ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2019年10月31日(木) お母さんやっと会えましたね

爽やかな秋晴れ。日中はもう小春日和と言ってよいのか。


目覚めるなり沖縄首里城の火災を知る。

なんとも悲惨なありさまに心を痛めていた。

沖縄の人達にとっては宝物だったことだろう。

それを一夜にして失うなんてどれほど悲痛なことか。




月末の仕事をそれなりに終えてほっとしていたところ

母の施設のケアマネさんから電話があって

急きょ今の施設を退去してもらえないかと相談があった。

来年の春までの契約だったので寝耳に水のようなこと。

聞けば施設側にも大変な事情があって仕方のないことのよう。

幸い春から入居予定の施設に空き部屋があることを知らせてくれて

見学も出来るようにと段取りをしてくれた。


母を説得する前にこの目でしっかりと見ておきたかった。

一日でも早いほうが良いだろうと仕事帰りに見学に行く。


そこは県立病院のすぐ近くで周りは田園地帯に囲まれていた。

すべて個室で介護付きの高齢者住宅になっている。

部屋を一目見て「ここならば」と強い確信を感じる。


その足で母に会いに行った。「大切な話があるよ」と言って。

安心な場所で元気で長生きをしてほしいこと。

実父のように孤独死だけはさせたくないと告げながら泣いていた。

そんな私の切実な思いが母に伝わったのだと思う。


母は素直にうなずいてくれた。「おまかせしますよ」と笑って。

その笑顔にどんなにか救われたことだろう。

何度こころを鬼にしてきたことだろうとこれまでを振り返る。



今日わたしはやっと50年前の母に会った。

わたしは母が大好きな13歳の少女だった。













2019年10月30日(水) 人生はまだまだこれから

今朝は初冬を思わすような冷え込み。

ついに暖房がひつようになってきた。

もうすぐ11月だもの。少しずつ寒さに慣れなくては。



仕事が一段落していたので今日はお休みをいただく。

やっと体操に行けるのがとても嬉しかった。

音楽に合わせて楽しく身体を動かす。

辛かった肩凝りも一気に楽になった。


お仲間さん達はみんなもう仕事を退職していて

どうして私だけがと思う時もあるけれど

どんなにもがいてもそれはどうしようもなくて。

こうしてできる日もあるのだからと自分を宥める。


いつかはきっと仕事から解放される日が来るだろう。

毎週水曜日には体操をしよう。読書もいっぱいしたい。

庭にたくさん花を育てて家庭菜園も始めたい。

そうして四国遍路の旅に出るのが私の夢だ。


今はまだ先が見えなくていったいどこまで続くのか

わからないからこそ日々の事に精一杯でいられる気がする。


残り少ない人生だからと嘆くのはまだ早い。

人生はまだまだこれからなのだと思いたい。



2019年10月29日(火) こころにもからだにもビタミンを

雨のち晴れ。気温は低めで冷たい雨となったけれど

午後には青空が見え始めてほっこりと暖かくなる。

優しいおひさまのなんとありがたいことだろう。



今月はずっと忙しかった仕事がやっと一段落。

老体にムチを打ったつもりはなかったけれど

やはり歳のせいか疲労感を隠せなかった。

いつもの病院でビタミン剤を処方してもらうことに

それにはやはり診察を受けなければいけないとのこと。

午後、少し早めに仕事を終わらせてもらって病院へ。


多少の待ち時間は覚悟していたけれど2時間半は長過ぎた。

どっと疲れが増したけれどビタミン剤に救われる思い。



空はもう夕焼け空。家の近くのローソンまで急いで帰る。

4種類のパスタで今夜はパスタバイキングだった。

あやちゃんは「なにもつくってない」ときびしいご感想。

でもね。ローソンの店長が「たまにはいいよ」って言ってくれた。


食後いつものお薬とビタミン剤を飲む。

もう大丈夫。おばあちゃんはへこたれませんよ。



2019年10月28日(月) 何よりも幸せなこと

おおむね晴れ。午後から雲が多くなる。

朝と日中の温度差が大きく老体に堪えるようになった。

季節の変わり目のせいもあるだろうけれど。



10月も残りわずか。もう晩秋と言っても良いのだろうか。

山里へ向かう道の山肌にツワブキの花が咲き始めた。

道路に向かっておじぎをするように咲いていて可愛い。

今朝は写真を撮れなかったけれど明日は撮ってみたいものだ。



仕事でお客さんの家を訪ねたら老夫婦が日向ぼっこをしていた。

穏やかな笑顔に優しい陽射しが降り注ぐ。

まるで猫のようなふたりにほっこりとこころが和む。

こんなふうに歳を取りたいものだなとふと思った。



仕事を終えて帰宅したらちょうど娘も帰って来たところ。

ふたりで洗濯物をたたむ。靴下がいっぱい。

あやちゃんの靴下と娘の靴下が見分けがつかなくて

「これあやの?」「それはわたしの」なんて言いながら。


夕飯のしたくもふたりで肩を並べていつものように。

娘が居てくれなかったら毎晩手抜き料理だったろう。

食後の食器洗いも分担しているのでずいぶんと楽だった。


お風呂の時間。めいちゃんの「おばあちゃんといっしょ」

もうブームが去ってしまったようでちょっとさびしい。


ひとり湯船に浸かりながら過ぎ去った一日をおもう。

平穏無事な一日が何よりも幸せなことだった。







2019年10月27日(日) ふたりでなくてはいけないことが

雲が多かったけれどおおむね晴れ。

朝の天気図でも全国的に雨雲が見えていなかった。

復旧作業もどんなにか大変なことだろう。

被災された多くの人達に一日も早く日常が訪れて欲しいと願う。



我が家は今日も申し訳ないほどの平穏。

娘夫婦もお休みだったので孫たちの心配もなく

またぶらりと出掛けてみることにした。

じいちゃんは昨日の長距離運転の疲れが少しあり

気が進まない様子だったけれど重い腰をあげてくれる。


一時間ほどのドライブで大月町の「コスモス祭り」まで

3年ぶりのイベントだったけれど以前のような盛大さはなく

なんとなくひっそりとしていてそれがかえって落ち着く。

一面のコスモス畑に心を奪われるような感動があった。


写真は思うように撮れず残念。周りの民家や電信柱や。

それでも地域の人達が精一杯に育てたコスモスだった。

「もういいか?」とじいちゃんの声。

「もういいよ。ありがとうね」と帰って来た。


来月にはもう紅葉だなと。また連れて行ってくれそうだ。

ひとつひとつが思い出になっていく。


ふたりでなくてはいけないことがたくさんある。





2019年10月26日(土) 生きているうちに元気なうちに

曇りのち晴れ。午後は暑さを感じるほどだった。


豪雨から一夜明けた千葉。なんとも言葉にならない。

天は容赦なくどうして追い打ちをかけるのか。

辛いニュースが後から後から流れて来る。

気の毒でならず胸が締めつけられるような思いだった。


心苦しいけれど我が家は平穏な朝を迎えていた。

いつもと変わらない日常がどんなに恵まれていることだろう。




娘が仕事だったので孫たちと過ごす予定だった。

娘婿は早朝から釣りに出掛けていたのだけれど

早めに帰って来てくれて急きょお役御免となる。


ぽかんと空いてしまった休日になってしまって

じいちゃんがまた何処かへ出掛けようかと言ってくれる。

いつもは行き当たりばったりなのだけれど

今日は「早明浦ダム」に行ってみようと。

ずいぶんと遠いので運転が心配だったけれど

大丈夫だと言って聞かない。じゃあ行きましょうと出掛ける。


殆どが高速道路で2時間半ほどで着く。

早明浦ダムは四国の水がめ。西日本で一番大きなダムなのだそう。

さすがに壮大なダムだった。山々が紅葉すれば素晴らしい景色だろう。

つかの間の散策だったけれどじゅうぶんに堪能し帰路についた。


車中談で「鹿児島にも行きたいな」とじいちゃん。

生きているうちに元気なうちにと夢はふくらむばかりだった。

先日のドライブでは少し疲れた様子だったのが嘘のよう。

どうやら自分の行きたい場所なら張り切る人らしい。


夢を叶えてあげたいなと思う。鹿児島きっと行きましょう。



2019年10月25日(金) ずいずいずっころばしごまみそずい

夜明け前まで降っていた雨がやみ晴天に恵まれる。


強い雨雲は東日本に北上し豪雨をもたらしたようだ。

特に千葉は記録的な豪雨となり冠水の被害が多数。

雨は明日の朝まで降り続くとのことなんと心配なことだろう。

不安な夜を過ごされる方も多いことだろう。

どうか無事でと祈ることしか出来ない。




仕事。昨日のお客さんに会うことが出来て許してもらえた。

寛大な心の持ち主に感謝の気持ちが込み上げるばかり。

もう二度とこんな過ちがあってはいけない。

心して仕事に取り組もうと強く強く肝に銘ずる。


来客が多く忙しい一日だった。

そのぶん笑顔が増える。お客様はほんとうに神様だった。



夕食後めいちゃんとお風呂。それだけで癒される。

湯船の中で「ずいずいずっころばし」をして遊んだ。

お茶碗を欠いたのはやっぱりおばあちゃんね。



2019年10月24日(木) どんな日もあるものですね

二十四節気の「霜降」秋も深まり初冬になってしまうのか。

いつ霜が降ってもおかしくない季節なのだろう。



四万十は雨。日中は怖いほどの雨が降った。

そんな大雨の中を歩き遍路さんがたくさん。

雨合羽を着ていても足元はずぶ濡れだろうと気遣う。

どんな日があってもひたすら歩く姿は勇気そのもだった。



午後少し早めに仕事を終わらせてもらってまた母のアパートへ。

朝晩肌寒くなったのでケアマネさんから何か羽織る物をと。

知らせをもらう前に私が思い遣るべきだった。

反省をしながらとにかく早く届けてあげようと思う。


まるで自分の手柄のような顔をして母に会いに行く。

母はやはり寒かったそうでとても喜んでくれた。

「まあよく気が利くね」と言って私はてへへと苦笑い。


近いうちに本屋さんへ行きたいとのこと。

デートの約束をして笑顔で帰って来た。




帰宅するなり同僚から慌てた様子で電話があって

仕事で大変なミスをしてしまっていたことが分かる。

私としたことが。すぐにお客さんに謝罪の電話をしたけれど

呼び出し音が鳴るばかりで出てはくれなかった。

よほど気を悪くしているに違いないとがっくりと落ち込む。

誠心誠意に謝罪すれば許してもらえるかもとかすかな希望。


仕方なく同僚に相談したらお客さんは夜勤の仕事だと言う事。

電話に出ないのではなくて出られないのだろうと言ってくれる。

明日の午後なら会えるだろうか。とにかく謝らなくてはいけない。


どうかどうか許してくれますように。祈りながら眠ろう。







2019年10月23日(水) 二日目のカレーが美味しい

薄曇りの空。お天気は下り坂らしい。


山里の稲刈りも殆ど終わったようだ。

遅く植えた稲ほど美味しいお米が獲れるのだそう。

「三原米」は県内でも有名なブランド米だった。



今日もぼちぼちと仕事。

職場は自動車保険の代理店もしていて

来月からプロ代理店と業務提携をすることになった。

今日はその打ち合わせがあり相手方の代表が来てくれる。

息子よりも年下かなと思われる青年のなんと頼もしいこと。

もう私一人で頑張らなくても良いのだなと肩の荷が下りる。

私にもしもの事があってもお客様に迷惑をかけずに済む。

それが何よりも安心なことだった。



帰宅したらあやちゃんがお昼寝中だった。

今日は参観日の振替休日でじいちゃんとお留守番をしていた。

じいちゃんと自転車の練習をしていたそうで

「もう少しだな」と微笑むじいちゃん。

お友達はみんな乗れるようになっているのだけれど

まったく焦る様子を見せないところがあやちゃんらしい。

マイペースでがんばろう。もう少しで乗れるようになるよ。



昨夜のカレーがまだ残っていてみんなで奪い合いながら夕食。

あやちゃんがお代わりをしてお鍋が空っぽになった。

「また作ってね」と娘。いつまでも私のこどもでいてくださいな。







2019年10月22日(火) めいちゃんとお風呂

爽やかな秋晴れに恵まれてありがたいこと。

お布団を干していたらふっかふかになっていて嬉しい。



即位礼で祭日。スーパーに行ったら日の丸の旗が掲げてあった。

令和天皇は弟と同い年なのでなんとなく親しみがわく。

雅子様のご病気は息子のお嫁さんと同じのようだった。



職場もお休みだったのでのんびりと過ごす。

朝のうちにお大師堂へ。花枝を新しくして清々しいきもち。

ゆっくりと般若心経を唱えてこころ穏やかな朝のこと。


川辺にはススキとセイタカアワダチ草があちらこちらに。

秋らしい風景にこころが和む。さらさらと川は流れるばかり。



午後はひたすら怠惰に過ごす。

寝転んだらすぐに眠ってしまって2時間もお昼寝。

暇さえあれば寝ているとじいちゃんが苦笑いしていた。



早めに夕食のしたく。ふたつのお鍋で甘口と辛口のカレーを。

それから娘がトンカツを揚げてくれた。

孫たちも手伝ってくれて指フライが出来そうな手のひら。

4人でわいわいと楽しいひと時だった。


夕食後、めいちゃんが珍しく「おばあちゃんとおふろ」と。

いつも私が入浴剤を入れるので今夜は自分で入れたいと言って

泡ビオレでちいさな身体を撫でるようにして洗った。

湯船の中では抱っこ。なんとも愛しくてたまらない。

「あしたもおばあちゃんと」と言ってくれて嬉しかった。


今日も笑顔の「いい日」でした。ありがとうございます。



2019年10月21日(月) 鬼にだってなれる気がする

曇り時々雨。夕方には少し晴れ間が見える。

北上している台風はすぐに熱低に変わりそうだとのこと。

それでも雨は避けられないだろう。

なんとしても被災地を守ってほしいと天に祈るばかり。



月曜日の仕事は忙しく午後からは宿毛市へ。

市役所へ行ったり取引先を訪ねたり。

仕事が一段落してから母のアパートへ寄っていた。


冷蔵庫から異臭が。気になっていたのをやっと片付ける。

もちろんすべて腐っており正味期限切れの調味料も。

冷凍庫にはお好み焼きが二枚も。なんと2年前の物だった。

片っ端ごみ袋に入れながら言葉に出来ないような切なさ。

食べきれない程の食料を買い貯めていた母を憐れに思う。


冷蔵庫を空っぽにして電気のテンパールを落とす。

もうこの部屋に灯りが点ることはないだろう。


義父はまだそのままにしておけと言っているけれど

私は少しずつ片付けようと思っている。

それが私の役目のように思って酷なことだけれど

母に「もう帰る家はないよ」と告げなければならない。


こころを鬼にする。娘だからこそ鬼にだってなれる気がする。


異臭の漂うごみ袋を車に載せて帰路を急いだ。

誰に文句を言えようか。母の暮しの匂いではないか。



2019年10月20日(日) ささやかな旅をしましょう

雲が多かったけれど概ね晴れ。

10月だというのにまだ半袖で過ごせる気温だった。

今日は四万十川ウルトラマラソンがあったけれど

暑さで完走出来なかったランナーが多かったとのこと。

気持ちよく走らせてあげられなくて残念に思う。


南海上にはふたつの台風が発生している。

西日本にはあまり影響がなさそうだけれど

東日本がとても心配でならない。

被災地にこれ以上の打撃を与えないでほしいと切に願う。




特に予定もない日曜日だったので

じいちゃんとドライブがてら四万十町までラーメンを食べに行く。

七子峠の「豚太郎」はケンミンショーでも紹介されたお店。

名物の「味噌カツラーメン」は胃に堪えそうだったので

野菜たっぷりの「ちゃんぽん」をはふはふと美味しく頂く。


帰り道は高速道路を避けて国道から脇道の遠回りを。

田舎道をのんびりと走るのも良いものだった。


じいちゃんが高速道路はなんか疲れるなと言い出したので

これからはあまり遠出も出来なくなりそうだった。

せいぜい高知市内か。徳島なんてとても行けそうにない。


口にこそ出さないけれどまだ体力が万全ではないのだろう。

無理をさせてはいけないなとつくづく思ったことだった。

それなのに「今度は紅葉だな」と言ってくれてありがたいこと。


残された人生。ふたり一緒に行けるところに行きたい。

ささやかな旅をしましょう。たくさん語り合いましょう。



2019年10月19日(土) みかん日和になりました

雨のち晴れ。早朝には激しい雷雨だった。

やがて青空が見え始めた時にはほっと胸を撫で下ろす。


被災地の報道は今日も殆どなかった。

マスコミが伝えてくれなければ何もわからないもどかしさ。



職場は休みではなかったけれど私だけお休みを頂いていた。

電話を私のケイタイに転送にしているので対応は出来る。

自宅待機のようなもので仕事からは離れられない。



今朝は久しぶりにめいちゃんを保育園に送って行く。

途中の良心市で地元産のみかんを買った。

みかん大好きのめいちゃんの嬉しそうな顔。


あやちゃんは参観日でいつも通りに学校へ。

午後からの参観に娘と一緒にめいちゃんも付いて行く。


じいちゃんとふたりのんびりの午後だった。

テレビを見たりお昼寝をしたり相変わらずの怠け者。



夕方娘たちが帰って来てめいちゃんは早速にみかんを。

おいしいと言って3個も食べてそのまま寝てしまったよう。

「ばんごはんよ」と呼びに行ったらぐっすりと眠っていた。


なんとあどけない寝顔だろう。愛しくてたまらなかった。





2019年10月18日(金) 恵まれているのなら尚更のこと

雨の一日。午後には不安になるほどの大雨が降る。

東日本も雨だったようだ。被災地の様子が心配だった。

報道が日に日に少なくなっているのではないだろうか。

遠ざかるのではなく寄り添って欲しいと切に願う。




こころはまだまだ痛み続けているけれど

自分に与えられた日常のことを全うしなければいけない。

仕事のこと家族のこと大切なことを守らなければいけない。


恵まれているのなら尚更のこと日々を愛しもうとおもう。




土砂降りの雨が降ってあやちゃんが心配になり

下校時間に車で迎えに行ってあげようと思っていた。

そうしたら雨が小降りになってくれてもう大丈夫かなと。


午後4時半、「どうしてむかえにきてくれなかったの」と

ぷんぷんとご機嫌斜めで帰って来た。

風が強かったので傘を差していても濡れたのだそうだ。


じいちゃんが「それも試練だぞ」と言ったものだから

「しれんってなによ、わけわからん」と怒るあやちゃん。


そんなやりとりも微笑ましい。日々が成長なのだ。



今日も娘の帰宅が遅かったけれど夕飯はそれなりに整う。

食後の食器洗いを半分残して先にお風呂に入った。

私がやらなくちゃとなるべく決めつけないようにしている。

娘が黙って洗ってくれる。それが我が家流の家事のひとコマ。



今日も平穏な一日をありがとうございました。

やっとそう言えるようになった夜にこれを記す。



2019年10月17日(木) 日々をたいせつにていねいに

晴れのち曇り。朝と日中の温度差が10℃もある。

明日は雨になりそう。被災地の天候がとても気になる。

どうかどうか降り過ぎませんようにと祈るばかり。




午前中は職場。午後から川仕事を済ませ病院へ走る。

慌ただしい一日だったけれど疲れは感じていない。


川仕事もやっと一段落。海苔の種付けが今日で終わった。

じいちゃんが数日前から微熱があって心配していたけれど

今日はもう大丈夫と一緒に作業が出来て良かった。



病院はいつものようにお薬を処方してもらうだけ。

待ち時間がながく待合室で居眠りをしてしまう。

尋常ではない眠気を一度よく診察しましょうと

お医者様が言ってくれたけれど丁重にお断りする。

病名は要らない。ただの怠け者なのだと思いたい。



あやちゃんが重いランドセルを背負って

ふうふう言いながら帰って来る。

「ただいまあ」の声が嬉しい。「おカエル〜」と迎える。


娘は遅い帰宅でめいちゃんも延長保育をお願いしていた。

一人でも出来るぞと頑張って「酢豚」を作った。

「酢豚久しぶりやね。何年ぶりやろう」と娘が喜ぶ。

「5年ぶりやね」と私が言ってみんなで大笑いになった。


家族の笑顔がとても愛しい。

平穏無事のありがたさをしみじみと感じた夜になった。



ある日突然にどんな災いに見舞われるか分からない。

覚悟はしていてもいったいどう対処すれば良いのだろう。


恵まれていることに感謝しながら不安から逃れられない。

だからこそ日々を大切に暮らしていきたいと思うこの頃。



2019年10月16日(水) 負けないでいてくださいね

少し冷え込んだ朝。西の空にぽっかりと浮かぶ白い月。

優しさってなんだろうとふと途惑いそうなこころに

それは「だいじょうぶですよ」と語り掛けてくれた。


じぶんを責め続けていてはいけない。

自分が信じてあげなくて誰が信じてくれましょうか。


出来ることをと思う。どんなに無力でも祈ることは出来る。




少しずつだけれど日常の事にふれられるようになった。

今日はめいちゃんが「みかん狩り」に行っていて

「おばあちゃんおみやげ」と言ってたくさんのみかんを。

誇らし気な満面の笑顔に私も微笑まずにはいられなかった。


もうそれを心苦しいとは思わなくなっていた。

平穏な日常がどうして罪になるのだろうか。


みんなそれぞれに与えられた場所があり精一杯に生きている。

辛い現実に肩を落としていてもきっと光が射す時もある。

まだまだ暗くても陽は昇り「きょう」と言う日が訪れる。

「きょう」が終われば「あした」が必ずやって来るのだ。


生きてさえいれば。希望は誰にも平等に持つことが出来る。



どうかあきらめないでください。負けないでいてくださいね。



2019年10月15日(火) どうか希望をどうか前を向いて

本日も晴天なり。25℃の夏日だったけれど暑さは感じず。


南海上にまた熱帯低気圧が出来たようだ。

いったい日本はどうなってしまうのだろうか。



むかしネット上で「不幸好きの女」とさらされた事があった。

私の日記を読んでのうえの率直な批判だったと受け止める。

ここ数日の私もそうだったのかもしれないと

また改めて自分を見つめる機会を与えられたようにおもう。


みんなほんとうは心を痛めているのだと思う。

ただそれを言葉にしないだけなのかもしれないと気づく。

「嘆き」はなんの救いにもならないことを知っているのだ。

それがひととしての「つよさ」だとしたら

私はなんとよわい人間なのだろうとおもうのだった。


痛みをともに感じ寄り添うことの大切さは変わらない。

ただ被災された方達がともに嘆いて欲しいと願っているだろうか。

もしかしたら「負けないで頑張りましょう」と

「くじけないで前を向きましょう」と言って欲しいのかもしれない。



こころの痛みはいまだ癒えない。

だからこそ出来ることをとずっと考え続けています。






2019年10月14日(月) ひととして出来ることを

爽やかな秋晴れ。日中はほぼ真夏日となる。


被災地にまた雨が。なんと容赦ないことだろう。

やっと水が引いて復旧に取り掛かり始めたというのに

もう雨はたくさんと誰もが憔悴し切っていることだろう。

天よどうか鎮まってください。雨を降らさないで下さい。


中学生くらいの男の子が家族と一緒に復旧作業をしていた。

泥だらけのスニーカーがなんとも痛々しく見えたけれど

その男の子は精一杯に微笑んでいてふっと救いを感じた。


起きてしまったことはどんなに嘆いても消えはしないのだ。

それよりも前を向いて立ち向かっていかなければいけない。

とにかくエールをと思う。それ以外には何も出来ないのだもの。




某SNSでは私と同じように心を痛めている人もいるけれど

まったく関係ない事と平然としている人が多い。

中にはあまりにも心ない書き込みも見られて憤慨さえ覚える。

それがどんなに不謹慎なことかと感じるのは私だけだろうか。

平穏な日常を楽しむのは良いけれど一言で良いのだ。

被災された人達に声をかけてあげられないのだろうか。


ひととして出来ることをと望まずにいられない。

人間性を疑う。「あなたは人間ですか」と問い質したい。


「今日も素敵な一日を」おそらくスマホではその言葉が

毎日簡単に書き込めるようになっているのだろう。

たとえそうだとしても躊躇するべきではありませんか。


私の憤慨と不快感は頂点に達し今朝はとても哀しかった。


傍観者であってはいけないのです。

ひとりでも多くの人に今は寄り添って欲しいと願っています。





2019年10月13日(日) 日にち薬が必要に思う

強風もおさまり穏やかな秋晴れとなる。


夜が明けるなり台風の甚大な被害が報道され

言葉に出来ない苦しさと心の痛みに苛まれていた。

各地の河川の氾濫。水没したたくさんの家々。

必死の思いで助けを求める人々の姿。


あまりにもの惨事に辛くてならない一日になった。


「いつものようにしていればいいよ」

東日本大震災の時にそう声をかけてくれた友の言葉も

とても遠く感じた。どうして平然としていられようか。


なにもかもが不謹慎に思えてどうしようもない。

一日も早い復旧を祈りながら日にち薬が必要に思う。


難を逃れられたことがこんなにも辛いことだったとは。

こころが重い。いまある平穏が心苦しくてならない。



2019年10月12日(土) けい君がすごいすごいがんばった日に

曇りのち晴れ。台風の影響で風強し。

台風から遠く離れていても強風圏内に入っており

今回の台風がどれほど大きなものなのかがわかる。


進路に当たる地域の方達はどんなにか不安な夜を迎えていることか。

とても他人事ではなくはらはらと気の毒でならない夜になった。

西日本は直撃を免れたからとどうして平然としていられるだろうか。

今回は難を逃れられたけれどいつだって明日は我が身なのだ。




さいわいと言ってよいのか雨も降らずにいてくれて

けい君の運動会が予定通りに行われた。

娘夫婦が仕事のためあやちゃんもめいちゃんも一緒に行く。


2月生まれのけい君。他のお友達と同じことが出来るのかと

心配をよそにそれはそれはすごいがんばってくれた。

マスト登り、竹馬、障害物競争では鉄棒の逆上がりも。

感動で胸がいっぱいになり目に熱いものが込み上げてくる。

保育園最後の運動会で素晴らしい成長を見せてくれた。


ダンスや最後のリレーなども楽しみにしていたけれど

急きょじいちゃんのスマホに着信あり

台風の高波で海苔の漁場が大変なことになっている知らせだった。

すぐに帰らなくてはと慌てるじいちゃんとひと悶着あったけれど

仕方なく運動会を諦めてとにかく漁場に駆けつけることに。


高波が防波堤を越えて漁場はまるで海のようになっていた。

波に煽られて竹杭が抜けてしまったり網が流されたり

幸い我が家の漁場は最小限の被害で済んだけれど

お仲間さんの網が流され大変なことになっていた。

みんなで助け合い網を回収してやっと落ち着く。


過去にも10月の台風に見舞われたことがあったけれど

こんな大変なことになったのは初めての事だった。


関東はどんなにか荒れていることだろう。

気がかりでならないけれどただただ祈ることしか出来ない夜。



2019年10月11日(金) へなちょこだけれど生きている

もうないだろうと思っていたのにまさかの真夏日。

台風の影響だろうかとても蒸し暑くなる。


海がとても荒れていて今もごうごうと海鳴りが聴こえている。

やはり関東を直撃しそうな台風。なんとも心配でならない。

大惨事にならないことをひたすら祈るしかなかった。




めいちゃん、今朝は平熱になっておりやっと峠を超えたよう。

どうしても保育園に行きたいと言って聞かず

娘と相談して何かあればその時の事と行かせることに。

無理やり行かさないのも可哀想でならなかった。


あやちゃんはちょっとした反抗期だろうか

登校前にあれこれ口を出すと「やかましい」と言ったり

直前まで憎まれ口をたたいて元気に登校する。

それも成長のあかしと微笑ましく思うのだけれど。



仕事はそれなりに。今日もぼちぼちの忙しさだった。

同年代のお客さんと「もう歳かね」と語り合ったり

腰痛が辛いらしく農作業もまともに出来ないらしい。

「今日は休みだ!」と言うので「それがいいよ」とうなずく。

かたわらでその話を聞いていた義父が

「おれはいまだに40代だ」と胸を張って言い

「ちょっと調子が悪い時は50代やな」と大笑いになる。

義父のパワフルさは誰にも真似が出来ないすごさがあった。

決して弱音を吐かない。いつもまっしぐらに生きている。


私はもうすぐ63歳。金曜日ともなるとぐったりだった。

まっしぐらではいられなくてへなちょこに生きている。

けれども「これだけは」と貫きたいおもいもある。

この世に残せるだけのものを残して逝ければ悔いはないだろう。


燃えているように紅い夕陽を見た。

こんなわたしにもきっとあしたが来るだろう。



2019年10月10日(木) よくできたねめいちゃん

晴れのち曇り。ぽつぽつとにわか雨も。

過去最大級だという猛烈な台風が近づいており

予想通りのコースを辿れば関東直撃になりそうだ。

なんという事だろうと言葉にならない。

自然の猛威はこれほどまでに容赦ないものなのか。

とても他人事には思えずただただ手を合わせるばかり。





めいちゃん今朝も微熱あり。

娘が今日もお休みだったので再度小児科へ連れて行く。

元気なので心配はないだろうと思っていても

抗生剤を処方してもらったほうが安心だった。


早く保育園に行きたがっており可哀想だけれど

この分だと連休明けまで様子を見たほうが良さそうだ。


ちいさな手で夕食の支度を手伝ってくれる。

なんでも積極的にやりたがるのがめいちゃんの良いところ。

「だめだめ」とは言わずに「やってみて」と挑戦さす。


ほうれん草のお白和えを作らせてみた。

味付け以外はほぼめいちゃんの手料理。よくできたねめいちゃん。

味見をして「おいしい」とそれはそれは嬉しそうな顔。


こどもはそうして自信を持ち成長していくものだ。

危ないからと包丁を取り上げるのではなく

どうやれば危なくないのかをおしえてあげなくてはいけない。

それは料理に限らずすべての事に当てはまるのだと思う。


夕食後、ちゃんとお薬を飲みました。

そうしてお風呂にも入りました。

はだかんぼうで走り回っている姿を見るとはらはらするけれど

可愛らしいお尻にめいちゃんのたくましさを感じた夜のこと。






2019年10月09日(水) そろそろシャットダウンします

肌寒い朝。日中は夏日となり寒暖の差がはげしい。

秋晴れの一日。おひさまがとても優しく感じた。



今朝も夜明けを待って川仕事へ。

海苔の種は胞子で目には見えないのだけれど

真っ白な網を川に張りながらどうかどうかと

順調に芽が出てくれるのを願わずにはいられない。

やがてきっと網が緑に染まり始めるだろう。

希望を持ってその日を待とうとおもう。




めいちゃん今朝は微熱。娘がお休みだったので安心だった。

昼間また39℃を超える高熱が出ていたそうだけれど

解熱剤を飲むのを嫌がっておでこに冷えピタを貼ってがまん。

自力で熱を下げようと頑張っているようだった。

熱のわりに食欲はあり元気。心配ないだろうと娘と話す。


あやちゃんは学校生活がハードなのか夕食前に寝入ってしまう。

今もまだ寝ていて起こすのも可哀想なくらい。

せめて宿題がなければ良いのだけれど。

毎朝早起きをして頑張っている。それだけでじゅうぶんに思う。



娘婿がやっと帰宅。「一緒にご飯食べよう」と起こしている。

娘たちの夜はまだまだこれからが長かった。


私は毎晩8時にはお布団に入るようにしている。

この日記を書き終えたらPCをシャットダウンするのだ。

そうして私の一日が決まりごとのように終わる。



2019年10月08日(火) 人生まだこれからでしょう

二十四節気の「寒露」日中は涼しく夕方から肌寒くなる。

もう夏の名残を感じることもないだろう。


夜明けを待って一時間ほど川仕事へ。

もう海苔の種付けが始まった。

漁協で種を付けてもらった網を漁場に張る作業を。

軽い作業なのでじいちゃんも久しぶりの川仕事だった。


東の空に燃えているように紅い太陽を見る。

「きれいやなあ」とじいちゃんの声が嬉しかった。



帰宅して洗濯物を干し朝ドラを見終わってすぐに出勤。

気忙しい朝だったけれど一仕事を終えて清々しいきもち。



めいちゃんはじいちゃんとお留守番。

熱はすっかり下がっていたけれど昨日の今日で

念のために保育園をお休みすることにした。

「もうおねつないよ」と保育園に行きたがっていたけれど。



仕事は今日もぼちぼちの忙しさ。

クレーマー的なお客さんがいて暴言が止まらない。

電話だと顔が見えないので謝罪もうまく伝わらないもどかしさ。

言葉はある意味「凶器」だとつくづく感じて悲しくなった。

お客様は神様だと思っているけれど一瞬「このやろう」と思う。

それがストレスになっているのを感じて

「怒ってくれてありがとうございました」と思えば楽になる。

ああ嫌だなと思ったらとにかく感謝すること。

とても気持ちが楽になりますよ。ストレス撃退法です。


なんて偉そうなことを言っていてもまだまだの私。

人生まだこれからだと思って日々が修業の毎日です。





2019年10月07日(月) 秋の風邪はどこを吹く

曇り日。風がすっかり秋の風になった。

もう真夏日になることもないだろうとおもう。


大型でとても強い台風が発生しており心配なこと。

週末には大荒れになりそう。直撃でなければ良いのだけれど。



仕事が久しぶりに忙しかった。

お昼休みが取れずなんだかとてもつかれてしまう。

けれども張り合いがあって心地よい達成感があった。

暇を持て余してあくびをするよりもずっと良いのかも。


仕事を終えて買物をしていたら娘から着信あり

めいちゃんが保育園でまた高熱を出しているとのこと

とり急ぎじいちゃんに迎えに行ってもらって

帰宅するなり小児科へ連れて行く。

悪寒を訴えぐったりとしていたので心配でならなかったけれど


今度はただの風邪だと言うこと。

病み上がりの運動会が堪えたのかもしれないと。

あやちゃんと娘の風邪がうつったのかもしれなかった。


あまりの高熱なので娘の帰りを待たずに解熱剤を飲ます。

そうしたら一時間もしないうちにけろっと元気になっていた。

食欲もあり晩ご飯もいっぱい食べてくれる。

薬で一時的に熱が下がっているのかもしれないけれど

なんだか狐につままれたような出来事だった。


こんこんと咳をする風邪引きさんが三人になった我が家。

じいちゃんのくしゃみは花粉症なのだと笑い合う。


なにはともあれ今夜も穏やかな我が家だった。











2019年10月06日(日) 生まれ故郷へ行っていた

爽やかな秋晴れ。日中の暑さも少し和らぐ。

夕暮れ時にか細くツクツクボウシが鳴いていた。

夕焼け空を見上げながら夏の後姿を見たような気がする。



今朝はあやちゃんの熱が下がっておりほっとひと安心。

あまりにも良いお天気なのでドライブに出掛けることに。

「行ける時に行っておかないとな」とじいちゃん。

ふたりそろって元気なうちにと私も同感だった。


今日は四万十川を上流に向けて走り江川崎まで。

先日の大雨の名残で川はまだ濁っていたけれど

雄大な川の流れはいつ見ても素晴らしいとおもう。


江川崎は私の生まれ故郷で今はすっかり観光地になったけれど

所々に昔のままの風景も残っていて懐かしさが込み上げてくる。

道の駅「よって四万十」のすぐ隣が幼馴染の家だったり

一目会いたいものだなあと思いつつ子供の頃の面影を懐かしんでいた。


後ろ髪を引かれるようにしながら江川崎を遠ざかり

愛媛の宇和島に抜けて5時間ほどのドライブだった。

「また行こうな」と言ってくれるじいちゃんにただただ感謝。



帰宅したら今度は娘が発熱。微熱なので大丈夫と言いながら

母は強しでかん虫を起こしためいちゃんと格闘していた。

めいちゃんも運動会の疲れが一気に出ていたのだろう。

泣きわめきながらやっと静かになり夕方まで寝てくれる。


いまはお風呂上りの孫たちのはしゃぎ声を聴きながらこれを記す。

どうかどうか平穏無事に朝を迎えられますように。



2019年10月05日(土) こころからの笑顔を

今日も雲ひとつない青空。

秋晴れと思いきや気温は上昇し連日の真夏日となる。



めいちゃんの運動会。みんなで楽しみにしていたけれど

今朝はあやちゃんが発熱しておりなんと残念なこと。

それでも解熱剤を飲んでなんとしても行くと言って聞かない。

熱のわりに元気で大丈夫だろうとみんなで出かけることにした。


かけっこやダンス、綱引きやリレーと盛り沢山の競技だった。

小学生のかけっこもあってなんとあやちゃんも走った。

めいちゃんもすごい頑張る。リレーは特にダントツの速さ。

応援にも熱が入ってとても楽しい運動会だった。




午後はお昼寝をしたかったけれど意を決して母を美容院へ。

若い頃からのいきつけの美容院でとても嬉しそうな母だった。

お店に入るなり「まだ生きてるよ〜」と言って笑いを買う。

鏡に映る母の笑顔にこころが和む。母が嬉しいと私も嬉しい。

思い切ってうんと短いショートカットにしたら

それがとてもよく似合っていて「男前になった」と喜ぶ母。

美容師さんも他のお客さんも大笑いで楽しいひと時だった。


それから近くのスーパーでお買い物。

カートを押しながらあれもこれもと欲しがる母はこどものよう。

ついに禁断のキムチ。沢庵と昆布の佃煮も。

それらは施設の介護士さんにお咎めを受け一時預かりとなる。

一口でも良いから食べさせてあげたいと思う。


私はこれまで母と一緒に買い物をした記憶がなかった。

子供の時の記憶をたどってみてもあまりにも遠くて

もしかしたら今日が初めてだったのではないかと思った。


なんだかくすぐったいような照れくささ。


ずっと母でも娘でもなかったのかもしれない。

だとしたらやっと母と娘になれたのかもしれない。


50年の歳月を決して忘れることは出来ないけれど

私はやっと本物の母に会えたのかもしれない。



2019年10月04日(金) 花は花として生きている

雲ひとつない青空。今日も真夏日を記録する。

昨日の風雨でたおれてしまった秋桜が哀れ。

けれどもいっしょうけんめいに顔をあげて

真っ青な空を見上げ微笑んでいるではないか。


辛くなどないのだ。花は花として生きている。




仕事を少し早めに終わらせてもらって母の施設へ。

9月分の支払いと秋物の服を持って行く。

そんな用事でもない限り行こうとしないのかと

自分を責めていた。やはり薄情な娘なのだ。


ほぼひと月ぶりに会う母は少し生気が欠けているように見えた。

ぼんやりと虚ろな表情で微笑むことも忘れてしまったように。

ずきずきとこころが痛む。かける言葉も見つからない。


そんな母の姿に「あきらめ」を見たように感じる。

もしかしたら自分の居る場所が施設だと気づいたのかもしれない。

もう「帰りたい」とも言わなかった。それがとても憐れにおもう。


髪の毛がぼさぼさになっていたので近いうちに美容院へ

「行こうか」と言うと今すぐに行きたいと言って困った。

ケアマネさんに相談したらいつでも外出許可が出せるのだそう。

日曜日に時間を作って連れて行ってあげようと思う。

きっと母の笑顔が見られるだろう。私もきっと救われる。


思うだけでは何も変わらない。行動しなくてはとつくづくおもう。


母がもし枯れ始めた花ならば最後まで花として咲かせてあげたい。



2019年10月03日(木) 窓から三日月が見える

台風の影響で昨夜からかなりの雨が降った。

高知市内では道路が冠水したり車が水没したり大変だった様子。

台風から遠くても油断は出来ないものだ。

あらためて自然の猛威を思い知らされた一日だった。



午後には青空が。そうして一気に暑くなり真夏日となる。

そんな夏の名残もあと少しのよう。やっと本格的な秋がやって来る。



めいちゃん今日は保育園へ。なんとも嬉しそうな朝だった。

じいちゃんの入院中にもつくづく思ったけれど

家族みんなが健康で元気なのがいちばんにおもう。

どうかどうか平穏無事な日々が続きますように。



窓から三日月が見える。寄り添う星も絵のように。

孫たちがお風呂から出てはしゃぎ声が聞こえているところ。


こうして日々のことを書き残しながら

ふとなんの意味があるのだろうと思う時もあるけれど

きっとこれはじぶんの支えなのだろうと思い直す。


この日記を書き始めてもう17年目の秋が来た。





2019年10月02日(水) 晩ご飯の時間ですよ

雨が時おり激しく降る。午後には大雨洪水警報が。

今は小降りになっていてほっとしながらこれを記し始めた。



めいちゃん今日はお母さんとお留守番。

娘がお休みだったのでじいちゃんも助かったようだ。

まだ少し微熱がありもう一日様子を見ることに。




職場は閑古鳥さん。ぽかんと穴が開いたような一日。

午前中は外回りの仕事をして午後は早めに終わらせてもらう。

ゆっくりと買物をして帰り少しお昼寝もしていた。


めいちゃん平熱になっていてほっと安堵する。

明日は保育園に行けそうだ。よかった、よかった。



晩ご飯が出来て「ごはんよ〜」と呼んでも返事がない。

「あやちゃ〜ん、めいちゃ〜ん」と呼びながら二階に行ったら

ふたりとも撃沈していた。なんとも微笑ましい姿だった。





2019年10月01日(火) めいちゃんとたまごかけごはん

曇り日。10月とは思えない蒸し暑さとなる。

台風が過ぎ去れば一気に秋らしくなることだろう。

前回とほぼ同じコースだけれど日本海に抜けてから

関東に向かうらしい。千葉の被災地が心配なことだ。




めいちゃん今日もじいちゃんとお留守番。

さいわい高熱の峠は越えたよう。

もう少しの辛抱だ。がんばれがんばれ。

保育園に行きたいのを我慢している様子で

「あしたはいける?」となんともいじらしい。




世間では増税増税と騒いでいるけれど私は気にならず

仕事を終えて買物をしたけれど食料品は今までと変わらない。

どうしてそんなに大騒ぎするのだろうと不思議な気持ち。

家族6人の食費を切り詰めるのにもう慣れてしまった我が家。



めいちゃんが「ソースをかけてたべるおにくがたべたい」と

今朝言っていたので「チキンカツ」にしたけれど

喉が痛いのか一口も食べられず残念だった。

でも付け合わせのトマトは食べられて良かった。

そうして今夜も「たまごかけごはん」をぺろりと平らげる。


微熱があってもお風呂。髪まで洗ってびっくりだった。

今はあやちゃんとタブレットの争奪戦をしているところです。


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