りえるの日記

2005年01月31日(月) 体力回復

フランス語、最近好調。ヒアリングも基礎は大分聞き取れるようになった
あとは、表現力。場数をふんでいこう。
グループレッスンが少し簡単で退屈になってきた。
なかなかうまくいかない。


乱歩。「魔術師」
親の恨みを息子がうけつぎ、
復讐する。
憎しみを持続させるには、かなりの体力がいると思う。
貧困、疎外感が深い憎しみを育てる。

カフェで、チキンアボガドサンド食べる
バジルソースで味付けしてあり、おいしい。
アボガドの新しい食べ方だ。早速、家で作ってみよう。

やっと体力が回復して、ワインがおいしい。




2005年01月28日(金) メモ書き程度

忙しい週だった。目の下に隈が。。。

「エイプリルの七面鳥」
不良だったエイプリルの住むアパートへ家族が招待される。
深い確執を埋め合わせるための心の準備ができてないお互いに不安定な状態。
家族は素敵なようで重荷になる時も多々ある。
硬い殻がやっと破れ光が見えた。


谷崎「猫と庄造と二人のおんな」を読み始め。
リリーという名の猫。いい名前。
庄造が優柔不断でふらふらしてる。



2005年01月24日(月) バルザック

とげとげしい言葉を聞いた一日。
月曜から気分がのらない。

電車に乗って本を読む。
カフェで本を読む。
貪るように文字を追っていると、だんだん気持ちも
軽くなってくる。
昨日、ピアノを練習しすぎたせいで、
胸の上のあたりが筋肉痛。

今日の本は、引き続き
バルザック「知られざる傑作」

「知られざる傑作」では、芸術に対する審美観が語られる。

「形がまがりくねったりにげまわったりするのを、
 追求するだけの愛と忍耐がない。
 美はきびしくて、なびきにくいものだ。
 美をむりやり降参させるには、美がくつろぐときを待ち、
 つけねらい、おしつけ、そうしてしっかり抱きすくめなくては
 ならないのだ。」

芸術を魂で表現し、ためらうことなく、息を吹き込む。
これを語る老人の風貌は、悪魔的で存在自体が小説そのものの
ような人だ。
美への貪欲な追求と愛情をバルザックは見事に語っている。
バルザックの他の作品も読んでみよう。
バルザック独特のテンションに触れたくなった。






2005年01月22日(土) 快調

フランス語好調。
積極的に自然体で話すと楽しい時間を過ごせた。
災害について、地震がおこったとき必要なものを話すと
少し小ばかにされた。
厚底の靴。ポケットの多いベスト。
朝日新聞に書いてあったんだけどな。
地震のない国の人には想像できないことだから
笑っちゃうんだろうな。

「めざめ」再度映画館で見る。
最初の感動は薄れる。
そういえば、友達に否定されたなーと思いつつ。
登場する俳優達をみるだけでもいいのに。
今日は待ち合わせがあったので気もそぞろ。

夜は近くのフランス家庭料理店へ。
外国人も多いレストラン。
少し異国気分も味わえる。
味も満足。
フランス語会話もしているらしく体験レッスン申し込む
続けなくても体験は無料だから、試しに。
どんな先生だろう楽しみだ。



2005年01月21日(金) バルザック

寒い風が吹く。
ウィンドーショッピングをすると、
バーゲン商品の中から、新作の春色についつい
目がいってしまう。
薄い桜色を羽織るだけで、気分が華やかになる。
色の力。

フォーレ「チェロソナタ1、2番」
    「エレジー」

遊びで伴奏をすることになり、CDで聴く。
チェロの太い弦から流れ出る重厚なメロディーに
ピアノの音を絡ませる喜びを味わえる
絶好の機会だ。
まずは、エレジーの伴奏が弾いていて楽しいので
譜読みする。
後半、難しい。フォーレのノクターンはしばらく
お休みして、伴奏演奏に専念しよう。

バルザック「知られざる傑作」

バルザックの短編集
1ページ読んでみて、波長にあいそうなので買ってみた本。
正解。
砂漠の中の兵士と豹。
互いに孤独の中で惹かれる。
豹はまるで悪女の魅力を兼ね備えた風貌。
砂漠の荒涼さと幻想的で美しい風景。
ルソーの絵画の世界。
豹はレオノール・フィニーを彷彿とさせる。

まだ全編読んでいないが、「知られざる傑作」は
エマニュエール・ベアール主演「美しき諍い女」の原作らしい。
読みすすめるのが楽しみ。
     

     





2005年01月18日(火) フル回転

フル回転の日。

映画2本。お昼に友達と会い、夜は、着物サークル友達の会にお邪魔。
待ち合わせの合間にフランス語の予習、読書と。

福永武彦「愛の試み」
愛には孤独がいつも含まれている。
愛しても愛されても孤独を感じ続ける。
挿話で、高校生の恋愛で青年と、大人しい女学生の恋。
    「君は肩を揺すぶってあげたくなる人だ。」
いつもうんともすんとも言わない彼女に言う。
そして、大学生になっての久しぶりの再会。
彼女は結婚するという。
別れ際に「あなたに肩を揺すぶってもらいたかった」

自分の行動の一歩を進めてほしかったいうこの1文の言葉。
せつないな。初恋は。

「イブラヒムおじさんとコーランの女たち」

パリの裏通りの街を舞台にしたお話。
雑貨屋の味のあるおじさんと16歳の少年の心の交流。
街にはたくさんの娼婦が佇んでいる。
少年は家の窓から娼婦を眺め、
「今日は、暑いね。いくら?」と娼婦との会話をシュミレーション。
どうみても少年なのに大人ぶっているところが可愛い。
少年が大人になる過程で関わる裏町の大人たち。
トルコの熱狂派の踊りを見た。
白い衣装を着て、無心でくるくる平衡感覚がなくなるまで周る。
白い裾が広がり映像のアクセントとなる。

「ベルヴィル・ランデブー」
シュールな漫画。が、寝てしまう。
漫画はどうも感情移入できない。




2005年01月16日(日) 中和剤

フォーレノクターン10番を弾く。
まだまだ音楽にはならないが、弾けば弾くほど
この音楽を作りだしたフォーレ自身になりたい欲求にかられる。

ポー全集3巻がやっと終わったので
「悪徳の栄え」サドを少し読んでみた。
友達が「使えない」と言っていたのがよく分かる。
悪徳すぎて、気分が悪くなりそうなので、
中和剤が必要。
通勤中は、さすがに悪徳の栄えをカバーなしで読むのは
恥ずかしいので、
「愛の試み」福永武彦を読もう。

恋に悩む深窓の令嬢がホームに佇む私をイメージ。
令嬢にはかなり無理があるか。。



2005年01月15日(土) 口がまわらない

1ヶ月ぶりのフランス語。
口から思うように言葉がでてこない
伝統的日本のお正月についてがテーマ
おせち料理がなぜ3段なのかなんて、知らない。
積極的に話せなかったから、次回は
頑張らないと。

帰りにジュンク堂で本を吟味
芥川龍之介「侏儒の言葉」
谷崎「猫と庄造と二人のおんな」
バルザック「知られざる傑作」
福永武彦「愛の試み」
江戸川乱歩全集「魔術師」

ああでもない、こうでもないと本屋をうろうろしていると
どっと疲れがでる。



2005年01月14日(金) エレオノーラ

ポーの小説にでてくる女性は魅力的だ。
憂いがあり、はかなげで、神秘的。
今日読んだ「エレオノーラ」。
この作品はノヴァーリス「青い花」を読んでいるようだった。
奥深い谷間に住む私とエレオノーラとその母。
幼馴染の二人の愛が生まれる瞬間の表現がいい。

「私たち二人は蛇のような木の下で、互いに強く抱き合いながら、
自分たちの姿の映っている無言の川の水を見下ろしていた。

私たちはその川の水から恋愛の神エロスを呼び出したのだった。
そして、今、エロスが私たちの祖先伝来の情熱的な魂に火をともすのを感じた。」

静かな時に潜む情熱。

この作品のBGMはドビュッシー「ペレアスとメリザント」が
似合う。



2005年01月12日(水) 黒木瞳

病み上がりにつき、日頃の文化活動を怠りがち。
だんだんいつものペースに戻ってきた。

雑誌「Grazia」の黒木瞳論。
女性の羨望の的。
雑誌でもこれでもかの褒めちぎり。

が、しかし、黒木瞳自身が語る好きな音楽、本は
あまりにもひねりがないのは拍子抜けした。
デートの前にマライアキャリーを聞いて、気分を盛り上げる。
好きな映画は「ある愛の詩」「プリティウーマン」等
ピアソラのタンゴのCDを彼にプレゼントする。

どうだろう。このラインナップ。
人間として興味深いかと問われるとイマイチ。
大きな声ではいえないが。
意外にストレートな人なんだなと思った。





2005年01月10日(月) パズルのように

風邪でピアノを弾けなかった。

夜、久しぶりに音を鳴らす。
いつもよりいい音がする。体の毒素が抜けたのだろうか。
フォーレのノクターン10番を新しく練習曲に加える。
譜読みの段階では、音符のパズルを組み立てるようだ。
カチ、カチ、カチと音を積み重ねていく。
これを根気よく数ページごと練習し、
1ヶ月ぐらいたつとメロディーラインが聞こえてくる。
この瞬間の嬉しさ。
音楽も語学の勉強と同じだと思う。
地道な積み重ね。

フォーレのノクターン10番の甘美で情熱的な調べ。
はやく曲を歌える段階まで仕上げて、
自分と音楽に酔いしれながら弾きたい。







2005年01月08日(土) リハビリ

これは熱がでたなと思うと、体温計で熱をはかる。
すると6度。え、そんなはずは。
もう一度。8度。しんどいが、よしよしこれで病人。
これみよがしに病人風を装うのも楽しみの一つ。

なかなか熱は下がらず、ずっと家で寝込む。

リハビリと思い、少し身づくろいをして外に出かける。
不思議なもので、少し元気がでる。
外の空気はいいな。
フラフラと好きなことをして
忙しく動き回っていることが一番の薬。

年末年始家に帰ると、色々なプレッシャーがあり
鬱々となる。
年々、業務と課しつつある。



2005年01月07日(金) O嬢の物語

風邪。しんどい。

「O嬢の物語」P・レアージュ 渋澤訳

一気に2日で読みきり。
エロティック小説で終わらない全般にわたる気品。
革のソファー、毛の長い絨毯、コルセット
ビロードの緑、下着、香水。
ただ受動的に待つ恐怖と甘美が重なり合う時間
女性を美しく際出せるディテール。
拷問を耐えた後に溢れ出る幸福感が
Oの冷静な分析のもとに語られる。

レディースコミックスも
自尊心が邪魔をして読んだことないが、エロの中に気品が
漂っているのだろうか。



2005年01月04日(火) ポーの寄り道

年末年始も思うほど読書はすすまず。
移動の連続でだんだん顔が疲れてくる。

年末少し時間があったので本屋に立ち寄る
川端康成「美しさと哀しみと」を読んだ。
相変わらず日本独特の湿気がどうも
まどろっこしい。その後、ポーを読むと硬質さに
やはりポーだなと思う。後期の短編になると
おもしろさが増してくる。
解説を読むと、評論家、編集者としても
凄腕だったらしい。
ポーの評論集も読まなければと思った。

「O嬢の物語」ポーリーヌ・レアージュ澁澤龍彦訳
「悪徳の栄え」マルキ・ド・サド 澁澤龍彦訳

も購入。

ヴェルディ「レクイエム」
あらためて聴く。
イタリアらしい派手さ。
ヴェルディ好きになりそうな予感。


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