ユミコのメモ箱
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2004年09月28日(火) 仲秋の名月

空がとても明るい夜です。
台風の影響で、今夜は無理かと思っていましたが、嵐の前の静けさ、に感謝。


最近、ふと気付くと考えていること。
体力の限界について。制作の環境について。次に読む本はどれにするかについて。9月がもうすぐ終わることについて。どんなこともいずれは終わる、ということについて。自転車について。など。


2004年09月22日(水) 密度

シルクでひとつ先輩のRちゃんの個展会場で、Rちゃんの他に美術解剖学の先生と、現銅版の学生さんと、油の同級生に会う。

あすから私も個展。楽しみなような、不安なような、ちょっとした緊張。


2004年09月21日(火) 拈華微笑

ネンゲミショウと、読むのだそうです。(by ワンネス)

自分で分かっていたと思っていたけれど、そのことを忘れていた、もしくは当然のことすぎて意識していなかった、という時、他者からふと、気づかされて我にかえることがある。
例えば、幼稚園児が授業に使ったふわふわした紙(もとは押し花の押しに使うもの)のあまりを持って帰りたがるのを見て、まあよくあるいつものことだなあと思っていたら、その組の担任の先生に「変わった素材が嬉しいんですね」と言われた時。『素材の違いを楽しむ』というカリキュラムを立てたのは、この私なのにね。先生と、ニッコリ。


解る人には、言葉が無くても伝わる。
解らない人にはどんなに親切な言葉を託しても伝わらない。
『万人に理解される必要云々』ということの本当の意味は、ここにあるんだろうか。


結局、油7点、パステル10数点が、完成。
油はここでは、個展までちょいと出し惜しみしてます。


2004年09月19日(日) バナナのような

子どもが描く月は時々バナナのように見えるけれども、今日はちょうどそんな感じ。


2004年09月17日(金) 過ぎてゆく手


F4 油彩


油・・・なかなか手こずっています。描いていると、あっという間に時間が過ぎてゆく。ようやく1点、仕上がったのが、これ。

描きながらながら感じたこと。タブローやドローイングは、疲れないのがいい。時間の許す限り、いくらでも描いていられる。でも、それも良し悪し。キリを頭で見つけないとならない。リトは、特に刷り作業に入ると、体力勝負だから、キリを体が感じとってくれる。ま、妥協ともいう。

いよいよ胃腸が不調。今日は食欲もなかった。夏バテかな。


今日も子供達に癒される。
なんとなく落ち着かない子には背中を軽くポンポンと、どこか、たとえば腰とか、お腹とか、が、痛いと言う子には、腰や背中を、いらいらしている子には頭を、手でさすってあげると、スーーっと落ち着いて、絵を描き出す。


2004年09月16日(木) 散歩日和


15cm×10cm パステル、鉛筆


秋晴れ!

根津のギャラリーに、知人の個展を見に行く。作家さんには会えなかったけど、下町らしい狭くゴチャゴチャとしたでも味のある路地に妙にマッチした開放的で広々した空間で、のんびりと絵を眺める。
この界隈をあてもなくフラ〜っとお散歩したいなあ・・・という気持ちをグッとおさえ、いざ世田谷美術館へ。

区民ギャラリーに、とある製本教室の展覧会を見に行く。以前の展覧会をたまたま見た時、こちらの生徒さんで『カンガルー日和』つながりで意気投合偶然的に知り合ったTさんには、いつも私の作品を見ていただいている。こちらの教室の主宰者で先生のYさんにも、一度個展に来ていただいたことがある。こちらも御本人たちにはお会い出来なかったが、楽しく拝見。作品を手にとって見れないのが、すごく残念なところ。(そばにいる生徒さんに声をかければ開いて見せてくれるのだが、いちいち付いて見られるのも嫌だし・・・・)
ある生徒さんの作品で、『以前に購入した(有名作家の)木口木版の連作を製本した』というものがあった。う〜ん、これは版画作家名利につきるなあ、と思った。分業、という点でも、正しい本のあり方。この生徒さんの思い入れも含めて、いい作品だと思った。
先生の作品で、ある人に依頼されて作った『どんぐりと山猫』(宮沢賢治)の本があった。表紙の、どんぐりとタイトルの部分が、グッときた。ああ、こういうの好き。欲しい!と思った。かなりツボにはいったぞ。
しばらく本作りは休もう、と思っていたけど、こういうのを見せられると、本作り魂がウズウズしちゃう。かも?
帰り道々、砧公園散策。どんぐりが落ちてる落ちてる!思わず拾いたくなってしまったけれど、手荷物ががさばっていたので、思いとどまる。ああ、残念。まだまだきれいな状態のどんぐり。コナラの木、と札が下がっていた。どんぐりは、また改めて近場を散策しに行こう。

銀座に行って、お茶をしながら本を読み終わり、Oギャラリーで用を済ませ、本屋でBTや版芸を立ち読み、やはりカーサブルータスをやめにしてBT9月号を購入し、本日の散歩終了。


p.s.前回の絵が、以前に公開したものとダブってしまっていましたので、新しい絵と入れ替えました。


2004年09月13日(月) どっちがセンセイ?


15cm×10cm パステル、鉛筆



油絵やパステル画を描いている時、子供達が絵を描く時の手の動きや絵具の感触や筆の運びを、思い出そうとしている。彼らは難しいことをしていないし、考えてもいない。そのくせ余計なことをひとつもしていない。その無心さに憧れる。いいお手本に、毎日触れ合える幸せ。


2004年09月12日(日) 我思う


10cm×15cm パステル


例えば普通の会話の中で「そこがダメなんだよー」とか、「そういうところが足りないんじゃない?」などと人に言われると妙に納得したりするものだが、後になって冷静に思い返すと「そこの部分がダメとか足りないとかはわかるけど、じゃあ私全体のどこがそれによってダメなの?もっとどうなればいいっていうの?このままじゃいけないの?」と思ってしまうのが、ダメなの?

肩の力を抜くのに、肩に力が入ってしまう、この性格は、どうにもこうにも。


2004年09月11日(土) 9.11 と、あるひとりの3回忌に寄せて


15cm×10cm パステル


古本を数冊ゲット。
『千の風になって』『星のおじいさま』と、ムーミンシリーズ3冊。
『千の風になって』は詩の本。原作(英語詩)者不明、新井満訳詞、編。数日前にたまたま見つけて気になっていたのだが、買う勇気がなかった。けれど、どうしても忘れられなくて、避けていてはいけない、真正面から受け入れてみよう、と思い直し、買いにいった。この時期にこの詩に出会った、というのも、きっとなにかの縁であろう。きっと呼ばれたのだ。
今、繰り返し、熟読している。

風、には、神秘的な意味合いで引用される、古来よりそういう質があるらしい。言葉の上ではそう理解しているが、それを肌で感じてみよう、と思ったり、実際感じたりしたことが、そういえば、ない。自然と向き合うことが、ちょっと苦手。




2004年09月10日(金) 地中美術館orムーミン


10cm×15cm パステル、鉛筆


カーサブルータスを立ち読み。BTと、どっちを購入するか、検討。BTは地元では入手できないのがいけない。ブルータスは大判で写真がきれいだったので、こっちがいいかも。BTを見てから決めよう。

で、結局買ったのはMoe。


2004年09月09日(木) 潔く

10cm×15cm パステル

なにかが満たされない時、内側から無意識的に補ったり、もしくは外側から偶然に補われたり、することがある。内側からのそれは、膿を出すようなもの、自然治癒力みたいなものだから、プラスマイナスゼロ、だけれども、外側からのそれは、とても唐突で驚かされることがほとんどで、助けられたというよりは戸惑ってしまうことがほとんどだ。


色をいくつか使うと、どうも潔く無くていけない、と思いながら、ごてごてと何枚も描きまくる。


2004年09月08日(水) 銀座にて、あ゛〜あああ・・・

あぶない あぶない あぶない・・・
あぶない目に会うところだった。鳥肌がたった。


今日はギャラリ−巡りをする予定でいたのだが、あいにくDMをごっそりと家に置いてきてしまい、どうしてもひとつ展覧会を思い出せずにいた。

ひとまず京橋で降りて銀座2丁目のギャラリーにお目当ての個展を見に行き、8丁目のOギャラリーまで歩く途中4丁目の本屋で展覧会案内の雑誌を立ち読んでびっくり、先生の個展を忘れていたことに気付き大慌てで京橋に戻り、その後汗だくで再び8丁目へ向かう。

Oギャラリーにて会うのは3回目なのにとっても気の合う京都の作家Tさんとしばし楽しく話し、11月に再会を約束して後にする。

先週の本屋に向かい、再度迷った挙げ句、絵本を2冊、プレゼント用に1冊、購入して帰る。

買った絵本は、『よるのようちえん』『スースーとネルネル』『わたしのワンピース』。


2004年09月05日(日) たたかい



10cm×15cm パステル、鉛筆


このところおもしろいように油彩やアクリル水彩やパステルなんかでポンポン描きまくっているので、しばらくはその中から1点づつ見せていきます。

どんな作品(たとえ意にそぐわないものを作らなくてはならないとしても)を生み出すときでも、「作品は商品じゃない」と強く思うことにしている。そういう作品は、作っていてそれなりに楽しいものだから。でも、後にも先にも、何も残らない。お金が残れば、それでいいのか?


2004年09月04日(土) ホッ!

24cm×20cm 鉛筆

消えた・・と思っていたデータはすべて、連動しているもうひとつのHP作成ソフトの方に保存されていたので、無事よみがえりました。


2004年09月03日(金) ショック!!

昨晩遅くのはなし。
6月の個展のページを制作中。

『テンランカコ』と『佐藤由美子の本』のページを連動して、
こまめに保存をしながら、なかなかいいかんじに出来上がった。

さあ、あとひといき。

ラストに『佐藤由美子の本』の本棚の目次を制作するためHP制作ソフトからイラストレーターに、そしてフォトショップへと切り替えたとたんに・・・・フリーズ!!

・・・でも、大丈夫。こまめに保存をしてたし。痛みは少ないはず。

再起動すると、、、えっ!?うそでしょお〜!!
2時間分の仕事がブッ飛んでる・・・(目を疑う)。
おまけに名称を変更した画像まで消えてなくなっているううう。


・・・・とまあ、こんなことはよくあることです。
でもあまりのショックで夜は眠れませんでした。
(おかげで読書がはかどりました)
気を取り直して、今晩、1からやり直します。


2004年09月01日(水) 本屋にて

ギャラリーの帰りにとある文庫本が急激に欲しくなり、いつも寄る本屋に行く。
その文庫本は在庫切れ、ということで、注文はせず、後日古本屋で探すことにする。
本を買うモードにすっかりなりきっていたので、先日絵本原画展を見て欲しくなった絵本を探してみることにする。
5〜6冊欲しいと思った絵本のうち、1冊でも見つかればいいなと思っていたら、そのうちの3冊と、昨日夕刊の書評で見て欲しいと思った絵本1冊、合わせて4冊も欲しいものが見つかってしまった。
悩んで悩んで悩んで、結局1冊に決められず、今日はやめておく。
帰ろうと思って一応文芸書(単行本)の棚を見ながら行くと、以前川上弘美が書評をしていた本を見つける。
手に取ったが、やはり文庫が出るまで待とう、と思い直し棚に戻す。

どうも最近、煮え切らない。


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