2004年08月30日(月) |
Rocking, Drinking, Working Bunny |
19時に初出勤。5分で一人にされた。おしえてもらったことといえば電気のスイッチの位置ぐらい。
「あなたいい女だから、お客さんが助けてくれるよ。じゃ僕はこれで」 とオーナー。
あっ、いい女って誉められちゃった。・・・って。おい! 世の中そんなもんですかあ?!
この店はずっと人がいなくて平日は閉めていたから、多分しばらくはお客は来ないはず。というか、いつも客なんか殆どいない。
オーナーは建築家で(店の内装も凝っている)、他にも渋谷などに何店舗か出している。多分この店は殆ど道楽なんだろう。
お酒は好きに飲んでいいと言う。そして棚にはお宝レコードの山。
ではジョニ・ミッチェルから。次いでトム・ウェイツ、ジェーン・バーキン、クラプトン、スマパン、10cc、バグルス、ガービッジ。ジン飲みつつ聴きまくる。
これはまさに一人ロック・バー状態。これでお金もらえるって。天国だわ。
まだ誰にもバイトのことを言っていなかったので、20人くらいに一斉メールで伝える。
3時間経過。ちょっと退屈し始めた時に、ドアが開いた。お客だ。
と思ったら、LEOだしー!! さっきのメール見て、来てくれたのだ。嬉しいわあ。
彼は一昨日パプア・ニューギニアから帰国したばかり。そして昨夜、XeroXに復帰したいというメールをくれた。もちろん即OK。
LEOが来たのでデヴィッド・ボウイをかける。
しばらくしてもう一人お客。30代男性。
「私、今日が初出勤なので、カクテルは一切出来ません」と言うと、「・・・俺、20年間飲み歩いて、そんなの初めて聞いたよ」 と言う。笑顔で 「私もです」 と答えた。
しかしカクテルの作り方の本があったので、これを見ながら作ってもいいと持ちかける。絶対に出来上がりに文句をつけないという約束で、マルガリータを作った。
結局この客が2時までいた。LEOも閉店までいてくれて、店じまいなど手伝ってくれる。
うちに来て(何しろ店から徒歩3分)コーヒー飲んで、4時半に帰る。外は台風ですごい風だ。
2004年08月28日(土) |
only music can break my heart |
豪華なルーム・サーヴィスの朝食(またシャンパン1本あける)の後、ホテル内のプールに行く。14時半にレイト・チェック・アウト。
新宿駅でお茶して別れ、18時帰宅。
大慌てで準備して、新宿のライヴハウス唯唯へ21時に着く。Nakeesの出番に間に合った。
初めてSTOMP以外の場所で見るNakees。いつもは馴染みの狭いハコで、酒と常連と渾然一体となった練れた音を出すバンドだが。
今日はオサムさん(vo,g)に少し緊張感がある。その軽い上ずりが、ドライヴ感につながっているようで悪くない。
「キッチン」の3人の絡みの見事なこと。その後が一番好きな「蜜の川」だったので思わず涙。
途中アクシデントもあったが上手く乗り切り、最後は見事に自分たちのペースでしめた。
居酒屋で打上げの後に白石さん(drs)の車で送ってもらう時、白石さんが「これをBunnyさんに聴かせようと思ってたんだ」と言って、矢野顕子バージョンの「素晴しい日々」をかけた。
彼の意図は判らなかったが。久々の矢野が、車内いっぱいにきれいに響きわたって。泣いた。やられたよw
3時帰宅。涙が止まらなくて困る。
2004年08月09日(月) |
We make the music that divides you |
木曜に届いたジョン・フルシャンテのソロ2枚をPCに入れ、計32曲をえんえんと聴いている。ふと泣きそうになる曲があって、タイトルを見れば――――「Loss(喪失)」
これは偶然なのかな。
久美子さんとマニエールでランチ。ここはKNと夕食に来て以来だ。彼からは昨日メールと電話があったが、両方とも無視してしまった。
まともな食事は水曜に友紀と会って以来だ。太るのが嫌で、外食でも一人前を食べ切ることは殆どない。今日も大半を残す。
そういえばLossには 「体重の減少」 という意味もあったっけ。
午後からは読書に没頭。読みかけの本に加え、ヤフオクで買った本が今朝届いた。目と頭が疲れると、少し横になり、また読む。眠い。まだ体調が良くない。
読む間ずっと、ジョンの曲を流している。
私の人生はいつまでたっても滅茶苦茶で、今この瞬間も、果てには失敗の二文字しかないところへ向かって滑っている。
――――Lossには 「敗北」 の意味もあるんだ。
We make the music that divides you. ( この音楽は、君をひき裂く )
It's handed down as a thing to cry to ( 求めてやまぬものとして、受け継がれてゆく )
2004年08月06日(金) |
life-sized romance |
昨日、マチちゃんから突然、レッチリのジョン・フルシャンテのソロのCDが2枚届いた。Shadows Collide With People と Will to Death 。昨日はリハだったから、今日の明け方になってからゆっくり聴いてみた。
すいっとはまった。何の障害もなく。気持いい。懐かしい。切ない。ロマンティック。優しい。無駄がない。飾らない。
ジョンが、まさにジョンが等身大で立っている。ソロとはこういうのを言うんだなあ。これでこそ意味があるんだなあ。
夕方、美容院でカラー。お金も気力もないので近場ですませる。
細身でかっこいい男性美容師にあたるが、特に嬉しくない。私は実は美容師とうまく会話できない。何故か嫌われている気がするのだ。
「今日はこれからお夕飯を作るんですか?」 と訊かれ、にっこり笑って一言「いいえ」 「じゃあ外食?」 「いいえ」 「お惣菜?」 「・・・いいえ、食べないんです」 「え?どうして? 夜は食べないようにしてるの?」
・・・あああ、面倒臭い。私に昼夜の区別はないんです。私は基本的に食べないんです。私は痩せフェチで、無職で、ダメ人間で・・・・・・。
こういう相手に少しの手がかりを与えると (「バンドやってるんです」など)、必ず多大な勘違いを引きおこす。
きれいになった髪の毛で、歩いて5分の家に帰る。今日はKNと夕食の筈だったがドタキャンした。(既に何度か断った挙句の約束だったのだが) 最近よく電話で「生活費はまだ大丈夫?」と訊かれる。あちらがお金を払いたがり、こちらが逃げているという、わけのわからない図式になっている。
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