過去と現在の交差
法的な拘束力は無く、義務も権利も無い関係。
それは自由と引き換えの、不安定な関係。
気持ちが無くなったら終わってしまう関係。
単純で基本的な男女の関係。
信頼と愛情のみで繋がっている、最も理想的な関係。

ずっと望んでいたことなのに
心のどこかで、もう充分だと思うようになった関係。
口では偉そうなことを言っても、不安になってしまうのは
違う形を求めるようになったせい。

***  ***  ***  ***  ***

ある日記に貼られていたリンクを押した。
美しい写真と、センスのいいblogで構成された
サイトに飛んだ。
こんな発見があるから、Web散歩は止められない。
先月スタートしたばかりのサイト。
ゆっくり見させていただこう。

喜んだのも束の間
しばらくすると、「もしかして」の思いが強くなった。

写真の見せ方、柔らかい色調、作り手の背景。
確信は持てないものの、以前更新を楽しみにしていた
人のものかもしれない。
作り手は男性、モデルは美しい女性。
狭い世界だから、こんなふうに違う形のサイトに
行き当たってしまうんだろう。

この男性にかかれば、元から美しかった女性が
一層輝きを増す。
当時、同じ世界に身を置いていた一人として
羨望のまなざしで見続けたサイトだった。

オンナを美しくするのは、言葉の愛撫と
見つめ続けられる実感、与えられる自信。

もっと美しくなりたい。
もっともっと。
私を見て。
お相手の彼女は自信と喜びに溢れている。
男性の魔法で、きっと自信を深め
より美しくなるよう努力を重ねるはず。

こんなふうにオンナを高めて行けるオトコ。
元から美しいものを選び出し
磨きをかけるオトコ。

私は当時気づかなかったものを見た。
美しい女性の肌は、本物ではないこと。
知らずにいた当時がよかったのか、
見てわかる今の自分がいいのか。

オンナは、オトコの作品。
オンナの心理を巧みに操って、自分好みに仕上げていく。

染まれなかった自分と
望む美意識を与えなかったオトコとの出会い。
私自身の魅力のなさのせいだと思う。
この女性が花開いていく過程を見続けよう。

***  ***  ***  ***  ***

今の私と過去の私が交差した。
君と話した貴重な時間。
美しいサイトを見て、過去にタイムスリップした時間。
大切なのは、今、そしてこれから。

2004年07月31日(土)

悲しくて懐かしいこと
君が貸してくれたマウスに慣れてきた。

数ヶ月ほど前、私のマウスがおかしくなった。
ポインタが、モニター中を走り回る。
私は、不気味さや機械的な不具合より
どうしようもない悲しさを感じた。

彼と付き合っていた頃、何かわからないことがあると
メッセンジャーで尋ねていた。
私を急かさないように、ゆっくりと窓に打たれる彼の指示。
それを見ながら、ゆっくり解決していった。

たまに彼の言葉だけでは、わからないことがあった。
そんなとき彼は

  マウスを触ったらダメだよ。
  
私は自分のPCのモニター上で、動き回るポインタを
見つめていた。
彼が遠隔操作してくれていた。
エクスプローラーを開くポインタ。
ゆっくりぎこちなく、プルダウンを表示していく。

肉体は遠くにいながら、彼の意志がポインタとして
目の前にあった。
彼を感じて嬉しかった。

 いつも一緒にいるよ
 ずっと一緒にいるよ
 
ふわふわ揺れるように動くポインタは
頼りなげだったけど、私は幸せだった。

彼と別れてしばらくすると
ポインタが走り回るようになった。
最初は驚いた。
私は何もしていないのに、ファイルが開いたり
突然ソフトが起動したり。
ブラウザが閉じるのはしょっちゅうで。

現実的ではないけれど、私は彼が動かしていると思った。
彼が私のPCを探ろうとしている。

最初に感じたのは怖さ。だけど、思考で抑えこんだ。
ウィルスチェック、スパイウェアの駆除。
他にも思いつく限りのことをした。

走り回るポインタは、瞬間移動するようになった。
左上に現われたと思うと、すぐに消えて右下に出る。
無理やりマウスを動かすと、消えたまま出てこない。

私は子供をあやすように、ポインタが暴れだすと
マウスから手を離し、じっと静観するようになった。
そして、彼を思った。
妄想だとわかりながら
  そこにいるのは、あなたでしょう
  何か証拠探しをしているの?
  何もないよ、何も隠してないよ

そしてだんだん慣れていった。
彼が懐かしく、動き回るのを見ると彼を感じた。
まるで彼がモニターから話しかけているようだった。

  俺は、ここにいるよ。
  いつも傍にいるよ。

私は悲しかった。


君には現実的なことを言った。
  マウスが挙動不審で使えない。
  壊れたみたい。

そして、君からマウスを借りた。

もうポインタが暴走することはない。
動き回るポインタを見て、彼を思い出すことはなくなった。
今、壊れてしまったマウスは、引き出しの中にいる。

2004年07月30日(金)

優柔不断
荒れてたり、攻撃的だったり
そして嫌味だったり。

そんなことを書く日は、別のものが心にあるから。
昨日もそうだった。

複数の心の中のわだかまり。
例えば
電話しないといけないのに、ずるずるとしないまま。
これが今のところ最大の悩み。
なかったことにしたい。
電話で話すと相手の反応があるでしょう。
それがいや。
メールだと、一方的でしょう。
楽だけど、いくらなんでもあんまりだと思う。

悲しそうな、寂しそうな、それなのに
明るく振舞われそう。
そんな顔が浮かぶから、したくない。

なんて言えばいい?
どう言えばいい?

私は、どんどん遠くに行ってしまう。
こう思われても仕方ない。
自分のしたことだから、呆れられても仕方ない。

  来年あたりは、アラスカにいるかもね。

こんなふうにさらっと笑って言ってみたい。

  ごめんね、片道6時間、往復12時間。
  それで、日帰りは無理なの。
  
こんなふうに言えば、恩着せがましい。

今回は行けない理由だけにして
また引き伸ばそうか・・・
私はいつまで経っても、大バカだ。

小さな写真が公式ページに載っていた。
なんとかして、大きくしたかった。
似たような顔つきと、背格好。
どうしても見つけられなかった。

そんなことに時間を使わないで
さっさと連絡しなさい。

もう一人の私がどこか遠くで言ってるけど
できなかった。

もう時間がない。
なんとかしないと。

・・・・・・・・・・・・・・

メール送信。
私って最悪、最低。


2004年07月29日(木)

オンナは怖い
「日記書き」という言葉はおもしろい。
他に、「日記作者」という表現もある。
web日記ができたからこその言葉なんだろう。

日記帳でペンで書く日記は、本物の私的日記だ。
ネットで公開しているweb日記は、読み手がいる意味では
読み物だ。

ところで、他人様が書かれている日記を読む時
掲示板も覗かせてもらう。
男性が書いている日記の掲示板には、女性が群がる。
そして意見、指摘を残す時、同性への掲示板とは違う
書き込み方になる。

つまり、オンナの読者は、オトコの日記に甘い。
反論しているようで、書き方がアマアマ。
まるで我が子や、弟に接するように
厳しいながらも
「まぁ仕方ないわね・子供っぽいんだから」と
感じながら書いているのが見えてくる。
お姉さんぶり、母親ぶりが出るのは、女性ならではの
本能なのかもしれない。
私自身も含めて。

ところが男性へのやんわりした表現が
女性の書いた日記への批判的な書き込みになると
ガラっと変貌する。
ものすごい競争意識、ライバル心。先輩面。

曰く
 あんたのやってることは、自分でも間違ってるって
 気づいてるはず。
 私にはわかるの。
 やめたらどう。あんたもわかってるんでしょ。
 もうやめなさいよ。


どんな根拠で、私にはわかるのと偉そうになるんだか。
そう呟きながら、だけどその根拠について聞きたいとは
思わない。
手前勝手な思い込みに、付き合っていられない。

親切なふりをして、上からモノを言う態度。
大きなお世話で迷惑なだけ。
自分の存在を誇示したいなら、自分でサイトなり
日記なりを公開して、書きたいことを書けばいい。
それが読み手を引きつけるかどうかは、別問題だ。


別のパターンでは
複数の男性の掲示板に甘えたような恋愛相談を
書き込んで、別HNで女性の掲示板では、強気発言を
続けていた人。
普通の掲示板は、誰にでも読めるのに、1対1の
「私とあなたの世界」に浸っていた。
マジで恋愛の相談をしたいのか
日記を書いている男性の気を引きたいだけなのか。

書き手も読み手になることを知らずに
書き手同士が交流があることもわからずに。
みっともない。

こんなことを思い出したのは、以前の私の日記を
読んでくれていた男性の日記が、更新されていて
思わず、書き込みそうになったから。

掲示板を新しくしたから、意見でも批判でも
書いてくれたら嬉しいとあった。
読んで悲しくなった。

 今のあなたには、意見や批判は必要ない。
 そんなものまで求めるほどの孤独感は
 感じるけど、今のあなたには過酷だよ
 
こう思って、書き込まないまま、ブラウザを閉じた。

だけど、これが女性の書き手になら、
ろくでもない攻撃があるのだろうと感じる。
オトコはある意味、得だな。
男の読み手が、男の書き手に何か思うところがあっても
書かないで済ますほうが多いんじゃないかと思う。
私が知らないだけかもしれないけど。

オンナは怖い。
私も含めて。

2004年07月28日(水)

白い月
ここに来て、もうすぐ5ヶ月。
前の5ヶ月と比べてみた。
同じ5ヶ月でも、季節と場所が違う。

6月から11月まで。
3月から8月まで。

季節も違うけど、以前の5ヶ月は穏やかに過ごせる日が
少なかった。
知らない人に囲まれて、必死になって、突っ張ってた。

今は君しかいない。
仕事中に眠いと言えるし、寝てしまえる。

初めて電話で話しているのを聞いた。
声が漏れて聞こえてくる。
彼のときは、嫉妬でおかしくなりそうだった。

今の私は、気になりながら、波立たない。

以前なら、こんなとき、黙って態度で表す不快感や
わざとらしい無関心。

今回は、思い切って尋ねた。
少し口篭もったように感じたのは気のせいかな。
相手を表す言葉を捜しながらだったから。

どんな用件でかけてきたかも聞いた。
私なら簡単にできることだった。
住んでる世界の違う人。
『パーソナルコンピュータ』というものを
どこかで眺めたことはあっても、触ったことのない人。

聞けば聞くほど腹が立ったのは、彼の相手だったけど
今の私は、無関心でいられる。

彼に対する情熱や、浅ましさや、激しさを
今は持っていない。
相手が違うと、こうなるのかと思う。
私が抱いている感情の大きさが違うのか
少しは学習したのか。

白い月が出ている。
月明かりはどこだろう。
空を見上げて、遠くを見渡して、思い出した。

月明かりは照らすもので、見上げてあるのは月だよ。

私は、まだ月明かりを知らないままだ。


2004年07月27日(火)

拘りつづける 価値
以前の職場で、一番仲がよかった子からメールが来た。
東京での私の宿泊先を探してくれてた。

東京で仕事がしたいと何度も迷って、悩んで
そのたびに、体調を崩してた。

あの人の設計したデザイナーズマンションを紹介したけど
デザイナーズマンションの家賃って、高いもんね。

あの人のところに行って
私の代理で来ましたって、突撃しようかと言ってくれたり
真剣な顔で、手紙書くなら預かりますって言ってくれたり。

あの人からのメッセージを彼女に伝えた。

 『説教オヤジ風に言えば、気合いが足りぬ!とか、
 そんなフラフラしていないで、身を固めなさい!とか
 いろいろと意見が出るだろうけど、私自身を振り返って
 みると、好きなことに拘るなら飽きるまで拘ればいいと
 思う。
 
 その世界を諦めることが出来ない理由が、彼女にはある
 のだろうから、諦める事を自分で納得するまで
 グチグチフラフラしてもいいから拘ればよろし。
 必ず何かの結果はでるからね。』

よいことを言うなとしみじみ思う。

そんなよいことを言う人に、駅のホームの私が下車する
位置まで迎えにこいと、偉そうに言ってみた。
見返りは、少々アダルトちっくな画像1枚。
だけど、あの人は、私の笑顔がよいぞと褒めてくれた。
なんだか嬉しかった。

最初に送った写真は開けなかったそうで。
Macに送るのに、圧縮すると解凍するのが手間。
どっかでソフトを落とせよと、半分面倒になりながら
画質を大幅に落として、送り直した。
ぼけぼけ写真になったけど、褒めてくれたからいいや。


***  ***  ***  ***  ***

できなかったことが時間を置くとできるようになる。
いつものことだけど、必ず

  もう、無理!きーーーっ!!

ってなって、何日か置いて気を取り直して、やってみると
あらら、できちゃったよになる。
君もそんな私に慣れてきたみたい。

***  ***  ***  ***  ***

彼からのフシギメールには、返事はしない。
もうすぐ7月が終わる。
どうするつもりだろうな。

2004年07月26日(月)

セルフフォト
自分の写真を撮らなくなって、ずいぶん経った。
去年、友達の携帯で撮られたとき、最悪な顔だったから。
この1年で、ヨレヨレ具合が加速してる。

友達に送る写真を探して、数年前のものを見つけた。
でも、なんだか、詐欺くさい。
一念発起して、三脚を引っ張り出し
ストロボに負けないように化粧した。

どうしようもない弛んだ皮膚と目の腫れ。
ここはひとつ、photoshopの力を借りて
加工・加工・修正・修正と思ったけど。
やめた。

静止した、切り取った瞬間の自分は、誤魔化せない
写したまんまの写真って、残酷だなと思う。

何十枚も撮っているうちに、エロスに向かうのは
いつもの癖で・・・
だけどその方向に行くには、準備不足。
モデルと撮影者の両方をすると、疲れてしまう。

こんなとき、君の一眼レフを貸してほしいな。
君は、興味ないって言った。
私を撮ることに興味がないって。
目の前にいて、いつも見ているのにって。
そんなものなのかな。



2004年07月25日(日)

リアルは静かな毎日
10日あまり、何も言ってこなかったのに
その10日間の空白が、まるでなかったかのように
たった2行のレス。

メールサーバーがおかしかったの?
メールが迷子になってたの?

返事をどうしようか迷って
さっき、もう一度彼からのメールを読んだ。

全然ネットで遊んでないって本当?

あのね
彼からのメールのヘッダーに
メッセンジャーにログインしてるアイコンがあったよ。

自動起動にしてるって言い訳する?
してるわけないじゃない。
前から鬱陶しいって、自動起動してなかったくせに。

直接聞けばいいのに、どうってことないのに
猜疑心の塊で、ずっと過ごしてたのを思い出した。

たった2行に、私の名前が2回も出てくる。
彼には、ハイテンションメールで返事できないよ。

  元気〜?
  暑いね〜〜!

なんか、わざとらしい。
元気なわけないだろうし。

  どうしたの?
  なんかあった?

聞きたいけど、聞きたくない。

だから、メールの返事は出してない。


***  ***  ***  ***  ***

あの人から、東京に何時に着くか問いあわせのメール。
私の行く日に、休めるかどうかわからないって、
だから、こっちも返事待ちしてたのに。

ネットで予約しようとしたら
クレジットカードの番号を入れないといけない。
サインなしに、番号だけでOKなんて許せない。
番号さえ手に入れたら、誰でも使えるってことじゃない。
だから、私はネットでカードを絶対に使わない。

ということで、駅まで連れて行ってもらうことにした。
いつ行こう。

***  ***  ***  ***  ***

君に彼にあの人に。
私の周囲はにぎやかに見える。
だけど、私は、君としか話さない。

昨日は一人で仕事して、誰とも口をきかずに
1日を過ごした。

2004年07月23日(金)

秘密
東京へ行くことを君に話した。
日にちを伝えて、ホテルを捜してることも。

数日前、既にホテルを仮押さえしたことは秘密。
君はすぐにネットで調べだした。
ここならいいんじゃないと君が言ったホテルは
私が押さえているホテルだった。

なくなりそうだから、予約すればと言われ
誤魔化しながら、そのホテル見たことあるようなと
暴露した。

東京でのスケジュールはと聞かれ、
友達には11日に会うと話す。

11日は、あの人に逢う日。
友達と言っておけば、君はそれ以上の詮索をしない。

あの人から返事がきていた。

  私をエスコートすべく、全力を尽くすべし!


  了解いたしましたっ!

こんなノリだから、友達と言えるだろう。

君は彼以外の過去を何も知らないし
聞こうとしない。

だから私も何も言わない。
小さな嘘は、友達はオンナだと言った事。
女性にも会うから、完璧な嘘じゃない。

オンナだと言った私を絶対に疑わない。
疑わないことのほうが、私には不思議だ。

君の頭の90%は仕事で占められているから。
愛だ、恋だと言ってられる人間はお気楽だと
言うようなオトコだから。

私は、何も言わない。
嘘はつかない。
黙ってるだけ。

あの人と別れた数年前の映像が浮かぶ。
外泊したことがないと言って
泣いている私を部屋に置き去りにした。

オトコとして愛せなくなったから
ふさわしいオトコを捜してほしいと言った。

彼と付き合いだして、それでも
メールを寄越し続けた。
私の暮らす街での仕事を担当すると言った。

あの時、再会はなかったけれど
来月どうなることやら。

あの時、試そうと話していた。
できるかできないか。
現在の私の身体なら、何の憂いもない。
一つになれなかった当時の心残り。

お互いがその気になれば
私たちは試そうとするだろう。

私には、罪悪感などないから。
あの時の心残りを、今度こそと思う気持ちが
優っているなら。

私たちは一つになって
それでも、それ以上の未来を見ない。

一つになれば、現実に目を向けるだろう。
なれなかった哀しみを、なることで乗り越える。

刹那の夢
果たせなかった夢

私だけの秘密。

別れの瞬間、私は笑いながら見送るつもり。

2004年07月22日(木)

感染廃棄物
ネットニュースやテレビで扇情的に取り上げられている
「胎児をはさみでバラバラに」

これを見たとき、真っ先に頭に浮かんだのが
「バイオハザード」

そして、患者が貰っていない薬や付け加えられた病名。

これを聞いたときは
 
  あぁ、診療報酬の水増しか架空請求だな


ヒドイ
人でなし
オカルトチック

ニュースは、そんなふうに煽っているように聞こえたけど。
中絶した時点で、生命は絶たれている。

それより何より、感染廃棄物として処理せず
ナマゴミで出すほうが常軌を逸してると感じた。
経費削減のためらしい。

私が昔いた場所では、専門の産廃業者が、ゴム手袋を
二重にはめて、取りに来ていた。
血液のついた脱脂綿、使い捨ての注射器。
全て、感染廃棄物だ。
私は一切手を触れるなと厳命されていた。

患者の顔色を見て、B型肝炎かもしれないと
判断された時も、私はその場にいないように言われた。

人は、目に見えなければキレイだと勘違いする。
無味無臭なら、清潔か?

空気感染、飛沫感染、接触感染。
抗菌グッズや朝シャンで清潔ぶるのは勘違い。

***  ***  ***  ***  ***


午前1時過ぎに眠って、5時前に目が覚めた。
会社の椅子で熟睡してしまった。
寝言を言ったらしい。

誰かとケンカしてたみたいだ。
君は笑いながら教えてくれた。

  眠ってていいよ

こう言って寝かせてくれて、
起きてからは

  やっぱりいろんなことで疲れてるんだね

  誰のせい?

  俺のせいかよ?

私は、どこへ行くんだろう。

***  ***  ***  ***  ***

  
   メール送ったのは心配だったからだよ
   送ろうかどうしようか迷ったけどね

   うん、ありがとう
   私は大丈夫



私が返事を出した後、彼は沈黙に戻った。
このままお互い、何かの折に気遣いながら
ふだんは消えた存在になっていく。

2004年07月21日(水)

別れよう
3連休最後の午後、私から電話した。
君のしてくれた心配は

  食べるものあるの?

あるような、ないような。

何が食べたいと聞かれ

  おいしいケーキとおいしいチョコとおいしいアイスと

と、全部に「おいしい」をつけた。
生きていく上で必要な栄養より、お菓子の類が欲しかった。
それは、君との地に足のついた「生活」より
「イベント」要素のあるものを欲するのと同じ。


明け方4時まで話した。
話し合ったというより、私が切々と訴えた?
以前、愛だの恋だの言ってられるヤツは羨ましいと
君は言ってた。

  君にとって私は何?

  難しい質問だな。一言では言えない。

オンナは、こんなとき単純だから
例えば、最初の頃イヤになるほど聞かされた

  いなくなるとダメになる とか
  死んでしまう  とか
  
そんな甘ったるい、本心でなくても
そんな言葉を期待してしまう。


仕事をしていくのに必要な人間。
いてもらわないと困る。
これはある意味、最上級の望まれ方かもしれない。
だけど、いつも雇われる立場だけの私としては
「社員」は替えのきくもので、流動的なもので
嬉しい言葉じゃない。

  君がいなくなるのは残念ですよ。
  またいつでも戻ってきてください。

いつも最後に必ず言われたけど、社交辞令で
おべんちゃらで、言った直後に忘れるたぐいの
口からでまかせ。

  俺の身体の半分は、個人としての俺で
  もう半分は、会社としての俺。

  オトコは、リタイアしたら、何も残らないよね。
  濡れ落ち葉って言われるぐらい。
  

温度差、意識の差。
お互いの求めてるものが、かけ離れていった。  

本気で必要だと思っているのかわからない。
仕事上のパートナー。
性欲を満たす相手。
部分を切り取っただけの相手だと
感じさせる君なのに。
私は、君がいないとどこにも行けない。
歩いて行ける距離に何もない。
そんな生活に疲れた。




夜明け近く、別れようと言ってしまった。
なんとも形容しがたい君の表情。

 

2004年07月19日(月)

○○さんは ●●さんなのね
どっかで見た、しちゅーえーしょん?

えっ?

窓を2枚開けて、見比べる私も私だけど。

ふーん、なるほどね。

オモテ日記、ウラ日記とは、ご本人の談ですが

サイドA・サイドBでもよろしいのでは?

私だけじゃないのね。

書き方変えて、別HNで同時進行する日記。

不覚だ。

それにしても、お見事。

オンナの見栄・プライド・意地

ステキだ。

ガンバッてください。
とっても遠くから応援させていただきます。
遥か遥か彼方から。
言い換えれば、敬遠。

ステキ過ぎて、ますますキライになりました。

***  ***  ***  ***  ***

彼の夢を見た。
妙に優しい。
現実ではありえない
願望だな。

起きてすぐ、寝ぼけ眼で、夢の中アタマで
メールしかけた。

こんだけ優しいなら、どうにかしてくれるんじゃ?

半分覚醒して、ありえない。ことに気づいた。


君から連絡してこない。
オトコのプライドだな。
もうひとつは、恐怖。

前にぽろっと言ってたっけ。

オトコとオンナ。
いつまでも続くなんて思ってないって。
それにしても、最短記録する予感。

いい人です。
とってもいい人です。

どっかにあった、お気に入りの名言。

いい人 いい人 どーでもいい人

オトコは、オンナから、いい人と呼ばれるとき

(どーでも)いい人 

って意味で言われること多しで
それは私も、身に覚えありで。

他人事のように言ってる場合じゃないな。

***  ***  ***  ***  ***


とりあえず、レンタル日記にはカテゴリーだとか
ジャンルだとかあるけど、そうそう毎日、ラブラブも
ドロドロも、メソメソもあるわけでなし。
ついでにいえば、エロエロも皆無で。

ただの呟きになってきたのは、仕方ないことだ。

2004年07月18日(日)

カメレオン
先日、E・A・ポーと書いて、あるマンガを思い出した。

萩尾望都の『ポーの一族』
そして、主人公の二人は、アランとエドガー。
このマンガ家さんが昔から好き。
(あえてね、コミック作家とか言わない)

SFマガジンに連載していた『銀の三角』は
丁寧にカバーをつけて秘蔵している。
引っ越すたびに、大量のフォーサイスや、アシモフを
しぶしぶ捨ててきたのに、なぜか萩尾望都作品を
みんな持ってきている。

残念ながら『ポーの一族』は、ボロボロになるまで読んで
いつのまにかどこかに行ってしまった。

5年くらい前『残酷な神が支配する』を途中まで
大人買いした。

ところで、箱買いとか、大人買いとか
微妙に的確な言い回しだと思う。
子供には真似できない。
大人になって、お金を自分で稼いで
子供の頃に欲しくても買えなかったモノを一気に買う。
少しづつ、買い足していく楽しみもいいけど。

で、
『残酷な神々が支配する』は、完結したんだろうか。
たまにアマゾンを覗いて、持っていない分を注文したくなる。
なぜかしてない。
続きを読みたいのか、読みたくないのかわからない。

***  ***  ***  ***  ***

昨日の夜、言い捨てて帰ってきてから
一度も声を出していない。
誰ともしゃべってないと書くべきだけど
声そのものを出してない。

2年前にフリーソフトで書いていた日記を読み返した。
頭痛がした。
少し遅れて、Webで書いていた日記と
時期が重なりだすと読めなくなった。

表裏一体。
明と暗。
同じ内容のものでも、視点を変えればこうなる。
書き方を変えればこうなる。

そして、違う話題で書いている日。
一方にはあれを書いた。ここにはこれ。
全く違うものを、別の表現、文体で書く。

カメレオンだ。

書き殴りたい衝動に駆られて、ソフトを起動した。
全部、平仮名で。
同じ言葉を繰り返した。

彼にメールしたつもりで、頭の中でグルグル回り続けた
呟きを吐き出した。

あれも私。これも私。全部、私の中にあるもの。


***  ***  ***  ***  ***

面白いサイトを見つけた。
相互リンク募集中らしいが、文中リンクを含めて
リンクに関しての注意事項がなかったので
アドレスは控える。
サイト名
『中年オヤジの電脳生活』

Googleで検索するとトップに出てくるし
yahooカテゴリにも登録されている。
興味のある方は、どうぞ。

***  ***  ***  ***  ***

  帰りたい、一人になりたい。

言うほうは簡単だけど
言われて残されたほうは、どうだったろう。

一人取り残されて、自分を拒絶されてしまったと感じる。
私なら、茫然自失だと思う。

それでも、敢えて

 いや、俺にはオマエが必要だ

と叫ぶか?
叫ばないな、普通は。

で、私にとって必要だろうか?

彼を失うことは、浮かべただけで苦しくなった。
今は痛みは感じない。
申し訳ないとは思うけど。

だから、どうするかといえば、どうもしない。
全く動きたくない。

ごめんなさいと反省はしてるけど、仲直りの手段に
したくない。
一言、言えば、強張った気持ちは緩むかもしれない。
だけど何の解決にもならない。

今日から3連休だっけ。
夜明けまで起きていて、目覚ましをかけなかった私。
私から連絡しないし、君からもない。
そりゃ、そうだ。

2004年07月17日(土)

書けなくても読める日
毎日更新!を目標にしてるわけではない。
今日は書く気になれない。
そんな日もある。
あるというか、書く気になれない日は多い。

だけど、読める。
Web上の人様の書いたものを読む。

ちなみに「OUT」は、既に読んでしまったので
読む本がなくなった。
だから、印刷物でないが、読むためにWeb散歩する。

と、いうことを書いてみたかった。


***  ***  ***  ***  ***  ***

本日、小爆発。
君に言いたいだけ言って、帰ってきた。

  私を子ども扱いするな。
  私の話を遮るな。
  何か考えてと言いながら、話に取り止めがないのは
  私の悪い癖だけど、どうでもいいふうに鼻であしらうな。
  聞きたくないなら、尋ねるな。
  
  幼稚園児が、たまに賢いこと言ってるね
  よしよし
  だけど、今は忙しいから、あとでね
  はいはい。
  こんなふうにあしらわれてる。
  
君はそんなつもりで言ってない。
だから、

  なんでそんなふうに言うんだよ。 

悪気はなくても、そう感じるような言い方をするのはそっちだ。
で、相手に言わせると、勝手に感じるな、になるらしい。

  勝手に決め付けるなよ
  聞いてれば、100%こっちが悪いみたいじゃないか。

口癖だろうけど、質問で返事されるのはうんざりだ。

  じゃぁ、聞くけど、私以外の人と話してて
  なんでそんなふうに言うんだって言ったことないよね。
  なんで?


話してる途中の君を遮って、帰りたい、一人になりたいと
言い捨てて、帰ってきた。

***  ***  ***  ***  ***

これだけ書けりゃあ、充分か。

2004年07月16日(金)

懐かしい声
リクエストに応えて電話をくれた。
ディスプレィに名前が表示されてるのに

  誰ですか〜

と、間延びした声を出す。
お互い笑い出した。

1年前はメールだけで、電話はなかったから。
声を聞くのは、何年ぶりだろう?

こんな声だっけ?
でも、あの人の声だった。
1時間以上話した。

  東京に来たら、どこか行きたいところない?

どこかで軽くお茶するだけだと思っていたから
何も思いつかなかった。

 きっとね、5階建て以上の建物を見るだけで
 感動して泣いてしまうよ。

大笑いしながら話しつづけた。
深夜1時過ぎ、あの人は家の近くの公園にいた。

会社から家に着くまでの時間。
あぁ、この人もそうだった。
そう思ったけど、悲しくなかった。

 もう遅いから、そろそろ、ね。

日にちが決まったらメールすると約束した。

2004年07月15日(木)

不思議なタイミング
夜中過ぎ、翔君にメールを書こうと思った。


翔君と知り合ったのは、日記才人でだ。
8ヶ月程前のある日、メッセージを貰った。
私はメッセージやメール、掲示板に書き込みがあると
その人の背景が知りたいので、サイトを持っているなら
見に行く。
日記を書かれているなら、最初から全て読む。
時間の許す限り、そうやって相手を知ろうとした。

余談だけど、ネットの世界は顔が見えない。
ネット上では演技できる。
だけど継続しているものは、その人の姿を垣間見られる。
年齢性別のわからない世界。
その人の考え方、感じ方、環境、趣味嗜好。
ほんの一部でも掴むことができ、共感できれば
私は返事をする。

だから、サイトがなく、日記がなく
つまり自分の姿を見せずに
BBSに書きたい放題していく人たちが一番苦手だった。


翔君の日記を読ませていただいたとき
最初は、作り話だと思った。
だけど、10代の思考、それも真っ直ぐで懸命な文章に
私は好感を抱いた。
彼が有名人になるのに、時間はかからなかった。
急激にアクセス数が増え、掲示板に女性が溢れ
メールで受信ボックスはパンク寸前だったはず。

人気者になり、忙しくなった彼に
私は、沈黙を通し、遠くから見ていた。
そしてたまに短いメッセージを送るだけにした。
どれだけ時間が開いても、彼は返事を必ずくれた。
他の人全員に、そうしていたのだと思う。
疲れただろうと思う。

月日が流れ、翔君も私を取り巻く環境も変わった。
そして昨夜、久しぶりに更新しているのを知り
読みに行った。

読みながら、翔君のサイトのリンクにあった
あるサイトを思い出した。
『たにしの殻』
ここは、彼からも教えられたサイトだった。
彼から聞いたとき、既に知っていたのに
私は知らんふりを通した。

いろんなことを思い出して、翔君にメールを出したくなった。
なぜかはわからない。

書き出してすぐに、メールを受信した。
彼からのメールだった。

翔君に書く内容が、支離滅裂になってしまった。
彼からの安否を気遣うメールに動揺してしまった。
そしてリアルタイムで進行してる翔君へのメールと
彼へのメールが、重なり合ってしまった。

今まで私は、翔君の日記を彼に教えたことがなかった。
私は、彼に教えた。
アドレスを書き忘れたけど、ググルとトップに出てくるので
彼は簡単に見つけた。

BBSが消え、久しぶりに覗いた翔君の日記に触発され
その直後に1ヶ月ぶりに、彼からメールが来た。
不思議なタイミング。


***  ***  ***  ***  ***  

あっちこっちでブックマークしてるものを
統一したくて、はてなあんてなに登録した。
使えない・・・
RSSが機能しない。

私の編集の仕方が悪いんだろうけど
重くて開かないのは、私のせいじゃない。


***  ***  ***  ***  ***

そろそろ静かにしているのも飽きてきた。
ココには、メールフォームや掲示板を置いてない。
だから読み手を意識することなく
勝手気ままに書くことができた。

誰がどう思おうと、私の目に入らなければ関係ない。
現実でもそれは同じでしょう?
陰口、悪口を言う人はたくさんいる。
だけど知らなければ、言われてないのも同じ。

私にとって、あなたは宇宙人であるように
あなたにとって、私は宇宙人。

あなたの常識は、私の非常識。
私の常識は、あなたの非常識。


以前の日記を知ってる人が読めば、こんなヤツだったのかと
ぶったまげるだろう。
イメージぶち壊し。

前は、オモシロ半分に、読み手がつけたイメージを優先した。
モニターのこちら側で瞬間湯沸し器しながら
優しく冷静な面を出した。
私の中に、ないものではない。
多少ながら、そんな面もある。

***  ***  ***  ***  ***

彼に見つからなければ、それでいい。
彼に見つかっても、どうでもいい。
今はそんな気分。
いつまで続くかわからないけど。

そして、君にここがもし見つかったら
絶望されて、おしまいになるだろう。

2004年07月14日(水)

同じ匂い
笑わせてくれた、うん、確かに。
だけど、あの時と同じ匂いがすることに、今日気づいた。

懐に入れない感じ。
何か見えない薄いバリアがあって
そこからは来てはいけないと、無言の言葉が聞こえる。

原因は、肥大化した体形かも知れない。
もう元に戻らない、覚めてしまった距離感かもしれない。
心配なら電話してくればいい。
携帯の番号は変わってないことを知らなくても
モノは試しと、かけてきてもいいじゃない?

***  ***  ***  ***  ***  ***

仕事をしないまま、毎日が過ぎる。
ただ会社に行って、PCの前でぼーっとして
お昼を食べて、時間になったら帰って来る。
することがないのに
どうして会社に来なければいけないのかと思う。
あることはある。
だけど自分からする気になれない。
終業時間1時間前になって、ほんの少しやる気になって
1時間過ぎると、帰りたいと言う。

来月から始まる全国大会の日程をじっと見る。
行くなら最低でも4日間。
だけど泊まる所は、ないみたい。
行ったことがない場所に、たった一人で行きたくない。
そして、昔の知り合いに会いたくない。
きっと私は行かないだろう。
行きたいのと行きたくないのとが交互に来る。

去年と同じ匂いがするあの人と
どんどん私を見なくなる君。
そして、私も、君を見ない。
そして、BBSが消えた。

2004年07月13日(火)

渡辺とーる
『太陽にほえろ』に出ていた、この俳優さん。
この人がみるみるうちに、太っていったのを覚えている。
出演当時、ビンボーで食べられず
彼の人生で一番痩せていた時期だったそうだ。
あの時期以外は常に太っていた。
太っている状態が、いつもの彼。

そんなだまし討ちにあった気分を
味あわせてくれた人が、身近にいる。

私は詳細にレポートすべしと書いた。
何故そうなったのか?
いや、なってしまったのか?と

あの人の説明を読んで納得。
もう一人の、渡辺とーるさんだった。

   病気になったときに私は急に痩せました。
   もうね、みるみる痩せたのよ。
   その頃、○○さんと知り合う。

この○○さんが、私だ。
だけど「みるみる痩せて」、あの程度だったのかと問いたい。

   無事退院したあと、病院食に嫌気のさしていた私は
   好きなモノが食べられることで
   喜々として食べ続けました。
   
   顔・・丸くなりました。
   腕・・太くなりました。(注:柔らかい)
   胸・・揉めます。。
   腹・・言いたくない。

初めて見た時も、充分丸かったし、太かったし
柔らかかった。
ブラのサイズで言えば、寄せてあげなくても
Bカップはあった。
今は、巨乳?爆乳?

  40男にとってシェイプアップされた体を持つと
  言うことは、恋愛中の人か、ナルシスト以外には
  あり得ない。
  身近に女性のいない私にとっては
  ストレス発散は食事と酒ばかり。

だそうだ。
私、大爆笑。

ある男性を言い表す時に『あの人』とするのと
『ヤツ』とするのとでは、読み手の受け取り方が違う。
実物を知っている私には、同一人物なんだけど。

だけど笑わせてくれた。
捨て身で?
関西お笑い芸人並だ。

この人は、ジャンレノみたいに彫りが深い。
いや、痩せてる頃、深かった。
鋭い鉤鼻で唇は薄く、見てくれも、いいオトコだった。

来月、実物を拝見して、爆笑させてもらおう。


2004年07月12日(月)

こんな所に 私はいる
21:30 wrote

掲示板書き込みマナー

こんなステキなページを見つけた。
3年前に出会いたかった。
そうしたら、前のサイトにも、前の前のサイトにも
BBSのトップにリンクしてたのに。

前のサイトに、同IPで他人のふりして、書き込んだオンナ。
笑わせてくれたけど、知らん顔して丁寧にレスをつけた。
管理人を舐めるなって思いながら。
なぜかは、ここを読めばわかるはず。

その他、読んでて溜飲が下がる。
掲示板に書き込み中毒の、そこのあなた。
一読の価値あり。

ここを読んだおかげで、今日のクライ気分、少々脱出。


***  ***  ***  ***  ***  ***

14:30 wrote

せっかく早く寝る癖をつけたのに、元の木阿弥。
明け方5時まで起きていて、起きたのはついさっき。
結婚してもいないのに、どっぷり倦怠感。

借りてきたDVDは全部観た。
観ながら、あれこれ文句を言ったり
今後の展開を予想したり
何より日本語吹き替えで観たり。
あれだけ一人で観たくなかったのに
横でうるさく言われるのは、もううんざり。
その口閉じてろと叫びたくなる。

君が買った雑誌を私に読んでと置いていった。
読みたければ自分が読めばいい。
自分で選んだものじゃないものを
読んでと言われるのは鬱陶しい。
だから、ぱらぱら見ただけで、返した。

全部仕事がらみ。
何か書いてあった?
と聞くのは、楽しい記事があった?って意味じゃない。
仕事で使えそうな
私のスキルをあげられそうな記事って意味だ。


いくら服に興味がないとはいっても
私は普段着を1着しか持ってない
男性を見たことがない。
そんな男が世の中に存在するとは・・・

毎日、同じスーツを着て
毎日、同じお弁当を食べて
毎日、いらいらするほど舌打ちして

いつも、ずっと、同じ。一緒。
ここまで変化がないと、どうでもよくなる。

夫婦になると空気のような存在になる。
だけど私たちは夫婦じゃないし
同棲してるわけでもない。

洗濯機の調子が悪い。
だけど買いなおしたくない。
なぜなら、私の元いた所とヘルツ数が違うから。
携帯電話は管轄外のまま。
ここでキャリアを変える気がしない。
地元の銀行に全部変更したらと
言われたけど
私は、子供の頃から使っていた口座を生かしてる。

こんなところと言ったら、あの人は悲しむだろう。
メールは、

ビバ!○○ ラブリー○○!!

って、とても嬉しそうだった。
「ふるさとは遠くにいて思うもの」
あの人は、それを実践してるんだからいいじゃない。
大学時代から、東京で暮らしてて
年に2回、帰省するだけじゃない。

便利でなんでもある都会で、殺伐とした生活を続け
壊れていく人がいるらしいけど。
私は不便で不自由な、ここでの生活に壊れていく気がする。

  マイペースで、のんびりやればいいよ。

毎日、同じことを君は言うけど
これにも、うんざり。

同じ言葉、同じ服装、同じ食べ物。
5ヶ月間、同じことの繰り返し。

  みんなそうだよ

みんなって何?

みんな持ってる。
みんなしてる。
みんな、みんな

小学生じゃあるまいし。

「みんな」と「同じ」

聞き飽きたし、見飽きた。

こないだ海に行った日に、入りそびれた場所がある。
君がどうしても見せたいと言ったところ。
そんなもんに興味はなかった。

  今度また時間があったら行こうね。

あんなところにまた行くの?
空っぽの張りぼてのような建物。

田舎なのになんでも高い。
公共料金も、食材も。

  田舎だからって安いとは限らないよ

そう?
不便な上に物価が高く、仕事もない。
だから若い人は、都会に出て行ってしまうんだね?

車がないと生活できないのに
ねぇ、それじゃあ、車は特別割引なの?
それはないよ、同じだよ。


不便さと引き換えに得たものは、静かな環境?
違う。
たった4車線なのに、24時間うるさい。

不便さと引き換えに得たものは、新鮮で安価な食材?
違う。
競合する店がないから、都会より高くて
新鮮じゃない。

不便さと引き換えに得たものは、ここ自慢の綺麗な水?
違う。
配管が錆びていて、赤水が出る建物。
浴室で使っているボディタオルは、赤く染まった。

数ヶ月かけて、少しづつわかってきた
「田舎」というものの実態。


彼が言ってた。

  どこで暮らしてるのか知ってるよ。
  駅の周辺でしょう?
  でないと、暮らせないって聞いたよ。
  えっ、違うの?・・・・
  ほんと、バカだなあ。
  どこかに連れてもらってるんでしょ。
  えっ、どこにも行ってないの?
  
私はここで冬まで、もたないかもしれない。


2004年07月11日(日)

ワクワク感
オモチャが届いた。
『ID for WebLIFE』

ホントはオモチャじゃないけど、私の好奇心を満足させて
気分転換してくれる意味では、オモチャ。
君には言えないけど。

このソフトで、昨日はずっと遊んでた。
これも君には内緒。
マジメな君にとって、オモチャや遊びの感覚は、
許せないものらしい。
でも遊びの要素がない仕事って、楽しくないよ。

遊んでるな、楽しんでるな

これが伝わってくると、ワクワクしてしまう。
初回限定版の特典についてた
色鉛筆とブロック型の消しゴム。
鉛筆で手書きしたご挨拶。
ほんわかしてるけど、がんばったんだよ、とっても楽しいよ
あなたも楽しんでねって。

開発の裏側の苦労は、全く見せない。
これぞ、プロフェッショナル!って思わせる。
かっこいい。

適当に3ページほど作って、上げてみた。
組み合わせてる途中で、「????」
できないことがけっこうあった。
だけど、上げたものを見たら

  プロいらない・・・
  どうすんの?

ってくらいの、おしゃれサイトがいっちょうあがり。

なんで、私は、ソフトのレビューを書いてんだ・・・

***  ***  ***  ***  ***  ***

オモチャ箱をひっくり返した時のワクワク気分が抜けなくて
『フィフスエレメント』をもう一度、観たくなった。
君に無理やり仕事を終えさせて、TUTAYAへ。

なかった。
がっかり、そして、置いてないTUTAYAに腹を立てた。

代わりに『アンダーワールド』他3本をレンタル。
狼男と吸血鬼が戦うアクション映画。
君は、しつこく
  吸血鬼は鏡に映らないのに
と、文句を言う。

自分に刷り込まれたことだけが
本物だと思い込みたがるところがウザい。
もっと柔らかいアタマになってほしい。
作り手がどう解釈しようと、斬新だって思えればいいじゃない。
そもそも、存在するかどうかわかんない吸血鬼について
四角四面になって、言い張るのがわかんない。

***  ***  ***  ***  ***  ***

天邪鬼な私は、ベストセラー本を買わない。
だけど、ちょっと前から気になっていた
桐野夏生さんの「OUT」を買った。
小説家が気に入ると、初期の作品から全部読んでしまう。
最初に読むにはどれがいいだろうと、棚の前で悩んでみた。

MWA(エドガー賞 アメリカ探偵作家クラブ主催)に
ノミネートされたってことで、「OUT」を選ぶ。
江戸川乱歩は、何冊読んでも好きになれないけど
E・A・ポーは好きだ。

***  ***  ***  ***  ***  ***

自称『生きてる湿度計』なので、昨日の朝から
右半身がおかしくなりだした。
会社を出る頃には、気分は明るかったけど
足を引き摺らないと歩けなくなる。

今日の不健康具合日記を別につけようかと思うくらいだ。

***  ***  ***  ***  ***  ***

エンピツ以外でも、たくさんの日記を読ませて頂いています。
いつも感じるのが、行間の詰まりと、フォントの大きさ。
読みたい内容でも、フォントが小さく、行間が詰まっていると
目が耐えられなくなって、読めなくなります。
印刷物と違って、WEB上のテキストは、設定しなおさない限り
行間がとても詰まっています。

昔の文庫本や新聞は、字体のサイズが小さかったのですが
ある時期から大きくなりました。
最初は慣れなくて、字数が減って、同じページ数だと
損した気分でしたが、慣れてくると、とても目に優しい。

私は、裸眼で0.02なので
自分のサイトを作る時は、大き目のフォントサイズを指定し
行間を空けます。
なるべくストレスなく編集できるように
読めるようにです。

編集した後は、ユーザー設定を変更します。
どこを見に行っても、目に負担がかからないようにです。
それでも、しょっちゅう眼精疲労で、涙ボロボロですが。


大きすぎるフォントは、デザイン的にオマヌケ感がありますが
ユニバーサルデザインが叫ばれる昨今。
webにも広がればいいと思います。 

2004年07月10日(土)

彦星だす。
日記の題名は、メールの件名についてたもの。
やっぱり、やっぱり、あの人は笑わせてくれる。

 七夕にメールがあるなんて、粋じゃん。
 こっちもそろそろメールしようかと思ってたところ。

憂鬱な毎日を微塵も見せず
ハイテンションメールを出したおかげで
私は、がははと笑うことが出来た。

  東京に来るなら、お茶くらいしよう。
  でも、彼と一緒なら、だめだなあ。

私は、誰と行くか
何しにいくか
全く書かなかった。

酒乱の配偶者については
人生これからも何が起こるかわからない。
そう軽くカワシてた。

相変わらず、毎日午前様なのも
普通の会社員と違うからねって感じ。

そして、私が作ったものを観てもらった。

  おぉ!
  すっげぇー!!
  よくやった!!!

あの人は、こんなふうに褒めてくれた。
ベテランのプロの目から見たら、児戯そのものなのにな。

そして、あの人も、少し前に監修した作品を見せてくれた。
でもね、あのpdf、私、知ってたんだ。
ネットを徘徊してると・・・
違うな
ずばり、検索して探し出したんだ。

私のお勉強の一環として探した。
それと、そろそろ完成した頃だってわかってたから。

   何、使ったの?
   シェード?

不器用で、頭の固くなった私には使えない。
おもちゃのブロックのように、ぽいぽい置いただけ。

でも、レンダリングには時間かけたよ。
光の計算も、わからないながらあれこれやった。
配置も、色のバランスも、私なりにやったよ。

こんなふうに、たくさん言わなくても、わかってくれた。
あの人の

  おぉ!
  すっげぇー!!
  よくやった!!!

この3行で、舞い上がった。

褒められて伸びる人間と
けなされて、なにくそと伸びる人間と
やったことに対して何も言ってもらえず、はい次ねと言われ
むっとして、やる気をなくす人間と。

この3つ全部が、私の中にあるけれど
褒められて舞い上がって、よし!と思う
パーセンテージが、一番高いよ。

私は、ハイな人と一緒にいると、自分もハイになる。
マジメなだけの人と一緒にいると、息が詰まってくる。
自分自身の力で明るく持っていけないけど
まぶしいくらい明るい人の近くでいると
私も明るく元気になって
私を見る周囲は「いつも明るいね」となる。

いつまで続くかわからないけど
今この瞬間の私は、とても笑顔だ。

あの人に、返事を書こう。
ドロドロの恋愛期間を通り抜けた現在。
少しお互い遠慮して、友達としてやり取りしよう。
私とあの人の人生は、クロスオーバーしないまま
平行線で近づいたり、離れたりを繰り返してる。

薀蓄垂れない、能書き言わない
子供に言い聞かせるように、話さない。
今の私には、必要な存在だ。

2004年07月09日(金)

定時脱出
3日ほど前からだと思う。
私も仕事の話しかしなくなった。

あることがきっかけで、君の声が大きくなる。
私がイライラしてるのが伝染したみたい。
私の言い方が、君のしていることを
否定しているように聞こえたんだね。

正直に言ってしまえば
本当は、否定してた。
隠し切れず、言葉の端々に出てしまい、それを感じたんだ。

外の騒音が、むやみに気に触る。
先月まで、何も感じなかった。
平気で眠れた。
なのに、いつのまか、窓を開けて眠れなくなった。
窓を締め切って、音を遮断し、エアコンをつけて眠る。

不満が急速に私の中で膨らんでいく。
すると、今まで気にならなかった些細なことが
どんどん増殖し侵食していく。

   聞こえなかった、なんて言ったの?

小さな声らしい。
呟くように、愚痴を言う。
口から出た途端、言わなければよかったと思う。
だから、私の返事は

   なんでもない。

君も、聞かなくなった。
前は、私が話すまで辛抱強く、言ってみなと繰り返したのに。

私は定時になるのが待ち遠しく、彼も引き止めなくなった。
私は、部屋に来るかどうか聞かなくなり
君も、気をつけて帰ってね、と言うだけになった。

今日でちょうど1週間。
私はずっと一人でいる。
来てもらいたくないから、さっさと帰ってくる。
行ってもいいかなと言われたくないから
あっという間に会社を出る。

今日は、外出した彼から電話があった。
 

  今、帰社途中だけど、適当に帰っていいよ。   

今までの私なら、待っていた。
すぐに帰らなければならない用事はない。
彼が帰って来るのは、何十分も先じゃない。

電話を置いて、時計を見ながらカウントダウンした。
あと、3分。あと1分。
そして定時ジャストに飛び出して
彼の車とすれ違った。

車内の彼は、私を見つけて嬉しそうだった。
私は、悪事がバレた気分で後ろめたかった。

  たった5分、待てなかったの?

私が彼なら、そう言ってた。
なのに彼は、私を見つけて嬉しそうに笑ってた。
だから、彼の代わりに、自分に言った。

 帰社途中だって言ったのに
 たった5分が待てないの?

自分の問いかけに、答えた。

  うん、1分だって、いたくなかった。

2004年07月08日(木)

笑わせて
今日は七夕だなっと思ってたら、雨が降り出した。

昨夜、眠る前に、あの人のことを思い出した。
あの人に初めて声をかけられたのは、7月だった。
前は、私の個人的な記念日ごとに、日記に
  
  今日は、○○で

みたいに書いていた。
ココでは意識的に避けてる。

毎年夏休みになると、あの人は帰省した。
今年もするんだろう。
それがイヤだったのに、今年は。
あの人の帰省先は、今、私のいる所の近く。

あの人からメールが最後に来たのは、いつだっけ。
あれは確か、2月だった。
私は返事を出さなかった。

東京に行きたくなってきたのは、先月。
行きたくなって、ふとあの人のことを思い出した。
もし私が東京に行くなら、あの人の帰省と重なって
入れ違いになるかもしれない。
そうならなければ、

  ねぇ、私、今東京にいるよ

そう連絡してしまうかもしれない。

もしくは、

  もうすぐ東京に行くんだけど

こんなふうに連絡するかもしれない。

アブナイ、アブナイ。
危ないオンナだ。

君のmacを見て、最初に思ったのは、

 あぁ、あの人が使ってるPCだ・・・

あの人は家でも会社でもmacで
私も私の周囲も、みんなwindowsだったから
圧縮して送ってくれたファイルを開くのに四苦八苦した。

彼のことでいっぱいになっていたから
たまに、あの人のことを思い出しても
私の心は、ざわめかなかった。

あの人からの最後のメールに、こうあった。

  貴女と過ごした頃の、あの情熱は
  今の私には、もうありません。
  貴女のような人と、巡り合う機会もないし
  巡り合いたいとも思いません。

静かに暮らせてるだろうか。
笑いながら挫けずに生きていると思う。
何があっても、笑え。
笑いつづけろと、いつも言ってた。
そうしたら、前を向いて明るく生きていけるから。

私は、反抗した。
泣きたい時に、笑わなければいけないの?
死んだ目のまま、笑い声を出すの?
私は、嬉しい時は笑い
悲しいときは、泣いて
生きていきたい。
そんなことを言って、あの人を非難した。

あの人は再発してないだろうか。
あの人は頑張りつづけているだろうか。

お台場・ビーナスフォート・観覧車
汗かきなのに、ポリシーだって
真夏でも、真っ黒のY'sのスーツ。

私の叶わない夢の一つは
あの人に、私の住まいを設計してもらうこと。
今でも、たまに覗いてる。
あの人の作品を見るために。

私をたくさん笑わせた人。
誰よりも、笑わせた人。
あの頃の私が、一番輝いていた。
あの人なら、きっと今の私でも笑わせてくれる。

メールしてもいいかな。

  ねぇ、東京に行くから、時間作ってよ。

2004年07月07日(水)

睡眠時間
ずっと、8時間以上眠らないとダメだと思ってた。
それがこの何年かは、7時間眠ると目が覚めてる。

だけど、さすがに、5時間じゃ眠い。
眠いというより、ぼーっとしたまま。
最近、明け方まで起きてることが多くなった。
プールで耳の中に水が入った時みたい。
鼓膜が変。
膨らんだり、へっこんだりしてるみたい。
聞こえにくくなったり、すぐに戻ったり。

  今日はおかしいね

  おかしいのは、いつもでしょ。

寝不足なのか、テンションが変。
何も話したくないのに、勝手に口が動いてる。
仕事の話。

もう何も話すことはない。
そう思った直後、訳のわからないことを話し出す。

今日こそ、早く寝よう。
そう決めても、気づくと必ず真夜中を過ぎてしまう。

ついに、彼が消えてしまった・・・
どれだけ悪し様に罵っても、悪いところをあげつらっても
私は彼を愛してた。
今も愛してると言えるよ。

だから他の誰にも言えない。
君はただの同僚になってしまった気がする。

2004年07月06日(火)

帰りたい
元々、人ごみがキライ。
大人数が同じ空間に、詰め込まれてるのがキライ。
だけど、たくさんの人の気配を感じながら
一人、離れた所にいるのはスキ。

ここに来てからの交通手段は車だけ。
その車も君のモノ。

駅まで車で20分。
それも都会の20分じゃない。

バス停まで徒歩10分。
そのバスは1時間に1本?
興味がないから、時刻表は見たことがない。
私が子供の頃、それも幼稚園くらいの頃見たような
古ぼけた、くもの巣が張っていそうな、停留所。

以前、通るだけと連れて行ってもらった駅前には
何もなかった。
人もいなかった。

私は、夜明けまで人工の灯りで満ちてる場所にいた。
徒歩2分で都銀が3つも4つもあるところ。
徒歩10分で、JRに乗れて
地下鉄はプラットフォームを
歩いていると、次の電車が来た。

本気で今日はケーキが食べたいと思った。
メリッサのオペラ。
キースマンハッタンのデイジー。

ホテルのティールームはどこ?
アーケードはどこ?
東急ハンズはどこ?

ネットのショップを見た。
配送できるのは、焼き菓子や、チョコ、アイスクリーム。
ねぇ、私、ケーキが食べたい。


ここには何もない。
郵便局も、ポストさえない。
ウィンドウショッピングする店なんて、とんでもない。
これまでも滅多に服は買わなかったけど
今は必需品すら買う店がない。
ランジェリーは?靴下は?ストッキングは?
どこに行けばいいの?
ショッピングセンター?

片側4車線の道路。
通りに並ぶ直営ショップ。
どんどん記憶が曖昧になる。

ここにあるのは、聞いたことのない名前のコンビニ。
まだ潰れずにあったんだと、驚いた、弁当屋。

喫茶店を見たことがない。
ブティックがない。
ショップがない。

前の場所は、中途半端な都会もどきでうんざりした。
だけど、デパ地下は仕事帰りに寄れた。

ここにあるのは、TUTAYAとダイソーとbook offだけ。
私が見た、唯一、人のいる場所。

ここは何もないけれど、もれなく俺がついてくる。
そう言ったのは、いつだっけ。

海に行った日曜は、何週間前だっけ。
仕事の話しかしない。
君は休日を取らない。
365日、仕事してる。

私は今日、本気で言ったよ。
帰りたいって。

  帰る場所ないんでしょ?

  うん

だけど、今までもそうだったように
また、一人で部屋を借りればいいじゃない。

昨日は、誰ともしゃべらなかった。
なぜなら、君から電話がなかったから。
平日も君としかしゃべらない。
なぜなら、他の人と話したくないから。

気晴らしも、気分転換も、しようがない。
どこに行くにも、君に頼まなければ行けない。
タクシーなんて見たことない。

タクシーを呼んで、駅まで行って
迷子になりながら、駅を歩き回って
窓口で切符を買って

私はどこに行けばいいんだろう。

蒸し暑さだけ、都会なみだね。
コンクリートジャングル?
ヒートアイランド現象?
ここは、ド田舎だよ。

長距離トラックが24時間走ってる。
何が悲しくて、こんなうるさい場所にいるんだろう。
田舎なら田舎らしく、静かに過ごさせてほしい。
窓を開けられないのは、外の熱気のせいでなく
テレビの音が聞こえないほどの車の騒音のせい。

何もないのに、うるさい環境。


タクシーを呼んで、駅まで行って
迷子になりながら、駅を歩き回って
窓口で切符を買って

私は、帰りたい。

2004年07月05日(月)

飛躍ばかりの連想
少し前、どこかでweblogを借りようかと思った。
辛いだの、切ないだのばかりの恋愛日記では
這い上がれない。

blogが日本に入ってきて1年くらい?
意見や議論が、どんどん我を通すことになっていく。
子供のケンカと違って、もてる限りの語彙を駆使するから
タチが悪い。
そんなものをちらりと横目で見ながら
白熱してますな、いつになったら収集するの?と
冷めてみたり、野次馬根性丸出しで経過を追ったり。

だけど、絶対に参加しなかった。
火に油を注ぐ愉快犯的な楽しみ方や
お祭り騒ぎのノリに、関心がなかったから。

心の中がどれだけぐちゃぐちゃでも
毎日は淡々と何の変化もなく
人と接することなく過ぎていく。

交流ってものが懐かしくなったから
仲良しごっこじゃないけれど
殺伐した雰囲気のない場に行ってみたかった。

私が何かを書こうとするとき
人からの影響が大きい。
だけどそれは、誰かの書いたものを題材にして
トラックバックするようなものじゃない。

私が何かを感じると、私の過去の出来事が浮かんでくる。
だから
キミのそれに関して、私はこう思う的なことはできない。
だから、blogはやってない。


小学生の頃、かばちゃんがいた。
顔がまるで、かば。
最近テレビでよく見る、kabaちゃん。とは似てないけど。
髪型は私の記憶にある限り、
ずっと片桐はいり、もしくはわかめちゃん。

お勉強は、私の理解を超えるほどできなかった。
この女の子と、学校の中でも外でも遊んだことはない。

だけど、私は彼女の大ファンだった。
かばちゃんの声は、とても穏やかで暖かかった。
子供特有のキンキラ声じゃなかった。
女の子の細く高い声じゃなかった。

彼女が話していると、眠りそうになってしまうくらい
心地よかった。
国語の時間、教科書を読むようにと、
かばちゃんが指名されるのを、毎回期待した。

岸田今日子の声だった。

かばちゃんの朗読は、息継ぎも、抑揚も完璧だった。
お勉強ができない子だったので、読めない漢字も
多かったけど、全く気にならなくて
いつまでも読んでいてほしかった。
聞き惚れている私の顔は、いつも呆けてたと思う。

天性だなと思う。
気持ちが穏やかで人と争うことがなく、
ゆったりした性格だったから、それが滲み出る声質だったし
話し方、読み方だった。


こんなことを思い出したのは、私のように毎日コロコロ
変わる心境につられ、書き方が変わるのとは正反対の
穏やかな、いつも抑えた文章に触れたから。

人の書いたものを読んで、連想ゲームのように
次々に浮かんで思い出す。
これはトラックバックするようなもんじゃない。


***  ***  ***  ***  ***  ***

選挙の応援がうるさい。
で、私は妻として応援しに来ましたと
オヤジ声を出す女性議員を真似てみた。

君が、バカ受けした。
 
  すっごい似てる!
  もう1回やってみて

アニメ声で笑い転げ、バスガイドで吹き出し
ついに女性議員・・・
君と知り合ってからだよ。
こんなことしてみせるのは。

彼はこんな私を知らない。
彼の前では一度も見せなかった。
自分でも忘れてた、隠れキャラだ。

***  ***  ***  ***  ***  ***

以前からわかっていて、ほったらかしにしていた。
IE FOR MAC の表示。
テーブルの下に隠れて、書いたものが
崩れて重なって表示する。

WIN版IEでも、NNでも
MAC OS XのSAFARIでも大丈夫なのに。
MAC版NNは、落としてないからわからないけど。

昨夜は、気分転換に、ソースを見直した。
少し変更したから、直ったはず・・・
こればっかりは、会社に行かないと確認できないけど。

夜遅く電話してきた君に言われた。

  仕事してないと、生き生きしてるね。
  元気そうじゃない?
  ねぇ、仕事中に、今みたいにテンション上げてよ。

  休日の予定が何もなくても、週末の夜は嬉しいの。
  意味なく解放感なの。

  明日の予定は?

  ヒミツゥ

  やっぱりテンションおかしいよ

  ほっとけ

  明日電話するね

  しなくていいよっ


***  ***  ***  ***  ***

穏やかでおおらかで、ゆったりした性格になりたい。
かばちゃんみたいになりたかった。
ほんの少しだけ、今は、かばちゃんモードに入ってる。

2004年07月04日(日)

荒れ模様
彼が読まなくなって、今日で3日。
このまま消えていってしまうのかと
心にぽっかり穴が空いた。

他人様の1年半分の日記を、読ませていただいた。
日によって書き方が変わり
感情の起伏が激しく、まるで自分が書いた
別内容のものを読んでいるような錯覚。

ココで書いていなければ
私が以前書いていたところならば
毎日大変なアクセスがあると思える内容。

だけどアクセスが増えると共感が増え、
それに比例して、誹謗中傷
押し付けがましいお節介も増加する。
だから、ココでゆっくり書き続けてほしいと思った。

私の半生に重ね合わせ
日々の感情の起伏の激しさに、重ね合わせた。
急降下する、急上昇する。
今日は沈んでいても、次の日はきっと爆発する。
長いスパンで、澱のように徐々に溜まっていく不満。
突然の思いがけない喜び。
こんないいところがあったんだと反省する日。
やっぱり彼が好き。
もう何もかも投げ出したい。
だけど投げ出さず、人生を下りることなく
続いていく
続けていく

似たような感情に出会うと
自分だけじゃないという、ほんの少しの安心感。
そして、こんなオンナはどこにでもいる。
こんなハナシはどこにでもある。
珍しくなんかない、ありふれた人生だと思う。

***  ***  ***  ***  ***

私がもし彼のところにいたなら
こんなふうな経過を辿るだろうか。
私がここにいるのは遠回りをしてるだけじゃないだろうか。

戻りたい、戻りたくない。
私一人が勝手に思っても、相手のある話だから。

複数のオトコを、あれこれの場面で比較する。
君がこう言った、彼ならどう言うだろう。
彼はあのとき拒絶した、君は受け入れた。

***  ***  ***  ***  ***

私は、二人のオンナを憎んでる。
一人目は

  もっと私に甘えて欲しかった

こんなキショク悪いことを言ったオンナ。
このオンナのしたことは
私の前で、彼とのことを心配し
私の気持ちを気遣い
私の身体を思い遣り
そして
全く別の場所で、別日記の中で、私たちをネタにした。

  あの二人は絶対うまくいかない

なぜそう思うか、えらく熱く語ってくれていた。
ほんの偶然に私が見つけて、大喧嘩になった。
自分のことを棚に上げて、と言うと
棚に上げて何が悪いと開き直った。
  
  私たちのしてることを、人と一緒にされたくない。
  あんたたちなんかと同じじゃない。

こう言い張った。

そして、自分の言うことを聞き入れず
頼らない私が気に食わなかったんだろう。

最後に彼女が泣くように言ったのが

  もっと私に甘えて欲しかった

キショク悪いオンナだと心底思った。
あなたは私の母親か?
私を庇護したかったのか?

二人目の彼女は、きっと罪が無いんだろう。
毎日、読んでいる日記の主人公の片割れが目の前にいる。
ハーレクインロマンスかなんかと勘違いしたのか。
ナマのワイドショー気分だったのか。
この人、知ってる〜って、目をキラキラさせたのか?

彼がどんな性格か、きっと誰にも理解できない。
彼女の中で作り上げられた、私が美化したオトコ。
自分が見境なく惚れてしまった男だから
いいように書いた。
こんなくだらないオトコに惚れるオンナ。
誰にも絶対に言わせない。

残酷で冷酷で小心者で、キレると意識が飛ぶ男。
自惚れが強く、自意識過剰。
人の言葉の裏を読めないオトコ。
劣等感の塊が裏返しになって、感情を出さない男。

彼の弱さ、脆さを見たのは私だけ。
だから、私は書いたものを隠し続けた。
だから書けない状況に追い込んだ
見知らぬオンナが憎かった。

***  ***  ***  ***  ***

刺激的な毒は魅力的だから。
平凡で穏やかで、単調な毎日は、すぐに飽きる。
夕凪は、心を落ち着かせるけど、オモシロくもなんともない。
あれだけ欲したのにね。
疲れ果てて、痩せ衰えて
何も見えない未来に絶望したのにね。

***  ***  ***  ***  ***

君は嬉しそうだったね

   珍しく従順だね。

従順?
はいはいと、なんでも言うことを素直に聞く女?
お門違いです。
めんどくさいから、言っただけ。

2004年07月03日(土)

外見通りじゃない
3日前に、また左手が浮腫んだ。
2日前は、少しましになった。
そして昨日、君と話してる途中で、椅子から落ちた。
ギョッとして、カラダを起こした瞬間、どっちかに捻ったみたい。
おなかに激痛が走って、椅子から落ちた。

  芝居してるの?

痛くて答えられなかった。
棚に右手をついて、身体を支え
左手で痛い部分を押さえたまま
声が出なかった。

 劇的効果を狙ってるにしても
 その床は、汚いよ

私はそこまで芝居がかったオンナじゃない。
痛いんだよ。
痛くて声が出なくて
君のアホらしい感想に答えられないんだよ 
この姿勢が、きついんです。
でも声が出ない。

 帰りたい

とっくに終業時間は過ぎてたから。

いろんなことが頭の中に浮かんだ。
ココに来てから、なんでこんなに次から次に
不具合が出るんだ。
ココに来る前だって、調子いいとは言えなかったけど。
でも短期間集中過ぎる。

 帰りたい

いろんなとこに帰りたくなった。
彼のところ。
ほんの数年前までいた故郷。

痛くて涙が出たのは久しぶり
でもその涙が目に沁みて、眼球まで痛くなり
おなかの痛みより、目の痛みのほうが上になった。

***  ***  ***  ***  ***  ***

小さい頃から、髪の量が異常に多くて、太くて硬い。
その上、真っ黒。

  バランス悪いよね

美容院にしょっちゅう行かないといけない。
髪を乾かすのに時間がかかる。
それも重くてでかいドライヤーだから、手が疲れる。
ショートにしたら、2週間おきのカット。
ロングにしたら、洗うのも一苦労
地肌に指が届かないって、美容院で笑われた。
量を減らすために梳くと

 床を見てごらん
 こんなにカットした髪が積もるのも珍しいよ

ある男性にとっては、嫌味な会話になるらしい。
でも、この髪のせいで肩凝りする。
不経済。
ヘアスタイルがすぐに崩れる。
寝癖がひどい。

だから、染めたんだ。
市販のもので、自分で染めても染まらない。
それぐらい真っ黒。
だから、美容院でスタッフの指の皮膚が融けるくらい
きつい液剤で、人の倍時間をかけて、染めてたんだ。

染めるのを止めたのは、1年くらい前。
猫も杓子も、茶髪、茶髪、茶髪。
ヤンママにいたっては、金髪。
飽きた。

  こんだけ真っ黒なのに、白髪ないよね
  すごい丈夫なんだね
  艶もあるし、ピカピカしてる


だから、白髪染めを使うようになるまで
染めるのを止めようと思ったんだ。
電車に乗ると、95%の女性が染めてることに
ウザくなったんだ。
みんな一緒に見えるよ。
どこにも個性なんてないよ。

だから、君に白髪あるよって言われて、ギョッとしたんだ。
そのせいで、腹筋がこむら返りになるなんてね。

丈夫なのは、髪の毛と爪。
切って、なくなってしまうものばかり。

いろんなとこが、次から次に痛くなったり浮腫んだり、攣ったり。
どうせ、歳だよ・・・

私の顔を、10cmの距離からじっと見て、
  
 信じられないな
 目じりに小皺が1本も、うっすらもないよ

そんなこと言われても、身体の中はガタガタなんだから。  


***  ***  ***  ***  ***  ***

  毎晩の夢に、PCのモニターが出てくる。
  夢の中でも、仕事してる。
  私は、君の邪魔してる。
  私は、君に迷惑かけてる。

痛くて出てくる涙が、また情けない涙に変わった。

どこに行っても、誰といても、こんなふうになるなら。
私は一人でいるのがいいんじゃないか。

グルグル同じ場所を、同じ気持ちが回る。
見かけがどうだろうと、自分でも持て余すくらい
扱いにくいオンナだ。

2004年07月01日(木)

初日 最新

Copyright(C)2004- you All Right Reserved.