぶやくように歌う歌で、
雪がしんしんと積もる音が聴こえそうな曲。

 ”好きになればなるほど あんな日々がもどかしくて
 
  女だもの ただ、たしかめあえた胸の何かより
  いつもそばに ああ いられるようになりたかった
  So you miss me… I miss you

5曲目、LP時代のA面最後の曲は作詞も裕美さんで思いがこもっている。

 ”一度きりの青春 悔いはない
  あなたがいて 歌があれば
  他に 何も いらない

「あなたのそばに…」

「くちぐせ」「Smile」「恋はミステリー」は裕美さんらしいポップでカラフルな曲。

ラストの「サヨナラの岸辺」が私は一番好き。
これは松本隆さんの作詞で松本さんの本音かなあと当時思いながら聴いていた。

 ”別れを口にしないのは
  たぶんまた逢える気がするからね
  この店を出て潮風にあたれば
  そこはサヨナラの岸辺

  好きになるのがこわかった
  これだけは正直な気持ちなの
  あなたの腕をすり抜けて逃げれば
  そこはサヨナラの岸辺

このアルバムには私の大好きなアレンジャー大村さんと大好きな作詞家のKUROさんが参加されている。
お二人とも早くに亡くなられてしまった。
このアルバムのクレジットを見ると万感の思いがこみあげてしまう。



2004年10月28日(木) 「こころの扉」  高木麻早  1975.7


中学生の頃に気に入っていて、針飛びだらけの盤になるほど聴いたアルバム。
高木麻早さんの声はふっくらとしていて、それでいて音域が広いようで、
低い声はしっかりとしていて、高い声も消え入りそうな声でなく、
自然にのびていく声。

このアルバムは全曲麻早さんの作曲で詞は色んな方達にお願いしたようだ。
麻早さんの音楽はフォークというよりちょっとカントリーっぽいと思う。
悲しい歌や静かなバラードでさえもリズミカルに弾んでいる。

シングルヒットした「すりガラス」。
この歌は麻早さんが歌っていくうえで、思い悩んでいる時期に作られた曲ということらしい。
窓の外がみえそうで見えないすりガラスに
ご自身の気持ちを照らし合わせてみごとに気持ちのもやもやを表している。
しかしこういう歌でさえ、重たくならないところが麻早さんらしい。 

「旅じたく」はウィッシュの伊豆丸礼子さん作詞で失恋の歌。
  ”あなたがいなくても さびしくはないのよ
という歌なのだけど、弾んで弾んでいかにも楽しそう。
高音もきれいで、ピアノも弾んでいる。

唯一「さようならの詩」は静かな愛の歌。
この曲だけが静かに語っていてアルバムにメリハリを与えている。

「不思議な気分」
この曲は別れた人を思い出して、もう一度やりなおせるかしら…という
とても不確かなどういう状況なのかよくわからない歌だけれど、
これを聴いているとなぜか安らかな癒されるような気がする。
まさに「不思議な気分」になっていく自分を感じてしまう。
このアルバムはどの曲も不思議な安らぎを与えてくれる私にとって異色のアルバム。
 



2004年10月26日(火) 「再会」  The LOVE   2004.6.23


「The LOVE」というグループのことはぜんぜん知らないのだけど、楽曲が良いので聴いてます。
詞、曲そのものにハートがこもっていて、曲作りのテクニックも充分なため、
思わず引き込まれてしまいました。
グループ名そのままに色んな「愛」を歌っているのだけれど、
10年いいえ、20年くらい前のニューミュージックを聴いているような錯覚に陥ります。
詞、曲、ボーカルが一昔も二昔もまえの感じですが、音は古臭くはありません。
ミディアムテンポのバラードがお得意なようで、印象的な言葉が多く、
ニューミュージックの時代を思い出してしまいました。
こういう歌を得意とするグループが存在する事を最近になって初めて知りました。
もうデビュー7年ということで、地道にがんばっているグループです。

中でも「遅咲きの花」は名曲中の名曲なので、ロングセラーでヒットすればいいなあ、もっと色んな人に聴かれるようになれば、きっと愛されるグループになるだろうなあと思いました。
そのためにも私は有線にリクエストいっぱいして、がんばって貢献しています。



2004年10月25日(月) 「心のうちがわかればいいのに」  佐々木好  1982.2

もう20年以上愛聴している佐々木好さんのファーストアルバム。
大事な言葉だけを凝縮させ、ほとんどの装飾をとりはらったかのような歌の数々。
そのせいかこのアルバムの曲は時間的にはとても短い。
詩も短いものが多い。でも、内容は濃い。

 ”二人でドライヴニコニコしながら
  あなたと私は笑う
  対向車が恐くないかと尋ねると
  ガックリした顔になりカリーナを眺めて
  人間てサ自分は信じられるけど
  他人はなかなか信じられないものだ
  あー心に焼きつき ますます好きになりそう

  二人は想い出にすぎないみたい
  初めから知ってた
  アフロの頭はもう切ったかしら
  ニコッと笑っておくれもう一度
  出会いってサ決められているみたいに
  不思議と別れがあるね
  あー私の名前だけあなたに呼んで欲しい
    「ドライヴ」

誰がなんと言ってもこの歌が一番好き。

余分な言葉は一つも無い。
楽しい今現在から別れまでを予感していて、
それは悲しくとも確実に来るとわかっている。
しつこくないところが佐々木好さんの歌の特徴。
冷静に理解することができる。

「今日はどんな日でしたか」「#4006」「心のうちがわかればいいのに」では
身近な生活観や心象風景を素直に淡々と歌う。
 
 ”今日はどんな日でしたか 疲れましたか
  一日が長く感じたり短く感じたり
  邪魔になる事や
  何かをしようと思っても
  過ぎてく時のほうが速くなる

 ”心のうちがわかればいいのに
  それからあなたの性格も

なぜ『心のうちがわかればいいのに』をタイトルにしたのかはわからないが、
誰もが一度は持ってしまう願望でしょう。
実際は心のうちがわかってしまえば恐い事が多いと思うけれど、
誰もが一度はそう思うのでしょう。
でも、心のうちがわからないからこそ人は人を好きになるのでしょう。  



2004年10月24日(日) 「朧月夜〜祈り」  中島美嘉

 ”菜の花畠に 入日薄れ
  見わたす山の端
  霞ふかし。
  春風そよふく 空を見れば、
  夕月かかりて におい淡し。

「朧月夜」。
こんなにいい歌だとは知らなかった。中島美嘉さんが歌ってくれたおかげで気づいた。
元がいい歌だと思うけど、
葉加瀬さんのアレンジや美嘉さんの歌唱で新しく生まれ変わった。

暗いところや夜はどうも苦手だけど、こういう音楽を聴いていると
ああ、一人じゃないって思ってしまう。



2004年10月23日(土) 「天下無敵の愛」「月明かりの下」  酒井法子

ネッ友と言わせて頂いていいんでしょうか?
ネットで知り合って、あっという間にすっかりお世話になってしまっているNさんが教えてくれた曲。
大好きな斉藤由貴さんがノリピーに作詞した2曲。
作曲は崎谷賢次郎さん。

2曲とも素敵な素敵な曲です。

「天下無敵の愛」は母ならではの子どもへの愛の歌。
それも天下無敵な愛の歌。
最初聴いた時はびっくりしました。あまりにもきらきらとアップテンポで。
崎谷さんはこういう曲も書かれるんですね。
アレンジもハードできらきら系の音満載でノリピーのきれいな声もなめらかです。
一生懸命歌ってる。聴いていて気持ちいいなあ。
アレンジはエレキの刻み方がいい。
こういう刻み方の音は久々に聴いた気がする。
歌が終って演奏があっという間に終るところも、さわやかな印象でとってもいいと思う。

 ”だけど だけど 愛してる どんな時も世界一
  例え駄々こね へ理屈 ワガママされても
  問答無用! 捕まえたら 問答無用! 抱きしめちゃえ
  これこそ 天下無用の 愛の技


「月明かりの下」もすてきです。
こちらはミディアムテンポでやさしく深い愛の歌。
ノリピーの声がとてもクリアでサビの部分はうっとりしてしまう。

 ”やがて 花は芽吹いて 咲いては散ってゆくけど
  めぐりゆく季節を越えて 変わらないものがあるの

由貴さんの詞はやっぱり感性豊かでいいな。もっともっと聴きたい。
それと同時にノリピーもなめらかに歌う人だと再確認した曲でした。









2004年10月22日(金) 「ほし・つき・ぴあの」  村松健  1993.9.22

秋に聴くピアノ。
シンセとかほとんど使ってなくて、ピアノのほかはリズム楽器だけかなあと思うほどのシンプルで繊細なベストアルバム。
デビュー当時はもろにフュージョンですごく爽快で疾走感があり、走るピアノって感じだった。

倉本さんの大人のピアノも大好きだけど、村松さんの王子様のピアノがやっぱり好きだなあ。
このアルバムは繊細そのものの安らぎのピアノ。
特に「星が生まれる丘」「キャンドル・パワー」「封じこめられた光と影」あたりは秋の寂しさと強さを表現しているような気がする。
そして「月とお話し」「大きなとちの木〜11月」「生まれ変わっても」で
冬へ向っていく。
決して振り返らずに。



2004年10月21日(木) 「Wish You The Best」  倉木麻衣  2004.1.1

選曲的には少々の不満があるもののいい曲ばかりでうれしいうれしい初のベスト。
ジャケットの麻衣ちゃんがもうめちゃくちゃかわいいので、ジャケットもすごく気に入って買った一枚。
なぜ麻衣ちゃんの曲が好きなのか考えてみると、80年代のAORの香りがするから。
デビュー当時はよくヒッキ−の音楽と比較されていたけど、ヒッキ−の曲は80年代のAORとは遠く離れているでしょう。

麻衣ちゃんの音楽は彼女ならではのものだと思う。
AORに今の音の要素が混じっていて、ハスキーで透明感のある声がのっかっている。
麻衣ちゃんの書く歌詞にもとっても共感してしまって、英語まじりの乾いた感覚の前向きな歌詞も大好き。

「Stay by my side」の流れるようなメロディー、「Secret of my heart」の心に残るサビ、
「NEVER GONNA GIVE YOU UP」の洋楽のようなリズムと打ち込み、「Delicious Way」はたしかファーストアルバムの1曲目ですごいインパクトを感じた曲、
「Reach for the sky」「風のららら」の爽快さ、「冷たい海」すばらしくなめらかな英語交じりの日本語詞。
ノリノリの「Stand up」や「Winter Bells」「Feel fine!」。
私は日本語と英語の見事な融合に魅力を感じるけど、
ほとんど日本語の歌詞の「Time after time〜花舞う街で〜」の日本的な言葉の数々もいい。京都で作った歌詞かなと感じてしまう。

二枚組にしてほしかった。
私の好きな「Lovin' you」が入っていない事は非常に残念。
シングル曲でまとめようとということになると、こんな風になってしまうんでしょうね。
ちょっと物足りないけれど、でもうれしい何度も聴いているベストアルバム。



2004年10月20日(水) 「Hurricane」  島 健  1989

台風23号が来ているので思いついて「ハリケーン」を出してきた。
ジャケットはわたせせいぞう氏の風の強いハリケーンの街。
しかし私には「ハートカクテル」の知識がまったく無いため、この絵の意味をよく知らない。
でも、わたせせいぞうさんの絵は好きだなあ。動きが感じられるんですよね。
動いているアニメを見ているような気分になってしまう。

この「Hurricane」というアルバムは秋風のようにさわやかなフュージョン。
一番のお気に入りは9曲目の「Takeshi's Theme」で、
これを聴いていると
外が台風で荒れ狂っているのに、優雅にコーヒーを飲みたくなってくる。
10曲目の「Hurricane」だけは強い風と叩きつける雨のイメージで、他とは全く違う曲。
風が吹きあれ、木々がゆれて不協和音を作り出している。
そして走るピアノ。風に飛ばされて激しく舞う木の葉が見えてくる。
この曲以外はハリケーンを感じさせないが、
大人のフュージョンあるいはジャズっぽいポップスで台風の夜に聴いて台風を忘れさせてくれる一枚なのでした。





2004年10月19日(火) 「autumn winds best from OFF COURSE」  OFF COURSE  

「autumn winds best from OFF COURSE」  OFF COURSE  

このアルバムはジャケ買いしてしまった。
しかもジャケットが好きなので、LPの方を買ってしまった。CDが出ているのにもかかわらず。
きれいなたぶんこの花はスイートピー。優しい優しい気持ちになる。

中身はいきなり1曲目が「さよなら」なので、なにも1曲目にしなくてもって感じがしたけれど、
確かに全体的に秋の選曲になっている。
もちろん「秋の気配」「愛を止めないで」「言葉にできない」も収録。

私は聴き飽きるほどオフコースは聴いているが、この中では「冬が来るまえに」と「秋ゆく街で」が大好き。
「冬が来るまえに」は小田さんお得意の優しく心変わりを告げる歌。
この時代にしてはメロディーが複雑で、よくできていると思う。
そして何よりも美しい小田さんの声がメロディーが感性が、奇跡をおこしているような気がする。

 ”ああ 燃ゆる想いは消えて
  かわらぬ愛はもうみえない
  あなたの嘘のないやさしさに
  かえすことばもなく
  私はただむなしく ありがとう ありがとう

「秋ゆく街で」はライヴバージョンでアルバムラストにふさわしい。
いいなあ。これは素直で。

 ”いちどきりの短い人生だから
  僕の生き方で もうしばらくは
  歩いてゆこう
  手にあまる不安の中に

  あなたの愛がかくれてしまう  
  それも誇りをすてて
  ありふれた人生を生きてゆくよりは
  いいかも知れない

鈴木さんの「いくつもの星の下で」も素直でなおかつ情熱的でとてもいい曲。好きです。



2004年10月17日(日) 「玉姫様」  戸川純  1984.9.25


戸川純のこの異様なアルバムはお気に入りでよく聴いた。
ライブも2回行ったけど、やはり異様だった。
最初にいったところは小さいホールで
オールスタンディングだったので、前の方のお客さんはみな純ちゃんといっしょに踊りまくり、右へ左へと人波が揺れいていた。
私も最初は前の方にいたけれど、人波に押されて何度も壁にたたきつけられたので、
危険を感じ後ろの方から見ていた。

そんな純ちゃんの異常な異様なアルバム。
でも、この異様な気持ちがわかるんです、私には。
特にタイトルの「玉姫様」。
ここまでひどくはないけれど、私もそうだから。
レディヒステリック、もうあなたの話が理解できない状態に陥る。
それでこのアルバムが好きだったんだろうか。

あと「踊れない」これもそうそう、そうなんです。
 
いつも決められている 思いどおりに動けない

「蛹化の女」

 ”それはあなたを思い過ぎて変わり果てた私の姿
  月光も凍てつく森で
  樹液すする私は虫の女

カノンにこんな歌詞をのせるというのは純ちゃんが考えたんだろうか。
パッフェルベルもびっくりだろう。
でも、変じゃないから不思議。



2004年10月16日(土) 「VIRIDIAN」  鈴木祥子  1988.10.21


鈴木祥子さんはなにより声が魅力的だと思うけれど、
どうでしょうか、このアルバムは。
アコースティックとエレクトリック、そしてシンフォニックの融合。

「夏はどこへ行った」ではあくまでもアコースティックかと思っていたら、
突然にエレキの悲しい響き。

「サヨナラの朗読」はアコースティックとシンフォニックの融合。

タイトル曲の「ビリジアン」ではピアノとサックスそして祥子さんの声自身が、楽器の一部になっているような気がする。

このアルバムの中で私の一番好きな曲「悲しい青空」は
出だしから祥子さんの声がパンフルートの音色に聴こえてしまう。

私の耳には心には祥子さんの声が楽器の音色に聴こえるときがある。
ホイッスルの音、パンフルートの音、グロッゲンの音に…。
色んな音と溶け合うことのできる不思議な声。

 ”悲しい青空 何日も続いて
  あの人の行方 誰も知らない
   「悲しい青空」




2004年10月15日(金) 「永遠の少女」  松田聖子  1999.12.15


「永遠の少女」というタイトルはミスマッチかなと思う。
たしかに1曲だけ娘さんのSAYAKAちゃんが歌ってもいいだろうなと思える歌が収録されているが、あとは一皮むけた大人の女性の気持ちを歌っている。
10曲中8曲の歌詞を松本隆氏が書いておられるが、私は松本隆さんの詞が一番聖子さんの曲にあっていると思う。
決して難しい言葉を使わず、それでいて情緒豊かで深い感情を書ける松本さんの詞は
聖子さんの素直な声質にぴったりくると思う。
「櫻の園」は3月頃にシングルにしてほしかったきれいなきれいな曲。
「哀しみのボート」がシングルカットされたけれど、
次に「櫻の園」をシングルカットしてほしかったな。
   
   雨上がりの櫻の園
   散るために咲くから綺麗なの?
   雨上がりの櫻の園
   あなたの微笑を
   失って

   Song for you 散り急いだ
   無数の花が道を覆うの
   木の下で振り向くあなたの影
   さようならって手を振っていた
   櫻は別れの花

このアルバムの曲はどれもいい曲で捨て曲なんて一曲もない。

一番好きな曲は「エメラルド海岸」。
私はこの曲を聴いてから、秋になると「エメラルド海岸」はどこにあるかなと
秋だけののエメラルド海岸を探してます。

 太陽が海に溶けてく
 一瞬の静寂が好き
 予知夢ってほんとにあるね
 夢で見た景色そのまま

 エメラルド海岸にひとり
 季節はずれの避暑地には
 エメラルド海岸にひとり
 恋のかけらも落ちてない



2004年10月14日(木) 「えんぴつで作る歌」  平川地一丁目  2004.7.28


声が曲によってあまりに違うのでびっくりしてしまった。
痛々しい。
「とうきょう」と「君のくつ」は本当に同じ人の声なんだろうかと思うくらい違う。
去年、生で歌声を聴いていただけに、1年でこの変貌には驚いた。
すごく苦しそう。
特に「風は海を渡れる」「「ただいま」の予感」は歌詞も悲しい歌詞なので、なおさら痛々しい。ノドが痛そう。

曲は全体的に悲しく繊細な曲が多いけれど、
「星から吹く風」「君のくつ」「桜の隠す別れ道」「君との約束」「夕暮れ時の帰り道」など力作ぞろいでいい曲ばかりだ。
才能豊かなソングライターだと思う。

男の子を育てた事がないので、男の子の声はこんな風に変わるんだと感慨深く思った。
遠い昔の「フィンガー5」の晃の声変わりを思い出した。

声が安定したら、また色んな曲を歌ってほしいな。



2004年10月13日(水) 「ジレンマ」  斉藤和義  1997.2.26


このアルバムには魂がこもっている。
ギターの音、詞、曲すべてに気迫がある。
1曲目から10曲目まで全く力を抜かない。
こんなアルバムもあるんだなあと思った。

「郷愁」ではハーモニカの音が心を揺さぶる。

ちょっと郷愁を感じるけれど、もう行かなくちゃと明日へと向う姿が見えてくる。
これは隠れた名曲だ。とても深い。

「すっぱいぶどう」は頑丈な歌だなあと思った。エレキの音も私の好みの音。
何かに挑戦している。
ちょっとスガシカオさんに通ずるものがあるようにも感じた。

「印象に残る季節」のギターがまたいい。
印象に残る季節は冬と、冬を歌うにふさわしいアコースティックギターの音。
声も冬の夜を思わせる声にかわっている。
ギターと声が絶妙のバランスで何度も聴き込んでしまう。

「進め なまけもの」はまるで自分のことのようで、笑ってしまった。
言い訳して、もうきょうはここまでと、自分に甘くなってしまって
ああもう最後に笑えるなら、なまけものでもいいやと思ってしまう。
ギターの音が陽気でいい。

「ドライヴ」も空へのドライヴ。これもとてつもない名曲でしょう。
ほんとうによくできています。
「進め なまけもの」「ドライヴ」も冬の歌。
斎藤さんは冬が好きなのかな。

最後の「幸福な朝食 退屈な夕食」はちょっと難解複雑でかっこいい。
いろんなインパクトのある言葉が並べられている。
ちょっと佐野元春を彷彿した。

本当にいいアルバムです。



2004年10月11日(月) 「リトル・ファンタジー」  尾崎亜美  1979.10.5

尾崎亜美さんの5枚目のアルバム。
1曲目の「FOR YOU」はオープニングそのものの曲。
最近は1曲目に、いかにもこれから始まりますという曲を置かれているアルバムが減ったと思う。
ある意味最初の1曲目が勝負ともいえるので、最初から全力投球ということなのでしょうか。

このアルバムのオープニング曲「FOR YOU」は

 ”突然ですが、大好きです
  心の鍵で開けてほしい

学生時代の淡い恋の歌だけど、とてもインパクトのある詩で印象的。

2曲目の「Little Fantasy」はアルバムタイトルの曲にもなっているが、
結構難しい歌詞に色んな機械で音が作ってあるので、
当時は新しいなあと感じた。

他の曲もこの当時はとても新しかった。
歌い方や声も色々変える事のできる人で、「ジェシー」では今までとは全く違った歌唱力を感じたし、
「心にメイクアップ」ではサウンド面と歌唱面のどちらにも新しさと力強さを感じた。

「心にメイクアップ」の

 ”心にMake up 悲しいMake up"

にはハッとした。

「香港紙人形」は悲しい歌で、たった一日で旅立ってしまう人を歌っているのだが、
そこにはなぜか夢がある。
悲しいだけではなくて、これを越えて新しい自分を育てたいという意思が強く出ている。

亜美さんの歌にはたとえ悲しい歌でも常に新しい何かに挑戦するような強さを感じてしまう。
そしてどの曲にも小さいあるいは大きな夢がある。

これはサウンド面と歌唱力の両方から感じられるものかもしれない。
音の懲り方は半端ではないし、新しいものへの挑戦とファンへのサービス精神が旺盛な方なのだろう。
それでいてサウンドに頼らずきっちりと良い歌を作る方なので本当に尊敬してしまう。



2004年10月09日(土) 「トワイライトの風」  相曽晴日  1982.11.5

相曽さんのファースト・アルバム。
これも本当によく聴いた。ジャケットも素敵で湖に妖精がただよっている絵が描かれている。
きれいな青がいっぱいに広がっている。
私はずっとLPを部屋に飾っていた。この青を見ると胸がしんとした。
なんともいえない青。水色でもなく空色でもなく輝く青。

そして中身は本当に丁寧に丁寧に1曲1曲に全力投球したことがありありとわかる内容になっている。
当時彼女は高校を卒業するかしないかの頃だったのに、これほど完成度の高い曲を次々に生み出していた。
今も変わらずあたたかい心のこもった歌を作っておられるが、
このファーストアルバムはあまりにもしっかりと地に足の着いた原点。

1曲目の「トワイライト」はポプコン本選会で賞を受賞した曲だけど、歌詞が変えてある。
この詞もいいけど、もとの詞もよかったのにな。
私は2曲目の「コーヒーハウスにて」が一番のお気に入り。出だしが、
  
 ”風に色があるとかないとか
  隣では文学少女達が
  パイをつつきながら大論争

なんてきらきらした始まりなんでしょう。
秋になるとこの歌を口ずさんでしまう自分が今もいる。

「歳末の街角」も風景が目の前にうかんでくる曲。

 ”歳末の街角に募金箱を持った君がいた
   流れゆく人混みの中にポツリと独り立っていた

  貧しい人達の為に君はますます貧しくなった
   愛するひとよ なぜそんなに瞳が輝いているの

「金糸雀色の風」(かなりやいろのかぜ)はおそらく想像力をふくらませて書いたのでしょう。
いっしょうけんめいさが伝わる作品。

これをリアルタイムで聴いていた頃は自分自身もまだ子どもみたいなものでした。
相曽さんと同じような場所で聴いていた。

でも今は違って、ちょっと離れたところからああいっしょうけんめいに作った詞とメロディーなんだと
胸があたたかくなるような気持ちで聴けるアルバム。秋になると毎年聴く大切なアルバム。




2004年10月08日(金) 「小さな願い」  ル・クプル  1998.7.1


ル・クプルの歌はどの歌も安心して聴ける。
とんでもない冒険をしたり、奇をてらったりしない。
淡々と自分達の歌を歌うだけ。

私はル・クプルの歌は全部聴いているわけではないので、このアルバムが何枚目のオリジナルアルバムなのかわからないが、
1曲目の「逢えてよかった」から最後の「Tokyo love story」まで本当に温かくゆったりと聴ける。
「ひとつ屋根の下」「妹よ」「東京ラブストーリー」という大ヒットドラマの使われた曲に詞をつけたそうだが、
ドラマと関係なく楽しめる内容。

「それを恋と呼ばないのは」はちょっとジャズ風でおしゃれな一曲。

 ”世界の果てを教えてよ
  たぶんあなた知ってるんでしょう
  昔あなたと似ている人を
  絵本で見たのよ

  約束なんて破るためにあるって思ってるんでしょう
  胸に刺さった棘はまるで 天使の羽ね

ラストの「Tokyo love story」もとってもいい曲。
この曲だけはドラマで使われていた事をはっきりと憶えてる。
たぶん、印象的なシーンで使われていたのでしょう。

 ”言葉の代わりに 海の香りだけ閉じこめた手紙を
  子どものように眠る あなたに残して旅立つわ



2004年10月07日(木) 「哀しみの孔雀」  杏里  1981.9.21

このアルバムはちょっと不思議なアルバムで、LPレコードの方にはプロデューサーやミュージシャンのクレジットがあったのに、
CDの方にはそれらのクレジットはおろか、作詞作曲者の名前さえ書いてない。
どうしてこんなことになったのか不思議。
曲名だけしか書かれていない。

私の大好きなミュージシャン、ムーンライダーズを中心に
大貫妙子さんや佐藤奈々子さんパンタさんらが参加
もしくは作詞、作曲されていて、それは個性あふれるアルバムです。
おそらく杏里の数多いアルバムの中で、一番位置付けの難しいアルバムでしょう。
ファースト、セカンドと尾崎亜美さんの曲を中心として、ポップ感抜群であり、
翳りもあるという路線で来て、
第3弾でいきなり、アンニュイな世界に入ってしまう。
どうしてこの当時このような変わったアルバムがでたのでしょうか。

でも、私は非常に好きなアルバム。
個性の強い曲を杏里なりに淡々とある時は冷たく、ある時は弾んで、ある時はひたすら悲しく歌っている。

「白いヨット」

 ”真白いヨットが 入江をすべる
  真白い三角帆を 光でふくらませて
  夏の終わりを見とどけるように
  ヨットは沖へでていく

実に大人っぽいです。当時杏里は19か20歳なのですが、
大人っぽいけれど、背伸びはしていない。

「いつの日か Happy End」は当時杏里にぴったりの曲かな。
難しい曲をあっけらかんと歌いこなし歌のうまさが際立っている。

他の曲もとにかく背伸びしていないのに、大人っぽく淡々としている。

しかし最後の曲「哀しみの孔雀」だけは杏里のバラードそのもの。

これ以降のアルバムはポップ路線をひたすら走りつづけているようですが、
あれほどの歌の上手さなので、
またこの『哀しみの孔雀』のようなひたすら上手く淡々と歌うアルバムも
聴きたいと思ってしまう今日この頃。



2004年10月06日(水) 「風の伝説」  姫神  2004.4.21


姫神さんの現時点ではラスト・オリジナル・アルバムです。
しかし、きっと他にもたくさんの音源があるでしょうから、まだまだこれからたくさん発表されるのでしょう。
このアルバムはよく聴きました。
コーラスの練習の風景も見ましたし、姫神さんの演奏も見ました。
自然と音楽が溶け合う風のような音楽でした。
このアルバムを初めて聴いた時も
1曲目の「めぐり逢う星の夜」と2曲目の「海を愛した日」では、
歌声と東北の風が溶け合うような響きを感じました。

5曲目の「砂山・十三夜」が一番好きなのですが、すばらしいメロディーと音階とボイスで
風の中に暮しているような気がしてきます。
この懐かしいやすらぎは何なんでしょうか。

6曲めの「潮騒」でが一転して、しゃきっとした新しい何かを感じる事が出来ます。

7曲目の「野辺は澄み渡り」では不思議な音階に神経が集中し、

8曲目の「大地はほの白く」では姫神さんらしい落ち着いた演奏。

9曲目の「神々の詩」は聴き慣れた曲にもかかわらず、
ブルガリアン・ヴァージョンでは、すごみさえある歌声に吸い込まれそうになり、
最後の「風の人」で風の中に戻っていきます。

姫神さん、素晴らしい音楽をありがとうございました。
全国ツアー中に具合が悪くなるなんて信じられませんでした。
これからはご子息の吉紀さんが、姫神さんの音楽をさらにグレードアップされるのでしょう。
永遠に姫神さんの音楽は生き続けます。



2004年10月05日(火) 「SUPREME」  松田聖子 1986.6.1


聖子さんの1986年、SAYAKAちゃんが生まれた次の年に発売されたアルバムです。
このアルバムの曲はどれをシングルにしてもいいと思われるほど、完成度の高い粒揃いの力作ばかりです。
聖子さんの声にも透明感があり、なおかつ声に力があります。

私は「瑠璃色の地球」と聖子さん作曲の「時間旅行」特に好きです。
「瑠璃色の地球」はあまりにも有名な歌ですが、これはメッセージ色の強い歌でありながら、それを感じさせないところが魅力かなと思います。

「時間旅行」は松本隆さんお得意の情景が目の前に浮かぶような歌詞と
SEIKOさんのシンプルできれいな曲が印象的です。

このアルバムの曲は非常にバラエティに富んでいて、まさにアイドルの王道の曲から
「瑠璃色の地球」のようなバラードまで1曲1曲がまったくタイプの違う曲でありながら、
まとまりを感じさせるアルバムです。
なぜかなと考えてみたところ、トータルで白のイメージがあると思いました。
私にとってはどの曲も色にすると白のイメージがあります。
ジャケットの聖子さんも白のブラウスに、白い花を髪につけています。
花のように美しい聖子さんです。



2004年10月04日(月) 「Kahala compilation」  華原朋美  1999.12.22


最近、朋ちゃんをテレビでよく見かける。
「I'm proud」を何度か生で聴いたが、余裕で歌っている。
大ヒットしていた当時は苦しそうだった。歌詞も時々間違えていた。
小室さんがピアノを弾いているときはうれしそうだった。

今、聴く「I'm proud」は軽々と余裕で歌っている。歌いこなしている感じである。
前は一生懸命で必死だった。ハイ・トーンもちょっと苦しそうだった。

朋ちゃんの声は大好きなので、小室さんとの最後の共演となってしまった「kahara compilation」を今も時々聴いている。
この頃の朋ちゃんの声は本当に一生懸命で、輝きとしてはMAXだと思う。
当時、安室奈美恵ちゃんもがんばっていたけど、朋ちゃんの方はある程度の余裕を持って
よい仕事をしていたと思う。
本当にきれいな声だ。
このアルバムには収録されていないが、当時小室ファミリーで歌っていた歌でも朋ちゃんが一番光っていた。

どの曲も素晴らしく小室さんの控えめながら主張する不思議なサイドボーカルもとてもいい。
「LOVE BRACE」「LOVE IS ALL MUSIC」「I BELIEVE」「I'm proud」「save your dream」は永遠の名曲。
「save your dream」は朋ちゃんにしか歌えない歌だと思う。
本当に二人の息がうらやましいくらいにあっている。
小室さんは朋ちゃんの声のよさを最大限に引き出していた。
「Just a real love night」なんか最高!また二人で歌ってほしい。

でも、小室さんは自分の気持ちを歌詞にする人だから、
「You don't give up」あたりからだんだんと気持ちが移り変わっていく事がわかる。

朋ちゃんの今の声は自信に溢れている。
プロなんだからまた、できることならもう一度二人で歌ってほしい。

このアルバムを聴いていると、素晴らしい歌唱力と同時に運命の儚さも感じる。
でも、華原朋美さんは素晴らしいアーティスト。
これからもよい歌をどんどん歌ってほしい。



2004年10月03日(日) 「星になった涙」  加藤いづみ  1992.6.19

「星になった涙」  加藤いづみ  1992.6.19

もともと加藤いづみさんの声が好きだが、このアルバムはタイトルと高橋研さんの曲が多数ということで買ってみた。
高橋研さんはアルフィーや中村あゆみさんに曲をたくさん提供され、ご自身の歌もすごくスピード感があって爽快なものが多い。
そんな高橋さんの曲を加藤いづみさんがどんな風に歌うのかすごく興味津々だった。
聴いてみたらこれはうれしい裏切りだった。
高橋さんの書く曲といづみさんの声がすごく近く近く寄っている。
どちらも近づこうとしている。

2曲目の「ドライヴ」。
一体どこへドライヴに行くのだろう。まるで星へのドライヴみたいだ。

「想い出がいっぱい」「ナチュラル・ガール」「あくびの午後」はいづみさんの声にぴったりの曲だ。
「シェルブールの雨」はこれはいい曲。名曲でしょう。

 ”シェルブールの雨が この街にも
  天使の歌声のように降る
  心の地面が渇いている時
  失くしかけたものを
  想い出させてくれるよ 雨が

「髪を切ってしまおう」では

 ”髪を切ってしまおう
  あの人が一番好きだったものを
  だめにしてしまおう
  生まれかわるために

私の学生時代には失恋したら髪を切る人がいた。
今はどうなんだろう。

ラストの「太陽になれない」はアップテンポで元気で悲しい曲。

 ”歯車が狂い始めたら 直しに来てほしい
  あなたのこと好きな気持ち 変わらないけど
 
  太陽にはなれない 輝きは弱くても
  月の光のような そんな生き方が好きだから
  
  太陽にはなれない ごめんね だけど私
  夢みているよ いつか その胸の夜空に浮かんで
  あなたを照らすよ

ホント、そうやなあって思ってしまう。



2004年10月02日(土) 「風の扉」  鈴木祥子  1990.3.1

鈴木祥子さんのサード・アルバム。

曲のバラエティが非常に富んでいて、音も厚みのあるものからシンプルなものまでいろいろとつまっている。
どんなに音がぶ厚くなっても、あくまでもアコースティックを貫きとおしている。
この独特なアコースティックなアレンジは誰が手がけたのだろうと思ったら、
西平彰さん、ああ、納得。

一曲目の「風の扉」は扉がぱーっと開くような鮮やかな曲。
二曲目の「愛はいつも」もこれもとってもいい。
ちょっとハスキーだけど
あくまでも透明感のある祥子さんの声がひびきわたる。

  ”愛は いつも正しいと思う
  愛は たぶん力だと思う
  愛は いきる勇気だと思う

ギター1本で歌う「危ない橋」にはまいりました。
ギターの弦がキュッと鳴り、滑り出すような声と戻れない時。

ラストの「雪の夜に」は小泉今日子さんに書いた「優しい雨」に通じるものがある。
しんしんと静かな夜に雪がひっそりと積もっていく。

 ”はかない想い出が
  心に積もるように
  白い雪 舗道を埋めてゆく


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