ユミコのメモ箱
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上野の仕事の後、閉店時間の19時までに2軒寄らなければならないので、いつもの休憩をとらずにまず神保町の文房堂へ向かう。版画用紙を4枚購入。脇目もふらずメトロに戻り、銀座伊東屋へ。和紙を8枚購入。本当はあと2枚欲しかったのだが在庫切れのため、また来週来よう。
只今制作中の新作に使う紙。紙って結構お高い。ああ、この紙を買わなければ、欲しい本が何冊買えるだろう・・などとくだらないことを考える。あの絵本シリーズがまとめて10冊買えるな、とか。・・ああ、くうだらない。
近くのカフェで休憩。ゆっくり読書でもして休んでから帰ろうと思っていたが、冷房がキツくて30分でアウト。
足が棒のまま、帰路につく。
クレームのDMは、強く言っていただいたおかげで、刷り直し決定。よかった・・・。でも、ミスの半分は私の原稿作りの甘さに原因があった(けれど、ギャラリーの方は先方には言わずにいてくれた)ので、またひとつ勉強になった、反省、という感。
個展って、何度やっても毎回緊張の連続だ。すべて完璧とはなかなかいかない。せめて、内容(作品)では納得のゆくものにしたい。
仕事の後、発注していた画用紙(子供用)を取りに行き、そのままアトリエに行って軽く制作。解き墨を「タリラリッ!ピャッ、ピャッ!ポタッ!」っとして、帰る(乾燥に時間がかかるので、ここまで)。
もう今回は、ほんとにあまり深いこと考えないで、「これとこれっ!」というツボだけ押さえて、勢いみたいなもので描いている。余計なことをしないように。「なんなんでいいのかな」くらい手数を抑えて。抑えているように見せかけて。そうやって描いたものを、後で繋げてひとつにしていくことが、今回のコンセプト。合言葉は『手数と版は最小限に』。究極の版画のたのしみ。
・・・と、ここでまた自分に言い聞かせているわけだ。
昨夜宅配便で届いた個展のDM。ちょっとした問題発生。 印刷屋との仲介をしてくれているギャラリーに相談。明日、強くクレームしてくれるとのこと。
広尾のギャラリークローゼットに刷りためた新作を20数点持って行く。半分程を引き取ってもらう。今回は小品ばかり、リトやパステルドローイング。いろいろな話も伺う。
アトリエに帰って、制作。ギャラリーでスイッチが入ったので、いいカンジでノリノリ。
2005年06月23日(木) |
日本画は観たことがないが・・ |
日本橋高島屋の加山又造版画展を観に行く。 目新しい感激などは特に無かったが、でもまあ普通に面白い展覧会だった。
ひとつ発見があった。誕生日が一緒だった。
アトリエに帰り、制作。
個展予定のギャラリーにて、 個展に向けた制作に本腰が入る前にいい作品を見て刺激を受け、 個展に出品する作品についての迷いを解くヒントを見い出し、 個展での展示方法について朗報を得て、 個展が近く節約のため、本屋には寄らずに帰宅。
帰ってからノートにヒントを書き留める。 迷いも解けて、心置きなく制作に没頭できるであろう。
仕事の話だが、
体力の消耗の著しい火曜日と、その翌日の水曜日に、栄養ドリンク剤が欠かせなくなっている。火曜日は昼休み明けに、水曜日は仕事始まりにグイッとファイト一発(ちなみに他社です。好みはローヤルゼリー配合)。
その効果かどうかは定かではないが、仕事中眠くなったりすることもなく、肉体的にも精神的にも嘘みたいに明るく元気に過ごせている。多分、効果があってのことだと思う。と、信じている。
信じてしまうと、今度はもう常用しないと気が済まない。ドリンク剤無しではとてもとても身体がついてゆけない。コレのおかげで私の心身の安定は保たれている。と思う。自宅とアトリエの冷蔵庫には、まとめ買いしたソレらがズラリ。
そんなわけで、私は曜日限定ドリンク剤依存症。
『若いこと、お金が無いこと、無名であること。 創造的な仕事をする上で必要な、三つの条件である。』
by 宮崎駿。
・・・・よし。三拍子揃っているぞ。
ふと『ひまわりさん観察日記』を開くと、かれこれ1ヶ月更新が途絶えている・・・・・近日中に6月現在から怒濤の日々であった5月へと、遡りながら更新してゆく予定でおります。
ここでは新作もジャンジャン掲載してゆく予定でいたが、上手く写真がとれていなかったり、仕事や制作に追われるうちに、月日は「ああ〜〜ッ!!」という間に過ぎて行く。はああ。
先日8月個展のための新作を2点刷って撮影し、今朝になってようやくDMのデザインが決まり、展覧会タイトルも決定し、ひとまずホッとしているところ。来週からまた制作を再始動させる予定。
あーあ。いつの間にか梅雨だし。(とたんに夏日が続いているけど。) そしていつのまにか『ABOVE THE BOOK 2005』も終了し、明日から『THE LIBRARY 2005』が始まる。
今日は新作のサイズや版数やエディションなどなど計算しまくった(多分、私の作り方は他の版画作家さんたちよりも計算が多いと思う)後、さて絵を描くか、という時になって、ふと我に返る。
あーだこーだと計算した後って、無駄に手数が増えそう、と感じる。
だからエスキース帳の隅に「手数が多けりゃいいってもんじゃない、云々」などと走り書きして、自分の頭と手に言い聞かせてから、2版描画。
お向かいのカステラ屋さんから日中ずっといい匂いが漂ってきていて、夕方部屋から店頭を覗いたら焼き立てのカステラがずらりとならんでいたので、買いに行く。島屋のカステラは甘過ぎずとってもやわらかで、子供達にも大人気。毎日お客さんが絶えない。時々店頭に並ぶふんわりバウムクーヘンも絶品!
「あれ、今日も仕事なの?」とおっちゃんに聞かれて「子供は来ないけどね、自分の仕事をしてるんです」と応える。 おっちゃん「休みがないんだねえ〜」 私「そうなんですよ〜、まったくねえ」 おっちゃん「うちといっしょだねえ〜〜」
そういえば、日曜日にお店が開いているのはまれだ。 カステラ屋さんが閉まっていると、ちょっと寂しいんだ。 お互い精がでますね、おっちゃんっ! 今日も一日、甘くて美味しい匂いをありがとうっっ!
2005年06月04日(土) |
町田〜経堂〜表参道〜神保町 |
町田国際版画美術館の『マルチプル・ショー』を観に行く。 町田版画・・・学生の時以来、かも。10年ぶりくらい?「久々にいくぞー!」とはりきって(はりきらないと重たい腰があがらない・・)向かったが、行きの電車の中でふと、町田駅からの道順が思い出せるかどうか、不安になる。おそるおそる改札を出たが、さすがに2ヶ月程毎週金曜日に通った経験もあるわけで、以前より小奇麗に生まれかわった町並みにも迷うこと無く、辿り着く。
この手の作品は、うらわ美術館や清里現代美術館などなどで多数観てきたのでそれほど新鮮味はなかったが、簡単な解説を読みながら楽しんで観る。
経堂のappelで9日まで開催中の古賀昭子展を観る。 会えなかったけど、楽しくじっくり観る。
表参道から歩いてトキ・アートスペースでの友人(ここでも会えず)を含む4人展を観た後、Gallery ART SPACEで11日まで開催中の ABOVE THE BOOK 2005 を観る。自分の作品以外の全ての作品とファイルを手にする。こういう時、自分の作品に触れるのって、変に意識してしまう。
土砂降りの中、神保町の文房堂でリトの溶剤と紙を買い、帰路に着く。良く歩いた一日。明日からまた制作の日々。
・・昨日から『ABOVE THE BOOK 2005』展、はじまりました。 搬入から日が経っているので、わすれちゃってた。数十名様には案内状がお手元に届いたころでしょうか・・・私も週末に観に行く予定。
そしてそういえばいつのまにか、怒濤のような5月も過ぎ去り、6月か。 6月といえば衣替えにプール開きだ。どっちもあまり私の生活とは縁遠いな。そうだ、梅雨入りだ。しっとりと絵を描こう。ピーカンよりも、アトリエ隠りには適している。いい季節だ。あとは、いい音楽と、いいお香と、美味いチョコレート(明治)とダージリンティがあれば完璧だ。
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