2008年10月31日(金) |
I can't use |
19時から荻窪のリンキーディンクでSBバンドの、リハ。
10分遅刻。「今日は一番乗りを狙う」とbbsで宣言しておいたのだが、いつも一番乗りのモッチー(g)が「渋滞にはまってしまい、やや遅れそう」とメールをくれたのを見て、ふと余裕を感じてメイクしてしまったらこうなった。遅刻魔というのはこのように、待合せ相手が「やや、遅れそう」と言っただけで、頭の中で待合せ時刻がすっと15分くらいズレたりするのである。なので、コーさん(drs)に「遅れる」というメールを入れてはいけない。モッチーも同じことをちゃんと考えたようで、遅れるというメールの宛先は国王(b)と私のみになっていたw
しかし。そのコーさんが何と20分遅れで到着。早!!(遅刻だけど) ・・・これはうかうかしていると、そのうち抜かれるな。
今日のリハで嬉しかったのは、XeroXのノリが初めて少し取り戻せた気がしたことだ。
私にとってのXeroXの定義は、言ってしまえば、私の公私混同バンドだと思う。私の自我が全体を覆っているようなもんで。それぞれのメンバーとプライベートでかなり深く関わり、それぞれに愛情を持ったし、持たれていた筈だ。だから、その真ん中で私が歌うことは、私が何のこだわりもなく、既に個々のメンバーに見せているままの自分で歌えばいいということだ。―――それが客観的に見て最良の結果につながるとは限らないのは、私がメンバー内で自分を一番ヘタクソだと認識していたKinkstonesにおいて一番力を出していたことからもわかる。しかしやはりそれでも、自分が一番自分らしくあるというのは、最も幸せな状態だ。
かつてLEO(g)に「僕は'Vow'が好きなんじゃなくて、Bunnyさんの歌っている'Vow'が好きなんだ」と他のメンバーの前で言わせたような歌い方が、長いこと出来ないでいたが。それをちょっと今回、取り戻せたかもしれない。
シンガーって、皆どうやって自分の歌い方を見つけるんだろう。ニール・ヤングのあの全てが不安定な素人くさいボーカル、あれは何も考えずにやっているのか、それとも思考錯誤の末にああなったのか。いずれにしても結果的には彼の歌は感動的だ。
ビリー・コーガンの、変質者っぽい腑抜けな歌い方はどうやって生まれたんだろう。私だけの耳元に直接ささやきかけて骨抜きにするあの甘い声は。
それからマイケル・モンローの、一音ずつ叩きつけるようでどの音もフラットしちゃっているような、なのにこれで完成していると感じさせる魅力は何なんだろう。
アンソニー・キーディスについては、分析の余地もない。自分をただそのまま出してしまっている声。「誠実」という表現がぴったりなほど、迷いや願いがにじみ出ている歌い方。
私はいまだに、自分がどういう声を出せばいいのかさえわかっていない。極端にいえば、声帯の使い方さえわかっていない気がする。
そういえば兎(Bunny)って、声帯の使い方を知らないんだっけな。
I can't use (使い方を知らない) *Vow / Garbage (1995) の歌詞。
2008年10月30日(木) |
I'm gonna keep an eye on you |
20時から荻窪リンキーディンクで1時間AM(g)とリハ。AMは、ギターとボーカルだけでやるのは初めてらしく、相当緊張――というより、びびりまくっている気配。
ギター1本でやるのは勿論難しいと思う。ドラムがいないから自分でリズムキープしないといけないし、ベースがいないから、自分でキー音はきちっと出さなきゃいけない。それに比べるとシンガーはとてもラクだ。きっちり存在感を持って歌いさえすればいい。で、私は存在感だけのシンガーなので、OKなはずw
アコギでホールを2曲やってみる。おんなじ曲をバンドでやっているんだけど、やっぱりギター1本、しかもアコギとなると大分変わる。
キルズの'Rodeo Town'もやってみた。これだけがSBバンドでやったことのない曲。2005年にRonny(g)と一緒に一度だけライヴでやった。あとはベイビー(g)と遊びで合せたことがあるのみ。今回AMに読ませる為に初めて歌詞を訳してみた。歌詞なんか完全に頭に入っていると思っていたが、一ヶ所記憶違いをしていて、それが"You were telling me how"という部分。私は'are'だと思っていた。――と、いうことは。「彼」に対する記述が、最初の1行を除いて全部過去形になる。自分に関する記述は現在形なのに。ラスト1行の"You can't keep quiet"だけは現在形だが、これは既に去った「彼」の思い出が自分を悩ませるというふうに取れる。―――そうか、これ、そういう歌詞なのかもしれないな。
AMの車で南阿佐ヶ谷ロックバーBへ。今日は前もって「行くからね行くからね」と念を押しておいたので、ちゃんと定時に開いていた気配。DVDを2枚持ち込んで流してもらったが、1枚は自分のライヴw(勿論他のお客がいない間に見たんだけど) もう1枚はキルズのライヴで、これを見せるとキルズをコピーしているギタリストは皆ホテル(g)の手元から目がはなせなくなる。AMも、Bマスターが話しかけても気づかないほど集中。私から見てさえも、かなり変わったことしてるからなあ。
ふと、「ここ、ラスト・ワルツのDVDある?」と訊いてみたら。意外にも置いてた。久しぶりにリック・ダンコの姿を堪能。
AMの車で送ってもらって0時帰宅。
I'm gonna keep an eye on you (目がはなせなくなる) *Rodeo Town / Kills (2005) の歌詞。
2008年10月29日(水) |
But you're not gonna crack. No you're never gonna crack |
すっごく久しぶりに日本のニュースサイトを見てみたら。「麻生首相がどうたらこうたら」と書いてあった。あ? 麻生って、麻生太郎?
調べてみたら一ヶ月も前に就任してるし。・・・あーあーあ。
だからさあ、何回も言ってるじゃん。私はTVもラジオもなくて新聞も取ってなくて、Podcastで英米のニュースを見てるだけなんだから。東京に台風が来ることすら知らない生活なんだよ。首相が変わったら誰かおしえようよー。
そして今回も、ABC、BBC、CBS、CNN、各局この件にちらとも触れず。
歯医者へ。2年前に治療した歯が欠けたので、先週木曜から通っている。今日で3回目だが。
2回目の時、下の歯の型を取られた。歯型を取る印象材を噛まされて、2年前にこれがどんなに苦しかったか思い出した。ゲル状の物質が、喉の奥に触るのだ。今にも喉に流れてきそうだ。
水と閉所、そしてこの「喉の異物感」が、私がパニックを起こす一番の誘引だ。最後のは、初めてパニックを起こすきっかけにもなった。舌根扁桃腺肥大になって、常に喉の奥に指を突っ込まれているような感覚があり、そこで「キレた」のだ。
だから歯医者に来てこれをやられるたびにキレそうになる。今日も上の型を取られたので、腿に爪を立てながら耐えた。人前では絶対にパニックは見せない。
でも。随分とラクになったと思う。例えば私は今ではしょっちゅう目を閉じて歌うが、ひと頃は目が閉じられなかった。「閉所」になるからだ。
だから夜眠れない。眠くて瞼が落ちるたびに、ぞっとして弾かれたように目を開ける。これを、眠気が勝つまで繰り返す。翌朝は、意識が戻って、目を閉じている自分に気づく恐怖から始まる。
あの頃に比べたら、今はなんでもない。
そして結局、パニックなんてどうってことはない。最近はそう思う。世の中にはもっと辛いことが溢れてるんだ。
それを思えば、たかがシャワーの中で泣くのなんてね。
But you're not gonna crack. No you're never gonna crack (人間はこの程度じゃくじけないよ) *Run Baby Run / Garbage (2005) の歌詞。
2008年10月28日(火) |
You've got to give it to your mamma |
夕方駅前まで出た帰り、30代くらいのスーツ姿の男性とすれ違う。一瞬何かものすごく心に訴えるものを見たような気がして「?」となったが、一瞬後に気づく。ああ!今のヒト!スーツの内側に、ブラシュガのTシャツ着てたわ!! ジャケットの間からちらっとしか見えていなかったが、あの特徴のあるデザインは間違いない。
・・・惜しい、もっと早く気づいていれば、ご挨拶くらい。(マジで?)
荻窪に来て4年半になるが、この街でレッチリのTシャツを着た人を見るのは2度目だ。1度目は、うちの前の道路だったが、その人は絵に描いたような「おかん」だった。小太りでおばさんパーマで、買物カートを引きずっていたその「おかん」の胸に、あの天使のわっか付のアヒルを見た私の驚き。
「おかん、俺のTシャツ着るなや!!」、「あんたコレ着ーへんやん」、などという会話が頭をよぎったっけ・・・。
あれは4年くらい前だっけ。午前4時頃コンビニに行く途中で、ピアノを運ぶトラックの荷台に座っていた30代くらいの男性が、キルズのTシャツを着ていたのを見た。今でも知名度が高いとは言えないキルズが、更に遥かに無名だった頃だ。思わず凝視してしまった。
買物を済まし、帰りに絶対話しかけようと思って戻ってみたら、もう車ごといなくなっていた。
―――運命の出会いだったのに。惜しい。(何が?)
You've got to give it to your mamma (おかんに取られたのか?) *Give It Away / Red Hot Chili Peppers (1991) の歌詞。 *アルバム'Blood Sugar Sex Magik'収録。
2008年10月26日(日) |
Hello, hello, hello, how low? |
久々に一日中英語漬け。文法書、リスニング、その他。飽きたら英語で読書。
3日ほど前に、ちょっとイタズラ半分で日本人相手に英語のメールを出した。艶っぽい文章くらいのつもりでいたら、私が激怒しているかと思って怖かったという反応が来たので、もしやと思って訊いたら、やはり翻訳ソフトにかけていた。文字通り「機械的」な文章になるんだね。
で、思い出した。4年前に精神的に激落ちしていた時、その気分を日記に書きたいが、書くと「大丈夫?」などとメールが来るのがわかっていたので、余計な心配もかけたくないし、と迷った挙句に英文で書いたことがあるのだ。
ごく短い文章だったが、わざと判り辛い表現ばかりにした。"I'm a drowned kitten."と書いたが、これは「私なんか死んじゃったっていいんだわ」という意味だ。例の得意技である「誰も私のことなんか愛してないんだ」という馬鹿馬鹿しい気分に取りつかれていたのだ。
そしたらそれをRくんが翻訳ソフトにかけて、その文章をメールで送ってくれた。その翻訳文があまりにもひどくて笑えたので、何だか吹っ切れたんだっけ。
その時の日記のタイトルは"how low?"だった。
勿論ニルヴァーナの歌詞だ。
で、実は。少し前からその気分に軽くとらわれている。パニックも順調に復活しつつあり、程度はかなり軽いが、シャワーのたびに出る。ほぼ毎回だ。
昨日セッションも終わって、考えることがひとつ減った今、このブルーは増幅しそうな気配を見せている。
―――時間があり過ぎるのが、いけないんだろうなあ。
引越しする予定だったせいで生徒が半分に減った今、毎日時間がたっぷりある。子供の頃から一人で過ごすのは好きで、けして退屈だけはしないが。今は、一人で過ごす時間が長すぎると、自分の内側を見つめる時間が増え、だんだんと精神の内部という閉所に囚われて―――パニックを起こすのだ。
これから冬で、生徒もあまり入ってこない時期だ。別に経済的な心配はしない。もらったお金もあるし。仕事をいきなり英語講師一本に絞った時は、月収5万から始めたのだ。それに比べればどうってことはない。
けれど問題は、今仕事に対する熱意が少し失せていることだ。5月頃までは、一回一回の授業が終わるたびにしみじみと満足感を味わっていた。今でも普通のレベルでいえばかなり仕事を楽しんでいるが、あの頃には及ばない。
これがなんとも、悲しい。
Hello, hello, hello, how low? (危機感のない落ち方してんじゃねえよ) *Smells Like Teen Spirit / Nirvana (1991) の歌詞。
2008年10月25日(土) |
And if you don't get beat you got yourself a trip |
今日は、南阿佐ヶ谷ロックバーBの第5回セッションデー。何だかんだで5回皆勤賞。
19時20分入り。今日一緒にやるメンバー5人が既におそろい済み。ほら、KP(drs)さえいなければ、このように「私が一番遅い」という馴れ親しんだ状況になるのよ。
DS(g)と何かやろうかということになり、ふとディープ・パープルの"Smoke On The Water"の曲名が出て、それにする。歌詞が1番しかわからないのでCDの歌詞カードをもらうが、黒地に極小の文字で、暗いので読めないぃー。ので、ところどころ歌詞をつくる。
歌う前に飲むかどうかは考えなければならないところだが、今日は飲む。
多分ギタリストなんてのは酔っ払えばヘタクソになるだけだと思うが、シンガーはその点やや微妙だ。私の場合は酔うとリズム感がなくなる恐れがあるが、その代わり低音が出るようになる。問題は量の加減なのだ。9/7のライヴの時は、このさじ加減が上手くいって喉の不調をおさえられた。
―――という理屈ではなく、今日は飲んでおきたい気分なのだよ。ものごとは、何よりも気分を優先した方がいい場合もあるのだ。
さてと。セッションバンドでの出番。MY(b)以外、19日に初対面という皆さまとの共演。
私は16歳で歌い始め、相当色んなスタイルのバンドをやってきたし、かなり幅広くロックを聴いていた。その中でここ最近、興味が「根がパンク」寄りになって、ボーカルスタイルがそっちに流れている。それを、今回のセッションは思いっきりはずした選曲にしてみた。けれどこの3曲は、どれも深々と愛している曲だ。
最初にローラ・ニーロの'And When I Die'をやる。私のベスト女性シンガーでありながら、一度も歌ったことのないローラ・ニーロ。いや、正確には「ライヴで歌ったことがない」というべきか。18歳で彼女にかぶれて以来、ずっと彼女の歌を歌い続けてきた。意味もなく歌詞を完コピしている歌も多い。私と(18歳以降に)つきあった男なら全員、私がローラ・ニーロをフルで歌うのをしょっちゅう聞いているはずだ。
いつかそのうち、気に入ったピアニストが見つかったら、ローラ・ニーロを歌ってみたいと思っていた。が、フルバンドでやることなど考えもしなかった。国王が去年だったか、私の一番好きな曲である'Poverty Train'をセッションでやらないかと言ってくれて、結局実現はしなかったのだけど、そうかローラ・ニーロをバンドで歌ってもいいんだなと思った。それで今回、'Poverty Train'よりは遥かにシンプルなこの曲を選んでみたのだ。ブラスで始まるイントロをどうするのかが未解決のまま今日になったが、PT(g)が打ち合わせもなしで難なくこなしてくれた。
2曲目がガール・ブラザーズの'Reaching One'で、彼女らの曲を歌うのも初めて。どうやらバンドの皆さんはこれを一番苦労したようで、理由は多分つかみ所がわからないからではないか。
最後がパティ・スミスの'Frederick'で、これは一度ナオキ(g)と遊びで合せたことがあるのみで、やはりちゃんと歌うのは初。
今日の私は、ガタガタだったリハの時よりずっと体調も良く、楽しく歌えたが。歌い終わってみて思う。うーん、こういう曲は、じっくりリハをしてやるべき曲だな。上手なプレーヤーの皆さまが少々及び腰の演奏だったのがもったいない。正直言って、演奏前にフリーセッションのようにちょっと音を出していたのが一番かっこよかったもの。
UC(g)が遅れてきたので、何かやろうということになり、キンクスの"You Really Got Me"をやる。途中でウッチーがいきなりすっとギターの音を抑えたので、「??」と思いながらも囁きボーカルを入れて合せる。
終わってから気づいた。あれ、ヴァン・ヘイレンのバージョンだw
セッションも終わりに近づいた頃、MYがパティの'Because The Night'をベースだけで歌わないかという。まったく深く考えずにOK。で、歌ってみたらこれが気持ちいいのなんのって。
ベースだけになることで、あの曲特有のキャッチーさが抜けて、かなりいい。
美香さんとタクシーを相乗りして、1時前帰宅。
And if you don't get beat you got yourself a trip (気分を出すために酔っ払う) *Poverty Train / Laura Nyro (1968) の歌詞。
2008年10月24日(金) |
It's all wrong, all wrong |
ダーリン(g)からメールで、私の10/19のリハの日記を読んで、パティ・スミスの'Frederick'を初めて聴いてみたとある。
「この曲でsus4は絶対に省略できないよね」といい、その後の構成も全部解説してくれている。私としては前もって解っていることは何もないけど、言われれば、そうそうそうと全部納得する。ダーリン、ちゃんと聴いてくれたんだな。すごく嬉しい。
しかし私って、ギターコードひとつわかってないくせに、気に入らない音を弾かれるとすぐ「違う」とダメ出しする。だけど正しいコードをいえるわけでもなく、しかし「全然違う」ことだけはきっぱり言い切る。・・・まるで、幼児がどこがどう具合が悪いのか説明できずにただぐずっているみたいだ。「だって違うもん」って泣かれてもねえ。・・・これまで私と二人でやったことのあるギタリスト達はみんな大変だったろうなあ、と思う。
KIからメール。先週Bで会って、私をバイクで送ってくれた男の子。レオン・ラッセルが大好きなのにサザンロックを知らないという彼に、あの日私がデラニー&ボニーの話をしたのだが、もう聴いてみたらしい。"Groupie(Superstar)"がかなりぐっときたとある。彼もやはり多くの人同様、カーペンターズのカヴァーバージョンしか知らなかったのだ。私はデラボニのオリジナルバージョンを初めて聴いた時にはだーっと泣いたっけ。(いや、今も聴くたびに涙ぐみそうになりますが)
ハニー(drs)からメール。私が日記冒頭に張ったプロコル・ハルムの'She Wandered Through The Garden Fence'を聴いて、懐かしくなって久々に聴きだして、仕事が手につかないって。あら?プロコル・ハルムなんか聴くんだ。意外。あのバンドは、異色な「青い影」だけが知られているけど、実はものすごく渋いんだよね。
誰かが私がきっかけで何かを聴いたり読んだりするのが、一番嬉しい。今日はそういう人たちがメールをくれるので楽しい。
元ダンナ(b)から電話。明日のセッションを観に行けなくてごめんという。いや、今回は元々こっちが来なくていいと言ったんだし。そしたらたまたま彼も体調が悪く、ではまた次回ということになっただけ。
―――この人だけは、私がきっかけで何かを聴かせるのは至難のワザだな。既に何でも持ってるし、聴いてるから。
*この日記に登場する「ダーリン」、「ハニー」、「ベイビー」は私のつけた匿名で、彼らのハンドルではありません。
It's all wrong, all wrong (全然違うもん) *Pretty Persuasion / R.E.M. (1984) の歌詞。
2008年10月23日(木) |
I'm the Generator |
最近木曜の授業帰りの飲みが復活しているが。今日は雨なので直帰。帰りに一瞬ちらっと肌寒い気がして、iPodで久しぶりにフー・ファイターズを聴く。
―――そうか、もうすぐ冬がやって来るんだな。
この暖房(フーファイ)さえあれば。どんな厳寒の冬もへっちゃらだ。
'Live in Hyde Park'の'Times Like These'を爆音で聴く。デイヴ・グロールの変わらぬ野太い声と、べったりもっさりしたノリ。いつ聴いてもこの男は、私の美学を叩きのめす・・・なのに同時にこんなに甘いなんて。
そしてテイラー。ああ、久しぶりに聴く真っ直ぐ誠実なテイラーの音。両手をいっぺんに大きく振りかぶって打ち下ろす、無駄な動きが多い筈の、なのにしっかりと決まるテイラーのドラム。
すっかりうっとりした頃に、間奏のギターソロ。いきなりリズムがもたる。
・・・こらこらこら、そこの地味なギタリスト!!(いまだに名前が覚えらんねえ!) いや・・・おまえの方が正しいテンポなのはわかってる。わかってるけど、そこ走れ、頼む、走ってくれ。
じりじりした頃に、テイラーが再び突っ込んでくる。一気にデイヴが活気づく。あとはもう怒涛のようにラストまで。
―――すっかりコーフンしてしまって。いつの間に家の玄関をくぐったんだか記憶が薄いしw
これなら今年の冬も、大丈夫だな。うん。
I'm the Generator (僕がきみを熱くする) *Generator / Foo Fighters (1999) の歌詞。
お出かけ前に近所の美容院で前髪カット。コム・サ・デ・モードのシルクブラックの膝丈ワンピース、黒のオーガンジー風のドレッシーなボレロジャケット、黒のストラップ付き5cmヒールといういでたちを見て、美容師が「今日は雰囲気が違いますね」と言うので、「これからロサンゼルス・フィルハーモニックを観に行くんです」と言ったら、それは食えるんですか??くらいの反応で。私の口から出るのがよほど意外な言葉だったのか。
とりあえず、「父と一緒に行くんです。私、実はお嬢様なんですよ」と真顔でかましておく。
両親は月曜から赤坂東急に泊まっている。母が仕事で来て、父が遊びでついてきているのだ。父はこの3日間サントリー・ホールのチケットを取っていて、私も1日はつきあえというので今日にした。
最初は月曜のヒンデミットにしようかと思った。機能和声論で有名だが実際に聴いたことがないので、この機会にと思ったのだが。曲目を見たら合唱だったのでやめにした。クラシックの歌モノは嫌いなのだ。一番好きなビゼーのカルメンも、全て歌ナシのバージョンが好きだし。
ホテルに寄って母の顔を見てから、父とタクシーで六本木へ。まずはサントリーホールの隣に先月出来たカフェでお茶。実は私の生徒がここの店長なので、来てみたのだ。まだ20代だが驚くほどきちんとした子で、仕事を心から楽しんでいる。オープン前に飲食業の接客英語をひと通り教えたのだが、場所柄お客の4割が外人で、相当役に立っているとのこと。
聞けばロサンゼルス・フィルのバイオリニストがこの3日間このカフェに通っているらしい。「昨日のは簡単だったんだけど。今日のが難しいんだよなあ・・・」と言っていたそうだw
サントリーホールへ。2階席中央一番前。5月に東京フィルを観た時、1階席にしたらパーカッションの手元が見られなくて後悔した。オーケストラを観るのならこの2階席最前列が最高ではないか。(お値段的にも最高らしく、二人で5万w 自費ではとても無理)
指揮はエサ・ペッカ・サロネンというフィンランド人。100人余りのオケに黒人が3人だけいる。トロンボーン、コントラパス、そしてビオラに一人ずつ。
まずはストラヴィンスキーの「花火」。タイトル通りのわかりやすい曲。知らなかったがこれはバレエ音楽だそうで、ティンパニの入るところでプリマが飛ぶんだろうなと思わせる。
2曲目もストラヴィンスキーのバレエ音楽で「ペトルーシュカ」。やはりスラヴ系のこういうドラマティックさは好きだ。
休憩を挟んで、ドビュッシーの「海」。初めて聴く曲だが、これもいい。先ほどまでのわかりやすいドラマはなく、どちらかというと曖昧な陰影ではあるが、しかしそれでもやはりクラシックというのは恐ろしく複雑で、曖昧になればこそこの起伏の加減というのはヒステリックなほどに感じる。この曲はその感情のたかまりをいきなりぶった切るように終わる。
よくクラシックコンサートで寝てしまう人が多いなどというが、それは室内管弦楽などの話であって、オーケストラで寝る人間は普通いないだろう。音量の話ではなく、展開があまりにも目まぐるしいからだ。これに比べるとロックなんていうのは、プログレですら単純極まりない。
なんて思っていたら。ラストがラヴェルの「ボレロ」。私は実はこの曲が嫌いなのだ。ひたすら単調なうえに、わざとらしくかまえていて、品がなく感じる。今日はパーカッションが4人いて、前3曲でかなり堪能したが、この「ボレロ」におけるスネアだけは、見ていても何だかうんざりする。3拍子の2小節――しかも1小節目と2小節目は3拍目しか変化がない――をえんえんと最後まで繰り返すのだ。私がパーカッショニストだったら、ストレスがたまりそう。
アンコールはシベリウスとファリャ。曲目が私のツボに入りまくった5月の東京フィルには及ばないが、なかなか楽しめた。
タクシーでホテルに戻り、なだ万のプロデュースだという和食の店で夕食。ここの接客は良かった。何を訊いてもきちんと答えられるし、そつがない。お料理も美味。
母が私に久しぶりに会えて物凄く嬉しそうだ。珍しくお酒で酔っ払ったらしく、それも手伝ってえらいことになっている。私をうっとりと見て、「今日の服、とってもきれい」などと言う。・・・えーと、これはあなたに買って頂いたんです。じゃなきゃこんな馬鹿高い服なんてw
昔は父のコピーと言われた私だが、今はすっかり母似だと言われるといったら、「まあ嬉しい。私、こんな美人かしら」って。・・・おかーさん、感動的なまでの親馬鹿っぷりですねw
ホテルの玄関まで見送ると言ってきかない両親に、別れ際に代わるがわる熱く抱擁される。私もハグ好きで、酔っ払うとすぐ抱きしめる癖があるが、親だけはいつまでも気恥ずかしい。
明日は箱根に遊びに行くらしい。本当に仲のいい夫婦だな。
2008年10月21日(火) |
I LOVE YOUR DICK! |
30代女性の授業。先週お休みだったので2週間ぶり。この生徒にはかなり好かれていて、凝った手作りのアクセサリーなど色々とプレゼントされたりしている。
この生徒、エロネタが大好きで。当然私の私生活を聞くのも好きだから、来るたびに何もかも全部聞かせている。今日は会うなり「先生、好きな人が出来ました」と言ったら、「・・・ええ〜〜」と物凄く疑いつつも、「で、楽器は何ですか?」と訊くあたり、すっかり私を把握してw 先週の「ときめき」の件をひととおり話した後に、「・・・じゃ、英語でもやりますか?」とようやくテキストを開く。
彼女が'foot'と'leg'を一瞬間違えたので、体の各部の名称を全部ざっとおさらいしておこうということになり、あれこれ指差して即答させる。で、指の名称になって、親指から一本ずつ立てて「これは?」と訊いていたら。中指を立てた瞬間に「ファック・フィンガー」と即答。
・・・軽く倒れ伏す。確かに、確かに私今、中指立てちゃったけど。けど。
「・・・じゃあ、いいですよ。○○さんはそれで」と言ったら、「あっ、久しぶりに会えて嬉しいんですから、流さないで相手して下さいよー!」などと言う。
今回のはさすがに冗談半分だったらしいが。以前この生徒は、"How much is it?" - "Fifty pence."という会話を訳させたら、「それはいくらですか」 - 「50ペニスです」とマジで答えたことがあるのだ。その時は目頭をおさえて、「・・・せんせいは、もうあなたに教えるの、イヤですぅ」と言ったっけw
妙にその手の単語だけは詳しくて、'Dick'って人名が出ただけでにやりとするし。
「'Fuck'って誰かに言ってみたい」という彼女。「ダメです! この単語はネイティヴだったらまともな家庭の女性はまず口に出せないくらいの言葉なんだから。うかつに言ったら殴られますよ。いくらリアム・ギャラガーが10秒に1回言ってるからってダメです」と言う。「・・・まあ、どうせ日本人はこの単語はちゃんと発音出来ない人が多いけど。ネイティヴは母音が違うともう聞き取らないから、いくら日本のパンクスが『ふぁっきゅー』とか言ったところで痛くも痒くもないんだけど」と言ったら、「え。正しくはどう発音するんですか?」と言うので、"Fuck you."と言ってみせたら、すかさず真似ている。こらこらこら誰が"Repeat after me."って言った。練習すんなっw
I LOVE YOUR DICK! (・・・だからそういうこと言っちゃいかんって) *My Wet Dreams / Soko (2007) の歌詞。
2008年10月20日(月) |
He used to shout "oi oi!" |
コリン・パウエルがオバマ支持を表明。これでほぼ決定だろう。1996年の大統領選にこの人が出馬しなかったのは本当に惜しかった。
しかし、あれ? パウエルって共和党なんじゃ。
どうやらマケインにうんざりしたらしい。うん、するわな、そりゃ。'Joe The Plumber Tour'とか、思慮が浅いししつこ過ぎだよ。
13時半に荻窪駅前でMK(b)と待合せ。わざわざ神奈川の三浦市から出てきて下さるので、お待たせしては申し訳ない。いつもどおり大慌てでばたばた準備して出てみたら。あら?あら?あらら?
・・・ぴったりに着いちゃった。駅が近づいて「定刻に着きそう」と思った時、軽く動揺してしまったしw
ルミネのイタリアン・レストランへ。MKが、「Bunnyさんはイタリアンのイメージ」と言ったのだ。よくは解らないが、「中華がぴったり」と言われるより遥かにいいな。うん。(いや、中華も食うけど)
MKとは今年6月にネット上で知り合った。実はこの方、TOEIC本など多数出している、この世界じゃ結構名の通った英語講師なのだ。・・・といってもこの私がそんな情報に通じているわけもなく、この方を通して初めて、この世には「TOEICオタク」なる人種が存在していることを知り、私なんかまだまだまだなのねと思い知った。
彼のすごいところは、学生時代は理数系が得意で、英語が苦手だったということだ。それが、ロックに憧れて渡英し、6年暮らして帰国して受けた初TOEICが975点! 実は年齢も、初TOEICを受けた時期も、私と殆どいっしょだ。私は初TOEICを受けた時は、TOEICが何かも知らずにいきなり受け、760点だった。それでも初回としてはかなりいい筈だ。しかし975とは。以来20回近く満点を出しているらしく、前回もそうだった。(それを見て私が、満点を狙うことに決めたのはここに書いた)
MKに会うことになった時、生徒(♀)に「今度この人と会うの」と彼のブログの画像を見せた。「あ、いい男じゃないですか」「でしょ?」「でもこれ斜めから撮ってるから実物よりよく撮れてるかもしれませんね」などと顰蹙な会話をしつつ、ふと思った。そういえば私、自分より英語が出来る男って、殆ど会ったことがないなあ。(女はよくあるけど)
自分より英語の出来る旦那さんてのもいいかもしれないなあ・・・何でも訊けちゃうし。きっと毎日こんな会話が。
「ね、あなた、2音節の形容詞の比較級・最上級変化はどう覚えればいいの?」
「例えばね、語尾が'y'、'er'、'-ow'、'-le'の場合は、'er'、'est'になるんだよ」
「・・・まあ、素敵」
・・・うーん。私、アホだなw(この先生の信者の方は、本気で怒らないで下さいねー)
実際にお会いしてみたMKは、これ以上気の置けない人はいないというくらい親しみやすい方で。こんな人好きのする方が、今は殆ど現場で教えていないらしいのは勿体無いなあと思うほど。話題も途切れず、しかし殆ど英語の話をするわけでもなく、私のことによく話をふってくれる。
私のバンドの話が出た時、すかさず「あ、(ドラムの方が)遅刻するんですよね!」と言われる。(ああ、コーさんが有名になりつつあるw)
食欲も旺盛らしく、二人で物凄い量のサラダ、物凄くでかいピザ、ペンネを、カラフェでとった赤ワインとともに平らげる。食後にコーヒーとデザート(ショコラとティラミスを分ける)も。
遠くからいらしていただいて、すっかりご馳走になってしまい、帰りにはご自身の書かれたTOEIC本も3冊頂いてしまった。・・・ああ、今日は遅刻しなくて良かった。
しっかし。あんなにこやかで知的な好青年タイプの方が、好きな音楽がラモーンズ、ニューヨーク・ドールズ、ジョニー・サンダース、クラッシュで。以前はオイパンクも大好きだったとか。
ご自身のラジオ番組のテーマ曲もラモーンズで、やはりそういうのにうといリスナーが多いとみえて、「ビートルズがうるさい」と言われたこともあるとか。・・・ああああ。
夜遅く、MKのTOEICブログに何の脈絡もなくトイ・ドールズのPVがアップされていた。
・・・先生、あんまりムチャせんといてくださいw
He used to shout "oi oi!" (昔はオイパンク好きだったんだって) *Dig That Groove Baby / Toy Dolls (1983) の歌詞。
2008年10月19日(日) |
Just let me go naturally |
朝5時に、41時間ぶりに寝る。
19時から荻窪リンキーディンクで、来週のBセッションの為の、一回こっきりのリハ。の、筈が。
15分遅刻。うわあ。MY(b)以外全員初対面で、しかもわざわざ荻窪まで来てもらってるってのに。遅刻。うわあ。スミマセンスミマセン。
遅刻の理由が、一旦メイクし始めたのだが、どうものらないので洗顔して落としてたからだってのがまた・・・。
今日もまだ風邪気味だ。熱っぽいしおなかが痛い。おまけに今日は喉にも来ている。声量がないうえにしゃがれる。
でも一番ダメだったのは、全く気力がないこと。途中までは音作りに参加しようという意識がまるでなかった。自分で選んだ曲なのに。これでは周りの皆さまに申し訳ない。
初めて意識がふっと戻ったのが、パティ・スミスをやっている時、PT(g)が「ここだけはsus4が入るんだよね。ここはちゃんとやりたいんだ」と他のメンバーに言った瞬間。ギターコードなんか全然把握してなかったけど、何を言っているかはすぐわかった。そう、そのコードはその曲のかなめです。
・・・思い出した。前にkz(g)と遊びで一度だけスタジオに入った時にこの曲をやって、彼がまさにそこのコードを変えないので、ダメ出ししたんだ。「違う」と言ったら驚いている彼を見て、ここがわからないということは、全くこの曲に愛がないなと思った。
だからPTがそういうのを聞いて、ああこの人、ちゃんとこの曲に取り組んでくれてるんだな、と感じた。実は今回選んだ3曲とも、国王がパティの曲を知っている以外は、全員が初めて聴く曲、どころか初めて知るアーティストらしいのだ。だけどきちんとつかんでくれてるんだな。
で、ようやく私のスイッチが入ったが。遅い。絶望的に遅い。
そして私の選曲がかなり面倒を引き起こしていると見えて、皆さん相当に苦労している気配。上手い方たちなので、テクの問題ではない。・・・そうか、ガール・ブラザーズとローラ・ニーロって、知らないと消化するのが大変なのか。自分的には水や空気のように馴染んでいる曲だから、全くそんな風には考えなかったなあ。
特に、シンプルだと思っていたガール・ブラザーズを、これが一番問題ありだとMYが言うのでびっくり。私がこの曲に関して心配したのは、5弦ベースの音域にまで下がっているベース音をどうするのかということだけだった。ところがその点は、MYがベースを2本(1本の弦をメチャクチャゆるめて)用意することで簡単に解決してくれた。
この曲はリズム隊にかかっている。TS(drs)が、始める前にイントロ部分のバスドラを踏んでいるのを聞いて、「・・・ああ、ソレ違うな」と思っていたが。実際に曲を始めてみたら、しっかりとあの大事なイメージ通りにやってくれたので、すっきり。ハイハットタンブリン(っていうのか、アレ?)も購入してくれたらしく、まさしく同じ音が再現されている。
しかし。とにかく今日の私は体調不良でピリピリしちゃってて。非常に態度もよろしくなかった。MY、ごめんよー。
歌が上手に歌えないのも勿論辛いことだが。自然に歌えないのは、一番こたえるな。
Just let me go naturally (ただ自然にしていたい) *And When I Die / Laura Nyro (1967) の歌詞。
2008年10月18日(土) |
bulletin board system |
日付変わって1時頃から4時半まで、バンドのbbsで国王とチャット状態で書込みしあう。バンドScreaming Bunnyのbbsも結構内容が面白いと思うが、この板はメンバーしか見られないようにしてある。バンドのbbsをそういう形式にするのはこれが初めてだ。公開すれば、かつてのXeroX板やKinkstones板のようにアクセスは一日100件くらいはいくかもしれないが。(今は私自身のbbsがないからもっといくか?)
メンバーしか見ていない安心感もなかなか良くて、これはこれで気に入っている。
で、実は。XeroX板って、まだあるのだよw
一旦消滅させたものの、しばらくしてからこっそり復活させたのだ。そしてこの板、実はいまだにちょいちょいアクセスがある。誰かがさり気に発見してるんだな。
消さなかった理由は、あまりにも「面白いから」だ。
私にとってXeroXというバンドは、2003〜2004年の初代も、2005〜2006年のこの時も、とにかく人間関係がぐっちゃぐちゃであった。日記に書けないことだらけで、書いてあることの100倍ぐちゃぐちゃしていた。その雰囲気の一端をこのbbsは見事に記録していて、消すのが惜しかったのだ。
このbbsがここまで面白い一番の理由は、Nobu(b)がアホだからだ。そしてそのアホに私がいちいち本気で激怒していたからである。夜中に電話がきて、バンドの話でコーフンして泣きながら怒鳴りつけたりしてたんだから、20代のお子ちゃま相手に大人げないったらありゃしないのだ。
しかし。そういう体当たりな人間関係は、とにかく面白いのだよ。うん。
bulletin board system (=bbs)
2008年10月17日(金) |
This is the music for you. Take it and vomit |
12時半起。本日はリハだ。AM(g)がひどい風邪だというので、じゃあ今日は私がAMのパートも全部歌うからなどとメールしていたら。
17時20分に突如寒気と鼻水が。・・・あっ。今、風邪ひいた。
19時からのリハに(ティッシュ買っていて)5分遅刻。(けど、早い!!) いつもならコーヒーを買っていくが、今日はエビアン水。
MY(b)が珍しく遅れるというので、まずはAMと二人でアコースティックを1曲合せる。目を閉じて熱唱していたら、いつの間にかMYが到着して、邪魔しないようにとドア横に張りついていた。目を開けたらいたので驚愕。(ゴキブリを発見した気分。自分一人きりのつもりが、この部屋に違う生き物がいる!と気づいた時の驚きみたいなw)
しかしそのMYがマスクをしている。風邪ひいてるって。・・・あらっw
こうなったらKP(drs)も風邪ひいてないと、と思っていたら。50分遅れで元気に到着。「・・・空気を読めないヒト」と無茶な非難を浴びせる。ま、でもこの密室でのリハで、帰るまでに誰かの風邪がうつるだろ。
結局鼻水は出なかったし、喉の調子も悪くなかったが。気持ち悪くて困った。何故かギターイントロのたびに「吐きそう・・・」と言うので、AMが自分のギターが気持ち悪いのかとびびる。耳が遠くなってるせいか音が取れないし。
しかし熱心なMYは、自分も弱っている筈なのに容赦なく休憩なしで進行するので、だんだんAMがラリってきて、しまいには本当に「気持ち悪い」ギターを弾きだすw
けど。弱ってダメダメの今日のリハ、何だかそれはそれで面白かった。
終わったらちょっと元気になってしまい、結局帰宅してからもずっと寝ない。
This is the music for you. Take it and vomit (この音楽を聴いて吐け) *Music For You / Screaming Bunny (2004) の歌詞。
2008年10月16日(木) |
Ooooh that smell |
授業に出かけようとばたばたしていたら携帯に着信。ばたばた中なので取らず。見ればSH(g)からだ。
彼とは2002年に知り合い、すぐに「つきあってくれ」と言われたが、何しろSHは当時岐阜在住。遠恋なんか興味がないので断り、その後も彼からはたまに連絡が来る。今は京都に住んでる筈だけど、また「東京に来たから会いたい」とでもいうのかな。そりゃ今の私は彼氏絶賛募集中の身ではあるが、しかし、SHねえ・・・とそこまで考えてふと気づく。
―――私、彼の顔も知らないや。そういや会ったことはおろか、画像すら見たことないっけ。
あちらは私の顔をネット上で見てはいるが。しかし、よくそんなんでつきあいたいなんて思えるなあ。
実は去年、日記には書かなかったが、会ったこともない人に「お嫁さんになってほしい」と言われた。メールと電話で恋をしたんだそうだ。そりゃね、私の思想や性格はそれでわかるかもしれない。でも「リアル」の恐ろしさを知らないとしか思えない。
例えば会ってみて、ものすごく「臭かったら」どうするんだろう。
(一応言いますと、私は抱きしめるととてもいい香りがするらしいです。飲み屋で女の子を抱擁するとよく言われます。ね、ゆかちん?)
授業後、南阿佐ヶ谷ロックバーBへ。横に座った男性が話しかけてくるのはいいんだけど、いきなり「海の真ん中にいても絶対方向とかわかるタイプでしょ」とか言うのだ。「絶対そうだよ。俺にはわかるよ」って。・・・てめえ、喧嘩売ってやがんのか。
マスターが「RCサクセションのハードフォークをかけていたので、喜んで鑑賞していたら、その男に「こういう感じの音楽が好きなんだ?」と言われてさらにむかっとくる。私はなあ、何かひとつ知っただけで「こういうの好きなんだ?」と言われるのが大っ嫌いなんだよ。ロックなら1962年から2008年まで聴く。そこまで幅の狭い人間じゃないんだ。
大体、RCサクセションを「こういう感じ」って。どこの世界にRCみたいなバンドがいるっていうんだ、ああ?
・・・とか思ってたら、お酒おごってくれた。あれ?(ま、いただきまーす)
つまんねえから帰ろうと思っていたら、美香さん登場。
美香さんは引き続きロックを色々お勉強中らしい。モニターでずっとアイアン・メイデンのライヴが流れていたので、お客やマスターが「メイデンがどうたらこうたら」と話していたら、美香さんがこそっと私に訊いた。「・・・メイデンっていうのは、チームの名前?」 ・・・チーム!
その場でマスターと二人、「名古屋の鉄道だよ。名電」などとデタラメをおしえあう。
かなり遅い時間になってから、一見さんご来店。33歳の男性で、見るからに真面目そう。ニール・ヤングが好きだという。
その彼にマスターが「レイナード・スキナードが好きだ」と言ったら、「れいなーど好きなの??」ときょとんとしている。マスターの方はその聞き違いに気づかないので、私が突っ込んだ。「『好きなの』じゃなくてスキナード。サザン・ロックだよ」 そしたら余計に混乱している。サザン・ロックというジャンル自体知らないらしい。
「ということはスワンプなんか知らないね?」
「知りません」
「ということはレオン・ラッセルなんか知るわけないか」
「あ、大好きです」
―――えええ。何故!
レオン・ラッセルがスワンプだと言ったら驚いている。何となくふっと、「ブラック・クロウズは?」と訊いたら、それも好きとのこと。「ブラック・クロウズはサザン・ロックがルーツだよ」と言ったらこれまたびっくり。知識が連続せず、あちこちぽかっと抜けているらしい。女性には多いが、男性には珍しいな。
ま、ジャンル名なんていうのは、知っていれば話が早いというに過ぎないが。
帰りはその彼にバイクで送ってもらい、6時帰宅。
(お読みの皆さまへ。Bは4時閉店です。長居して迷惑かけちゃいけませんよw)
Ooooh that smell (ものすごく臭い) *That Smell / Lynyrd Skynyrd (1977) の歌詞。
2008年10月15日(水) |
You've got kissability |
すごく久々にアンサイクロペディア(Wikipediaのパロディ)をチェックしたら、相変わらずものすごく項目が偏ったままで、グレアム・コクソンの項も健在。何となく久しぶりに読んでみたら、文中の「グレアムの物真似」というところにリンクが張ってあったので、クリックしてみたら「鬱病」の項に飛んだ。・・・なるほど。
私から見るとグレアムは、そわそわと落ち着きがなくて、思ったままべらべらと喋るところなど躁病にすら見えるけど。
しかし鬱病をグレアムの物真似というのは解らなくもない。勿論この場合、本当に重度の障害に悩まされているわけではない、アンサイクロペディアいうところの「怠け病」患者の話であり、そういう人間は鬱病にでもなってみせないと己の個性が何ひとつないんだろう。
さてと。ソニック・ユースを聴こう。元ダンナに送ってもらった82枚の音源に今日までひるんでいたが、せめて8枚くらいは聴かねば。XTCのほうは好きだから送ってもらったのだが、ソニック・ユースは一度ちゃんと聴いてみたかったのだ。前からこのバンドはどうも把握出来なくて。カーペンターズのカヴァーなどは妙にかっこいいが。どうも実体がつかめない。
で、今回聴き始めてみたら、すぐさま'I Dreamed I Dream'が気に入った。これはちょっとクセになるな。
"...Shift. Fucking youth"というあたりが何かを連想するなと思ったら。歌詞こそ全く違うが、ゼルダの1stに入っている「ソナタ815」に似てないか。ゼルダの1stは1982年。見ればこの'I Dreamed I Dream'も1982年。・・・佐代子がこの曲を好きだったなんてあり得るのかな。
しかし。ソニック・ユースを次々に聴くうちに、何故なかなか把握が出来なかったのかが簡単にわかってしまった。要するに私、あの夫婦(夫婦だというのも初めて知ったが)の、ダンナの方の声が嫌いなんだ。一方妻のキムはすごくいい声をしていると思う。ボーカルはほぼ交代で取っているようなので、アルバムを聴くとほぼ1曲おきに飛ばすことになる。
(カーペンターズの'Superstar'はダンナの方が歌ってるんだけど。あれは一発芸に近いからなあ)
で、まあ。日記の日付が4日もぶっ飛んでいるのは、まさに「日記を書く為に他に何もせず家にいたから」という理由で、またしても(この日記にたまにあるように)メタフィクションみたいな話でアレだけど。
しかし実は。この飛ばした4日で、私の心理状態にいきなりなハプニングがあった。この間に離婚の件も書ききってすっきりしたことも一因なのか。何だか知らないけど。
・・・この「ときめき」は、久しぶりだなあ。
どのくらい「久しぶり」なのか、日記で確認してみたら、2006年まで遡ってしまった。・・・ってちょっと待て。それはおかしくないか。
・・・うん、でも、わかってはいたんだよね。今回の結婚に、「恋」の感覚が欠落していたことは。「寝顔を可愛いと思わない時は恋してない」という自分なりの判定基準(まさにそこでNobu(b)も最初からハズレてたわけだし)を、今回はきれいさっぱり無視していた。2004年にも1回だけこれを無視したことがあって、まさにその1回が、唯一つきあったのを後悔する結果になったわけだし。
だから一度もこの日記に、彼を可愛いと思ったと書いていない筈だ。寝たいと思った。救いたいと思った。生活を共にしようと思った。けれど、「その顔を両手で引き寄せてキスしたい」と思わなかった。
―――別にそれがどうという話じゃない。そういう夫婦なんてザラにいるだろうし。
ただ、今日現在、久しぶりに気分がいいだけ。
You've got kissability (あなたにはキスしたくなる) *Kissability / Sonic Youth (1988) の歌詞。
2008年10月11日(土) |
But I just had to look. Having read the book |
3日前に某英語講師(著書も多数ある有名な方)のブログを見ていたら、経済危機のニュースを読んだ話が英語で書かれていて、この文章の出だしが"I read the news today, oh boy."だった。わかる人なら一瞬で気づくだろう。どこにもそうとは書いていないが、ビートルズの'A Day In The Life'の出だしの一行だ。その後もこの曲の歌詞をふまえて、"About a financial crisis..."とその英文は続く。
・・・うっとりしてしまって、下に引用されている経済ニュースなどそっちのけで、'A Day In The Life'というタイトルでコメントを書き込んだ。初めて聴いた10歳の頃に"I'd love to turn you on."という一行の意味がわからず、うっかり近所の教会のアメリカ人牧師に訊いて、「どこでそんな言葉を聞いたんですか?!」と血相変えられた話も書いた。
そしたらレスを下さったのだが。何と、私のサイトに'A Day In The Life'が好きだと書いてあるのを読んで、どんな曲だったかと聴きなおしてみて気に入ったのだそうで、先日放送したご自身のラジオ番組の中でも取り上げたとのこと。
なので、そのラジオ番組の録音をDLして今日聴いていたら、「今週の歌」ということで'A Day In The Life'がかかったが。この曲を選んだ経緯を、私の名前とこのサイト名を挙げて話していたので、びっくりして思わず笑ってしまった。"I'd love to turn you on."の意味についても解説していらした。
'A Day In the Life'という曲、そして"I'd love to turn you on."という一行については、この日記にも何度も書いた。これは私のコアのひとつ。これがなかったら私はもっと簡単に幸せになれる筈だ。
だけどこれを知らない状態を想像すると私はぞっとする。
私は「目覚めたい」し、「目覚め」は単なる間違いで、そこを踏み越えるのは恐ろしい。何も考えずにそこをまたぐ人がいて、それは文学になる。私は安全なままそれを読むが、それがまた私を誘い込もうとする。
But I just had to look. Having read the book (本で読んでいたので、ただ見ていただけ) *A Day In The Life / The Beatles (1967) の歌詞。
2008年10月10日(金) |
Parsley, save Rosemary in time |
これは昨日のことだけど。分けたかったので、今日書く。いや、たいしたことじゃないんだけど。
'Reader's Digest'を読んでいたら、読者投稿の笑える話にこんなのがあった。
We had just finished listening to an old tune when my young daughter asked, "Well, did he?" (ある古い曲を聴きおわった時、私の娘が言った。「で、彼はそうしたの?」)
"Did he what?" I asked back. (「したって何を?」と私は訊き返した。)
"Did Parsley save Rosemary in time?" (「パースリーって子は、ローズマリーを助けるのに間に合ったの?」)
これで全部だ。
まず最初は、あまりの可愛らしさに笑った。それから、じーんとなった。
その後、何回思い出しても、目がうるむ。
"Did Parsley save Rosemary in time?"
彼女が聞き間違えたのは、私が、記憶にある限り一番最初に歌った英語の歌の、一番最初に覚えた一行だ。英単語なんかひとつも知らない3歳児の頃に、音だけで覚えた一行。
Parsely, sage, rosemary and thyme.
この曲を―――サイモン&ガーファンクルのこの曲を聴くと、自分の愛情の奔流が激しすぎて煩わしいので、普段うかつに聴かないようにしている。大袈裟ではない。たかが笑い話ひとつにこんな反応なんだから。
2003年に、ダンナ(当時は離婚前で別居中)に「(お金ないので)なんか食べ物送って。スパイスとかも」と言ったら、届いた小包の、パスタやチリビーンズなど色々入っている一番上に、ハーブが4種類入っていた。パセリ、セージ、ローズマリーと、タイム。
さすがに16年一緒に暮らしただけはあるなあ、と思ったっけ。
たいしたことじゃないんだけど。
"Did Parsley save Rosemary in time?"
今までにきいた中でも、一番うつくしい間違いだな。
Parsley, save Rosemary in time (パースリー、ローズマリーを間に合ううちに助けて) *その子には、こう聞こえちゃったんだね。 *Scarborough Fair / Simon & Garfunkel (1966) の歌詞、の聞き違い。
2008年10月09日(木) |
The things you say, they make no sense at all. Funny |
授業後、南阿佐ヶ谷ロックバーBへ。一人でカウンターで飲んでいたら、背後にいた4人連れが、大分たってからお会計の為に全員でカウンターの私の横に来た。なので一声挨拶したら、「じゃ、彼女のぶんも」とお金を出した。(飲み代が安かったので、帰りのタクシー代も含めてお釣りが出た)
後でマスターが言うには、私を見ながら「おい、お前行けよ」などと言い合っていたとのことだ。多分その日着ていた、(ヤフオクで910円で入手した)背中と腰の出るヒステリック・グラマーのシャツのせいだろう。さすが、よく"Fuck Me!"などとTシャツに書いてあるブランド。(そういうのは絶対着ないけど。強姦されても敗訴確定ってイヤだから)
マスターが、「そういえばこの前、ブラーのファンだっていう子が来たんですよ! うちで二人目です」と言うので、「一人目って誰?」と訊いたら、「Bunnyさんじゃないですか」と言われる。いや確かに私、ブラーのアルバム'blur'がかなり好きで、あれはベスト20アルバムに入れちゃおうかと思うこともあるけど。そしてグレアムは今や私のベストワン・ギタリストだけど。でもブラー自体にはそんなに詳しくないよ??
盛り上がったマスターがその「二人目」を電話で店に呼んだら、近所でもないのにブラーのDVDを持って駆けつけてくれた。・・・ブラーってそんなマイナーになっちゃったのか? '90年代は遠くなりにけりか??
まだ20代で細くてカワイく、オアシスも好きだといってアコギで"Wonderwall"をちょっと弾いたので、とりあえず熱く抱擁しておく。
店を閉めたマスターと飲みに行く。といっても私は既にチンザノのボトル半分飲んでいるので、もう殆ど飲めないが。
kzの話が出て、マスターがしきりに「俺も嘘つきだから」と言う。これは前にも何度か言われた。だけど、Bマスターの「嘘つき」はちょっとヘンなのだ。
「例えば俺が第二中学出身だとするじゃないですか。そしたら俺、『第一中学だ』って言っちゃうんですよ」って。
・・・・・ふははははははは。何だソレw
「その嘘って、誰も得しないどころか、面白くすらない・・・」と言ったら、「そうなんですよねー」って。
まあでも結局これは、酔っ払った時にそうなるという話だ。酔っ払ったらヒトは色んなことをするのであって(たいして好きでもない男にラヴなメール打っちゃったり、自転車をガメようとして階段から落ちたり、ひとんちに配達された牛乳を飲んじゃったり・・・ってあっコレは初告白か??)、だから許されるわけでもないけど、まあ「酔っ払いのすること」だ。
5時帰宅。出かける時より財布の中身が増えてるしw
(10/15up)
The things you say, they make no sense at all. Funny (言うことがまるっきり意味がなくてヘンだよ) *Fool / Blur (1991) の歌詞。
2008年10月07日(火) |
Throw all his trash away |
昨日kazuからのPCメールを全部削除した。彼とリアルで会ったのは今年5月だが、メールは3年前からある。3年分を全部保存していたわけではないが、それでも送受信合せて100通あまり。
今までどの彼氏と別れた時も、消したくないメールの数通はあったものだが、今回は迷わず全消去。だってどうせ全部嘘だもの。私からの返信も、彼の嘘に立脚している以上やはり偽物だ。同じ理由で彼との関係自体がまがいものだ。
メールを残していたのは、日記の備忘録としてだ。一昨日、彼から最後にPCにメールが来た日の日記をアップしたので、もう取っておく理由がなくなった。携帯メールは、日記の日付とともに消していったので、既に全部ない。
・・・ああ、すっきり。(捨て魔なんで)
そして今日、元ダンナから音源入りのDVDが届いた。私がXTCとソニック・ユースをくれと頼んだのだ。
XTCがアルバム17枚ぶん入っていたのも驚いたが。その後にソニック・ユースが入っているDVDを開いてみて驚愕。アルバム50枚!! プラス、メンバーのソロが32枚!!! 合計82枚!!!!
・・・PCが一気に重くなった。(有難いけどぉ)
Throw all his trash away (彼の書いたたわごとを全削除) *The diamond sea / Sonic Youth (1995) の歌詞。
2008年10月05日(日) |
Dying of cancer |
熱で一日寝る。ベッドで本を読みながら時々意識を失い、覚醒したらまた取り上げて読み、また意識を失う。
リック・ライトが9/15に亡くなっていたことを今頃知った。ピンク・フロイドが一人欠けたという事実は大きい。(勿論シド・バレットは色んな意味で話が別だ)
これで再結成はなくなった。2005年のライヴ8で一日きりの再結成をした時、USツアーをすれば200億円というオファーがあったのを即座に断ったらしいが。「即座に」断ったのはギルモアとウォーターズであって、あとの二人は結構やれれば嬉しいんじゃないか?なんて思ったものだ。
死因は癌である。以前にある医者が、もし自分の家族が癌になったら、すぐさまアメリカの高級クリニックに運んで最高の治療を受けさせると言っていた。彼曰く、「今の医療技術なら、末期以外は金さえ積めば何とかなる」そうだ。一般人が癌で死ぬのは、そこまでの金がないからだと。
それが本当なら。USツアーで数十億稼げていたら、リックはもっと長生きしたとか?などと意味もない空想をしたり。
Dying of cancer (癌で死んでゆく) *Dogs / Pink Floyd (1977) の歌詞。
2008年10月04日(土) |
Dazed and Confused |
授業後、近所に色々用を済ませに行くが。何故かどこに行ってもハズレ。区役所の出張所に戸籍謄本を取りに行ったら、まだ出来ていない(離婚後2〜3週間かかるんだっけ)→マンションの管理会社に行ったら担当者が外出中→本屋では目当ての英語雑誌が売切れ→古本屋では目をつけていた本がそれほどいい内容でもなかったので買わず。
でも何故か、どれも特にどうとも思わず。戸籍謄本は多分住民票で代わりになるし(その方が安いしw)、マンションの件はよく聞いたら会う必要がなさそうだし、雑誌はネット注文すればいいし、古本は同種の別のものを買うことにするし。
帰宅してゴハンして、ぼーっとする。
昨日リハで歌いながら、何だか私ヘンだなと思ってたんだ。いつもより高音が出る気がするんだけど、不用意に出すと声がしゃがれるのだ。元から高音ハスキーみたいな感じになる。
そして今日は、非常にだるい。
やっぱり。風邪ひいてるらしい。
くしゃみ鼻水などのうざったい症状がないならば、熱を出して寝ているのは結構好きだ。無為に過ごす言い訳になる。そして何だか、遊び程度に寂しい。誰も看病してくれないのね?って。(誰も知らないから当たり前)
バンドのbbsを見たら、モッチー(g)が「コーさん(drs)が定刻にお越しになった」と書いていたので、「違います」と即座にレスをつける。「落ち着いて考えましょう。30分遅れは『定刻』ではないのですよ」って。
一度思いっきり遅刻しておくと、次からは扱いが甘くなる。これは私自身が(意図してではないが)経験済だが。上には上がいたらしい。
「ぶん殴っておいて、後で優しい言葉をかける」作戦は効くんだ。彼氏との待合せに定刻に着いたら、「有難う」といわれたこともあったものw(いや、ワザとやってるわけじゃないんですけど)
(10/14up)
Dazed and Confused (ぶん殴られて目がくらんで混乱してる) *Led Zeppelin の曲。(1969)
2008年10月03日(金) |
You can always pull out |
荻窪リンキーディンクで19時からリハ。の、筈が。
20分遅刻。ううう。今日は授業もないのに。そしてスタジオはうちから5分なのに。何故なのかしら。
しかし!なんと!今日はコーさん(drs)が30分遅れで到着!!
早い!!!(遅刻だけど)
タイコがあるって素晴らしいですね。などと、「当たり前のものが当たり前にある有難さ」を噛みしめつつ。今日は妙に時間が長いように感じたりなんか。
でも実際今日は、今までで初めて新曲を追加しなかったから、時間はかなりゆったり。(前回は追加曲を最後までまとめられなかったから。それは何故かなあ。終了20分前までメンバーが足りなかったからかなあw)
なので後半になったら、国王(b)がいきなり、7/13のライヴでやった曲を「おさらい」と言ってやり始めた。
うろたえ慌て、キーも回数も間違えるモッチー(g)を見て、「・・・ふっ、私は楽勝よ。(だって自分が選曲したから)」と思っていたら。
・・・す、'Supervixen'って、どんな歌詞だっけ??
どうも私のやりたがる曲って、小節の数がどんどん変わっていったり、似たような歌詞を少しずつ変えて繰り返したりずらしたりが多くて。この曲もまさにそうで、意味を把握しただけではダメで、その上に音で叩き込まないといけないから。ぽかっと忘れたらそれっきりだ。慌ててその場で一度カンニング(iPodで聴く)して、何とかかんとか。
午前2時に、コーさんから本日のリハ音源が配信される。すかさずDLして聴いていたら、最後の最後がモッチーの「すみませんでした!」という一言で終わっていたので、夜中から爆笑。
さすが、ダメ出しされた時の為に常に懐に辞表をしのばせる謙虚なギタリストw
You can always pull out (いつでも辞められる準備をしてる) *Supervixen / Garbage (1995) の歌詞。
2008年10月02日(木) |
Cause that's too much, fuck! |
ギョーム・アポリネール「一万一千本の鞭」読了。かなり前に古本屋で50円で入手したが、文芸書専門店だと文庫なのに2,000円の値がついていた品だ。(最近は、読んで売る為に、以前から寝かしてある本を主に読んでいるのだ)
で、これが。最低サイアク極悪。
9月に読んだ本は10冊だが、最後にこの本で引っかからなかったらもう1、2冊読めた筈だ。こんなのに3日あまりもかかってしまった。途中で何度投げ出そうと思ったか。結末まで読みきって堂々とこきおろしてやりたいが為だけに、無理やり読みきった。
アラゴンという人物が前書きを書いていて、誰だか知らないけどこいつは脳に虫がわいているに違いない。「『一万一千本の鞭』は好色本ではない」だと? 「好色本」以外の何だっていうんだ。
汚い。意味がない。品がない。脈絡がない。理性や道徳がないどころか、筋も通っていない。女を犯し、その女の生後4ヶ月の女児を見るなり強姦し、その父親にも同じことをさせ(しかも父親がはいはいと従い)、なおかつその赤ん坊が全く無事だという荒唐無稽さ。これを全部白痴的なコミカルさで描く。登場人物がどれもこれも出会うなりまぐわう。脳障害の書いた落書き並だ。知性がないだけでなく、まともなエロすらない。なんでこれが、仏文学史上に残る作品なんだ。
前書きも解説も案の定サドを引き合いに出しているが。どれだけ猥褻で残酷な描写があろうとも、サドにはまだ美学を感じるが、この本には吐き気がするだけだ。
ついでに言えば翻訳も低劣極まりなく、ここに引用するのもごめんなくらいの小学生レベルの言葉だらけだ。
―――何でこんな本買っちゃったんだ? 中身を一切見ないで買ったのは間違いない。いくら有名な作品だからって、普段そんなことはしないのに。
で、気づいた。表紙の絵が、ピエロ・ディ・コシモの「シモネッタ・ヴェスプッチの肖像」だ。―――これ見て買っちゃったんだな。だってこれ、澁澤龍彦の「幻想の肖像」の表紙絵だもの。
東京駅での授業後、iPodで爆音で"By The Way"を聴く。「kzが一番好きなレッチリ」に嫌気がさしてずっと聴いていなかったのだが、今日ようやく聴く気になれた。となればここはやはり私の聖典であるBTWだ。
気分が高揚したので南阿佐ヶ谷ロックバーBへ。着いていくらもたたないうちに、マスターが"Californication"のアルバムをかけてくれた。おお、私の心が読めるんですね?(簡単か?)
おかげでうっかり長居して、朝5時帰宅。
(10/13up)
Cause that's too much, fuck! (これは我慢ならない) *Cat Claw / Kills (2003) の歌詞。
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