Rocking, Reading, Screaming Bunny
Rocking, Reading, Screaming Bunny
Far more shocking than anything I ever knew. How about you?


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*名前のイニシャル2文字=♂、1文字=♀。
*(vo)=ボーカル、(g)=ギター、(b)=ベース、(drs)=ドラム、(key)=キーボード。
*この日記は嘘は書きませんが、書けないことは山ほどあります。
*文中の英文和訳=全てScreaming Bunny訳。(日記タイトルは日記内容に合わせて訳しています)

*皆さま、ワタクシはScreaming Bunnyを廃業します。
 9年続いたサイトの母体は消しました。この日記はサーバーと永久契約しているので残しますが、読むに足らない内容はいくらか削除しました。


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2003年04月25日(金)  This is my calling. I send it, darling. Shocking appalling. All I can do to you.

OS(g)から電話。月曜にOS宅に来ないかというので、先約があるから(嘘)と速攻で断る。
OS、悲しそうに「そうかー・・・」と言って、それから10分くらいだらだらと喋った挙句、「で、うち来るか?」って。
これではっきりした。OSが何回断られても私をくどくのは、私のことがすごく好きだからじゃない。
脳に虫がわいてるんだ。

とうとう、昨年11月のレッチリ来日のブートビデオを見る。Kくんが家に来た時に一緒に見るつもりだったが、もう待てないので。
痺れる・・・。
"Around The World"の出だし、フリー爆発的に馬鹿ノリ。"The Zephyr Song"のジョンのギター、切ないくらいきれい。Can't Stopで、マイクを両手で抱え込んでこねくり回すようにしながら、丁寧に歌い上げるアンソニー。

"Don't Forget Me"は、"This Is The Place"や"Midnight"と並んで何故か去年のロンドン旅行の思い出と一番密接に結びついていて、どんな写真よりもあの2週間の感覚が甦る。音関係は何も持っていかなかったけど、"By The Way"のアルバムは、街中で不思議なくらいよく耳にしてた。パブで、カフェで、ショップで。

あの2週間。どこからも切り離されて、徹底的に独りで、寒くて。知っててわざわざそれを味わいに行った。
独りで、群集の中に割って入って、やたらと男には声をかけられたけど、それが何故か余計に孤独感を強めた。
そこに時々ふと降ってくる"By The Way"の曲たちは、風景に空気に匂いにからんで渾然と、薄いモーブとグレイの色あいの一枚の画を描き出すように、私をとらえてその場に釘付けにした。

思い出すだけで、泣けてくる────。

客席は暗くて殆ど見えないけど、あのど真ん中、前から2列めに私が埋まってるんだ。
感動で息が詰まりそうになりながら。



2003年04月09日(水)  How can I tell you about my loved one?

「これがビートルズだ」 (中山康樹著)は、ビートルズの全公式曲213曲を順に解説した本だ。これを読むのに時間がかかる。いちいち実際に曲を聴きながら読んでいるからだ。なるほど、ふんふん、ってね。

今は、リボルバーにとりかかるところだよ。

ビートルズ漬けになっているうちに、おかしな気持ちになってきた。これはこの8ヶ月で初めての気分。
ダンナに会いたいなあ、って。
考えてみれば当たり前の展開ではある。私は16年もの間、ダンナと一緒に、ビートルズを、ストーンズを、ドアーズを、ツェッペリンを、ルー・リードを、その他の音楽を聴いてきて、その中でもビートルズは特別だったんだ。

二人ともホワイト・アルバムが、アビー・ロードが好きだった。ジョンよりポールが好きで、ウィングスでは"Silly Love Songs"が一番好きだった。

二人とも学生で、二人とも学校に行かなかった頃。
毎日飲んで食べて寝て、ロックを聴いて聴いて聴いて、彼はベースを弾いて、私は歌って、ストーンに行って、バンドでスタジオに入って、一緒にライヴに行って。
しまいには二人そろって、学校を中退しちゃった。
無意味で非生産的な、恐ろしく幸せな日々だったな。

ビートルズは、その後に私たちの間にあったうんざりするような諍いを全部消して、二人でこの奇跡みたいな曲の数々にうっとりしていた気持ちだけを、手に取れるようにはっきりと再現してしまう。

彼も今でも、ビートルズを聴いているだろうか。

How can I tell you about my loved one? (彼のことを、どう言えばわかってもらえるかな)  *Silly Love Songs / Wings (1976) の歌詞。



2003年04月08日(火)  Oh, I believe in 'Yesterday'.

「薬物依存」と推理小説を読んだ次は、「これがビートルズだ」
音楽関係の情報本を読むのなんか初めて。普段、音楽雑誌どころかライナーノーツすら読まないのに。私にとって音楽とは、ひたすらただの「音」だから。
MM(g)だのKKだの、ビートルズ・マニア達の影響かしら?

プロローグにこう書いてある。
「信じられないのはビートルズの音楽がいまもって新鮮に響き、驚きにみちているということだけではない。ビートルズというグループが存在したことこそが信じられないのだ」
ほんとだよね。

"Yesterday"という曲がある。世界で一番有名なロックのナンバーだ。たった2分7秒の短い曲。音は大変シンプルで、歌詞も「彼女が去って悲しい」というだけで何のひねりもない。
きれいな、きれいな、きれいな曲だ。
私はこの曲を聴くたんびに泣きそうになる。これだけパブリックな曲に、こうまでプライベートに反応する時、私はこの曲の凄さを感じる。きっと世界中で、気の遠くなるような数の人間が、それぞれにプライベートな感動を持ってこの曲を聴いているだろう。多分たった今も、どこかで。

Oh, I believe in 'Yesterday'. (私は'Yesterday'を信じる)  *'Yesterday'の歌詞のまま。 



2003年04月05日(土)  I guess I'd like to be alone.

昨夜からの横殴りの雨の中、11時にうちの最寄駅へ。
ネットを通じて連絡を下さった男性に、ルカ(兎)をお渡しする。優しそうな方だ。きっと可愛がってくれるだろう。

繭(まゆ。兎)が死んだのは昨年5月。既に3月にダンナを追い出していた私にとって、繭はこの世で一番愛している生き物だった。飼っていた5年間、余りに可愛くて毎日うっとりと見ていた。

その子が急逝した時、私は錯乱した。何と私はルカに向かって「お前が死ねば良かったのに」と言ったのだ。その時から私のルカに対する愛情がすうっと消えていった。

8月は余りに色んなことが一度に起こった。仕事を辞め、別居中のダンナが失踪し、PCを買ってネット中毒になる。9月には6歳年下の彼が出来て(ひと月しか持たなかったが)、ストーン通いが再燃。そしてどんどん眠れなくなる。

ルカの世話はちゃんとしていた。健康状態は並外れて良かった。プロに褒められるほどの毛艶の良さ。
11月に茅(かや。鼠)が老衰で死んだ。いよいよルカと二人っきり。2年半前にこのマンションに越してきた時は、人間・兎・鼠(ハムスター)がそれぞれ2人/匹ずついたのに、今じゃルカと私だけ。
お互いに存在を無視するようにして生きている。

私は、60時間だの70時間だの起き続け、10時間ぶっ通しでチャットをし、オールで飲み歩き、えんえんと音楽をかけっぱなし、時々死にたくて泣いて、食べないでジムに通い、体重が43キロになった。コーヒーをがぶ飲みするので肌がぼろぼろに荒れた。
その間ずっとルカを愛しもせずにぼうっと見ていた。この子は、可愛がられる為に生まれてきた筈だ。なのに私は、鉢植えの世話をするみたいに面倒を見ているだけ。

それでも、いつでもうちに帰った時はまず 「ただいま、ルカ」と声をかけた。それが心の支えになっていたのも確かだったんだ。
今まで何度も死にたいと思った時に、私がいなくなったらルカはどうするの?と考え、それが救いになっていた。

でも、先月死のうと思った時、初めてルカを「殺そう」と思った。まずはこの子を殺して、それから私も死のうって。近寄ってじっと見ながら、首を一瞬で折ろうと考えていた。
──さすがにそれは迷惑だよね、と笑い出したが。

その時に、もう駄目だと思った。
ごめんね、ルカ。私、これから死ぬにしろ生きるにしろ、おまえのことが、邪魔なんだ。

────まだおまえのいないことに慣れないけど、今ほっとしているのも事実だ。おまえを愛せないのは辛かった。
よく今日まで健康でいてくれた。ありがとう。ごめんね。さよなら。
私は最低の人間だよ。



2003年04月02日(水)  Cocaine

「薬物依存」読了。精神医学の専門家の書いた、分類を中心としたいわば実用書。
ぎょっとしたのが「カフェイン依存」の項。
要約すると、一日250mg以上のカフェインを取ると、神経過敏興奮、睡眠障害、顔面紅潮、利尿、悪心、嘔吐が現れ、1g以上摂取すると、筋肉の不随意の収縮、不整脈、精神活動の高揚、多弁、耳鳴り、閃光が見えるなどの感覚障害が起こる。
そして、1杯のコーヒーに含まれるカフェインは100〜150mgだという。
・・・え?
私もそうだが、コーヒー好きは大抵コーヒーをかなり濃く入れる。一杯150mg以上は間違いないだろう。とすると、250mg取るにはたったの1杯半。7杯で1gを越えてしまう。
・・・私、一日平均5、6杯は飲む。多ければ7、8杯。最高なら10杯とか・・・。
カフェインには精神依存性があり、耐性は利尿作用と血管収縮作用に対してはあるものの、中枢神経興奮作用に対しては殆どないと言う。退薬症候もあるらしい。・・・げえ。

意外だったのは、カフェインがいわゆるアッパー系だということ。眠れなくなるということを考えれば当然なのだが、普通、人がコーヒーを飲むのは落ち着きたい時ではないか。
一方(薬物ではないが)飲んで騒ぐイメージのアルコールはダウナー系。まあどちらもよく考えれば納得するが、表面的な印象は逆かも。

アッパーの代表格、コカイン。
この特徴的な症状ときたら。まとめると、昆虫・細菌・図形のような模様の幻視、虫が体を這い回る身体的幻覚、被害妄想、追跡(追われている)妄想、皮膚や粘膜に冷感・温感・刺激感・掻痒感(針や爪でその部位を傷つけたりもする)など。しかもこれらの症状がある間、意識ははっきりしているというのだ。
何が楽しくてこんなのやるのよ?!!
だが私の見たところ、コカインにはひとつだけ優れた特徴がある。耐性が「ない」のだ。(免疫が出来て効かなくなることがない、ということ) こんなドラッグは他にはまずない。

Cocaine (コカイン)  *J. J. Cale の曲。(1975)



2003年04月01日(火)  この世界に愛を。愛にチャンスを

12時に Andyと原宿駅で待合せ。夕べ電話でお花見に誘われたのだ。何と今日はたった15分の遅刻。私にしたら定刻も同然。
しかし私 Andyとは先月Rolling Stoneで30秒くらい喋っただけ。(帰らないでと引き止められたので、名刺渡した) なので顔を全く覚えてない。駅に着いたら外人が数人いるし。窮余の策として携帯にかける。取った。あ、あいつか。身長188cmの金髪。ほんっとに覚えてないや。

ビールとサンドイッチを買って代々木公園へ。いい天気。昼間から行動するなんて3ヶ月ぶり。実は桜にはあまり興味がないんだけど、たまにはこういうのもいいね。
Andy が喋る喋る。実はこの人日本語も結構喋れるんだけど、日本語になった途端に「超ヤバイよねー」みたいな話し方になるのだ。・・・英語で会話しとこう。英語の方が内容も深いし。というか日本語が浅すぎ。

風がそよそよと気持ちいい。・・・ジンが欲しいなー。

公園を出ようとしたら、1ヶ月前にクスリでパクられて留置所にいた筈のJJにばったり会う。今出てきたばかりだって!

電車で青山霊園へ。代々木公園より綺麗で静か。またビール買って、ぐるりと歩く。

表参道の店など覗きながら、歩いて代々木公園へ戻る。今度は池のほとりでビール飲む。

18時に中目黒へ移動。ここの桜が一番綺麗だ。川べりでライト・アップされて薄いピンクに染まっている。
オーガニック・カフェという川べりの店に入る。角の席も空いていたが、Andy は別の席へ。そこの方がガラス越しに桜が見えるというのもあるが、周りに人が来る方が嬉しいんじゃないかな。
何せ Andy、知らない人に話しかけるのが大好き。代々木公園でも、女子高生グループをはじめありとあらゆる人に話しかけてた。青山でも猫を連れたホームレスに来週キャット・フードを持ってくる約束をしてたし、電車の中でも親子連れにえんえん喋ってた。私も結構人に話しかけるほうだが、Andyには遠く及ばないよ。
案の定、隣の女の子二人連れにしきりと話しかけるAndy。私が「すみませんねえ」と謝る。・・・今日この人と初めて会ったも同然なんですけどねえ。

チーズリゾット食べて、赤ワインを飲む。ああやっぱ、ビールよりこっちのがいいな。
隣が帰り、別の女の子の二人連れが。またAndyが話しかける。また「すみませんねえ」と言う私。今度は結構話す。私ももう開き直って一緒に話す。Andy、色んなこと聞くなあ。「荻窪に住んでんの? ヤバイよ」って、何でだよ。・・・迷惑かなあ。ごめんね。初めて会ったも同然のヒトなんですけどね。

いつの間にかAndy、反対側の女の子二人連れにも話しかけてるし。
何かこっちの子たちとはちょっと人種が一緒らしくて、一気に盛り上がる。「今私の人生、最低だから」と言ったら、一人が「えー負けませんよ。ビール賭けますか?」と言う。なので、私はプーで、ダンナは失踪中で、おまけに彼に捨てられたばっかで、と言ったら、「ほんとですかー?!!」とぽかんとされた。・・・どうやら勝ったらしいな。嬉しくないけど・・・。

店を出て、川沿いの桜を見て歩く。ブック・オフ見つけてCDコーナーにはまり、私は R.E.M.を買う。
うちへ行こうとAndyが誘うが、私は今日はずっとBLACK AND BLUEへ行きたくてたまらなかったので、彼と別れて新宿へ。

初めてBLACK AND BLUEに一人で行った。本来私は一人で飲むことが多いのだが、近頃は哲と一緒に行動することが多かったしね。

オレンジ・ブロッサム、ジン・ロック、ジン・レモン、ココモ・ミルク、フォア・ローゼズのロック。
今日は12時から飲みっぱなしなのに、どういうわけだか全然酔わない。バーボンのロックでさえも酔わないってどういうこと?

途中からきたお客さんたち、持込みで清志郎&チャボなんてかけるし。曲はRCの曲ばっか。懐かしいなー。マスターもRCのコンサート行ったことあるって。私もよー。お客みんなでRCを大合唱。まるで違う店になったみたい。

4時にBLACK AND BLUEを出て、先ほどのお客さん達(SS(g)、AC)とダーツ・バーへ移動。ここは勝手にCDかけていいらしく、彼らの持ち込みのnicoをかけた。オリジナルっぽいカクテルもらう。
彼らは「BT」っていう秘密結社の会員なんだってさ。よくわからないけど、入りますか?と訊かれたので、面接試験を受けた。「好きな映画は?」の質問に「狼たちの午後」と答えたところで面接をパスした気配。

とうとう酔い潰れたACを店に残し、SSとBack Stageというロック・バーへ移動。'Sgt. Peppers Lonley Hearts Club Band'のアルバムがかってた。
フォア・ローゼズをロックでもらう。ボトルだったので結構飲むが、ちょい眠くなるだけでやはり酔わない。レオン・ラッセルを何曲かかけてもらう。

6時半に駅でSSと別れる。最後の2件は彼らにご馳走になった。もう1件と誘われたが、ハローワークに行かなくてはならないので。また今度!

一旦帰宅し、すぐまたハローワークへ行って失業保険給付手続き。今日でここに来るのは最後。
何故か帰りに強烈な自己嫌悪に襲われる。ハローワークのせいか? ここに来るのは大嫌い。物乞いみたいで。・・・だったら働けばいいんだけど、それは更に嫌い。
買物して帰ったら12時。ほぼ24時間の外出だったな。特に疲れてないけど。

今日は初めて喋った人たちが何十人いたことか。そして仲良くなれた人たちも何人か。嬉しいね。

この世界に愛を。愛にチャンスを  *SKY PILOT / RCサクセション (1985) の歌詞。


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