ユミコのメモ箱
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2004年11月30日(火) 新作?



10cm×10cm リトグラフをコラージュ

 
ピンボケですが、新作?です。
クリスマスひっつき虫展(オイオイ)に、ひっつかせていただきまして、そこに出品します。本日から新作?6点をここで公開。

どうして新作?かというと、一年前に作ったリトを切り刻んだので。

ちなみにこの作品(6点中3点)は、赤い板にアクリル板2点留めで作品を挟む形のフレーム付きです。


2004年11月29日(月) なにがあった?

帰りの空いている電車の中、酔っぱらったようなおやじが大声でつぶやく。

「親がいけねえんだよ」「親がしっかりしてねえから、娘がそうなっちゃうんだよ」
「だいたいな、日本の男は、女を知らなすぎるんだよ」


ふう〜〜〜む。


2004年11月25日(木) 繋がり

国立近美に横山大観『生々流転』の後半部分を見に行く。

『生々流転』は横山大観が制作した40メートルという日本で最長の絵巻物で、絹地に墨一色で描かれている。

以前、前半を見に行った時、後半部分が小さめのレプリカで展示されていた。それを見て、「前半よりも後半がいいかも」と思っていた。

そしてその通り、やはり後半、特に、さらに後半がよかった。


私は以前から絵巻物を作りたい、と思っていた。念願だった歌留多を作り終えたころから。

その間に、『十牛図』という、作りたい巻き物のテーマとも通じる、すでにカタチが出来上がっているものに出会い、ああ、まだ私には手に負えない、大きすぎるテーマなのかも、ということをあらためて感じてしまった。そこからつかずはなれずのところで今まで様々な形態の作品を作ってきたが、その最終目的形である絵巻物には、まだまだ手も足もでない、と。

その少し後、テレビ東京の『美の巨人たち』という番組のスペシャルで、横山大観の『生々流転』を取り上げていて、たまたまその存在を知った。(でも、個展直前かなにかで忙しく、激しい睡魔に打ち負けて、番組の内容はほとんど記憶にない・・)

「ああっ、すでに先を越されていた」とその時思った。横山大観を前に、大変おこがましい。


今日、『生々流転』を最後まで見て、ちょっと決意できたような気がしている。

今まで「作りたい!」という衝動に駆られるままに作ってきて、早すぎたと感じたり、そこで終わったりしたことは、一度もなかった。

何かを作るたび、「コレって、最高!」と舞い上がり、作り終えたとたんにコレはもう過去のものになって、と同時になにか物足りないものに見えてきて、そして次に繋がっていった。

今、次に繋がっていない。先が見えない。

今一番作りたいものって、これなのかな、と『生々流転』の後半部分を前に思う。

最高のモノが出来なかったとしても(十中八九)、そこからまた次の未知なるモノに繋がればいいんだ、と思う。

そんな気に、一瞬だけど、なった。


2004年11月24日(水) 日本橋三越新館の秘密

東京・日本橋三越本店がこの秋リニューアル・オープンしたのを、御存じだろうか?



そのすぐ隣に新しくオープンした三越新館には、各フロアに休憩所が設けられ、小さなスペースにソファーや浄水器などが置かれて、誰でもひとやすみできる空間となっている。


その3階に、私のリトグラフが飾られていることは、まだあまり知られていない。


真っ赤なソファーの上方に、わたしらしからぬオレンジや黄色の明るいリトグラフが、白くつやつやした横長のフレームに3枚、納まっている。こんなにカジュアルでキッチュでポップな装いになるなんて・・・目から鱗。


そして4階のトイレに通じる空間の壁には、3階の作品とはまったく別人の作家のような、『夜が追う』シリーズの1点が、ひっそりと渋くカッコよく飾られている。





本日、仕事帰りにデジカメ持参して、人目を盗んで激写して参りました。


そんなわけで、日本橋にお出かけの際、ちょっと疲れたら三越新館3階休憩所を、用足しには三越新館4階トイレを、どうぞご利用下さいませ。


2004年11月22日(月) 愛知より帰還

早起きすると、Sちゃんが熱を出していた。昨日あれからずっとぐずっていたのは、そのせいだったか。気付かなくてごめんね。かわいそうなことをした・・・

まだ起きないSちゃんにはバイバイも言えず、YちゃんSくんに見送られ、予定の電車に乗る。

浜松でこだまに乗り換える。40分ほど時間があったので、ここでささっと土産を仕入れる。まるで浜松を旅行したかのような土産になってしまった。『うなぎパイ』とか、『うなぎのつくだ煮』とか。身内への土産だし、美味しいんだからまあいいじゃん。

こだまは行きも帰りもA席で、富士山を拝められず。
仕方がないので日の当たる窓越しにカーテンを閉めて、雑誌『クウネル』を熟読する。今月号は、かなり心にグッときた。


東京に12時半に着き、アトリエに直行。仕事をしてすっかり現実に戻る。


2004年11月21日(日) 愛知探訪2

朝食はYちゃんお手製『かんたん蒸しケーキ・青汁&カシューナッツ/ニンジン&リンゴ&さつま芋』を御馳走になり、予定通り『ラグナシア』へ。

ショーを見たり、汽車ポッポやメリーゴーラウンドやその他楽しいアトラクションを体験。ひさしぶりの遊園地に、おちびさんたちと一緒にはしゃいで過ごす。

帰りのタントの中で、Sちゃんがめずらしくぐずり、『はあ、ママって大変』とあらためて思う。

夕飯はYちゃんの母上に御馳走になり、おちびたちと『ダンボ』を2回も見ながら、のんびりと過ごさせてもらう。


あっという間の2日間。
もっともっと、同業の仕事のこととかいろいろ、話したかったのに・・と名残り惜しく、睡魔に負けて日付けが変わるころに就寝。


2004年11月20日(土) 愛知探訪

こだま限定格安チケットで、浜松経由で愛知県に住む大学の同級生である親友Yちゃんに会いに行く。
会うのは1年振り。関東からこちらに引越したのは最後に会った直後なので、ひしひしと懐かしさを感じながら、涙涙(心の中で・・)の再会。

午後3時頃着いて、ケーキを買って娘のsちゃんと息子のsくんと4人で食べて、お土産をいろいろ渡して、おもちゃであそんで、夕食はタントに乗ってとんかつ屋さんで外食して、夜は明日に備えて早寝をする予定が午前2時まで話し込んで、就寝。


2004年11月17日(水) 脱・願望

人は、そうそう変われるものではない。
『変わろう』と決心しても、本質的にはなにも変われはしない。
だから、変われないことを利用して、なにかいいシゴトをしたいと、ちょっと思う。具体的にはまだよくわからないけれど、きっとどこかに接点が在るような気がしている。


仕事前に雑誌『Pen』を立ち読んで購入。本作りへの意欲が蘇る。あたらしいアイディアが続々湧いて出る。でもこの段階でメモはしない。ここで忘れるようなアイディアなら、所詮それまでだ。

仕事帰り、先日Kさんに言われたことを思い出す。
私は囚われている、『G大』とか『版画』出身であることに。
言われて気付いた。たしかにそういうところがある。特に後者。
その事実以上に、そういうことを自覚していなかったことが、ショック。
そのことを、ひしひしと考えながら帰宅。


夜、『炎のゴブレット』上巻をようやく読破。


2004年11月15日(月) 後悔

「あの時、こうしておけば、よかった」と思うことは、まあよくあることだ。後悔ってやつ。小さいのから、大きいのまで。

ついさっき、今年で一番大きいかもしれない(まだあとひと月半あるから、わからない)後悔を、思い出したようにしてしまった。今年のはじめにあったことの後悔だから、随分遅すぎる気付きだ。全く先に立たず、だ。


まあそのことはさて置いたとしても、いつの間にか一年を振り返る季節がやってきてしまった。
寒いと考えもマイナス思考気味になるから、日本の四季の伝統にとらわれず、暖かい(暑い)ころに一年を振り返りたいものだ。「いいじゃんいいじゃん、よかったじゃん」とか、せめて「ま、いいか」みたいなことにはならないものだろうか。


2004年11月11日(木) 足が棒

秋晴れの国立近代美術館にて草間禰生展と横山大観の『生々流転』の前半部分の展示を見てミュージアムショップも見て、クィーンアリスでランチ。
南青山のギャラリーワッツで展覧会を見て散歩がてらナディッフやオ−パギャラリーなどをまわりながら外苑前まで歩く。
日本橋三越新館にて休憩コーナー巡りをして(これについてはもったいぶってまた後日詳しく)、日本橋を見おろす喫茶室でお茶とケーキを食して雨が降ってきて、駅の売店に並んでいるブルータスを見て今回の特集をみてみたかったことを思い出したので、帰りに地元のツ○ヤで立ち読んでみたら予想していたカンジとちょっと違ったので買うのをやめて、クーヨンも立ち読みして、こどものともを買おうか買うまいか悩んだ挙げ句買わないことにして、帰宅。そうやってたいへん有意義な一日が終わる。


2004年11月09日(火) 版画年

ちょっとガックリすることがあったけど、すぐに気を取り直す。
そういう時、飲込んでしまった思いって、いつか出てきたりするんだろうか。胃が飽和状態になって、いつか爆発したりするかな。
あ、でも『経験』『学習』という名の報酬があるから、プラスマイナスゼロってところか。
なるべく胃の中をゼロにして、悪いもの溜めないように、生きたいと常に心がけております。


今年から来年にかけて、『版画年』ということらしく、大学からも続々と展覧会やらなんやらの案内が届いている。
版画年・・・わざわざ言われると、ちょっと億劫。
版画という狭い世界の、何か嫌な匂いがする。ある意味懐かしくもあるのだが。


そろそろ、またあらたなる新作のことを考えなくちゃいけないんだったかなー、くらいの気分になってきつつある。(←まだまだ遠いな)


2004年11月05日(金) ハーゲンダッツ斬り

あんまりいい陽気なので、アイスクリームが食べたくなって、なくならないうちに、と、ハーゲンダッツのアップルパイを食す。

りんごの酸味とキャラメルの濃厚な甘味、そしてパイの触感がたまらない。やるな、ハーゲンダッツ期間限定バージョン。


・・・というわけで、My Favorite ハーゲンダッツ、ベスト3。

第3位、グリーンティー
第2位、マカダミアナッツ
そして第1位、あずき

アップルパイ、ちょっと甘過ぎましたから! 残念!!


2004年11月04日(木) いざ鎌倉

最高の秋晴れの空の下、はじめて乗る電車を乗り継いで、鎌倉に行く。(知らない電車に乗るのが好き)

鎌倉駅周辺は、遠足の小中学生でごった返している。

鶴岡八幡宮の参道沿いにあるカマクラギャラリーでの希八センセイと劉さんの展覧会を見る。
希八センセイはリトの先生、劉さんは当時の中国からの客員留学生。
いろいろお話しながら拝見する。帰り際にセンセイが「いろんなことやんなさい、でも、おままごとはダメよ」と、舌を出す。私は個展で「こりゃ、おままごとよ」と言われてしまい、納得してる。その境目は、言われて分かるが、やっているとわからないものだ。

はじめて乗るバスに乗って(バスに乗るのが好き)、鎌倉に越した友人に会いに行く。海が見えて、当たり前だけど、あらためてびっくりする。3人で浜辺を散歩して、桜貝やシーグラスを拾う。
ふたりに会えて、話をして、いっぱい触れあって、海をみて、亀もみて、いい気持ち。


佐藤由美子 |HomePage