HARUKI’s angry diary
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2012年12月29日(土) HARUKIのまたまた入院日記

12月12日(水)
手術は14日だろ〜なんで二日も前から入院しなきゃなんねぇんだよぉぉぉと思いながら、またまた大荷物で入院。
前回は内科の9階だったが、今回は婦人科の4階。

エレベーターを降りてナースステーション前でまずビビる。
うわぁ、アンパンマンだらけぇ。
そこらじゅうにアンパンマンやらアンパンマンやらアンパンマンのイラストが貼ってある。

そうなのだ、4階は「婦人科」「小児科」「耳鼻咽喉科」の病室があるのだった(滝汗)。

今回も大部屋だったのだが、4人部屋なのに、HARUKI以外誰もいない。←ちとラッキー

看護師さんから種々説明を受け、血液検査をし、荷物を片づけていると婦人科の担当医ハタハタちゃん登場。←HARUKIより若いけどオヤジね

ハタハタ「よろしく〜。あれ?オレンジ好きなの?」←HARUKIの持ち物はほとんどオレンジ色
HARUKI「応援しているサッカーのチームの色です」
ハタハタ「オレンジってどこだっけ?」
HARUKI「エスパルスです」
ハタハタ「あぁ。大前、海外移籍だねぇ」
えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ?
そんなエスパサポ以外知らないこと、なんでこのオヤジは知ってるんだか。

HARUKI「センセイなんで、そんなことを?」
ハタハタ「サッカー全般、見るからさぁ」
HARUKI「御贔屓チームはないんですか?」
ハタハタ「ないよ。でも天皇杯の決勝(←元旦ね)は、毎年行くよ」
などとサッカーの話だけして担当医ハタハタは帰って行った。←ダメじゃん

そうこうするうちに糖尿の担当医のユズ登場。
ユズ「血液検査の結果、見たんですけどぉ、いいですねぇ」
HARUKI「はい、がんばってます」

本来なら手術前日の入院で十分なのだが糖尿の場合、血糖値管理があるため早めに入院しないといけないらしい。
というのは、手術当日は絶食で点滴となる。点滴はカロリーコントロ−ルもくそもなく、有無を言わさず体内に栄養が入ってくるため気をつけないと血糖値が上がってしまう。
そうなったときに、数値がいくつになったらインシュリンをどのくらい投与する、などの手はずを決めておかないといけないらしい。

ユズ「血糖値コントロールはゆるめに設定しておきましたので」
HARUKI「すいません。なるべくインシュリンなしでいきたいです。あと、飲んでた薬、もうなくなるんですけど」
ユズ「この数値なら、薬飲まなくて大丈夫です」
HARUKI「へ、そーなんですか?」
ユズ「はい」

そうこうしているうちに、向かいのベッドに入院患者が入って来た。
上品そうなおばーちゃんで、付き添いの娘さん(と言ってもHARUKIとほぼ同じくらいの年齢)と話したところ、スイスの病院から成田経由でそのままこちらへ来たらしい。
娘さんの話を要約すると、スイスで具合が悪くなって薬をもらい飲んだところ、その薬がノドに貼りついて、ノドに穴があいてしまった。スイスで入院していたのだが、体調が良くなったので、ノドの穴をふさぐ手術をするために帰国、入院してきたというのだ。

HARUKI「へーーーーーーーーーーーーー、そんなことあるんですかぁぁぁ」
娘さん「あるんですねぇ」

で、そのおばーちゃんは夕方からいきなり手術となり、娘さんを病室に残し、手術室へと消えて行った。

娘さん「どこがお悪いんですか?病人には見えませんが」
HARUKI「あははははははは!子宮筋腫取りに来ました」
娘さん「あ、そーなんですかぁ。私も何年も前に取りました筋腫。子宮ごとですけど」
HARUKI「えぇ?」

筋腫の話で盛り上がっているとおばーちゃんが戻ってきた。直後に医師もやってきて「穴、しっかりふさいでおきました」と娘さんに手術の説明。娘さんは、「また明日〜」と言って帰って行った。


12月13日(木)
スイス帰りのおばーちゃんは、翌日には元気になっていたが、まだ数日入院しているという。
娘さんもお見舞いに来て、おばーちゃんを含め3人で海外旅行の話でまた盛り上がってしまうHARUKIたち。

午後、隣のベッドに若いおねーさんが入院してきた。
HARUKI「もしかして明日手術ですか?」
若いおねーさん「はい、筋腫取ります」
HARUKI「私と同じだ」
若いおねーさん「筋腫が穴からはみだしてるらしくて。取らないとまずいってセンセイ言うんです」
へ?それって脱腸みたいなもん?←おいおいおい

夕方。
おへその穴の掃除、剃毛などを看護師さんにしてもらい、それからシャワーを浴びる。

夜ハタハタ登場。
ハタハタ「大丈夫、今晩寝られる?」
HARUKI「はい」
ハタハタ「睡眠薬出しておくから、寝られなかったら飲んでね」
HARUKI「はーい」
などと言いつつ、HARUKI爆睡(笑)。


12月14日(金)
午後イチで隣のおねーさんが手術室に連れていかれた。

水も飲めないし(前夜からね)、朝、浣腸もしたし、手術用の浴衣も着たし、やることは何もない。昼過ぎに来るはずのHARUKI姉がまだ現れなかったのでちとそわそわしていると向かいのおばーちゃんが言った。

おばーちゃん「今日はお医者さんががんばる日。手術が終わったらあなたががんばるのよ。病室で待ってるからね。ちゃんと帰ってきてね」
HARUKI「はい!ありがとうございます!」

なんだか心を打たれたHARUKIであった。

HARUKI姉がやってきた。
HARUKI姉「天皇杯決勝のチケット入手出来たよ」←いきなりこれ←他人様に頼んでいた
HARUKI「あ、良かった」

看護師さんと姉貴とベッドに寝たままのHARUKIはいよいよ手術室へ。

手術室の手前の部屋でHARUKI姉とは別れ、いよいよ無影灯の真下へ。

そこには、何やら洋楽がかかっており、麻酔科の医師が立ち働いている。

「身体をまげてください」「ちょっと冷たいです」「チクっとします」「もう少し、横向けますか?」などの指示が事細かに出されていく。

前日、しっかり説明を聞いていたので、予定通りに進んで行くのがわかる。

HARUKI「えっとぉ、ドラマですごく流行ったヤツで、江戸時代にスリップしちゃう外科医の話、なんだっけぇ」←いきなり何言ってるんだか
麻酔科医女「ありましたねぇ、なんでしたっけ?」
麻酔科医男「あ、JINですか?」
HARUKI「そうそう!JIN!この麻酔の作業見てると、あの手術ってあり得ないね」
麻酔科医女「もちろんですよぉ」

そこへハタハタ登場。
HARUKI「そういえば、先生、元旦の決勝のチケット買いましたか?」←またまた何言ってるんだか
ハタハタ「もちろん!HARUKIさんはもう買った?」
麻酔科医女「え?なんの決勝ですか?気になるなぁ」
HARUKI「………」

ここでHARUKIの記憶は途絶えた。
っていうか、手術直前までなんの話、してるんだか(笑)。

〜手術中〜

目が覚めた時は、まだ手術室の中だった。

いきなりHARUKIの視界に赤黒いものが入ったデカイビニール袋が。←ハタハタがHARUKIの目の前にぶら下げて見せてくれたらしい

ハタハタ「取りましたよ〜。3.5キロ」
HARUKI「え?3.5キロ?」
ハタハタ「まるで帝王切開の手術みたいだったねぇ」
HARUKI「卵巣はどうなりましたか?」
ハタハタ「大丈夫。筋腫以外何も取ってないから」

っていうか、3.5キロって普通の赤ちゃんよりデカクね?

病室に戻ると隣のおねーさんがすでに戻っており、HARUKIも点滴をしたままベッドに。

痛み止めの点滴をしているので、痛みはない。

看護師さんが何度も熱と血圧を測りに来る。
HARUKI姉に聞くと、手術は、ほぼ2時間かかったらしい。

夕食は「重湯」が出るという話を聞き、HARUKI姉が「じゃ、またね〜」と言って帰って行った。

すると向かいのおばーちゃんが言った。

おばーちゃん「お帰りなさい」
HARUKI「無事、戻りました」
おばーちゃん「良かったわ」

夕方。
ハタハタ登場。
ハタハタ「デカかったねぇ」←十分わかってるって
HARUKI「はい」
ハタハタ「でも上手く取れたから傷口も大きくないよ」
HARUKI「ありがとうございます」
ハタハタ「昔取った杵柄でね、帝王切開の要領でスルっと取れたからさぁ」
HARUKI「はい」

普通に起きあがれたので、尿管をはずしてもらい、トレイは自力で行くことに。

そして、寝る前に、痛み止めの座薬を入れてもらいHARUKIはそのまま眠りについた。


12月15日(土)
朝の食事(重湯)のあと看護師さんが来て言った。
看護師「さぁ、今日からがんばって動いてください」
HARUKI「はい」
看護師「動かないと内臓が癒着しますからね」
HARUKI「はーい」

立ちあがってお腹を見るとペッタンコ。
そもそも糖尿のカロリー制限でやせていたのだが、お腹の中にあった3.5キロもある物体がきれいさっぱり無くなったのだ。

HARUKIは、点滴のスタンドをガラガラ引っ張りながら院内の廊下を歩く、歩く。

寝転がるとどうも内臓が移動する気がして、なんとなくいや〜んな感じ。
そりゃね、長年スペースを埋めていたものがなくなって、内臓だって落ち着かんだろう。

夕方。
お隣のおねーさんは退院していった。←早っ!

この日はトヨタカップの決勝戦と選挙の投票日(=開票日)。
HARUKIは期日前投票をしてあったので、トヨタカップを見ながら、あぁ、予想通り自民党の圧勝かぁと思いながら開票速報も見ることに。

消灯時間を過ぎたあとは、また痛み止めの座薬を入れてもらい、ラジオの開票速報最後まで聞くぞ!と思いながら、すぐ寝た(笑)。


12月16日(日)
点滴も終わり、この日からは、血糖値を測り、飯を食い、身体を拭き、院内をうろつき、本を読み、寝る、の繰り返し。←ときどき洗髪がある
飯もお粥から普通のご飯に。


12月17日(月)
朝、ハタハタ登場。
ハタハタ「負けちゃったね、清水」←天皇杯ね←15日に試合があった
うわぁ、朝からそれ!

HARUKI「セレッソには弱いんですよ。長居で勝ったことないかも」
ハタハタ「相性悪いんだねぇ」

体重を測ったら、ちゃんと筋腫の分、3.5キロ減っていたので、ちと笑えた。←当たり前

午前中。
お向かいのおばーちゃん退院。
娘さんが、久しぶりに現れた。

HARUKI「退院おめでとうございます」
娘「あれ?え? 手術されたんですよね?」
HARUKI「はい」
娘「全然おかわりなく、お元気そうですね」
HARUKI「はい。おかげさまで〜」

この日あたりからお見舞いに来て下さる方などあり、ちと多忙。
基本的には寝ているので、本はかなりのペースで読める。

これでとうとう一人部屋だよぉ、と思っていたら、元気なおばさんが入院してきた。

おばさん「よろしくお願いします」
HARUKI「こちらこそ!手術ですか?」
おばさん「そうなのよ、明日。唾液腺に石があるらしくて」

このおばさん、全身麻酔になるらしく、また麻酔科医がやってきてHARUKIのときと同じようにご丁寧に説明をしている。

医師がいなくなるとおばさんがまたしゃべり始めた。←よーするにおしゃべりな人ね(笑)

で、延々聞いた話をまとめると病院のある区のお隣の区に在住の人で、家業は「トロフィー製作工場」。
と言っても鋳型から作るということではないらしく、あちらこちらの工場から集めた部品でトロフィーを作り卸しているらしい。

HARUKI「カタログで見たんですけど、サッカーボールがついてたり、いろんなトロフィーあるんですねぇ」
おばさん「そうなのよ。あらゆるスポーツあるのよ」
HARUKI「昔はトロフィーって形が決まってましたよね」
おばさん「ポイントはプレートよね。でもね、あれ、両面テープで台の部分に貼るだけだから」
HARUKI「はぁ」

午後遅い時間。
看護師がこのトロフィーおばさんの元へやってきた。

看護師「石の状態を確認するのでCTを撮るそうです。○階の検査室へ行ってください」
トロフィーおば「はーい」

あぁ、やっと静かになったぁぁぁぁ(笑)。

とHARUKIがうたたねをしているとおばさんが戻って来た。

HARUKI「お帰りなさ〜い」
トロフィーおば「私、退院する」
HARUKI「へ?」
トロフィーおば「石、なくなっちゃったんだって」

どっしぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ。

のんきな病院だなぁとは思っていたが、ここまでのんきとは思わなかった。

HARUKI「痛いとか症状はないんですか?」
トロフィーおば「元々症状はなかったのよ。ただ石があるから取りましょうって言われて、来たから」
HARUKI「良かったですね。手術しなくてよくなって」
トロフィーおば「そうねぇ。さぁて、家族に連絡しないとぉ」
HARUKI「みなさん喜びますよね」
トロフィーおば「亭主も息子たちも、私がいないからって、どうせ羽伸ばしてあっちこっち行っちゃってるだろうなぁ」
あははははははははははは!

結局、急にお迎えに来れるご家族がいなかったらしいトロフィーおばさんは、一人でまた荷物をつめて退院して行った。
病室滞在時間、約6時間。
昼ごはんも食べちゃったし、入院費用払うんだろうなぁ。

ついにこの日から大部屋を一人で使うHARUKIとなったのであった。


12月18日(火)
朝、ハタハタの回診。

ハタハタ「おはよう!個室のHARUKIさん!」←こーいうヤツ

だからぁぁぁぁぁ!


12月19日(水)
どうしても便が出ないので、3日前から処方された下剤を飲み始めたHARUKI。
元々下剤は健康診断で、バリウムを飲んだとき以外飲んだことがないほど、苦手。

それでもダメなので、またまた浣腸することに(涙)。
浣腸してすっきりした数時間後、腹痛がしたのでダッシュでトイレへ。
すると強力な下痢。

うっそ〜ん。

それでなくても院内は「感染性腸炎」で緊迫していたので、看護師、ビビるビビる。

看護師「熱はないですね。お腹痛いですか?」
HARUKI「いや、トイレに行ってしまえばあとは大丈夫。下剤のせいだと思う」
看護師「様子見ましょうね。小児科病棟、もう腸炎だらけですから」
あ、そーいうことぉ。
どうも小児科は入退院が頻繁だなぁと思っていたんだ。

HARUKI「私らにうつらないですかぁ?」
看護師「大丈夫です。子供たちが使うトイレは別なんで」


12月20日(木)
下剤の影響でお腹、絶不調。食欲なし。


12月21日(金)
前日、1日寝ていたので、やっと体調が戻る。

朝、看護師が来て言った。
看護師「今日は、体重測定日なんで体重測ってきてもらっていいですか?」
HARUKI「なんですか、それ?」
看護師「よくわからないのですが、病院全体で決まってるんです」
うーんとぉ、本当に謎の病院だ(笑)。

体重計がある浴室に行くと、自分で出歩ける患者がヘルスメーターの前に何人か並んでいた(笑)。

やっとHARUKIの番になり、体重を測った。

どっしぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ。
減ってるし。

マジでまだ減ってる。
下剤のせいでちゃんと食べられなかったので、また体重が減っていたのだ。
夏前の体重から考えるとマイナス17キロ!!(驚愕)
まずい、これ絶対まずいよぉ(涙)。

さて、この病院では毎週金曜日の朝、ベッドのシーツほかを交換する。
ホコリも出るし、歩ける入院患者は、談話室に避難。
HARUKIがそこで本を読んでいると、ときどきトイレや廊下で見かける若いおねーさんが、隣に座った。

おねーさん「婦人科の手術されたんですか?」
HARUKI「はい、筋腫取りました。あなたは?」
おねーさん「私もです。とても大きかったんです」
HARUKI「どのくらいですか?」
おねーさん「2000グラム」
あははははははは!甘い!
2000グラムなんてへでもねーぞ!←おいおい

HARUKI「私なんかもっと大きかったから」←自慢しないように
おねーさん「どのくらいですか?」
HARUKI「3500グラム」
おねーさん:絶句←そりゃそーだ

HARUKI「上手がいて安心したでしょ?」
おねーさん「はい。どのくらいの期間抱えてたんですか?」
HARUKI「ほぼ15年」
おねーさん「私は10年なんです。そうでしたかぁぁぁ」
おねーさんは、なんだか一人で納得していた。

HARUKI「でも、私がベスト1じゃないらしいのよ」
おねーさん「えぇぇぇぇぇ、そーなんですかぁ?」
HARUKI「詳しいことは知らないけど、もっと大きかった人いたらしいよ」
おねーさん「子宮筋腫も奥が深い病気なんですねぇ」
奥が深い病気かどうかはわからないけど、人によっていろいろあるらしい。

この後、おねーさんと「手術の前日は眠れたか?」とか「筋腫でどんな症状があったか?」など微に入り細に入り話をしてから(笑)、部屋に戻ったHARUKIであった。

昼近く、いよいよ抜糸。←と言ってもホチキスみたいなヤツね
ハタハタがお腹のガーゼをはがしながら言った。

ハタハタ「きれいにくっついているねぇ」
HARUKI「良かった〜」
ハタハタ「血液検査の結果に問題がなければ、明日、退院していいよ」←いきなり
HARUKI「へ?もういいんですか?」
ハタハタ「うん」

昼飯を食っていると血液検査の結果の紙をヒラヒさせながら、ハタハタ登場。
ハタハタ「明日退院していいよ〜」
HARUKI「ありがとうございます!」
ハタハタ「何時頃退院する?」
HARUKI「午後、出ます」
ハタハタ「じゃ、看護師に言っておいてね」
HARUKI「はーい」

いよいよ退院かぁ、と思っていると、耳鼻科の患者さんがまた入ってきた。
ま、あと一晩だから、個室じゃなくてもいいや(笑)。←こらこら

夕方、ユズ医師登場。
ユズ「いよいよ退院ですね」
HARUKI「はい、ありがとうございました」
ユブ「次の内科の診察の予約を入れておきますので。1月中旬でいいですか?」
HARUKI「はぁ」
ユズ「婦人科は内科と同じ日でいいってセンセイ言ってましたので」
HARUKI「はい。ところで、糖尿の薬全く飲んでないんですけど、いいんですか?」
ユズ「はい、このまま薬なしでがんばりましょう!」
え?そーなの?
わーい!
でも大変だぁ、がんばらないとなぁぁぁぁ(汗)。


12月22日(土)
朝飯を食っているとまたハタハタ登場。
ハタハタ「おはよう!」
HARUKI「あれ?センセイ、今日はお休みじゃないんですか?」
ハタハタ「昨日手術があったから、来たんだよ」
HARUKI「元旦、天皇杯行ってもいいですか?」
ハタハタ「うん、大丈夫」
HARUKI「でも、センセイと国立で会いたくないですねぇ」
ハタハタ「そうだね。次の診察で会おうね」
HARUKI「はーい」

昼過ぎ。
荷物を片づけ、2週間ぶりに洋服を着た。

え?
うぞ!!!!!!!!!
はいてきたGパン、ぶかぶかじゃん!!(驚愕)
だってこれ、糖尿入院のあとに買い直した、細い新しいヤツだよ。

どっしぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ(フェイドアウト)。

クマがお迎えに来てくれたので、大荷物をすべて車に積み込みHARUKIは病院を後にした。

あぁ、終わったぁ。
長かったような短かったような複雑な11日間だった。
でも、とりあえず元気に帰宅出来たので良しとしよう。

そして、この日から“着るもの難民の日々”が始まることをHARUKIはまだ知らない(笑)


2012年12月23日(日) 無事退院してきました〜!

いろいろご心配いただきありがとうございます!
おかげさまで、昨日、無事退院してきました。

“激やせ”してます(滝汗)。
どうしようかと思うくらいやせてます(マジ)。

また面白いこともたくさんありましたので、追って日記にアップしていきますので〜。

取り急ぎご報告でした。


2012年12月10日(月) HARUKIまたまた入院の件(マジ)

平日は朝晩、週末は朝昼晩と低カロリー、野菜と魚中心の料理にいそしみつつ、なおかつ時間が許す限り、すべて徒歩で移動する日々のHARUKI。
正直言って、あまりに健康的な生活なので自分でも驚いている。

スーツ類を含め、洋服がブカブカになっているので(とくにパンツ類)、早くサイズのあったものを買わないとぉと思っている今日この頃。

なんか着られるものないかなぁとクローゼットを掘っていたら、30代の頃着ていたスーツを発掘し(←ちょっちお高かったので取ってあった)よぉし!これならいける!!と喜びいさんで着てみたら、ウエストがきつくて入らなかった(号泣)。

ダメじゃん!

やせたやせたと思っていたが、若い頃はもっと細かったんだなぁと気づいてちと驚いたHARUKIであった(笑)。

さて、表題の件。
実は先月の入院時に、病院内でたっぷり時間があったので懸案の婦人科の検査を丁寧にしてもらった。
元々HARUKIは、子宮筋腫を持っており、なんの症状もないので10年以上それを放置してきたのだが、さすがにそろそろなんとかしようと思っていたのだ。

糖尿担当の内科医(ユズ医師の上司)「筋腫がこれだけ大きいと他の内臓が、CTとっても映らないよ」
HARUKI「はぁ」
内科医「これを機会に取っちゃえば?」
HARUKI「はぁ」
内科医「ウエスト、細くなるよぉ」←っていうくらいデカイ
HARUKI「はぁ」

婦人科医「検査の結果ね、筋腫は子宮の外側にあって、細い管で1か所つながってるだけだから、取るの簡単だよ」
HARUKI「はぁ」
婦人科医「あ、ついでに子宮も取る?」
はいぃぃぃぃぃぃ?

婦人科医「子宮も一緒に取るとなるとちょっと大変だけど」
HARUKI「子宮は、取りません」
婦人科医「じゃ、いつにする?手術?12月はあいてるから」
HARUKI「は、はぁ」

なんだか軽〜いノリで、HARUKIは悩むヒマもなく話は進み、野球オヤジと打ち合わせた結果「年が明けると忙しいから、12月にやっちゃえ」という結論になった(滝汗)。

で、12日入院、14日手術ということに。
「手術の翌日から歩いてもらいますから」←癒着防止のためらしい
と医師は言う。

というわけで、とりあえずHARUKIまた入院します。
今度は術後の経過次第なので、入院が1週間になるのか10日になるのか全くわかりませんが、がんばってきま〜す!


2012年12月02日(日) HARUKIの入院日記

さて、9日間病院で過ごすということは、と考えてHARUKIは愕然とした。
旅行だって、そんなに長いのはめったにない。←あっても海外旅行レベルだよな
おまけにホテルじゃないから、洗面用具はもちろんタオル類まで一切合財持って行かないといけない。途中で洗濯するにしても結構な量だ。
着るものはパジャマというよりユニクロのルームウエアでいいとしても、悩んだのは「化粧をどうするか?」だった。←マジ
手術をするとか痛くて動けないというわけではなく、講義を受け、運動をする(=外出して散歩)わけでぇ。その上、食事はベッドではなく食堂のようなところで食べると書いてあった。

うーーーんとぉぉぉ。

さらに、HARUKIはもともとあまりテレビを見ないので、これを機会に読む予定で買ってある本を持って行こうと思っていた。
1日1冊として9冊かぁ。←無謀
あと水だよ、水。いつも飲んでいるボルビックは持って行かないとぉ。←病院に売ってるだろ、普通

いろいろ厳選してつめたが、最終的に旅行用のボストンバッグ2コ(涙)。


11月19日(月)
あまりに荷物が多かったので(←おいおい)、クマに手伝ってもらい病院へ。

手続きを済ませ、仕事に行くクマを見送ってから9階の病室に入った。

いよいよ教育入院のスタートだ。
6人部屋だったが、一人分のスペースがそれなりに広く、冷蔵庫とデカイロッカーは個別にあったので大荷物を無事収納することが出来た。←良かった

着替えて待っていると看護師さんが、説明にやってきた。
シャワーのことやら食事のことやら場所を確認しながら院内をうろつくことに。

HARUKI「喫煙所はどこですか?」
看護師さん「教えません」
HARUKI「教えてよぉ、じゃないとトイレで吸っちゃうよ」←中学生じゃないんだから

HARUKIの脅しがきいたのか(笑)、看護師さんはしぶしぶ場所を教えてくれた。

血液検査をして、いよいよ昼飯。
食堂には、若づくりのおばちゃんとにーちゃんとおばあちゃんの3人がいた。

っていうかぁ、お箸ないんですけどぉ。

HARUKIが愕然としているとおばあちゃんが言った。
おばあちゃん「持ち物にお箸とスプーンって、書いてあったでしょ?」
HARUKI「え?気づきませんでした」
おばあちゃん「1階のコンビニで売ってるから」
HARUKI「はーい」

HARUKIはダッシュで、コンビニへ走り、お箸を買って、無事食事にありつくことが出来た。
よがった〜。
っていうか、あまりに持ち物が多くて、そこまで気づかなかった。←バカ
母親が入院したときも、親父が入院したときも、お箸って必要なかったんだけどなぁ。

なんだかスゲー寂しい(内容がね)昼食が終わり、ベッドで本を読んでいると担当と称する医者がやってきた。
おねーさん「担当のユズです。よろしくお願いします」
HARUKI「はい、よろしくお願いします」
ユズ「検査の結果、血糖値が良いので予定していた薬はすべてやめます」←インスリンとか考えていたらしい
HARUKI「はぁ」
ユズ「今まで飲んで頂いていた1日3回の薬もやめて、1日1錠の違うタイプの薬に変えますので」
HARUKI「はい」

すると横にいた研修医のにーちゃんが口をはさんだ。
研修医のにーちゃん「朝1回は、今までの薬飲んでもらったらどうですか?」
ユズ「そうねぇ」
あのさぁ、こんなとこで相談するなよっ!!

二人の討論の結果、ユズが譲って(笑)朝だけもう1錠薬を飲むことになったのだが、これが後々HARUKIが「低血糖」で苦しむ原因になろうとは、まだ誰も知らない。

さて、この日は満床だった内科の病室。
みんな糖尿病かと思っていたら、まったく違うことがわかった。
なぜなら糖尿の患者は血糖値を測定するという行事が最低でも1日4回あり、そのたびにナースステーション脇の検査室へ行かないといけないのだが、そこへ現れない人がいるのだ。

どうも窓際にいる患者さんが、重病な上に「週末に息子の結婚式に出ないといけない」という事情を抱えていることがわかった。←看護師が何度も様子を見に来ていろいろ話しているので自然とわかる

晩飯の席で、昼飯のときに声をかけてくれたおばーちゃん(山田さん←もちろん仮名)が、今回一緒に勉強する人だとわかった。←同じ部屋で向かいのベッドにいる
さらに、晩飯後のDVD観賞お勉強会でもう一人男性が参加し、看護師さんの話によるとさらにもう1名男性が明日から参加して、合計4名で勉強することが判明。

夜、喫煙所へ。
たった1日吸わなかっただけなのに、一服するとクラクラ。
うーむ。


11月20日(火)
朝6時、起床。
山田さんに声をかけて、二人で血圧、体重、体温を測りに検査室へ行く。←毎朝やらないといけない

さらに、この日は、1日9回の血糖値検査と24時間の尿検査。さらにHARUKIは婦人科の検査も入っていたので、ベッドと検査室を往復し、さらに午後から講義もあり、あわただしく1日が終わる。
これじゃ携帯ゲームをやるのが精一杯で(←おいおい)、本なんか読めないしぃぃぃぃぃ。


11月21日(水)
いよいよ朝からびっちり講義の日々が始った。
どうも午前中の講義のときにフラフラするなぁと思って、血糖値を測ってもらうと異様に下がっていることが判明。
よーするに研修医のにーちゃんがすすめた薬のせいで、膵臓からインシュリンが出過ぎて低血糖になってしまうのだ。

看護師「ブドウ糖、さしあげますので水で溶かして飲んでください」
HARUKI「はーい」
看護師「運動に出る時は、必ずブドウ糖を持って行ってください」
HARUKI「はーい」

講義全体は「糖尿病の仕組み」「合併症」「歯科衛生」「運動療法」「食事療法」「糖尿病の薬」という内容を入れ替わり立ち替わりいろいろな角度からお勉強する。

夜、しょうこりもなく喫煙所に行ってタバコを吸ってみたのだがあまりにクラクラするので、とりあえずやめることに。


11月22日(木)
6時起床。
検査が終わり、朝飯を食ったら、ジャージに着替え、朝の運動に出かける。
1日1万歩が理想だが、そんな時間もないので、靖国神社を通り、千鳥が淵まで歩く。
行って帰って約40分、だいたい5千歩。
途中でまた低血糖になったので、コンビニで買ったぶどう糖を10グラム食す。

そして病院に戻り、講義を受ける。

昼飯を食って、また運動に出かけ、戻って講義を受ける。

この繰り返し。
せっかく大量の本を持ってきたのに、まったく読むヒマがない。

この日の午後の講義は、食事療法の話だった。
山田さんはお料理をするのが御主人ということで、御主人も参加。

実は、毎日出ている食事の「ご飯が多い」というのが、HARUKIも含め皆さんの感想。
1日に食べられる量は、身長と運動量を加味したカロリー数で、HARUKIの場合1440カロリー。
それを穀物、肉や魚、油脂、果物、乳製品、野菜でかたよりなく食べないといけない。
穀物類はそれなりの比重がかかっているので、結構な量になるのだ。

さらに、男性陣の一番の課題は「酒が飲みたい」である。
アルコール類は、カロリーは高いけど栄養がないので、「出来ればやめましょう」の類に入る。

山田さん「私、そんなに食べてないつもりだったけど」
山田さんダンナ「センセイ!朝ご飯が、焼き魚、味噌汁、ご飯、ウインナー、シュウマイ、目玉焼き、じゃ多いですか?」
栄養士「多いですねぇ」

どっしぇぇぇぇぇぇぇぇぇ。そりゃ、多いだろ〜山田さぁぁん!

山田さん「私、おまんじゅうなんて月に一回くらいしか食べてないのよ。おせんべいは毎食後、食べるけど」

うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。

ちなみに山田さんは、77歳ですでにインシュリンを打っているベテラン糖尿病患者である。

夕方。
研修医のにーちゃんがやって来たので、HARUKIは言った。
HARUKI「低血糖がひどいから朝のアマリール(薬の名前ね)やめる」←自分で決めてるし
研修医「いや、そーいわれても」
HARUKI「ジャノビアだけで十分だよ」
研修医「そんなに言うなら、明日は試しにやめて、血糖値みましょうか」
HARUKI「はい、そーします」←また自分で決めてるし

この日は、奥の謎の患者さんの所への見舞客が異様に多かった。どうも息子の結婚式が土曜日にあるらしいのだ。

晩飯を食いながら。←食堂でね
HARUKI「あの人、なんの病気なんですかねぇ」
山田さん「聞いたところによると、耳鳴りがひどくて足のあざがひどくて、地元の病院に行ったら、“速攻入院”って言われて、ここに入ったんだって」
HARUKI「へーーーー」
山田さん「もう1ヵ月になるんだって」
HARUKI「病名は?」
山田さん「ヘモグロビンがどうのって聞いたけど、よくわからなかったわ」
あちゃ〜。

山田さん「息子さん6ヶ月の子供がいて、出来ちゃった婚なんだってぇ」
あはははは、そーいうことはちゃんと覚えてるのね(笑)。

食事を終え、ベッドに戻ると息子の結婚式を控えた奥の患者さん(田中さん←もちろん仮名)の携帯電話が鳴った。

田中さん「お嫁さんがタイツ持ってきてくれたんだけど、きつくてしめつけるからダメなのよ。サイズはM〜LLってなってたけど」
明後日、結婚する息子の妻が持ってきたらしい。

田中さん「そうかぁ、タオルつめて伸ばしておくのね」
娘のアドバイスらしい

田中さん「具合悪いの?風邪?ユンケル飲んで早く寝なさいね」
娘の体の調子を心配しているらしい。でもユンケルねぇ(笑)。

ちなみにこの病室は携帯電話で話してもOKの治外法権の部屋らしい(爆)。

タイツはタオルつめたってそう簡単には伸びないし。しょうがないなぁ。
HARUKIいよいよ出動(笑)。

HARUKI「タイツですがぁ、XLじゃないとダメです。あとMサイズでも、マチ付きという特別サイズのものもありますから」
田中さん「え、そーなんですか?なんでそんなこと詳しいんですか?」
HARUKI「今は普通の体形に見えるかもしれませんが、ほんの数カ月前までただのデブだったんで」
田中さん「うっそーーーーーーーーーー、そう見えないけど」
HARUKI「いえ、そーなんです」
田中さん「わかりました。ありがとうございます、連絡して探してもらいます」

そのまま田中さんは携帯で、御主人に連絡を取って、タイツを探してもらうことにしたようだった。←治外法権の部屋だからね

HARUKIが「ところで差し支えなければ、御病気はなんですか?」と尋ねると田中さんはベッド際においてある小冊子をHARUKIに見せた。

そこには「再生不良性貧血の患者さんへ」と表紙に書かれていた。

田中さん「いきなり入院になって、ずっと輸血してたの。輸血が終わって、やっと普通の病室に移って来て、薬を飲み始めて1カ月」
HARUKI「はぁ。兆候とかなかったんですか?」
田中さん「まったくなかったのよ。足の痣が治らなくてお医者さんに行ってただけで」
そっか〜、HARUKIの糖尿もそうだけど、病気っていきなり来るんだよなぁ、やっぱり。

田中さん「レベル4だったのよ。息子の結婚式は近いし、ちょっと緊迫したけど」
HARUKI「結婚式は出席出来そうなんですか?」
田中さん「お医者さんの許可はおりたから。本当は着物が着たかったけどしめつけるからダメなんであきらめたの」

ちなみに田中さんはかなり若く見えたが、HARUKIより3つ年上だった。


11月23日(金)
この日は祭日で講義がなかったので、昼間はクマと上野公園まで遠出。
薬を1種類やめたので低血糖はなくなるし、そこそこ快適。でも1日4回の血糖値測定はあるし、運動しないといけないし、やってることは毎日同じ。

夜。
田中さんのベッドわきのイスには翌日着るらしい黒のワンピースとコ−トが、かけられていた。

HARUKI「かわいいですねぇ」
田中さん「そうおぉ?」
HARUKI「スカートヒラヒラでいいじゃないですかぁ」
田中さん「うふふふ」
HARUKI「コートの襟のファーも上品でいいですよ」
田中さん「おかげさまで、きつくないタイツも準備出来たし、ありがとうねぇ」
HARUKI「明日は、朝早いんですか?」
田中さん「そうなの、7時には出発」
HARUKI「気をつけてくださいね。具合悪かったら我慢しないで、速攻で帰ってきてください」
田中さん「そうする〜」


11月24日(土)
礼服を着た御主人と黒のワンピースを着たお譲さんが、早朝に田中さんを迎えに来た。
大きなマスクをした田中さんを山田さんと二人でお見送りをして、HARUKIたちは、また運動と講義の日に戻った。

午後遅めの時間。
山田さんの担当医のおばちゃんが、来た。

おばちゃんセンセイ「山田さん、退院伸ばしましょう」
山田さん「は、はい」
おばちゃんセンセイ「血糖値コントロールが安定するまでもう少しいてくださいね」
山田さん「どのくらいですか?」
おばちゃんセンセイ「1週間くらいかしらねぇ」
へ?そーいうもんなの?
じゃ、HARUKIは?←ちょっち緊迫

そうこうするうちにユズ登場。
HARUKI「予定通り、退院していいですか?」
ユズ「はい。このまま上手にコントロールして、薬なしで、いけるようにがんばりましょう」
HARUKI「はーい」
ま、よーするに、カロリー制限と運動でがんばれ!ってことなんだよね。

そろそろ晩御飯、という時間に田中さんが帰って来た。
HARUKI・山田さん「お帰りなさ〜い」
田中さん「ただいま〜」
HARUKI「大丈夫でしたか」
田中さん「ずっと車いすだったから、平気」
ちょうどそこに居合わせた看護師「お式、感動的だったでしょう?」
田中さん「別に〜」←こーいう人
HARUKI「ほっとしたでしょ?」
田中さん「そうねぇ、無事終わって良かった、ってだけかなぁ」←やっぱりこーいう人
あはははははははははははは!

田中さん「久しぶりに世間に出て、疲れたわぁぁぁぁ」


11月25日(日)
甘いものが食いたい!!!!!!!!!!

禁煙してほぼ1週間になっていたが、まったくタバコなんて吸いたくなくて、ひたすら甘いものが食いたいHARUKIであった(涙)。

元々体重は減っていたが、1週間、管理された食事と地道に運動をしているせいでさらに1キロ減っていた。


11月26日(月)
また食事療法の講義があった。
実際に電卓を使いカロリー計算をする。

講義の最後に管理栄養士が言った。
「揚げ物は週に一度」
「アルコールも週に一度」
「握り鮨は4カンまで」
「お菓子は甘さ控えめのものを少し」
一同、がっかりしたのは言うまでもない(笑)。

さらに!
「バラ肉は、タンパク質ではなく油脂」
「アボガドも果物ではなく油脂」
「サーロインステーキなんてもってのほか、ヒレ肉を食べましょう」

さて、さすがに1週間も病院にいると食べ物にも慣れてくる。
病院食で出てくる肉は、鶏肉が多い。元々あまり鶏肉が好きではないHARUKIであったが、この頃には鶏肉好きに(笑)。←まずい豚肉や魚よりマシ
さらに!
唯一の甘味は果物の糖分。それまでまず食べなかったカキとキィウィもペロリと食べるようになった(爆)。

慣れるってコエー。←マジ

ただカレーだけは「ターメリックを食べるとお腹を壊す」と申請しておいたので、なんとか回避。←信じられないけど病院食でもカレー味のもが結構出てくる

11月27日(火)
前日から新しく入院してきたおばちゃんのいびきがすごくて、よく眠れなかったHARUKI。
すると田中さんも同じだったらしく、早朝のトイレでいきなり立ち話。

田中さん「まったく眠れなかった」
HARUKI「私もです」
田中さん「でしょ、でしょ」

そこへ、普段はあまり口を聞かないもう一人のおばーちゃんと山田さんが来た。←トイレ入り口周辺でいきなり井戸端会議(笑)
おばーちゃん「確かにうるさかったわねぇ」
HARUKI「私は今日で退院だからいいけど」
山田さん「私も眠れなかった」
田中さん「やっぱり〜」
山田さん「シーツ交換で新しいタオルケットが来たでしょ?あれがゴワゴワでダメだったのよ」
田中さん「山田さん!それ、違うわよ!」
山田さん「タオルケットはずしたら、寝られたもの」
あはははははははははは!

田中さん「看護師さんに言ってみるわ、私」

朝の恒例行事がすべて終わり、最後の講義となった。
皆で感想を話すことに。

するとなんと!一人のオヤジが赤坂の飲み屋のマスターということが判明した。

赤坂オヤジ「僕は、だらしがない性格なので摂生するなんて出来そうにありません。この性格を直す方法があったら教えてください。でも、タクシーに乗るのだけはやめようと思います」

あははははははははは!
非常に愛想がよくて、温和な人だなぁとは思っていたが客商売なんだ。
すでにバリ、インスリンを打ってるということは知っていたが、この調子じゃ合併症まっしぐらかも〜とHARUKIが思ったのはヒミツ(笑)。

もう一人のオヤジは、自称「ツアコン」で親切と言えば聞こえがいいが、とりあえずうるさいヤツだった。

ツアコンオヤジ「お袋も兄貴も糖尿病なんで、出来る限りがんばります」
山田さん「膝が痛いんで歩けないんですが、自転車で出歩いて、もっとやせます!」
HARUKI「ある意味、生きる目標が出来ました。がんばります!とりあえず、甘いもの食いたい〜」←こらこら
赤坂オヤジ「私は、お酒が飲みたい!」←おいおい
ツアコンオヤジ「オレ、ビール!!!!」←こらこらこら

皆で好き勝手なことを言って、9日間の教育入院は無事終了した。

荷物をつめて、部屋のみなさんにご挨拶。
HARUKI「お世話になりました」
田中さん「寂しくなるわぁ」
山田さん「本当ね。一緒に血糖値測りに行く人いなくなっちゃうし」
HARUKI「みなさん、早く良くなって退院してくださいね」
田中さん・山田さん「はい」

帰り際に田中さんが袋を差し出した。

田中さん「これ、有名店のプリンなんだけど、どうぞ〜」←田中さんはこーいう人

だからぁぁぁぁぁ!そーいうもんをやたらに食っちゃいけないっていう講義を受けに来たんだってばっ!!!!!!!!

HARUKI「お気持ちだけ頂きます。ありがとうございます」
田中さん「あら〜、残念!あ、そうそう耳栓買ってきた。看護師さんに相談したら教えてくれたのよ」
HARUKI「今晩から安眠出来ますね」
田中さん「うん」

名残を惜しみつつ、HARUKIは病室を出た。

さて、会計を済ませて驚いた。

どっしぇぇぇぇぇぇぇぇ、1食230円で大部屋なのに、なんでこんなに高いわけ?

よーするに治療の入院ではないので健康保険を使える部分が少なかったのだ。
このお金を無駄にしないように(笑)、がんばって糖尿と付き合って行かないとな。

本はあまり読めなかったけど禁煙出来たから、ま、いっか〜(爆)。


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