引越して、部屋に植物がないと酸欠状態になった気がするので ジャスミンの鉢植えを買った。 白とグリーンの色調の対比と、ジャスミンの芳醇な香り。 遠目でみると、無臭のような佇まいなのに 近くに行くと、仄かに香りが漂う。
生きているものは、素晴らしい。 見ているだけで、心が和む。 植物をいかに美しくみせるかをコンセプトに 部屋作りをしていこう。
黒のソファーの両脇に脚長のランプを置き、 理想は、アンティークのサイドテーブルを数個 部屋の片隅に置き、季節の植物を飾る。
玄関は、爽やかにぺパーミントのアロマ。
部屋は、ラベンダー、オレンジ、ペパーミントのブレンド。
夜は、キャンドルを水に浮かせ、漂う灯りを楽しむのも いいだろう。
その中に、パリの中世美術館の一角獣のタピストリーがあれば いうことはない。 深い赤。再び、一角獣に会いたくなる。
夕食。
スペインのカヴァとしいらのオリーブパン粉焼きをメインに。 しいらはさわらに似た感じ。 簡単。シイラに塩コショウして焼き取り出し、 オリーブオイルでにんにくを炒め、 パン粉を2分の1カップいれてカリット焼き、 魚をもう一度中に入れて、できあがり。 香ばしくて美味しい
今日の収穫は、北原白秋の詩。
数ページ読むと、洗練された言葉に私の目は釘付けになる。
白秋の詩に対するコメントが
「詩の香気と品位ということをいつも考える。これを総じて気品といい 気韻というのはそれである。これは巧みて成るものではない。 詩人その人のおのづからな香気と品位とがそのままそれらをその詩に 持ち来すのである。
ここに一輪の白薔薇がある。その白薔薇の香気は既にその葉にも 棘にも枝にも幹にも充満しているのである。
その凡てから押し上げる香気と品位とが、即ちその白薔薇さながらの 気韻を躍動させるのである。」
香気と気品に満ち溢れた言葉であるからこそ、 私は、本屋で金縛りにあったような感じになったのかもしれない。
雨が降ると、必ず口ずさむ曲。 日本の湿度のある雨に、バルバラの太い声は よく似合う。
バルバラ「NANTES」
Il pleut sur NANTES Donne-moi la main Le ciel de Nantes Rend mon coeur chagrin
ナントに雨が降る 手を差し出し、 ナントの空は私を哀しくさせる
旅行では決して訪れないナントに 父の危篤の知らせで、かけつける
でも、遅すぎた
J'ai compris qu'il etait trop tard. Il avait deja disparu
さよならも、愛しているも言わずに死んでいった。
Mais il mourut a la nuit meme sans adieu sans un je t'aime
海に囲まれた 石の庭に横たわり 安らかに眠ってほしい 薔薇の花の下に 父を葬る。 お父さん、わたしのお父さん。
Au chemin qui longue la mer Couche dans la jardin de pierres Je veux que tranquille il repose Je l'ai couche dessous les rouses Mon pere, mon pere
アランの幸福論は、日本語では平易な感じがするが フランス語だと、スラスラというわけにはいかない
用事の帰りに、本屋に行き、 北原白秋の詩を手にとってみた。 ボードレールの返歌のような内容。 ボードレールをもう少し綺麗な言葉でちりばめた感じかな。 選者が、私が敬愛する安藤元雄氏。 流石、安藤元雄。言葉の選択が素晴らしい。
今日は、金井美恵子の本を買ったから、 白秋は次回に。
電車では、ルソー「告白」
久しぶりに、ワインを飲む。 プロヴァンスのメルロ。 やはり、vin rougeは思考の働きを助けてくれる。
ここ最近は、エッセーをよく読んでいた 小池真理子、金井美恵子、時々、ニーチェ
最近、お風呂でピエール・クロソウスキー「ロベルトは今夜」 を読んでる。
素晴らしい。 私が望んでいる世界。 「悪徳の栄え」サドも最近、拾い読みすると 感じ方が変わっていた。 これも再読しなければ。
今日の収穫は、紀伊国屋でアラン「幸福論」が原書でみつかった。 ゆっくり読んでいこう。 あと、デュラス「L'ete 80」
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