ずーっとずっと前に好きだった人が夢のなかに出て来た。その人は、とってもすっきり綺麗な顔をしていて、わたしは惚けたように彼の顔を見ていた。だが、そのうちにだんだん、こちらまで透き通るような気持ちになった。そして、なんのわだかまりも防衛心もなく喋っていた。碧色の風が吹いた。素直で、美しい、しあわせな。