Title / Place of peacefulness(安らぎの場所)
◆Thanks◆
 music by Are you
picture by LOSTPIA



思い出の貝殻をお気に入りの小瓶に詰めたら・・・
耳に近づけてそっと・・振ってみてください
懐かしい音が聴こえて来ませんか!?



闇に降り続けて・・・

 
闇の静寂(しじま)を
雨の音が否定する

耳に残る音が
冷たいのは
みんな みんな
わたしの所為

目に映る景色が
辛いのは
みんな みんな
わたしの所為

心の中の暗闇までも
みんな みんな 
洗い流して

雨よ
もっともっと
降り続けておくれ



049





二月の誓い

 
二月の空は
狂おしいほどに冴え
二月の星は
冷たいほどの美しさで瞬く

この世界が
これほどに美しいのは
今あなたがここにいるからです

この夜が
これほどにせつないのも
今あなたが傍にいるからです

今あなたの存在の前に
わたしの魂は
小刻みに震え
わたしの心臓は
息を潜めながら耳を澄ませています
その声のひとつひとつを
確かな記憶にするために

たとえば
いつの日かあなたが
わたしを残して行ったとしても
わたしは自信に満ちた心で
あなたを今と同じように愛し続けるのです

今日のこの思い出が
わたしのかけがえのない宝物となり
わたしの全てをかけて
あなたを守り抜くのです
永久(とわ)に


048



***


Aさんに感謝をこめて贈ります






ひとり 〜冬の夜〜

 
冬の風が白いのは
悪い思い出消すために
空のペンキ屋さんの贈り物

冬の夜空が高いのは
悪い心を隠すよう
星をいっぱい散らすため

冬の私のため息は
いつも蒼く寂しくて
誰にも見えない風のよう

冬の私の装いは
心を隠した黒色で
星の光もありません

風はいつも気まぐれで
星はいつも笑顔だけ
今夜はひとり
飲みましょう


047


ずっと輝いて

 
天(そら)から光が降りてきた
遍く(あまねく)人類(ひと)を照らすため

あたたかくて
優しくて
すべてを包む尊い光

天(そら)から光が降りてきた
遍く人類(ひと)を守るため

けれど ときには
みんなのために
あなた自身に光を射して

もしも
あなたが輝(ひかり)を失くし
地球(ここ)が冷たくなったなら
みんな どんなに
悔やむことでしょう

だから
今夜は
わたしの傍で
深い眠りの淵に立ち
自身のための輝(ひかり)を点けて

朝(あした)あなたが目覚めたら
いつもの輝を人類(ひと)達に
満たしてあげてくださいな

天(そら)の光が地球に降りて
渇いた人達(せかい)を照らし出す

君が輝いているかぎり
わたしたち
この地球(ほし)に生息して(いきて)いけるのです
信じてこの道 歩けるのです



046


 
神を畏れず
真心を畏れず
人はそれでも
生きていけるのですね
償いは
自分自身の中にこそあって
生まれるはずのものなのに・・・



*******

あるサイトで
非業の死を遂げた若者の
死の理由を拝読して・・・




045


だから・・・

 
待っている
この時間が好き

待っている
こんな自分も好き

待つ時間は逢うことだけを夢見
逢う時間はわかれの時を予感する

ときに時間は残酷な戦士
幸福な時間を奪い
臆病者を呼び覚ます

ときに時間は悪戯な天使
待つ喜びさえ不安に変え
愛する心を挫き
儚い陽炎へと変えてゆく

だから
逢うだけの
瞬間の喜びなんて要りません

待ってる時の
永遠の幸福感が
たまらなく好きだから

だから
いつも わたし
待つほうを選んでしまうのです



044


好きだったよ

 
海を見てきたよ
青い青い海

君に見せた笑顔
取り戻すため
潮風と戯れてみたよ

君にあげた唇
思い出すため
海鳥と飛んでみたよ

冬の海は青く透明だよ
緑の海草がゆらり揺れ
薄紅の心がふわり揺れ

この海が君へ続き
この海がわたしを遠くへ運ぶ

海を見てきたよ
青い青い海

大好きだった君を
思い出すために


043


ごめんね

 
外の陽射しが
やけにまぶしい午後
春はそこまで・・

あの日のあなたの笑顔
おしゃれな服で
はじける声を聞いた

あれが 
嘘だったなんて
見せ掛けだけの
辛いお芝居

今日はじめて知った
あなたの苦悩
歯軋りするほどの
光ることを忘れた
青い心

固い土から芽吹く緑も
青い空も 白い雲も
色だけを見ていたね
わたし

どんな時でも
心の目を開いていたら
きっと
あなたの気持ち
気付いてあげれたのに

ごめんね
見えなくて

ごめんね
何も言ってあげられなくて


042

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