ぶらんこ
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自分のこども時代がどんなだったか思い出そうとしてる
昔々の大昔、ある本を読んで強く願った。 「自分がこどもだった頃のことを忘れない大人になる」。
あれから数十年、、、少なくとも35年、、、 なんと、その本がなんだったのかも朧げで、不確かな記憶をたぐっていき、あぁそうだった「星の王子さま」じゃった!と、思い出す。 良かった、自分はまだまだ大丈夫。間に合いそう、或いは取り返せそう? いや、そんなことで安心してしまう自分はもう充分にろくでもない大人になっちまったのか?
自分がこどもだった頃のことを忘れない大人になる。
この気持ちはずっと抱き続けてきた。 遠い過去、まだ娘が幼かった頃に誇らしげに言ったりもした。こどもの頃に自分で決めたもっとも素晴らしいこと。 「だからあなたもこどもの頃の今を忘れないようにしなさい」 なのに決めたことで満足しちゃって、知らないうちに、いつの間にか大事に抱いていたものをほろほろとこぼしちゃってきたのかもしれないなぁ。
だからね、少しずつまた思い出そうとしています。 ちゃんと、そのときの風景、感触、匂い。そして何よりも、そのときの自分の気持ち。とかを。
ひとつ言えること。
それは、自分のこども時代って、おもろいことだらけ。 いっつも、ちぶったり、とらったり、むがったり、しっこひきゃぶったりしていた。 しっこひきゃぶりながらもけらけら笑っていたというばかばかしさ、、、 そら一体どんな時代よ?ちゅう感じだけど。
しかしこうやって思い出そうとしているこども時代が、胸がちょびっとだけ痛いのも含めて、きらきらと優しい光に包まれているのは、 それはもう奇跡みたいなモンだと、今さらながら、本当に今さらながら、我が母ちゃんに感謝、ありがさま。ありがさま。
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