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2004年12月20日(月) |
電車を、乗り過ごしそうになった |
異世界、異空間、へとトリップする話、 またはそこから何かがやってくる話は、 ファンタジーにはつきものだけれど、 そこで言う「異界」は、「この世界」と連続性のあるものだと思っている。
わかりやすく例えると「ぱらぱらマンガ」。
1枚目と2枚目、2枚目と3枚目、というように、 重なり合った紙どうしの絵は、あまり変わっていないのに、 最初と最後では全然違うものになっている。 そんなふうに、隣り合っていないちょっと遠くの「世界」と、 何かのはずみに繋がってしまうと、 それが「異界」に見えるんじゃないかしら。
佐藤さとる作品には、割と近い「世界」どうしの「はずみ」が描かれている。
さて、ごくごく近くの、それこそお隣どうしの「世界」は、 実は日常的に入れ違っていたりするんじゃないか、と思うことがある。 「世界」が入れ違うのではなく、わたしが間違ってお隣に行ってしまうのだが。
たとえば、電車を乗り過ごしそうになって、慌てて降りたとき。 あまりに慌てていたので、 実は隣の「世界」の、その駅に降りてしまったのかもしれない。 そうして、そのまま家に帰り着くのだけれど、 自分の持っている鍵で、なんなくドアは開くのだけれど、 それでも、なにか違っているんじゃないか、ひそんでいるんじゃないかと、 内心どこかびくびくし、居心地が悪くなる。 (もちろん、一度だって違いに気づいたことなんてない)
そんなとき、わたしが来てしまったこの「世界」に、 本来はいたはずの「わたし」はどこに行ってしまったのだろう? 一番怖れているのは、それに出会ってしまうことなのである。
2004年12月18日(土) |
暮れだからというのでなく |
去年の今頃は、かなしい時期だった。 年が明けて、今年になってしばらくは、もっとかなしかった。 それからずっと、かなしいようなさみしいような心持ちが、ずっと漂っている。 わすれたように思っても、どこか忘れられないでいるらしい。
一年経って、ある程度やわらいだようでもあり、よけいにかなしいようでもある。
「新選組!」終了。 なんだか1年間、よく観ました。
ここ最近の大河ドラマの中では、断トツに面白かった。 やっぱり三谷幸喜だから? 新選組というネタがよかったのかもね。 あまり歴史は得意じゃないけど、ついいろいろ調べたり。 お陰で勉強になりましたね。
最終回も、よくあるバタバタと急いで終わらせる感もなく、 三谷さんがこだわっていた「その日」を語る方式。 最後まで丁寧。
でも、捨助のラストシーンはちょっとどうなのよ。 どうせなら、勇の心中を悟った上で、 「なんだいなんだい、かっちゃんの石頭!こんチクショウ。 てめえばかりエライと思いやがって。 薩長のやつらなんか、酷い奴らだってことも、 新選組が、どんなにこの捨助様を馬鹿にしたのかも、 ぜーんぶ言いふらしてやるからな! 見てろよ! 俺は負けねえぞ ……新選組ばんざい! 近藤勇ばんざい!」 とでも泣きながら叫んで、 だーっと駆け去っていく、なんというのがよかったな。
ついでに、新政府の世の中になっても、 新政府の要人の周辺をちょろちょろしている様を、思っていたかった。
来年はタッキーの義経。 むむむ。どうなることやら。
先週、2年に一度のイベント終了。 お陰で楽しく充実した時間を過ごせた。 途中、我が身を2つに割らなきゃいかんのか、 これはもう二者択一の限界まで来たかと思ったけど、 どうにかやり遂げたので満足ですわ。
今はできればぼんやりしたい気分なんだけど、 どうもそれが許されない現状が悲しい。
いやはや、師が走るのは12月だけで勘弁してほしいんですが。 でも本当に師走になっちゃったしなあ。
本は読んでます。 なんだか、読まないときは全然読まないのに、 忙しいと言っているわりに、どちらかというとせっせと。 飢え気味なように。 (ぐっとくる面白い本に出会いたい)
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