2005年03月31日(木) |
「書きあぐねている人のための小説入門」再読 |
ああ、しばらく日記が開いてしまいました。
なんとなく日々忙しく、書きたいことはあったのだけど、
気がついたらもう木曜日です。
髪を切りました。
10センチくらい。
肩より長かった髪を、肩より短くしてもらいました。
春だなぁと、自分の内側で意識してみる。
伊達の薄着をしてみたり。
*
春から忙しくなる自分を想像する。
忙しく、とは言っても今までが暇すぎただけで、
人並みに行動するようになる、という程度なのだけど。
外出ばかりしていると、家の中にずっといたくなる。
用事があったり、約束をしていたりする自分がうらめしい。
でも、出かけなきゃ。
*
保坂和志さんの「書きあぐねている人のための小説入門」をまた読んでいる。
「小説とは人間に対する圧倒的な肯定なのだ」というあたりで
既にじーんとしている。
じーんとするような本じゃないんだけど、
じーんとなる。
「肯定する」ってことは、とってもすばらしいよなぁと思う。
*
今週の土曜日は、本の交換会です・・・。
2005年03月25日(金) |
しあわせって何だろう?なんて考えてみる |
泣きそうになって、
あわてて食器を洗う手を忙しく動かした。
泣きそうになって、
あわててコーヒーをごくりと飲んだ。
そんな朝。
*
今日も「トニー滝谷」の映像があたまから離れない。
白い空。宮沢りえの細く白い首と手足。イッセー尾形のうずくまった後姿。
もともとが村上春樹さんの原作を映画化したものだから、ということが関係しているだろうけれど、
まるで上質な小説を読んだ後のような高ぶりとふわふわした感じが、ずっとつきまとっている。
小説の「トニー滝谷」をもう一度読み返そうと思っているのだけれど、
(まったく記憶に残っていないけれど、私は確かにこの小説を読んでいるはずだと思う。)
ダンボールに詰め込まれたままのたくさんの本の中から、
この小説を探しだす気力が沸いてこない。
それでずっと、音のない映像だけが、
一週間たった今日も、まだいったりきたりしている。
*
今夜は送別会。
その人と別れること自体は悲しくない。
ただその人との記憶がよぎるたびに、心がしゅっとしぼむのだ。
しゅっとしぼんで、
きれいな笑顔だけが残る。
*
おいしいと評判のパン屋さんのパンにはまっている。
今日で3日目。
「いい」と思っても、それを続けて買ったり食べたりすることが少ない私には珍しい。
なぜだか毎日食べたくなる味。
同じ店のおなじパンばかり買う。
2005年03月23日(水) |
安全でも適切でもない人生ほど美しい |
久しぶりに
「泳ぐのに、安全でも適切でもありません」を読み返しています。
この小説が発売されたのが2002年の3月ということで、
もうまる3年も前に出た小説ということになります。
なんだか信じられない思いで「2002年」という数字を眺め、
この小説が出たばかりの頃に交わされた会話の、
近くて遠い、
でも、つい昨日のことのような、
親しくてやさしくて温かい感じのことを、
いろいろと思い出しました。
あの頃みえなかった、この短編集の良さが、
また違った形でみえたりもして、
3年という月日の、長いような短いような、微妙な感じを味わっています。
もちろん、この短編集の、
あの表紙と同じような、読んだ後のつるりとした手触りや、
どこか明るい印象のする、安全でも適切でもない人生の一場面のそれぞれも、
ちゃんと感じて味わっています。
*
「トニー滝谷」について書こうと思うと、
まず最初に浮かんでくるのが、いくつかの美しい映像のことで、
映画のことはよくわからないけれど、
独特な角度で切り取られた画面の、
その空の美しさにぼおっとなったことを覚えています。
土曜日。
私の土曜日は朝から忙しい。
夫を6時半に送り出し、
ばたんと扉が閉まったところから一日の家事がスタートする。
まず洗濯機をまわし、朝食の後片付けをする。
それから寝室を整え、家中掃除機をかけてまわり、
日頃手入れの行き届かないキッチン周りの油をおとし、
洗濯物を乾してから、必要であれば雑巾がけもし、
もう一回くらい洗濯機をまわしてシーツやらを洗い、
お風呂掃除とトイレ掃除にも着手する。
目に付いたところから掃除するので、
効率が悪いのだけど、
そういう性格だから、しょうがない。
今日は午後2時半に、
大阪環状線の「新今宮」という駅で人と待合わせをしている。
どこの町にもあることだろうけど、
たとえば京都なら、北へ行くほど地価が上がり、
町並みも高級住宅街らしくなっていく。
その反対に、
南へ行くほどなんとなくうらぶれていて治安だって良くなかったりする。
神戸なら山へ行くほど、そしてその逆に海側へ行くほど、ということになる。
大阪も、環状線のその円の、南の方へ下がっていくと、
それなりにうらぶれた、下町がひろがり始める。
その服、いったいどこで売っているの?みたいな
ベタベタな大阪っぽい服が、そうか、ここで売っているのか、
と納得するぐらいあちこちで売られている。
串かつ屋とどて焼きの店がひしめいていて、
土曜の3時から赤い顔をしたおじさんたちがいる。
オシャレなカフェなんてどこにもないし、
きれいな若い女性の華やいだ笑い声がひびくこともない。
そういう街。
そんな街に降り立って、
「オシャレ不要!」と宣言していた連れの言葉の意味がようやくのみこめた。
オシャレをして歩いたら、とても浮いてしまっていたことだろう。
おじさんばかりが目に付く。
自転車を押すおじさん。昼間から赤い顔をしているおじさん。
おじさんかと思うようなおばさん。
おばさんかと思うようなおじさんも。
「てんぐ」という名の串かつ(と、どて焼きもある)屋さんに入る。
午後3時30分くらいのこと。
基本は「どて2、カツ2」。
とりあえずビールで乾杯し、「どて1、カツ1」を注文する。
どて焼き1本と串カツ1本が出てくる。
あいまにキャベツを食べながら、
れんこん、アスパラ、えび、玉子、を更に食べる。
もう一回どて焼き。
約30分で店を出る。
次のお客さんが待っていたし、私たちには次に向かうべき店があったから。
環状線で京橋へ。
午後5時前から、「とよ」という路上のお店で立ち飲みをする。
熱燗と、うに・いくらのどっさり乗ったかっぱ巻きを食べる。
それからホタテの酢の物、まぐろの頬肉(えらのあたりかしら?)のたたき、トロ。
熱燗は、4人で7合くらい。
大阪でしかありえない、いかした店。
おばちゃんとお姉さんの「ありがとうございましたー」が気持ちいい店。
そして3軒目。
桜ノ宮。
京橋からここまで歩いていく。
酔い覚ましと、おなかをすかせるため。
ここで一人、私の夫が合流する。
知らなかったら普通に通りすぎてしまうような、普通の焼肉屋へ。
お店の名前を思い出せない。
店のおじさんとおばさんとの会話は、
「カルビ何グラム?」
グラムで注文する店もめずらしい。
店の内装の質とか店主の質とか客の質とかは、もうどうでもいい。
ただただ上等なお肉だ。
肉の味がする。
でも既にものすごくおなかがいっぱいで、
各種ひときれずつしか食べられなかった。
またぜひ行きたいが、慣れた人と一緒でないと、すこし不安な店でもある。
そして梅田に戻って4軒目。
今日は「大阪B級グルメツアー」と称して、こてこての大阪の店をまわってきたわけで、
最後のしめも、また私の知らない大阪の店。
そこは「北京」という名の立ち飲みバーで、
少し腰をかがめてくぐった入り口の奥に、
不思議に親密な明るいバーの世界がある。
マスターの気分次第で、10時とか10時半には閉まってしまう店だけれど、
この日はマスターの誕生日の前日で、ごきげんで11時くらいまで空いていた。
7時半くらいにあんぱん屋さんの前でもう一人合流。
連れの奥さん。
総勢6人で、14,5人しか入れない店に入る。
店に着いた頃は酔いもほどよく醒めていたのに、
店を出る頃にはまたすっかり酔っ払っていた。
焼酎(しかも泡盛)のロックを3杯(だったかな)飲む。
マスターご機嫌で、ありえない分量をグラスにそそぎ、
最後はボトルごと渡してくれた。
大阪ばんざい。
*
そして帰り着き、みごとに酔いつぶれ、
明け方、二日酔いと腹痛に襲われる。
私も胃腸薬を飲んでおけばよかったなぁと、少し思う。
(連れの人たちはコンビニで飲酒系胃薬ドリンクを2本飲んでいた)
そんな長い土曜日。
長い長い土曜日。
2005年03月18日(金) |
「トニー滝谷」を観にいく |
きのう中途半端なところで間違って日記をUPしてしまいました。
あらためてUPしなおしましたので、よろしければどうぞ。
(といっても、たいして追記されていませんが・・・)
*
さて、今夜は「京都シネマ」(かつての朝日シネマ)で、
レイトショーの「トニー滝谷」を観てこようと思います。
ひとりで映画を観るのは「アメリ」ぶり。
アメリも、朝日シネマで観ました。
閉館してしまって残念だと思っていた朝日シネマが、
みごと「京都シネマ」として復活。
(その存在を今日の今日まで知らなかったのですが・・)
短館上映ものの映画なんかをいろいろ扱っていて、
映画好きにはたまらない映画館なのです。
実はレイトショーというのは生まれてはじめてなので、
なんだかわくわくしています。
一人でちゃんと切符が買えるかしら?
*
ということで、この続きはまたのちほど、
感想と一緒に書きたいと思います。
2005年03月17日(木) |
「きらきらひかる」再読/いつか終わりが来ること |
「きらきらひかる」再読了。
久しぶりに読み返してみて、いまさらながらものすごい話だなぁと思う。
ものすごい、というのは同性愛について扱っているという点。
なんだか漫画みたいな気分になる。
あるいは昔読んだ「富士見2丁目シリーズ」みたいな。
(その小説はとてもマニアックなので、説明を省きます)
でも、
ものすごい話だなぁと思いながらも、笑子と睦月の、
それぞれの「素直さ」と「善良さ」とに、相変わらずやられてしまう。
羽根木さんの「ショーコちゃんはジョウネツテキでセツナテキだから」という台詞。
同じような台詞を、以前夫とは別の人に言われたなぁと思い出す。
「なんでそんなに刹那的なん?」というふうに。
だって刹那だったじゃない。と、今なら毒づいてみせる。
ずっとこのままでいたいと思ってすがっていたのに、
心の奥ではこの人との関係は刹那的なものなんだと分かっていた。
いつか終わりが来る。ということが、
私の中で、とてもはっきりしている恋だった。
そんな恋もあったなぁ。
*
夜、眠る前、布団の中にもぐって電気を消し、
まぶたが落ちるまでの少しのあいだ、
私のことを「刹那的」だといった人のことについて考えていた。
あの人のいったいどこらへんが好きだったのか。
今ではそう魅力的とも思えない数々のことを、
ひとつひとつ思い出し、
それでも、あの頃はそういったことが気にならない程好きだったわけで、
そして、そういう格好悪い数々のことを、
お互いに見せ合ってきたのだなぁと思った。
正直、なんだか恥ずかしい。と思った。
そういう無我夢中の頃の自分。
恐れを知らない自分。
恥ずかしいなぁと思いながら、眠りについた。
2005年03月15日(火) |
めろめろの、のろけ話を少々 |
山崎ナオコーラさんの「ラマラマ」を読みました。
ラストの「花の蜜みたいに儚いものばっかり・・・」と言い捨てて、
踏んで帰ったくだりと、あと、
男の子に手を振るところがいいなぁと思いました。
うん、おもしろかった。
世の中には私好みの文章がいろんなところに隠れてる。
楽しいなぁ。
*
さて、
昨日はホワイトデーだったので、
夫がおいしいケーキを買って帰ってくれました。
私の夫は本当にできた人で、
すばらしく頼りがいがあり、且つ、すばらしくかわいらしく、
且つ、すばらしく善良で気が効いている、
私にはもったいないくらいの人なんです。
昨夜はめずらしく私の方が遅く帰宅したのですが、
先に帰っていた夫がちゃんと晩ごはんをこしらえてくれていました。
帰り際にメールで「何食べたい?」とリクエストを聞いてくれたので、
「おかゆが食べたい。」と答えておいたら、
その通りアツアツほかほかのおかゆが食卓に並んでいました。
「豆ごはんちゃんは着替えておいで〜」と夫が言うので、
私は言われるがまま、食事の用意を夫にまかせて着替えていました。
(夫にとって私は、小さな子供かペットのようなものなのかもしれません。)
すると、しゅーーんと首をがっくりうなだれた夫が側へやってきて
(夫がしゅーんとした表情を浮かべると、それはそれはかわいいのです。)
「今日はホワイトデーなのに・・・・」と言うのです。
私はすぐさま「いいよいいよ、私のためにごはん用意してくれてたやん。」と
きっと何も買ってこなかったのであろう夫をかばうべく、
ご飯作ってくれているだけで十分!ということを伝えました。
かわいい夫。
そのあと何事もなく晩ご飯を食べ終え、
おなかがいっぱいになると眠くなる私は、夫に
「眠くなってきた・・・」と告げました。
すると「まだ寝るには早いよ豆ごはんちゃん。」と言う夫。
それはそうです、まだ8時半でした。
寝るには早すぎる時間です。
でも・・・
そう言って夫が冷蔵庫から出してきたのは、
なーんと、私の大のお気に入りのケーキ屋さんのケーキ!!
そうですそうです、夫は演技をしていたのです!
(くまのくせに!)
おいしいおいしいガトーショコラ!!
なんということでしょう!
夫はちゃーんとケーキを買って帰っていたのです!
そのしっとりとした生地の絶妙なこと!
ほろ苦いチョコレート。
甘く、でも軽い、しっかりとしていて、でもしっとりと口の中で溶けていく。
こんなにおいしいケーキは、今まで食べたことがありません。
あんまりおいしいので、そのお店の名前は内緒です。
もぉ最高!
すばらしいケーキ。
すばらしい夫。
今までサプライズをしてくれたことのなかった夫のことだけに、
今回の演技にはやられました。
うーん、ありがとう!!
2005年03月14日(月) |
お酒をおいしく楽しもう、というのがモットーです |
私たち夫婦のお酒好きを知ってか知らずか、
おいしいワインをいただきました。
しかも何本も何本も。
もともと夫は過去に、ワインに関係した仕事をしていたので、
その元仕事先の人からのちょっとした贈り物だったわけなんだけど。
「遅ればせながら」のその結婚祝いは、
なんとも太っ腹でだいたん。
とても二人で飲みきれる量ではないので、
今週末に訪れる人たちに振舞うことにしようと思う。
これこれ、すっごいうまいねんで!
と、嬉々として語る夫。
ワインのことはさっぱりわからないが、
そんなにあなたがおいしいと言うのだから、
おいしいんでしょうよ。
私はどちらかというと日本酒派で、しかも熱燗が好きなんですが
最近は焼酎やらワインやらも、悪くないなぁと思い始めています。
それぞれのお酒にあったシチュエーションで、
おいしい料理と一緒に楽しむというのがいいんでしょうね。
で、ワインに合うお料理ってなんでしょうね。
私は以外に和食(煮物)にもワインって合うと思うのですけど。
「すてきなあなたに」の別冊春夏号を読んでいて、
<森鴎外の西洋料理>というコラムに出会いました。
森茉莉さんが語る、森家の西洋料理。
そのとーってもおいしそうなこと!
それをヒントに、牛肉とキャベツを圧力鍋で煮込んでみようかなと
今少したくらんでいるところです。
おいしくできたら、またご報告します♪
2005年03月13日(日) |
冬の、うつくしいうすむらさきの雲の |
目が覚めたら7時で、うれしくなってもう1時間眠る。
朝ごはんにたくさん紅茶を飲んで、卵ときのこと野菜を食べる。
今日は、はじめてジムというところへ行き、
自転車をこぎ、歩いて、走って、お風呂へ入って、
ここちよい疲労につつまれて、カフェでお昼ごはんをとる。
チョコバナナパフェを食べて、買い物をして帰宅。
ここちよい疲労。
うとうとしていたら、夫が圧力鍋で豚足おでんを作ってくれていた。
シュッシュッシュッシュッ
シュッシュッシュッ
蒸気の音が気持ちよく響いて、
おでんのおいしい香りが漂っている。
冷えるな、と思ったら、「雪が降ってるよ」と夫が言う。
*
今はもうやんでいて、遠くの空にうすむらさきの雲がうつくしく静止している。
窓のそばは空気がつめたくて、慌ててこたつにもぐりこむ。
今度は夫がうとうとし始めたので、
私は彼のために珈琲をたてる。
日曜日の、やさしい時間がながれていく。
2005年03月12日(土) |
たぶんきっと部屋の外には冬の精がいる |
掃除をおえてこざっぱりとした部屋でアイロンをあてながら、
この家は静かだなぁと思う。
きっと子供ができたらこんな風に
悠長にアイロンなぞあてていられないのだろうな、と、
なんとなく幸せな気持ちで部屋の中を眺める。
その幸せな感じは、子供ができることを心待ちにしている
そういう精神状態に満足しているからなんだけど、
でも、
できたらできたで、大変だろうなぁと思う。
こどもほしー。
でも、ほしーと思うだけと、
実際できちゃうのとでは、全然ちがう。
赤ちゃんって、生まれたばかりでも3キロくらいあるのに、
私はしっかり抱っこして育てられるんだろうか?
そうやって考えたら、ちっともリアリティーが沸いてこない。
けどまぁ、なるようになるんだろうけど。
ひと通りアイロンをかけおえて、
シーツやら布団カバーやらをたたむ。
エアコンが効いているので、部屋が少し乾燥している。
*
今夜の夕飯は何にしよう、と考える。
クリーニング屋に行って、夫のカッターシャツを出す。
このままどこへでも散歩をしにいくことができる、という開放感が
私をひとりの私へと帰してくれて、
もうそれだけで嬉しいような満足した気持ちになって、
まっすぐ家に戻ってきた。
今日はとても冷え込んでいる。
弓矢が降ってくるみたいに、あられがばらばらと降ってきた。
今年最後の冬かもしれない、と思う。
もう、
すぐそこまで春がきている。
2005年03月11日(金) |
窓の外は雨粒におおわれて、白くけぶっています。 |
あたたかい雨の日。
世界がうるおって湿り気をおびている。
雨のにおい。
指先も唇もまつげも髪も、この雨を喜んでいる。
冬の日のぴゃっとすました空気が好きだ。
けれどもこんな一日があると
冬の空気にはそれなりに犠牲にしているものがあるのだと気づく。
びゅーびゅー吹きすさぶ冬の風に
真正面からむかっていくのが好きだけれど、
目も髪も唇も、
ほんとうは嫌だようと思っているのかもしれない。
*
4月から、習い事をすることにしました。
パステル画を教わるのです。
パステルを使って絵を描くなんて。
いったい私にできるのでしょうか?
ものは試しです。
とりあえず、気楽にがんばることにします。
2005年03月10日(木) |
春色の便箋にしたためるのは、 |
昨日から、ハンドルネームが「豆ごはん」になりました。
豆ごはんです。どうぞよろしく。
次にお会いする時には「桜もち」になっているかもしれません。
桜もちです。こんにちは。
なんてね。
*
それぐらい、浮かれ気分なのです。
*
おはぎというものが好きです。
めったに食べませんが、でも好きなんです。
味の付いたお米が好きなようで、
豆ごはんも大好きですし、
おこわや炊き込みご飯、混ぜごはん、ちらし寿司等々大好きです。
今日のお昼はデパートの地下でお弁当を買って食べたのですが、
お弁当のご飯のところは「桜おこわ」が入っていました。
春ですねー。
見た目もほんのり桜色で、桜の葉の香りと
混ぜ込まれたあさりの佃煮の甘辛さとがマッチして、
絶妙なおいしさでした。
香の物には大根の桜漬け。
桜尽くしの桜おこわでした。
*
かわいい便箋を買いました。
これで友達に手紙をだそうと思います。
しょっちゅう会っているし、メールもしているけれど、
春なので
高校生の頃みたいに手紙を書こうと思います。
2005年03月09日(水) |
「すてきなあなたに」/白い運動靴 |
「すてきなあなたに」の別冊春夏号を買いました。
いつかあの軽やかな表紙のどっしりとした4冊を手に入れようと考えていて、
でもまだまだ手が届かないなぁと思っているところへ
この別冊が登場してきたわけです。
こういう雑誌を手に取ると、春だなあという気がしてきます。
中に書かれている暮らしをもとにしたエッセイも大好きですが、
何よりそのイラストが大好きで、
カラフルでさわやかな色合いが春だなという気にさせてくれるのです。
今日もまたあたたかい春のような一日で、
誘われるようにイラストを変更してみました。
春になると走り出したくなる私は、
ジムに行くべくスニーカーを購入しました。
ごくごく普通のバレーボール用の屋内シューズで、
白に赤のラインが入っています。
新しい運動靴(スニーカーというより運動靴という言葉が似合うような素朴な靴)に
新しい白いひもを通す作業は、とても久しぶりで新鮮で、
中学生のころのバスケットボールシューズ(バッシュ)のことを思い出しました。
中学生のころ、私はバスケットボール部でした。
家族にはずいぶん反対されましたが(特に母親に)
無事バスケットボール部に入部し、
あの、体育館の床をキュッキュッと鳴らす快感を知ることができたのでした。
バスケはちっとも上手にならなかったけれど、
見るのもやるのも楽しくて、
入部しておいて本当によかったなぁと今では思います。
そんなわけで、今年の春はしっかり運動しようと思います。
2005年03月08日(火) |
ごわごわした古いセーターの匂い |
うららかな日。
朝から洗濯物を干して、あわてて家を出、
駅のホームに整列し、電車に乗る。
並ばないでわりこんでくるおじさんにイライラしそうになる。
それを心の中で深呼吸してなだめる。
こんな天気のいい日に、イライラするのはばかげている。
磯貝みるめ君とサユリさんの、
古いごわごわしたセーターの匂いみたいな物語に
息が出来ないような気持ちになる。
そしてまた、心打たれながら電車に揺られる。
電車でゆきついた先は私を閉じ込める場所。
あっぷあっぷと溺れそうになりながら、
磯貝君とユリちゃんで、息を継ぐ。
*
救急車の音が聞こえる。
夕闇の美しさに、何度でもみとれて、
うららかな一日の、
ごわごわした古いセーターみたいな感触を呼びもどす。
鉄棒の、鉄くさいにおい。
てのひらにできたマメの黄色い硬さ。
そういった情景が、夕闇の中に見えている。
*
私の手先が器用だったらどれほどよかっただろう。
と、つくづく思う。
爪の先に視線を落として、
きれいに塗れていないマニキュアをじっと見つめる。
*
うららかな一日の終わりに、
洗濯物をとりこむ。
太陽の匂いがするシャツやタオル。
明日もきっと晴れることでしょう。
2005年03月07日(月) |
いちご・ごりら・らっぱ |
3月は訪問し、訪問される月のようです。
春ですね。
5日、6日は寒かったけれど、とても充実した二日間でした。
毎週毎週、土日がくるたびに何かしら自分に帰っていける瞬間があって、
そしてはじめて、季節の移り変りを感じることができます。
平日は全然だめ。
「閉じ込められている」という意識が奥のほうにあって、
季節どころか一日の時間の流れもあやふやです。
日曜日に、ピザをこねて焼きました。
ピザってすばらしい。
意外と簡単で早い。
おいしくて楽しい。
子供ができたらぜったい一緒に作ろうって思う。
ケーキなんかよりずっと簡単です。
春になるんだと思うと、むくむくと購買意欲がわいてきます。
春の訪れというのは、虫も動物も人間も、
それからもちろん植物も、
そわそわしてしまいますね。
今度の三連休も、うちでわいわいやる予定。
楽しみ。
今度は和食で居酒屋風にしたいな。
*
「人のセックスを笑うな」を購入。
帰り道でさっそく本屋の封をやぶいて読みはじめた。
まだ少しだけど、「靴下ぬがせちゃったから」が好き。
「ナラタージュ」は友人から借りる予定です。
*
「猟奇的な彼女」を観ました。
じっくりとではなく、ちらっちらっと観ました。
砂利ばかりで何もない丘に、一本だけ生えた木の景色が美しいなぁと思いました。
ちらっちらっと観ていたので、
展開のあまりの速さについていけず、ストーリー的なことで何かを思うことは
実はあまりなかったのですけど。
それにしても香港とか韓国とか、
あのあたりの映画に出てくる女性は
特に母親は、
どうしていつもヒステリックな感じに描かれるのでしょう?
私がたまたまそういう映画を観たというだけかもしれないけど、
あるいは、あの声がヒステリックな感じを抱かせるのかもしれないけど・・・。
*
今日から3,4日は春の陽気だそうですね。
新潟のほうも少しは暖かいといいのですけど。
*
うれしいメールをまたいただきました。
以下は私信です。
次回はぜひ参加したいです。
5月のゴールデンウイークに横浜に行こうかと思うので、
ついでに東京へも足をのばせたらなぁと思います。
まだ夫に相談していないのですが、
その頃ならなんとかなるのではないかと思います。
少し風邪をひいていました。
今はまずまずの体調。
あいかわらず鼻水がよくでます。
空気が汚れているのでしょう。
換気もされていないような人工的な場所ですから。
布団にもぐりこんで明るいうちから眠っていると、
水槽の底にいるような気分がしました。
もも缶が食べたい、とは思いつかなくて、
代わりにほんのりグレープフルーツの味のする、
清涼飲料水をごくごく飲みました。
喉に冷たくておいしくて、
しおれていた植物のような気持ちになりました。
そして今はもう元気です。
鼻水はまだでていますが、
とりあえず元気です。
またがんばって日記を書こうと思います。