何て云うか まぁ、ただのあたしの我侭なのだけど
もう少し、起きててくれてもいいんじゃない?とか その云い方はちょっと無神経過ぎじゃない?とか
確かに、1日働いて疲れてんのはわかる。 多分、あたしなんかじゃ図れないんだろうけど しんどいんくらいはわかるよ。ねぇ。 あたしだってしんどいんだよ? 貴方から見たら、あまり動いてないように見えるかもだけど あたしなりに一生懸命やってんだよ。
埃が多い?…掃除機かけてんだけどね。 じゃぁいっそ自分でやったらどう? それも疲れてるし、何で俺が?みたいんがあるんかな。 休日も平日もよく動いてくれてるよね、知ってるよ。 今日だってバイト帰ったら、洗い物片付いてた。 感謝してるよ。 しんどいだろうにね。
でもあたしが動けないこと こんなにも動きにくいこと、 あまり理解は得られない。 そりゃそうだけどね。
あー…しんどい。
今日は朝方眠って夕方に起きて それから給料入ったばっかなので買い物。 給料日後の週末3日間は、買い物デー。 食料品や生活用品、相方さんのゲームとかあたしの化粧品とか 給料日前に思いついたもの、足りなくなったものを補充補充。
給料入ったばっかで楽しい筈なのに こう、税金とか光熱費とか携帯代、パソコンのローン、医療費等々…なんて 引き落としが違うので、色々口座を振りわけて残りを生活費に ってなってる現状、それを行うあたしは 残高が気になって仕方ない。 カードは彼が勝手に貯めてる分以外すべてあたしが預かってるし それを食費として毎日買い物してく上で、引き落としてくのもあたしだから 減りが眼に見えてわかるあたしは、 余り、無邪気に楽しめなかったりして。
相方さんは昇格して、給料もあがって、 本当に頑張ってくれる人だと思う。 でもそれでも 毎月、ちゃんと終えられるか、それがずっと付き纏う。 しんどいなぁ…これが性格ってやつ? 几帳面では決してないくせに、先々考えると、嫌になるくらい細かくなる。 依存と云われてからもう、どんなに優しく勧めてくれても 自分がその商品を気に入ってたとしても 買う気が失せてしまう。 全面依存なんて、あたしがいちばん嫌ったことじゃないか。 だからあたしは中学高校から自立の道をずっと探してたのに。 堕ちるとこまで堕ちた様子で、自分のことで手一杯。 そしてその彼の優しさに甘えるままに生きた結果 依存してると、彼にまで云わせてしまった。
いつか自分が稼いだお金で自活して、 欲しいものを欲しいって、手に入れられる生活がしたいな。 死ぬ気で働いたら、何とかなるかな。 死ぬのなんて簡単すぎるから、死ぬ気、なんてのは 余り説得力ないね。
今朝 リムーバーを飲んだ 大事な 大事な あたしをいちばん理解してくれている連れにだけ 電話を掛けて ごめんね と 机の上に ごめんなさいと ありがとう を 書き残して
何度も 何度も躊躇いながら リムーバーを口許に運んでは止めを繰り返し
一気に流し込んだ
口中が、喉が 焼けるようだった
流れ込むのが判るように 胸が 胃が 悲鳴を上げた
吐き戻さないように 押さえ込みながら
それでも 咽かえる呼吸に目覚めた彼が リビングに来て
それからは 記憶は朧げ
何度もお茶を飲まされて 吐くように急かされて 何を訊かれても巧く喋れなくて、 嗚咽と涙が零れるばかりで
駆けつけた連れの車で 救急病院へ
喉が腫れあがったみたいに 上手く答えもできず 血液検査とレントゲンの結果がでるまで 点滴が落ちるのを ずっと 呆然と眺めてた
手当てを受け、帰宅
ちゃんと 何度も謝った
生きててくれるならいいと 二人とも許してくれた
あたしは どうなりたいんだろう
口中が喉が胸が胃が 火傷したみたいに ずっと痺れてる
何度も吐いて 紛らわすように何かを詰め込むけれど すべて吐き戻してしまう
思考が纏まらない 微笑えるのに すべて虚無のようで
どうなるかくらい知ってた 簡単に死ねないことくらい だけど 何かしないと 生きていてはいけないと
生きていてくれればいい…?
何もできないのに? あなたに何も返せないのに? 迷惑だけを掛けるばかりなのに?
軽い低体温を起こしているのに 身体が 焼け付くように熱い
何の為かわからない。 そもそも何の為、とか理由が要るのか。 五月病だと笑えばいいさ。
排水溝に流れてく血が不思議でならない。 何が流れてるのか、あまり考えられない。 生きていたいのに 死んでしまいたい。 死ぬならもっと、 腱を切って動脈まで届かすより 楽な方法があるのに。 痛いから生きてる。 流れる血が温かいから生きてる。 そんな実感いらない。
フラッシュバックのように あの日のメールが蘇る。 あの人の云葉が過ぎる。
それはとても苦しいこと。 途轍もなく、苦しい。 身体を切り刻むより痛い。
何で一緒に居るの? ねぇ、…何で?
知人が腰を痛めてしまって それの介護…とまではいかないけど ゴハンを運んだり、飲み物を配給したり 買い物を頼まれたり、何だか休まる暇がない。 別にこの知人が嫌いな訳ではないけど 本当、特定の人間としか話が出来ないので 一緒の空間にいるのは、途轍もなく疲れる。
動けない、寝返りさえうてない人間を見て 介護の重要さや大切さ、それの難しさを思い知る。 ちゃんと勉強しとけばよかったな… 知識ばかりは在るのに、それは実践とは違う。 現実を前にして、自分の無力さを知る。 触るのが怖い。手助けが怖い。
抗不安剤を飲んで、安定剤を飲んで祖母を迎えに行く。 落ち着いて落ち着いて、と考えながら話を繋ぐ。 祖母は笑わない。 あたしも笑えない。 祖母は老人性鬱だと思う。 けどそんなの云ったところでどうにもならない。 あたしは相変わらず病気だと思う。 だからと云って、何もかも免除される訳でもない。 家族と付き合わない訳にもいかないし 知人を放ってもおけない。
電話が鳴るのが怖い。 誰からか、着信を見て、また眼を伏せる。
タイプする右手に蝶が舞う。 生きる糧の名前がちらつく。 怖い、気分が悪い。 誰か誰か誰か。
冷たい水に晒されてる方が ずっと楽
愛だと思い込んでいたのは同情 貴方の優しさ
狂気に壊された方が ずっと楽
貴方の云葉を もうきっと 信じられない
云葉は闇に 想いは影に 繋がりは朧気
謝罪に意味なんて無い 在ったのは 取り繕うだけの今 聴こえたのは 貴方の本心
あたしの叫びは届かないのに? 貴方の声だけ、はっきり聴こえた
そんな気がした
―依存しすぎじゃない? ―正直しんどいわ。 ―おれはおまえにあと何したらいい? ―お金と心と自由と時間と
遂に云われた。 死にたいと思った。 死ななきゃならないと思った。
飛び降りようとしたら、力いっぱい連れに引っ張られた。 あぁ、また彼女を泣かせた。 泣いてるのはあたしなのに 何で、…あんたまで泣くの? あたしの為に、あたしなんかの為に、泣くの?
普段の優しさがすべて偽りであったとは思わない。 それは彼の優しさだ。否定しない。彼は優しい。 でも、あたしはそこまで重かったんだね。 あたし、気付けなくて、気付こうとしないで、 …ごめんね?
こういうときに出る云葉は、すべて本音だと思ってる。 だからきっと、彼の本音はこれだ。 それでもあたしと居てくれる。 ……ねぇ、何で? 何で、そんなもの背負おうとするの? いっそ見捨ててくれたらいいのに。
捨てたら死ぬから? それがまた、貴方の重荷になるから? 後味悪すぎ? ねぇ…あたしどうしたらいい?
治りたい。 治したい。 あたしは何処がビョウキ? 依存症? ねぇ、助けてって云葉は、…重すぎた? 死ねないくせに、死にたいよ。
殺してよ。
繋いだその指が
嘘で汚れていても
憧れで見えなかったあの日々に
ため息だけが
残る
+ + +
剛さんの唄。 あたしの好きな歌詞。
右手首から左側の甲に掛けて、 ブルーと黒の混ざった蝶々と 犬2匹の名前と梵字を2つ。
生きていかなきゃ。
そうだ、どうせ消えない傷なら 自分で切り刻むよりも、タトゥを彫って貰えばいい。 相方が綺麗にしてくれてよかったね、と笑った。 何だろうね。 すごく哀しくて嬉しかった。
腕中に刻まれた傷は ケロイドだらけで、タトゥにもできないけど。 墨でも消えない傷は一生背負うんだ。 けどね、後悔してないんだ。 どの傷1つも。 後悔した瞬間はあっても、この傷痕を後悔はしない。
明日、死にたいかもしれない。 けど生きたいんだ。
人はそうそう変われない。 けど、あたしは死にたいけど、生きようとも思えだした。 変わらなくてもいい。 ただ、生きていよう。
アナタに約束した通り 何度、死のうとしても、生き延びてみせよう。
あたしを 見ていて。
また右手首に彫ってもらうことにしました。 墨を身体に入れるっていうのはね やっぱ何度話し合っても、祖母とかとは無理なんだと思います。 …母さんなら何て云ったかな… 相方さんとも話し合い、(もともと反対主義者ではない) あたしの思いいれなの決意なの、と素直に話し、理解を得ました。 どうかこれを、ずたずたに引き裂くことのないように。
あたしは生きていく。 人は何れ死ぬ。 それを待ってみようと、そう思えるから。
生き急がずに逝き急がずに。
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