ユミコのメモ箱
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なんとか無事に、来週火曜日から開催の『ABOVE THE BOOK 2005』に出品する立体作品『十葉扁舟(じゅうようへんしゅう)』を完成し、昨日予定通り搬入を済ませた。なかなか私らしい作品になったんじゃないかと自負。これからDM発送準備。
搬入の前日、何年か振りに徹夜した。徹夜の作業は(作品にも身体にも)よくないとわかりつつ、やらざるを得ない状況から脱却したのが何年か前。久しぶりにまたやってしまった。カッターで指を切ったくらいで、作品は上手くいってよかった。が、8月の個展は余裕を持った制作をしたいと反省。仕事の方にも支障を来すし。
4日程前から体調もダウン。風邪、流行っているみたい?…心身ともに穏やかに、いよいよ個展に向けて、いざ行かん!
ここまで順調だと5作目も余裕で刷っていたら、6作目で(私ではなく)版に疲れが出た。やっぱり1日に2回も加筆して製版し直して刷ろうだなんてむちゃくちゃだ。本当なら1週間、少なくとも一晩寝かせなくてはならない版を、1時間足らずで製版、刷り、消去&加筆、製版、、をくり返しているのだ。
でもあと一息。今日1版分遅れをとったが、なんとか遅れをとりもどして、とっとと仕上げたい。絵そのものはいい調子だし。多分。
6月に入ったら、この10連作リトを公開予定。
今日は久しぶりに制作休み。
昨日までにジンク版リトを4作刷った。
1作目を刷った後、一部消去し、加筆し、2作目として刷る、をくり返して、最終的に今週末中に10作を完成させる予定。
結構たいへんな作業かな、と思っていたが、予想以上に楽しい制作。仕事のある日は1作、仕事の無い日は2〜3作できる。
版を寝かせたり乾かしたりしている間に、板紙やスチレンボードを使って『舟』を作っている。来週はこの『舟』にリトを貼り込んでいく。
今日、仕事帰りに伊東屋で自分用と子供用の紙をいろいろ購入した後、教文館でちょっと前に新聞で見つけて欲しかった本を買う。 絵本に出てくるお菓子や料理のレシピ本。 1番のお目当ての『ぐりとぐらのカステラ』は、絵本のように黄色くてふわっと膨らんではいなくてがっかりしたけど、『ハイジの黒パン』はアニメのように黒くて固そうではなかったけれど、実際作ってみるかどうかはわからないけれど、買った。 帰りの電車で熟読して、お腹がすいた。
私のよき理解者の全てが、私の作品を正確に理解しているとは限らない、ということに、ふと気づく。それは仕方のないことなのだ。
結局、そういう意味で完璧に信じられるのは、自分自身だ。 何を言われても、認めてもらえなくても、揺らぐことなく自分の判断を信じる強さを持とう。
随分久しぶりに、アルミ版ではなくジンク版にリト描写をする。 学生のとき以来、かも。 そういえばジンク版のリト、好きだったよなあ、と思い出す。版のしっとりした感じが。 新作は、ジンク版の特徴を生かし、加筆・消去をくり返して絵作り。
・・・・随分サボってしまいました。
GWは仕事も休みで制作に没頭。 『銀座あおぞらDEアート』(←クリック!)に新作3点の予定が大幅に減って1点出品。 志し半ばの残り2点はしばらく中断して、現在は仕事と次の新作の両立中。締め切りは2週間後。ああ、またひやひやドキドキ焦りの日々か。毎日カレンダ−とにらめっこしている。
2005年05月02日(月) |
石版画(リトグラフ) |
リト200枚刷った。 刷る前から腰が痛かったので、コルセットをしていても刷ってる間じゅう辛かった。
刷りの技術的な面で、発見があった。今まで頭では分かっていたけど、手間がかかるので避けていた部分。200枚も刷ると、嫌でもぶち当たる部分。
泳ぎに例えるならば、今までは浮き輪をして安全に確実に。 今日の刷りは何度か溺れかかって泳ぎをマスターした、ってところか。
リトだけに、『石の上にも12年』、みたいな。
今日はGW中唯一仕事の日なのだが、「ああ〜っ!久々に休める〜〜!!」という開放感に浸った。制作を休んだからだ。
仕事を休みと思えるこの状況、それだけ制作が辛い、つまりノッテいるということなのだ。たいへん喜ばしい。
先日TVで、スピリチュアルカウンセラーの江原啓之が『天職はお金にならないもの、適職はお金のためのもの』というようなことを言っていた。なるほど、と思う。
辛いしお金にもならないのに、やめられないどころかさらに自分を追い詰めてゆく制作活動。 「なんでこんなことやってるんだろ」なんて、間違っても考えてはいけない。『天職』なのだから。
よく子供達に『どうしてひまわりあとりえをはじめたの?』と聞かれることがあるが、私は本当の事を子供達に言えずに困る。あとりえは私にとって『適職』だから。
しかしその『適職』に癒しの効果まであることは、なかなかないことであろう。 子供達が私たち大人に与えてくれるものの偉大さに、感謝。
でも江原氏曰く「天職は自分のために、だから大いに歓迎。しかし適職はほどほどに、長いと天職の邪魔をする」と。ふうむ。
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