オレンジの映画日記
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2005年02月23日(水) 【バタリアン】 VS 【霊幻道士】

今回は東西ゾンビ対決ということで・・・
【バタリアン】と【霊幻道士】どっちの映画ショーです。

両方とも子供の頃見て、今となっちゃストーリーなんて全然覚えて
ないけど、すっげぇ怖かったことだけは覚えている。でも今見たら、
きっと笑えんだろうなぁという作品をチョイスしてみました。

ではでは。いざ対決!
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【バタリアン】1986年/アメリカ
監督:ダン・オバノン
出演:クルー・ギャラガー       バート
   ジェームズ・カレン       フランク
   ドン・カルファ         アーニー
   トム・マシューズ        フレディ

今見たら相当笑えるんだろうなぁと思いつつ、余裕こいて見てたら、
結構怖い…、怖いっつーより、キモイ。さすが、当時NO1スプラッ
ター映画!

ロスにある科学資料庫。そこで働くことになったフレディは倉庫長
のフランクにこの会社の倉庫には軍が間違って移送した秘密のゾン
ビが保管されていることを聞く。興味をもった二人はゾンビの存在
を確かめに倉庫へ。フランクが頑丈だからと言ってゾンビの入った
タンクを叩くと、突然ガスが中から吹き出し、直接それを浴びた二
人はそのまま気絶してしまう。二人が意識を取り戻すと、医学用の
死体が蘇っていた。フランクの連絡を受けた社長のバートは、この
頭をかち割っても死なない死体(?)を秘密裏に処理しようと、火葬
場で働くアーニーに相談することに。しかし、死体を燃やして出た
煙は降り出した雨によって、墓場の土に染込んでいくのだった・・・

【バタリアン】のストーリーって全然覚えてなかったけど、タール
マンとかオバンバなんかのナイスなキャラと、「もっと脳みそ〜」
って子供心を振るわせたあのセリフは忘れられないよなぁ。バタリ
アンゴッコとかやったもんなぁ。

ホラー映画って俺あんまり好みじゃないんだけど、これは笑えた。
今も昔もゾンビにやられるとゾンビになっちゃうんだね。その古典
的なストーリーの中にも、生きながらにしてゾンビになっていくフ
ランクとフレディの心情の表現はなかなか粋なところがあった。

最後はバタリアンになって恋人に襲い掛かるフレディと、対照的に
バタリアンになるのを恐れ、自ら火葬場に入っていくフランク。子
供の頃、ゾンビが街に現れたら、俺もさっさとゾンビになった方が
怖くないなぁとか思ってたけど、今考えると、親しい人達を襲うよ
うになるなら、消滅を選ぶんだろうね。

なるほど〜!そっかそっか、こういうストーリーだったのねぇ。と
思いながら、見てて。で、最後どうなるんだっけ?


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うそ〜〜ん!ヽ( ̄□ ̄;)

ところで、タールマンとかオバンバって英語だとなんて言うんだろ?
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【霊幻道士】1986年/香港
監督:リッキーリュウ
出演:ラム・チェンイン        霊幻道士コウ
   チン・シュウホウ        弟子チュウ
   リッキー・ホイ         弟子モン
   ムーン・リー          ティンティン
   ビリー・ロウ          保安隊長ウェイ
   ポーリン・ウォン        女の霊シャンシー

なんで、子供の頃はこれがあんなに怖かったんだろ?メチャクチャ
コメディじゃん!この映画。しかも、かなりウケる。

大富豪のヤンに先祖の改葬を頼まれた道士コウ。墓を掘り起こして
みると、その死体は誤った方法で埋葬されており、キョンシーにな
る恐れがあったので、一時的に預かることに。しかし、棺につけて
おいたおまじないに抜けがあり、キョンシーとなった死体はヤンを
殺し、どこかへ姿をくらましてしまうのだった。道士コウとチュウ
はキョンシーに殺されキョンシーになってしまったヤンをなんとか
葬ることに成功。一方、ヤンの娘ティンティンを守っていたモンは
元祖キョンシーとの格闘の際に傷を負ってしまう。そして、モンは
徐々にキョンシーへと変化していってしまうのだった。。。

キョンシーって死ぬときに誰かに強い怨念を持っていたり、恨みを
買ってたりするとなっちゃうんだ。知らなかった・・・

それにしても、面白いねキョンシー。いや霊幻道士。二人の弟子の
ダメダメっぷりがおかしいのなんのって。チョウは道士の見習いで
ありながら、女の霊にすっかり取り憑かれてるし、拳法の腕も立た
ないモンは自分がキョンシーになっちゃうし。先生のコウは苦労す
るね。

お札とか、キョンシーの衣装とか、首を切られた後の女の霊とか、
あぁ、懐かしい。子供の頃、マネして腕を伸ばした格好でピョンピ
ョン飛んだもんなぁ。そういえば、ファミコンのゲームもあったん
だよね、何気に面白かった気がする。この映画、その後もシリーズ
化されて、亜流の作品も出てたけど、テンテンちゃんとかもいたな
ぁ。

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う〜ん、東西問わず、ゾンビに殺されるとゾンビになっちゃうんで
すねぇ。【バタリアン】の投げっぱなし感も好きですが、【霊幻道
士】の小技の小ネタの利かせ方も捨てがたいなぁ。

さぁ、以上で両者のレビュは終了す。子供の頃見て怖かったけど、
今見たら、笑える映画。あなたならどっち!?


2005年02月14日(月) 【ベルヴィル・ランデブー】2004年/フランス、ベルギー、カナダ


監督:シルヴァン・ショメ
声優:ジャン=クロード・ドンダ
   ミショル・ロバン
   モニカ・ヴィエガ

これは、まさに傑作以外の何物でもない!フランスアニメ恐るべし。
映画を見終わった後に拍手を贈りたくなったのは久しぶりかも。

内気な孫息子のシャンピオンを心配するお婆ちゃんは、犬やおもちゃ
の汽車、男の子が喜びそうな物を与えて元気づけようとするが、シャ
ンピオンはどれにもあまり興味を示そうとしなかった。ある日、お婆
ちゃんはシャンピオンが有名な自転車選手の記事をスクラップしてい
ることを知り、自転車をプレゼントしてみると、シャンピオンはそれ
までに見せたことのないような笑顔を見せたのだった。

やがて、シャンピオンはお婆ちゃんと訓練を積み重ね、自転車レース
の最高峰”ツール・ド・フランス”に出場するまでに成長する。しか
し、レースの途中、救護車を装った何者かに連れ去られてしまう。そ
れを知ったお婆ちゃんは愛犬ブルーノの鼻を頼りに、シャンピオンを
救うため海を渡るのだった・・・

う〜ん、なんてこの映画に言葉を贈ればいいんだろ?自分のボキャブ
ラリの少なさが悲しい…。とにかく俺が持っている全ての賛辞の言葉
をこの映画に捧げたい!!それほどまでに、この映画は今まで見たこ
とのないような完成度を誇っていると言っても過言じゃないと思う。

極力セリフの少ないこの映画はノスタルジックな印象を与えつつ、フ
ランスらしいビターでブラックユーモアの利いたストーリーとデフォ
ルメされたキャラクター達、それを盛り上げる音楽、どれを取っても、
全てが”粋”なんすよ。この映画。

オープニングの音楽番組でトリプレット(三人のセクシーお婆ちゃん)
の歌に合わせて繰り広げられるおバカな映像でガッツリ俺の心を鷲づ
かみ。その後も続く、いつもは苦手なフランスらしい毒の利いた笑い
は少しも嫌味ではなくて、どんどんその世界に引き込まれていっちゃ
いました。

とにかく、素敵です!この映画。


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My追加サイコーっす!!

 


2005年02月10日(木) 【クロッシングガード】1996年/アメリカ


監督:ショーン・ペン
出演:ジャック・ニコルソン      フレディ
   デイヴィッド・モース      ジョン

ショーン・ペンの監督作品の2作目。娘を交通事故で亡くし人生の
歯車が狂ってしまった父親と加害者の男、それぞれの苦悩を描いた
人間ドラマ。

娘のエミリーを交通事故で失ったフレディの頭の中には復習の事し
か頭になく、同じように娘を失った悲しみを持つ家族に向ける愛情
を忘れてしまっていた。一方、6年の刑期を終え温かく家族に迎え
いれられたジョンだったが、自分が犯してしまった罪に深く心に傷
を負っていた。そんなジョンの前にフレディは報復に現れたが、そ
れは未遂に終わってしまう。フレディは「3日後に来る」と殺人予
告を残してその場を立ち去った。フレディとジョン、それぞれが苦
しみの3日間を過ごし、その日はやってきた。。。

見てて思ったのは、どっちかっていうとJ・ニコルソンの方が加害
者で、D・モースの方が被害者みたいだよなぁ。ってこと。中盤ち
ょっとダルい感じもしたけど、3日目となる最後の10分間くらいは
見物。鬼気迫るフレディと逃げるジョン。終にジョンに追いついた
フレディが取った行動。すっごい迫力があった!

前に見た【息子のまなざし】って映画にも子供を亡くした父親が登
場したけど、例えそれが故意ではなかったとしても、自分の子供を
殺した相手を目の前にしたら、殺意を覚えるのは当然だよな。娘を
失ったフレディの狂乱ぶり。ジャック・ニコルソンならではのあの
凶悪さはシャイニングなみ。追ってくんなよあんな顔して。。。

愛する家族を失った苦しみもあるけど、一方、人を殺してしまった
罪を背負って生きていかなければならないジョンの立場を考えると
、その辛さも分かる気がする。自分はもう幸せを望んではいけない
んじゃないかって思えるよな。ジョンって善人だから、一生かかっ
て罪を償っていくんだと思うし、フレディの苦悩も痛いほど、わか
ってたから、最後はあの場所に行ったんだね。


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2005年02月09日(水) 【アイ・アム・サム】2002年/アメリカ


監督:ジェシー・ネルソン
出演:ショーン・ペン         サム・ドーソン
   ミシェル・ファイファー     リタ・ハリソン
   ダコタ・ファニング       ルーシー・ダイヤモンド

本作デアカデミー主演男優賞にノミネートされたショーン・ペンが
贈る知的障害の父親が引き離されてしまった娘を取り戻す姿を描い
た感動作。

知的障害のため、7歳の知能しかないサムはスターバックスで働き
ながら、一人娘のルーシーと2人で幸せに暮らしていた。しかし、
家庭訪問に来たソーシャルワーカーによって子育ては無理だと判断
されてしまい、ルーシーは里親に出されてしまう。ルーシーと一緒
に暮らしたいサムはルーシーを取り戻すために敏腕弁護士のリタに
仕事を依頼するのだが。。。

この作品はあまり深く考えちゃダメなんだと思う。サムの純粋な心
に触れて何かを感じられればいいのかなぁ。そんな風に見た後思っ
たな。全編に流れる BEATLESの曲は最高!あと、サムの気持ちと
シンクロして、色の温度が変わるのも面白いな。


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My追加今から楽しみ〜♪


2005年02月04日(金) 【アバウト・ア・ボーイ】2002年/アメリカ


監督:クリス・ワイツ
出演:ヒュー・グラント ウィル・フリーマン
   ニコラス・ホルト        マーカス
   レイチェル・ワイズ レイチェル

ヒュー・グラント主演のハートフル・コメディです。【ノッティン
グヒルの恋人】や、【トゥーウィークス・ノーティス】同様、この
人、情けなくて、ダメな感じの役がはまってるよなぁ。

父がヒットさせたクリスマス・ソングの印税のおかげで、悠悠自適
な独身生活を送るウィル。そんな彼がナンパ目的で入ったシングル
・ペアレンツの会で極度のうつ病の母に悩む12歳の少年マーカスと
出会う。この出会いがウィルの人生を一変させるきっかけとなるの
だが・・・

おもしろいことはおもしろいんだけど、なんかグッとくるものが無
かったなぁ。なんでやんしょ。

毎日が日曜日で何の束縛もない人生。高級車に乗って、クイズやネ
ットサーフィンで時間を潰し、心の隙間を埋めるために今日もナン
パに精を出す。そんな自由は自由でもなんか空虚で、大人になりき
れない大人をヒュー・グラントが、もーこの人ホントにこういう人
なんじゃないかってくらいダメダメな感じを等身大で演じてますな。
二枚目なのに・・・

一方、自殺願望のある困ったお母さんを持ち、学校でもいじめられ
ているマーカス少年は、たまたまお母さんを助けてくれたウィルに
優しさを感じたのでしょうか?毎日ウィルの家に押しかける事に。
お母さんに彼氏が出来れば自分が学校に行っている時でもお母さん
を守ってくれると考えたんだね。この子役ニコラス君はこの映画が
デビュー作とは思えないほど、自然な演技でなかなか良い感じ。

この映画それぞれ、ちょっとずつ人と深く付き合うのが苦手な人達
が、マーカスという少年を中心に徐々に心を開いていくことによっ
て、自分の人生に欠けていたものが何か?ってことに気付いていく。
そんなちょっと重くなりそな話をプチウケなエピソードを取り入れ
ながら、ライトに見せてくれるのだ。



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【ブリジット・ジョーンズの日記−きれそうな私の12ヶ月】
楽しみだなぁ。


2005年02月03日(木) 【ジョゼと虎と魚たち】2003年/日本


監督:犬童一心
出演:妻夫木 聡           恒夫
   池脇 千鶴           ジョゼ
   新井 浩文           幸治
   上野 樹里           香苗

最近は韓流ブームとか言って、韓国映画にドラマや俳優さん達の露
出度がやたらに高くなってるけど、そうなってくると逆に韓国の映
画を敬遠しちゃう俺ってばひねくれ者でしょうか。

そんなこんなで、「いい、いい」って言われてて、今まで見てなか
ったこの映画もやっとこ見れました。

どこにでもいそうな平凡な大学生恒夫がバイトしている雀荘では、
毎朝乳母車を押して近所を徘徊する老婆のことが噂になっていた。
中身は誰も知らず、あのばあさんはヤクザの運び屋だのなんなのと
憶測は絶えない。そんなある朝、恒夫が雀荘のマスターに頼まれた
犬の散歩をしていると、坂道を走ってくる乳母車に出会う。そして、
恐る恐る中を覗いてみると、乳母車には脚の不自由な少女がいた。
その出会いをきっかけに恒夫は自分の事をジョゼと名乗る不思議な
少女に徐々に惹かれていくのだった。。。

切ない。見終わった後、切なさが心に広がった。恋が終わった後の
ジョゼの強さが切なかった。あの、スピードを出しすぎな車椅子の
ジョゼが涙で滲んだな。

この映画ほとんどジョゼと恒夫の二人のカットで、最初は一緒に暮
らすおばあちゃんと同じようにつっけんどんだったジョゼの口調が
恒夫に出会い、一歩一歩近づいていく内に微妙に柔らかくなってい
くスピードや、最初は興味本位で身障者のジョゼに近づいた恒夫が
だんだんジョゼの魅力にはまっていき、やがてフェードアウトして
いくスピード。このスピード感がこの映画にはすごい重要だった気
がするな。

恒夫ってホント普通の青年でその普通っぽさを妻夫木くんが、これ
が彼の持ち味なのかな、等身大で演じてて、困った顔、とぼけた顔
ジョゼを愛しそうに見つめる顔、そんな表情がすごい良かったと思
う。

ジョゼを演じた池脇千鶴ちゃんも難しい役どころを頑張ってたなぁ。
おばあちゃんに『壊れ物』あつかいされて、ジョゼの世界は朝方の
散歩とおばあちゃんが拾ってきた本だけで、それまでそれが当たり
前だったことが、恒夫と出会って、恋をしたことで新しい世界に足
を踏み入れた時の戸惑いや喜びを体当たりで演じてたな。

ジョゼと恒夫。結局二人は別れちゃったけど、これって恋人には普
通にあることで、ジョゼが特別だったからなわけじゃないんだよな。
二人は普通に恋に落ちて、普通に離れていっただけ。ジョゼの純粋
さを恒夫は背負いきれなかった。ただそれだけ。だから、見た後に
すごい切なかったんだと思う。


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って結局それかぁーーー!

 


オレンジ |MAIL

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