SAY-TEN DAIRY 〜晴天日記〜

2004年06月29日(火) カラオケにて、野郎ふたり。

前回の練習で、jakeはたくさんの曲のモチーフを
MDに入れて持ってきてくれた。
まるで原石のような輝きがたくさん、そのMDにはあった。

バンドのオリジナル曲を増やすべく、
jakeと楽器を持ってどこかへ篭ろうということになった。
入ったところがカラオケボックスだった。

上述のMDの中に、素敵なバラード曲があった。
その曲を優先的に仕上げていこうと言う事になった。

jakeにはjakeの、このキレイなメロディのバラードに
相当な思い入れがあるようだ。
そこは崩したくない。でも、「1曲」として成立させるには?を
考えた時、こうした方が良いのではというアイディアもある。
ある場面では柔軟に、ある場面では膠着しながら、
2時間丸々かけてなんとか原石は曲になった。

曲を作り上げた瞬簡に、アルコールを頼んで一時間の延長(笑)、
カラオケ大会になった(爆)。
jakeが「コブクロ」が好きなことを、初めて知った(爆)。

お金は目をむくほど高くついてしまったが(謎笑)、
収穫の多い日となった。
あとは今週末の土曜日。メンバーにこの曲を下ろす瞬間が
楽しみだ。


〇 jakeのバラード(仮) / Sayten



2004年06月24日(木) 役者が揃った

新しいバンドの、3度目の練習。

どうしても見つからなかった
最後のピースがパズルにはまるように、
ドラマーが現れた。

人間も、叩く音も、個性的。
粗いビート。
雑なグルーブ。
でも、他の誰にもないものだ。
とても気に入った。

口説いた。
女でもここまで口説いた事がないぞ、というくらい
口説いた(笑)。

「そこまで言ってくれるなら・・・」と、
彼は加入を快諾してくれた。
彼の名前はYUKI(ユーキ)。

役者が揃った。
頑張ろう。
また、いいバンドにしていこう。

俺たちの歩き方で。
俺たちの歩幅で。


〇 THE KIDS ARE ALRIGHT / THE WHO



2004年06月18日(金) Lunch time jake

大型の台風が向かってきているらしい。
でも,そんなことは感じさせないほど
蒸し暑く晴れた日。

職場が近いので、お昼休みにランチでも・・・と、
昨晩メールで誘った。
待ち合わせの場所に、仕事着で現れた男・・・jake。

相変わらずの、トレードマークの笑顔。
やっと最近、「jake」と呼ぶ事に、
また彼自身がそう呼ばれることに照れがなくなった。

お昼ご飯を食べながら、いろんな話をした。

僕が新しいバンドを作る事になったきっかけ。
よねちゃんとの出会い。そこから各メンバーへと広がって
こうしてjakeに出会うまで。
我々のこれからのビジョン。
彼の、動き始めるもうひとつのバンドの事。

お昼の時間は、あっという間に過ぎた。

別れ際、閉鎖が近いfridgeのHPの「dairy」で、
jakeとの出会いの事を書いたことがあると言った。
「URLを教えてください」と言われ、
検索する際のキーワードを教える。
そして、またお昼を一緒に・・・そしてと約しあう。
次回の練習ではCharを弾いてもらうことも・・・。

夜、jakeからメールが届いた。 

「教えてもらったHP、見ました。
僕の事良いように書いてもらって少し照れてます」
「我がバンドもこれからいろいろと
発信していけたらいいですよね」

・・・・また、優しい気持ちになった。

とにかく、頑張っていこう!
我々のペースで、着実に。


〇 ALL AROUND ME / Char



2004年06月17日(木) 雑踏の中の孤独

仕事を終えて、会社帰り。
顔のない人々が歩く雑踏の中で、
俯いて、口に掌をあて、声を殺して、
まだ、陽の落ちぬ、夜の入口に立つ街中で、
泣いてしまった。
ポロポロと涙をこぼした。

俺には見える。見える気がする。
健気に、ただ健気に、
悪夢のようなすべての自分の愛や運命を
受け容れようとしている姿を。

なぜ、そんなことを、引き受けなければならない?
なぜ、そんなことを、あなたが引き受けなければならない??
涙がこぼれる。ポロポロ落ちる。

何とかならないものなのだろうか?
いや、何とかしようと思う心が傲慢なのか?

ほっときゃいいんだ、ほっときゃいいんだ。
いや、何かできる事があるかもしれないだろ?

胸が軋む。心が揺れる。
どうすればいい?

『雑踏の中にも孤独がある』

中学時代の恩師が、在学中に俺に送った言葉。
何であの時の言葉が今ここで蘇ったのだろう?

でも、今、その雑踏の中に、俺は居た。


〇 愛について / スガ シカオ



2004年06月16日(水) 風を抱きしめて

初めて浜田省吾の歌を、
レンタルCD屋で借りて聴いたのは、
「LONLEY」と言う曲のシングル盤だった。
その歌はそのカップリング曲だった。
B面にありがちな、退屈な歌と感じた。
――――それをはじめて聴いた時は

そのシングルCDを2曲ともカセットにダビングし、
車で、またウォークマンで、日々繰り返し聴くうちに、

タイトル曲よりもカップリング曲の
その歌の持つ優しさが心に染みてくようになった。

歌のタイトルは、
「もうひとつの土曜日」

『 昨夜眠れずに 泣いていたんだろう?
  彼からの電話 待ち続けて
  テーブルの向こうで 君は笑うけど
  ひとみ縁取る 悲しみの影  』

今、目の前にいるキミのようだ。
また昨夜も、泣いたのかな・・・?
“なみだの河”を泳ぎ疲れたみたいな、弱々しい笑顔・・・。

すべてを赦すということ。
すべてを受け容れるということ。
そして、いたわり合い支えあうということ。

それは若くて蒼い頃の“情熱”とかいった
激しくぶつけ合うようなものでなく、
人の悲しみや痛みに、そっとハンカチを差し出すような
そんな“同苦”できる者達の
愛の姿の断片を描いた歌だ。

静かな波の音のように、
涼しげな月の灯りのように
心に伝わり広がっていく・・・。
とてもとても優しい歌だ。

オレが浜田省吾が好きだといったら、
真っ先にこの歌が好きだと言ったよな?
この歌はこう歌っているよ。

『 もう彼の事は 忘れてしまえよ
  まだ君は若く その頬の涙
  乾かせる誰かが この街のどこかで
君の事を 待ち続けてる 』

そう。
誰かが、きっと、待っているはずだ。

きっとキミを
ありのままのキミを
赦し、
受け容れ、
少なくとも現在のクズのような彼よりは、
誰よりも、
誰よりもキミの事を愛してくれる人が
きっときっと、待っているはずだ。
探してみてごらんよ・・・。


数歩ほど離れた歩幅の後ろで、
キミは空を見上げて
風を抱きしめていた。

「・・・でも・・いいよ、今のままで。
・・・今のままで・・・いいよ。」

街のノイズにかき消されてしまいそうな
小さな小さなキミのその独り言。

ため息をつきながら、
そっと聞こえないふりをして、数歩先を歩く。

でも、時々立ち止まって振り向く。

キミがどこかへ消えてしまわないかを
確めるために。
そして、そこにキミがいることを
確めるために。



2004年06月15日(火) なみだの河

キミの唇からこぼれた悲しみが
溜息となって風に溶けて
つめたいこの街の
ざわめきに消される前に

キミの瞳からこぼれたなみだが
河となって頬を流れて
さびしいこの街に
溢れ出してしまう前に

すべての悲しみを受けとめてあげたい
すべてのなみだを堰きとめてやりたい
人生はまだ捨てたものではなくて
悲しみも涙も壊れた愛も
キミの心のままに乗り越えていける力が
その胸の中に眠っている事を伝えてあげたい。

「どうせアタシなんか・・・」とか
「もう、きっと無理だと思う・・・」とか
「何をやってもできないんだ・・・」とか
決して言わないで!
決して思わないで!

駅で別れたうしろ姿は
小さくて儚い生き物のようだった
また今夜もキミは
キミが流すなみだの河を泳ぐつもりか
流す必要のないなみだの河に
溺れゆくつもりなのか

何の力も持たないオレの思いを
置き去りにして。


〇 WHEN IT'S LOVE / VAN HALEN


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