今年は、堀江鹿島サイトのオフ会に参加したお蔭で あらたな分野の本を読みすすみ、充実した1年だった。 皆様に感謝
カラマーゾフの兄弟(ドストエフスキー) 異邦人(カミュ) 春昼・春昼後版(泉鏡花) 春琴抄(谷崎) 高野聖(泉鏡花)
上記は、読んでいて涙が出た本。
その他 澁澤龍彦は、自分の好みの幅を広げてくれた 当分、幻想彼方へはひきづって色々読みすすめていた。 ポー全集 江戸川乱歩全集 潤一郎ラビリンスも、全編にわたりおもしろい。 来年もゆっくり読んでいこう。
今年もミニシアター専門でたくさん見た。
暗闇の光の中に座ると、日常の生活抜け出せる。 私の大切な時間。
1.WALKBOUT 美しき冒険旅行 2.めざめ 3.しあわせ この上位3作品は不動。 見終わった後に、パンフレットを買いたい衝動に かられるかがポイント。 美しい映像といい、人間ドラマ、エロティシズム 好きな要素が凝縮されている。
4.家庭 5.永遠の語らい 6.やさしい嘘 7.スイミングプール 8.ポーリーヌ 9.ブラウンバニー 10.列車に乗った男
(次点) ドリーマーズ トスカーナの休日 リヴフォーエバー バレエカンパニー 歌えジョニスジョップリンのように みんな誰かの愛しい人 僕は怖くない スパニッシュアパートメント 熊座の淡き星影 幸せになるイタリア講座
(総評) ずらずらとタイトルをあげてしまう 甲乙つけがたい。 その日の気分によってセレクトしたい。
新春も気になる映画がたくさんある。 楽しみ。
年末恒例?フランス料理ランチ。
こじんまりとした素敵なレストラン。
シャープなシャンパングラスのフォルムを楽しみながら 白子のフルーツソース。 白子。ほんの少しの味わい。フルーツの甘みと白子が口の中でとろける。 次は、ワイン。 SOCIANO MALLET HAUT MEDOC 1997 お肉にあわしたのでどっしりとした味わい。 この重さには私の料理ではワインがいきないのでレストランで 飲むのがおいしいのだろう。 かぶとえびをスープで煮たもの。(メニューが思い出せない) メインは蝦夷鹿のブルベリーソース。 フルーツソースづくしだ。鹿肉とブルーベリーのハーモニー。 鹿肉、鴨肉は、牛肉、豚肉にない濃厚さがあって好きだ。 お口直しにジャスミンのジュレ。 デザートは暖かいショコラ。このショコラはおいしい。 とろとろのショコラにグリルしたバナナをつけて食べる。 至福の時。
少し時間があるので「ニュースの天才」を見にいく。 ほろ酔い気分でみようと思った。 これが全然ほろ酔いではなかったらしく、 映画館の温度も丁度良く、ぐっすりと寝てしまう。 最初と最後しか見てない。
悔しいから、CDを物色。 ヴェルディ「レクイエム」 フォーレ「ノクターン」 TETE フレンチポップス (これは、フランス語テレビ会話で紹介してずっと気になっていた人 問い合わせが殺到したと書いてあった。 私も探した一人。来年来日するらしい。行きたいな)
谷崎ラビリンス 官能小説というから、もっとエロがたくさんかと思いきや全然 どちらかといえばコケティッシュ。まだ全部読んでないから判断しがたいが。 心理的官能だな。
「五線譜のラブレター」見る。
重くのしかかる映画でないが、楽しめた。 コール・ポータとリンダの永遠の愛。 美しい衣装、軽やかでセンチメンタルな歌。 ミュージカル仕立ては実は好き。 新春の「巴里の恋愛協奏曲」も来年の楽しみな映画の一つ。
この映画で惹きつけられたのは、花の美しさ。 鮮やかな色は、花でしか表現できない。 洋服では味わうことができない、華やかな色の一群。 私はモノトーンの服が多いから、 華やかな花の色を愛でたい欲望にかられる。
花嫁修業ではなく、本気で勉強したい。
NERO D'AVOLA VENDEMMIA 2002 SICILIA MORGANTE
イタリアワイン。 今回買ったイタリアワインは全部味がよく似ている どれもカジュアルな料理にあうワイン。 玄米野菜カレーをまた作った。 玄米の素朴な味わいがたまらない。 ブロッコリーを茹で、ソースはマヨネーズにオイスターソースを混ぜた。 少しだけひねりがあり、おいしい。 食べ過ぎる。
冬になると、いつも重厚な香りの香水が欲しくなる。 どっしりとした香りに自分の体を包みこみたい。
重厚な香りは曲者で、食事に行くときには かなり邪魔になる。 香りを食べているようで、食事のおいしさが半減。
気合をいれて、食事に行く前につけるのではなく 朝一番につけて、残り香がほのかに香り、 自分の一日の体臭とまざりあう自然な香りがいいのだろう。
結局、いつも重厚な香りに自分の鼻がついていかなくて 母に使いかけの香水をあげている。
香りは癒し。 だが、記憶に残るほどの強い香りは 他人に媚びない姿勢が、悪女の匂いがして そそられる。
芸術新潮を買う フィレンチェ特集。 1月末に京都市美術館でフィレンチェー芸術都市の誕生展がある。
フィレンチェには一度訪れた。 一日滞在しただけなので、本当の良さは味わってないと思う。 ダヴィンチ、ミケランジェロ、ボッティチェッリ等。 これでもかこれでもかの美術品。 1週間ゆっくりいないと無理だ。眩暈がする。 思い出といえば、濃いエスプレッソばかり飲んで おなかの調子が悪くなり、トイレの為にカフェに入っていた。 これも若気の至りか。
芸術新潮で目が釘付けになったのは 彫刻群。 ヴァザーリがミケランジェロの芸術について述べる際 テリビリタという形容詞を使ったそうだ。 恐ろしさ、凄まじさという意味。 写真を見ても、筋肉隆々、渦巻く頭髪、鋭いまなざし アクロバティック姿勢等。 悪趣味な恍惚さ。 敬愛するロダンにはない官能を感じる。
「ポー全集2巻」読了
未開拓地への冒険。 冒険物はあまり好きではない。 短編の雑踏好きな老人。 いつも手に包帯をまいているフランス人の話の方が 好きだった。
谷崎ラビリンス官能小説集を読み、 ポー全集3巻にすすんでいこう。 年末までに4巻読了できればいいが。
和食。
クリスマスだが、胃が疲れているので最近和食。
先日は、牡蠣ご飯におろしわさび、ねぎ、もみのりをかけ その上からすまし汁をかけていただく。 さらさらと上品な味わい。
今日は、
玄米の豚肉野菜カレーご飯 いわしのしょうゆ煮 クレソンと大根おろし かに野菜卵焼き とろろ汁 スパークリングワイン
品数は多いようだが、1時間以内で出来る 野菜たっぷり、青魚と健康になれそうなメニュー。 いわしと玉子焼きはスパークリングワインとよくあう。 玄米の素朴な味わいにカレー野菜風味が絶妙。 和食は、胃にももたれず年末年始には最適だと思う 外食はどうしてもこってりメニューが多いので 家では和食で胃に優しく。
女だけのベトナム料理での忘年会。 異常な盛り上がり ぐいぐいとビール、ワインを飲み、記憶が半分ない。 隣のカップルには申し訳なかった。 深酒をした後は、いつも自分の馬鹿さ加減に 反省する。 しばらくすると、また調子にのって、飲んでしまう。 愚かな生き物だ。
澁澤「夢のある部屋」
少し風邪気味なので、軽いものと思い 読む。 好きなものに囲まれている生活。 こういう文章を読むと殺伐とした生活に 光がほのかにさす。
「灯りは、部屋の上空に咲く白薔薇。」
こんなことを考えて暮らすと、楽しい。
部屋を暖かくして、ゆっくりと読みながら寝よう。
寒くなって、ロングコートを着て、ストールを羽織ると 暑かった。寒い、寒いというが、数年前に比べるとそうでもない。
フォーレのレクイエムを朝聴く。 歌声が清らかだ。
「世界で一番不幸で幸せな私」を見る。
ゲームが少しいきすぎ。 前半はおしゃまな子供と規則に厳しい学校 病気の母と少年と面白かったが、 後半がイマイチ。 少年が母に「Tu vas mourir?」死んじゃうのと聞く。 つぶらな瞳の少年。親子愛は反則だ。頬に涙が流れる。 フランス映画で好きなシーンは学校の先生が すごく大人で威張っているところ。 子供に媚びていないのがいい。
帰りに本屋に寄る。 料理本をチェックし、 澁澤本購入。 「夢のある部屋」 パラパラと読むと面白そう。多分すぐ読めるが まずはポーを読んでからと我慢する。
今日のメニュー
きのこのクリームパスタ アボガトのまぐろわさびあえ トマトと大豆の煮込み
ワイン Chianti Classico 2002 SAN GIUSTO A RENTENNANO SHIENA ITALIA
30分で出来る簡単メニュー アボガトまぐろの前菜はあっさりとしていて お酒がすすむ 家で食べると、順番に出せないのがおしいところ ほんの少し食べるのがおいしいのに、 量が多いのもつらい。 何でも、もう少し食べたいなと思いつつ、お酒を飲むのが 一番心地いい。 トマト大豆は体が温まるメニュー。 クリームパスタはシンプルに。
以前飲んだヌーボーのイタリアワインと同じぶとうということで購入。 イタリアワインらしいカジュアルな味わい。 気取らず飲める。
食後のコーヒーのお供は イチジクチョコ ベルギー王家御用達のアーモンドクッキー
クッキーは近くのお店で安く売っていた 日本でいう炭酸せんべいのような素朴な味わい アイスの横に添えてもカリッとした歯ごたえがあいそう。
読書ペースがすすまない。 通勤の帰りに読もうと思うと、職場の人に声を かけられ一緒に帰る。 通勤は一人で色々と考え事をしながら行く方が好きだ。
今日はデザートにバルサミコ酢にグラニュー糖をまぜて イチゴとラズベリーにかけて冷蔵庫で冷やす。 ブルーベリーも入れたかったが、売り切れていた。残念。 ハーゲンダッツストロベリー味にこの甘酸っぱいフルーツを 添えるととてもおいしい。レストランの味。 バルサミコ酢は、すごい。 お肉のソース、デザートソースにもなる。
鹿島先生講演会。
先に展覧会をみる。 午前中なので人もまばらだ。 ロートレックの色彩のコントラストの鋭さと 省略化された構図に魅了される。
講演会が始まるまで、話をしながら、 ゆっくり図録を読む。
そうすると、隣の方に鹿島先生発見。 噂どおり黒づくめのいかつい様子。
スライドを使用しながらのお話。
ロートレックのリトグラフの素晴らしさとは 限界ぎりぎりに挑戦したから新しいと。 色彩、洋服の様子もごちゃごちゃ描くのではなく 斬新に単色で塗りつぶす。 そうすることにより、粋になる 今でいう、コムデギャルソン、ヨウジヤマモトの世界。
ロートレックは足が不自由だったので 物の動きに非常に敏感だった。 精密に描くだけだと動きがないが、 次にいく動作を予測しながら瞬間、瞬間の間の姿をとらえている だから、躍動感がある。
鹿島先生の話を聞きながら、谷崎を思い出した。 谷崎の作品で足フェチの老人と青年の話。 美しく艶かしい足を持つ女性の絵画を描いてほしいと頼む。 老人がお手本となる絵を青年にみせる 動作と動作のうごききつつある瞬間をとらえた絵だった あきらかに緊張した肉体で不自然な姿勢なのだが その姿勢が一番足を美しくみせられる。
ロートレックの斜めに描いた女性の姿も 体を少し曲げることにより、絵に躍動感がでて 洗練された様子が描かれるのではないのかと思った。
その他、お話は多岐にわたり、 参考になった。
ノーラベルのイタリアワイン
Barbera Pinot Nero 2000
酒屋さんにあっさりとおいしいものと聞いたとき 薦められたワイン ぶどうがピノノワール。 あっさりとしているが、豊潤さもありおいしい。 先日のイタリアのボージョレーも味が濃厚でおいしかった。 イタリアワインも楽しい。
チンジャオロース チーズオムレツ プチトマト 冷奴 にゅうめん ドライイチジク
ワインを飲んでいると、あたたかいにゅうめんがおいしい お酒で喉がかわいたとき、しょうゆからいスープを飲むと ほっこりする。 このスープはとても簡単で、そうめんつゆをだし汁でうすめて たっぷりのねぎをかけるだけ。 夏に残った素麺を茹でる。残り物を片付けれたらお得感もある。
大切に大切にドライイチジクを食べている。 外の皮は厚く、中はかめばかむほどうまみがでる。
夕方、♪真っ赤なお鼻の♪曲の口笛を吹いている 変なおじさんとすれ違う。 しかもものすごく上手い。 お気楽サラリーマンだなと思っていたら、 夜11時ぐらいにも窓の外からものすごい上手い口笛が聞こえてきた。 同じ曲で。 いったい何ふらふらしているのだろう。
スターバックスでフランス語を勉強して 本を読んでいると、 隣のおばさんの声が大きくて少し辟易。 お連れの男性もただただ聞いているだけ。 類は友を呼ぶで、素敵な人には素敵なパートナーがいるものだと思った。 今日はその反対。 声のトーンは、大人だと低音で落ち着いた声で話す方が好き。
ワイングラスが割れてしまったので 新しいグラスを買う。 スタンダートタイプとショートサイズ。 持ち手が少ししっかりして安定しているのがお気に入り。 特に背の低いショートサイズは、カジュアルな食事の気分を 盛り上げてくれる小物。 フランス映画でも食事のシーンでショートサイズを 何気なくテーブルクロスの上にのせて、 水のように気取らず飲む。
不思議なもので、グラスを新しく買っただけで 料理を無性に作りたくなった。 料理を作りたいというよりも、 グラスを使いたいという方が正しい。
シューベルトOP120の第1楽章が牧歌的だとしたら 第2楽章は愛を感じる曲だ。 今度のピアノのレッスンまで出来るだけ仕上げて アドバイスしてもらおう。
病院に行って待っていると 声の大きい男性が受付にきた。 「今日は教授会を休んできたのでね、」 「今は、**キャンパスでね」
すると、受付の女性 「すごいですね。憧れの大学です。」
おいおい、ここは新地のクラブかとツッコミをいれそうになる
聞いてもいないのに自分のバックグラウンドを話す。 地位や学歴をひけらかす人はスマートでないと思う。 もっとかっこ悪いのは、身内自慢。 自分が感じてきたこと、経験したことを表現でき 且つ、人の話も謙虚に聞ける人に出会うと とても素敵な時間を過ごせる。
私も自分のことを語れるように切磋琢磨していこう。
「靴に恋して」
美しい靴がたくさんでて、目の保養になるのかと思ったら 少し違った。 靴にからませて、それぞれの悩みある生活を描いている。 その中で最近気になるスペインの女優 アンヘラ・モリーナ かつて美しかったであろう50歳代の痩せた女優 痩せすぎなのだか、何か惹きつけるものがある。 晩年の浅丘ルリ子に通じる。 年をとっても女を感じさせる人は、毒をもっているのだろう。
「情念戦争」鹿島茂
家で読み始める 熱狂情念ナポレオン、移り気情念タレーラン、 陰謀情念フーシェ。 鹿島氏に人間のあらゆる欲望を語らせると本当に面白い。 本の中に語られている、文学作品の紹介も これからの読書計画に役にたつ。
今回、気になったのは
「危険な関係」ラクロ
生の歓びを謳歌するロココ時代。1770年代 あらゆる快楽が徹底的に追求される時代。 そのような時代に書かれた作品
一時、ロココ調の絵が、好きだったときがあった。 真っ白な肌に頬をピンクに染めた 美しく可憐な貴婦人がブランコに乗っている姿。 そして、忘れてならないのは、 木陰やカーテンに隠れてこっそりのぞき見している 好奇な目で見ている人びと。 この構図が、高校生の私にとって、 なんともいえないエロティシズムを感じた。
欲望の開放感を無意識に感じたのかもしれない
フランス語に行こうと思い、駅に着くと 電車のお供本を忘れたことに気づく。 少し遠出なので、数十分が無駄になる。 急いで本屋に行き、 谷崎の「人魚の嘆き、魔術師」を買う。 解説が中井英夫だ。興味深い。
これが掘り出し物。よかった。 快楽をしりつくし退屈している中国の王子。 ある日、異国人が王子に人魚を売りにくる。 水瓶の中にいる美しい人魚 王子は人魚に触れられないから、ただただ見ている もどかしさ。 鱗と水中での真珠のような白肌の上にさらさらとした産毛が 海水に揺らめく様子。艶かしい。
掘り出し物はあったものの、今日のフランス語はボロボロ。
ピアノのレッスンの前に少し時間があったので、 スターバックスでフランス語の予習。 病気になったときの保険制度についてのプリント1枚。 難しい単語が多く、時間がかかる。 そして、日本の制度について簡単にフランス語で。 自分が表現できるレベルのフランス語でないと 訳が分からなくなるので、非常に簡易な単語を連ねた この積み重ねで上達していくのだろう。
新しい料理本を買いに本屋へ。 洋食ばかり作ってきたので、和食本を。
有元葉子の和食 幻冬舎
私の料理本の8割は有元さんのもの。 調味料はほとんど手に入るものだし、 家庭的だが、洗練され、お酒にあうのがいい。
「人気店が教える 最新サンドイッチ」 旭屋出版
さらりとしたワインと一緒にサンドイッチを食べたいと思い購入。
アボガトソースのサンドイッチ ドライトマトを使ったりと、簡単でおいしそう。 スパークリングワインと合うかな。
鹿島茂氏の新刊本を探してみる。 気になる存在ナポレオン。 新刊を見つける前に
「情念戦争」 集英社
を手にとる。情念という言葉が大好きなので衝動買いしてしまう。 新刊本はまたの機会にしよう。
ピアノのレッスンは、モーツアルトとシューベルト モーツアルトは指もよく動くし、自分ではなかなかいい出来だと 思い演奏を終える。 ところが、先生の一言
「いいところもあるし、悪いところもある」
フランス語で「pas mal(悪くない)」 というところだ。 色々とご指摘をうけ、ご尤も。 段々気弱になる。 シューベルトもテンポが変だった。
道は険しい。 シューベルト、モーツアルトの道は続く。
レッスン後、いつもの酒屋に。
ドライイチジク(イラン産)を買う。 「木になったまま乾燥するため、天然の成分がそのまま凝縮。」 と、書いてある。 無花果の皮をむいたのを10分の1ぐらいにした大きさ。 食べてみると、すごくおいしい。 これからの食後の楽しみになりそう。
だらだらと、書いてしまった一日。
ポー全集2巻読み始める。
朝の音楽は、フランソワーズアルディベスト盤。 流行通信の番組を見ていたら、フランソワーズアルディを モデルにしたキャラクターを以前紹介していた。 ちょっと古いサイケな感じがうけるのだろう。
今年は、ファーが流行っている。 季節の初めに衝動買いしてしまった。 ちょっとゴージャス。 首に巻いてふわふわ感を楽しもうと思ったのに 暖冬で登場回数も少なそう。 定番物だし、来年巻いてもいいか。 映画を見ていると、寒い冬の空、色の白い肌の女性が 頬をピンク色にそめ、グレーの品のいいファーを巻いて 雪がちらちら降る街を歩いている姿は美しい。 これが私のイメージ。 暖冬ではだめなのだ。耳が冷たくなるぐらいの 寒い寒い夜空の下でないと。
日経新聞の小説を最近読んでいる。 渡辺淳一著。 ホテルでの密会のベットシーンが延々1週間続いている。 なかなか最後まで到達しない。 1枚1枚服を脱がし、感想が入っていく 朝の通勤ラッシュでサラリーマンも 話の展開に心でツッコミを入れているのかな。 週末にはやっとホテルの部屋をでていく展開に なるのだろうか。 延々2週間続かせたら、ブラボーエロス渡辺淳一と言ってしまいそう。
日経では土曜の夕刊のお酒にまつわるエッセーをいつも 楽しみにしている。 お酒の逸話が素敵でこの記事を読むと、 次飲むときは紹介されていたカクテルを飲もうと思う。
「濹東綺譚」永井荷風読了。
永井荷風の愛する世界。 自分を誰かと追求しないで 付き合える娼婦。 粋で大きな島田に結った容貌のいい女。
家族のしがらみから抜け出て ラジオがうるさいからといって、散歩がてらに ふらふらと舞い込む。
羨ましい。 男性はそういう空間があって。 女性だと、そうはいかない。 こういう描写を読むと、男に生まれて 粋な生活を送ってみたいと思う。
今日のワイン BOURGOGNE Maison Dieu Pinot Noir 2002 Nicolas Potel
ツンとすましたピノ・ノワール。 さらさらとしている。
ワインのお供の定番 鶏肉とパプリカのワイン煮込みを作った。 鶏肉を塩、こしょう、ローズマリーをふり、30分寝かせる 鶏肉をカリッ焼き、玉ねぎ、パプリカも別に炒める 野菜の中に鶏肉をいれ、赤ワインをいれて煮込む そして仕上げにバルサミコ酢。
何度も作ったメニューだが、赤ワインを 食事にあわないぐらい甘いアルザスワインを入れたときが 一番おいしかった。この料理の時は甘いワインがいい。 パプリカの肉厚の触感がワインによく合う。 仕上げのバルサミコ酢で味が引き締まる。
テレビで、市川雷蔵主演の「眠狂四郎」を見た。 面白かった。 色仕掛けが15分おきぐらいにでてくるし、 ストーリーはほとんどない、 太刀さばきも漫画みたいに面白い。 時代劇を見直す。
真剣なばかばかしさがいいのかな。
ワイナート届く。 今季はピノ・ノワール特集。
情欲を感じる言葉が書いてあった。
「ピノ・ノワールを一緒に飲みたいというとき それはピノ・ノワールという葡萄でできたワインを飲みたいと いう意味ではない。 思いかなえたある夜半、カウンターの隣に座るあなたとともに 口をつける一杯のピノ・ノワールは、もはやワインなどではなく、 胸かきむしる情念によって物質化されたあなたの血であり あなたに差し出した心臓が滴らす私の血なのだ。」
私は、ブルゴーニュのピノ・ノワールを口に含んだとき気品を感じる。 媚ない気品。 ほどよい距離感を感じる味わいと、黒く赤く透き通るルビーの結晶。
イタリアワインとは違う、貴婦人の味わい。
パトリス・ジュリアンのフランス料理本の ワインの説明を読む。 ワインの知識も少し増えてきたので、より楽しめる本になっていた。
2004年12月04日(土) |
Foot Fetichist |
外の風が強くなってきた。 本当に台風が多い年。
フランス語スクールの新しいコースに イタリア語旅行会話講座が開設されていた。 時間に余裕があれば行きたいが、無理。 フランス語もまだまだだし。 後々は、イタリア語も勉強したいと思う。 プッチーニのオペラを聴いて、少しでも イタリア語が分かれば、より感動も増すだろう。
谷崎ラビリンス近代情痴集読了。 Foot Fetichistの話がおもしろい。 いい大人男二人が同じ性癖をもち、美しい足をもつ女に 踏まれたり、足の絵をかかせたり、犬の真似をして 足にじゃれついたり。 Foot Fetichistは決して異常なことではなく、実は自分もそうなのだと 分からせるために、青年が老人にそれとなくほのめかし、 秘密を語らせていく。 老人は顔を赤らめながらも、嬉々として、同志に性癖を話し始める。 同じ趣味をもつ秘密の語らいは、さぞ楽しい時だろう。
「刺青」も足の美しさに惚れて、刺青をいれる女性を決めていた。 トリュフォーも実は足フェチで、意味もなく、足を撮っている。
様々な性癖は面白い。
自分の食欲はどこからくるのだろう。 コンセプトはいかにお酒をおいしく飲めるかがテーマ。 泥酔のするのではなく、ほんのりいい気持ちになるぐらいで。 おいしいものを頂く。至福の時。
働きながら時々今日は何にしようかなと思う。
今日は、簡単に
プチトマトパスタ 手羽先かぼちゃパプリカにんにくあえ カマンベールチーズ パイナップル
この手羽先揚げは簡単でビールにもあうから ぜひ試して欲しい。 かぼちゃとパプリカを素揚げして、そして 手羽先をカリッと素揚げ。 にんにく1片をすりおろし、しょうゆ3分の1カップで混ぜ 上記のものを合える。 簡単でしっかりと味もついておいしい。 すこし、しょうゆ辛いので、プチトマトパスタの オリーブオイル、トマト、バジルの味が爽やかだ。 時々、お酒もじっくり味わいたいのでチーズも切る。 今日はワインとともに食した。 だんだんいい気分になり、 気持ちは2次会。 パインの果実の甘さとともにワインをチビチビと。
果実の甘さは本当にワインに合う。 昨日食べた無花果のドライフルーツもおいしかった。
食事は大切。 特に、時間のある夜は。 たとえ、一人で食べるとしても きちんとしたものを食べると、自分も楽しい。
そういう喜びを味わうきっかけとなったのは おいしいレストランでの楽しい会話をしながらの食事。 予算の関係もあるから毎日レストランに行くわけにもいかず 家でもこの味を再現できればと。 家庭の味の和食、日常を少し忘れさせてくれる洒落た料理。 気分しだいで色々なときを過ごせる。
料理は想像力のいる作業なのだ。
今日は休日。 映画の日だし、映画2本鑑賞。
本のお供は、潤一郎ラビリンス「近代情痴集」 1ページ目を読むと 「私は「憎み」という感情が大好きです」
この1行を読むだけで、わくわくする。 谷崎はやはり好み。
「父、帰る」 12年ぶりに帰ってきた父親と兄弟が旅をする。 父さん、あなたは何で帰ってきたのですか。 愛情表現もないまま、憎悪感がどんどん募る。 主人公の少年が子供なのに、大人のような難しい顔だ。 顔に憎悪がみなぎる。 この映画を見ていると、なぜか「カラマーゾフの兄弟」を 読みたくなってきた。
「ピエロの赤い鼻」 戦争によって意味のない死を巡る人々のお話。 ストーリーが少し陳腐かな。 昨日の「やさしい嘘」の方がいい作品だと思う。
(今日のメニュー) アンチョビキャベツパスタ ポトフ くるみパン カマンベールチーズ 柿、ラ・フランス
アンチョビは偉大だ。 2、3本入れるだけで、魚エキスの塩味が全体に広がる。 シンプルににんにくと赤唐辛子、仕上げに粉チーズをかけただけで すごくおいしい。
イタリアンワインを飲んでみた。 NOVEMBRE NOVELLO 2004 SICILIA NADARIA
フランスワインの気品のある香りにはかなわないが 味は、程よい豊かさのベリーの味わい。 イタリアワインも実はおいしい。
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