10月もとうとう最後の日。
土曜日はいつも仕事をお休みさせてもらっているのだけれど
母がいない月末なのでよっこらしょとがんばってきた。
ちょうど娘が休みだったので保育園の心配もなくとても助かる。
今日のお遍路さんは4人で少し寂しかった。
朝の国道では3人、1人は長い長いトンネルの中。
そうして昼間に職場の前の道で1人のお遍路さんを見つける。
最初は鈴の音が聞こえたのだけれど姿が見えなくて
道路まで駆け出して行ったら後姿を見つけたのだった。
もう少し早く気付いていたら声をかけられたかもしれない。
少し残業をしてから帰宅する。
家に帰ったら息子の車があって「わぁ久しぶり」と嬉しかった。
夜勤明けだったのに圭人を連れて遊びに来てくれていたのだった。
晩御飯も食べてから帰ろうかと言うのでちょっとてんやわんや。
息子の好物の鮭を買って来ていてよかった。
総勢8人の夕食。すごいすごいにぎやかでまるで「土佐のお客」状態。
忙しかったけれどばあちゃんはすごいすごい嬉しかった。
息子もいろいろあって苦労している様子。
圭人が健やかに成長している姿が何よりの支えに思えた。
どうかどうかみんなを見守って下さい。ばあちゃんはひたすら祈る。
そうして今日も平穏無事に暮れて行った。
ちょっぴり不安なこともあるけれどそれも忘れていられるありがたさ。
お風呂上がりの焼酎を二杯おかわりしてこれを記す。
朝のうちぽつぽつと雨。日中もおひさまはずっとかくれんぼ。
保育園のそばのコスモスが種を付け始めて
綾菜がその種をパラパラ撒くのが最近のお気に入り。
らいねんもいっぱいさきますようにって可愛い声。
今日の遍路道は11人と6人くらいかなと。
朝の国道で4人、1人は逆打ちのお遍路さん。
山道で1人、山里で4人のお遍路さん。
その4人はまたまた職場の前の道を歩いていたのを偶然に見つける。
帰り道の県道で2人、今日はもうお終いかなと思っていたところ
すぐ前方を香川ナンバーのハイエースがゆっくり進んでいた。
下り坂のカーブ道で慣れないと運転し難い県道だった。
少し道が広くなっているところで先に行くようにと合図してくれる。
クラクションを鳴らしてお礼をしながら追い越して行くと
なんと運転手さんはお遍路さんだった。助手席も後部座席も。
はっきりと確認出来なかったけれどたぶん6人くらい乗っていたようだ。
こんな日もあるのだなあとすごい嬉しい気持ちで帰路に着く。
帰宅して綾菜をお迎えに行ってそのまま一緒にお大師堂へ。
昨日はたくさんあったお供えのお菓子が殆どなくなっていた。
「おだいいしさんがたべたがや」と綾菜の言葉にうなずく。
明日はまたお菓子を供えよう。お大師さんはどんなお菓子が好きかな。
そうして今日も穏やかなまま暮れて行く。
清々しさもそのままにぐっすり眠りたいと思う。
今夜もありがとさんの焼酎を飲みつつこれを記す。
今朝はとうとう暖房のお世話になる。
そろそろ炬燵も欲しいとじいちゃんがつぶやく。
きりりっとした朝の空気が心地よく感じる朝だった。
今日の遍路道は13人のお遍路さん。
朝の国道で7人、女性が2人でひとりは逆打ちだった。
山道で2人、とても重そうな荷物を背負っていた。
昼間の山里では4人のお遍路さん。
ばたばたと仕事をしていたけれどふっと窓の外を見ると
まるで映像のように4人のお遍路さんの姿が見えた。
思わず歓声をあげる。なんだかすごく嬉しかったのだ。
相変わらずの忙しさで今日も少しだけ残業。
今日は娘が保育園へ行ってくれてとても助かった。
帰宅してすぐにお大師堂へ行ってゆっくりとお参りをする。
「あんドーナツ」2個ごちそうになった。
夕陽の川面はきらきらと眩しくて西日はとろけるようにあったかい。
ああ今日もいい日だったなってつくづく思った。
すごくすごく平凡なのだけれどそれがいちばんのしあわせ。
今夜もありがとさんの焼酎が美味し、穏やかさを飲み干すようにこれを記す。
今朝はいつもより暖かだったけれど午後から冷たい風が吹く。
10月も残りわずか、季節が秋から初冬へと変わろうとしている。
今日の遍路道は11人のお遍路さん。
大橋のたもとのコンビニのベンチで最初のお遍路さんを見つける。
それから国道で8人のお遍路さん。そのうち2人は逆打ちだった。
ながいながいトンネルを抜けて山道に入ると1人のお遍路さん。
そうして帰り道の県道で地図を広げているお遍路さんを見つけた。
なんとなく気になりながら声をかけられず通り過ぎてしまった。
気になった時にはお節介でも声をかけるようにしたいなと思った。
帰宅して綾菜をお迎えに行って帰って来たら
どうしても行きたい所があると言ってきかない。
お大師堂仲間のいとこの家だった。じいちゃんが連れて行ってくれる。
そこでお菓子をもらった綾菜は「ありがと」ってちゃんと言って
また行きたい所があると言ってじいちゃんを困らせたそうだ。
なんともらったお菓子を「おだいしさんにもっていく」と言ったそうで
もう五時近くじいちゃんがやっと言い聞かせて諦めさせたそうだ。
その話を聞いてなんと微笑ましかったことだろう。
幼い心にお菓子をお供えする気持ちが芽生えていることが嬉しかった。
その気持ちはきっときっとお大師さんに伝わっていると思う。
そうして今日も穏やかに暮れて行く。今夜もにぎやかな夕食だった。
ありがとさんの焼酎も美味しくまったりまったりこれを記す。
晴れのち雨。久しぶりの雨の匂いがなんとも心地よい。
赤い傘と黄色の長靴を持って綾菜を迎えに行く。
さっそく園庭の水たまりへ駆け出してちゃぷちゃぷしていた。
子供ってほんとうに水たまりが好きなんだな。
今日の遍路道、朝の国道で2人。昼間の山里で1人。
帰り道の県道で3人のお遍路さん。1人は逆打ちだった。
その逆打ちのお遍路さんのことがとても気になってしまった。
明るいうちに目的地まで着けるのだろうかと。
山里にも農家民宿があって泊まることは出来るのだけれど
もしそこが目的地でなければ夜道を歩き続けることになる。
野宿にしては荷物が少なめだったのでよけいに気になってしまった。
雨の夜になりどうか民宿に泊まっていますようにと祈るばかりである。
こうして日々お遍路さんの人数を数えるようになって
なんとなくだけれど心に余裕が出来たような気がする。
これもお大師さんが授けてくれている日々なのかもしれない。
思えばずっと苛々していた自分。些細なことにこだわってみたり。
いつも悪いことばかり考えていたのが今はとてもすっきりとしている。
いい感じだなと毎日がとても楽しいのだった。
好きだなって思える自分をずっと大切にしたいなと思う。
今夜もありがとさんの焼酎を楽しみつつこれを記す。
予報通り今朝はこの秋いちばんの冷え込みとなる。
ずっと半袖で頑張ってきた孫たちも今朝はついに長袖を着る。
タンスにお気に入りの長袖Tシャツを見つけた綾菜が
「おにさんがもどしてくれたがや」と大喜びしていた。
そんな綾菜を保育園に送り届けて山里の職場に向かう。
今朝は国道で7人のお遍路さん。
三人組のお遍路さんは女性一人を含む外国人だった。
最近外国人のお遍路さんが多くなってとても嬉しく思う。
山道の県道では2人のお遍路さん。1人は若い女性だった。
そのお遍路さんをお昼前に山里の道で見かけた。
車だと10分足らずの道を歩くとほんとうに大変な距離なのだ。
今日もぼちぼちと仕事に励む。忙しいのにはもう慣れてしまった。
お昼に母に電話。肺炎はずいぶんと落ち着いて来たようだが
入院前から続いていた下痢がまたひどくなっているようだ。
相変わらず元々の病名は判明していなくてなんとももどかしい。
母も焦っている様子でとにかく気長に辛抱するように伝える。
母の事を気遣いながらも今日も平穏に暮れていった。
ふたりの孫のおかげで笑顔でいられてほんとうにありがたいことだ。
不安がるよりも希望をといつも祈るように思っている。
なにごとも「なるようになる」母の言葉を思い出しながら。
日中は今日も暑いくらいの陽気だったけれど
明日の朝はこの秋いちばんの冷え込みになりそうな予報。
10月も残りわずか、そうしてすぐに木枯らしの季節がやって来る。
今日はじいちゃんと娘婿が消防団の演習があり留守だった。
娘たちと買い物に行ったりまたまた孫三昧の一日を過ごす。
いつも芽奈のめんどうを見てくれるじいちゃんがいないと
なんて忙しいのだろう。じいちゃんのありがたみがわかったような。
午後は芽奈がお昼寝をしてくれたので録画してあったドラマを見た。
「下町ロケット」と「コウノドリ」どちらもとてもおもしろい。
「コウノドリ」は特にこの秋いちばんのおすすめである。
今日も泣いた。こんなに感動するドラマは久しぶりだった。
夕方、じいちゃんと娘婿が帰って来たけれど
じいちゃんは消防団の飲み会があってまたすぐに出掛けて行く。
娘婿がピザを注文してくれて美味しいのをたくさんごちそうになる。
娘はシチューを作ってくれた。さつま芋の入ったシチューが美味しい。
そうして今日も平穏無事に暮れて行く。なんとありがたいことだろう。
お風呂上がりの焼酎も二杯目、ほろ酔いつつこれを記す。
今日も汗ばむほどの陽気になって半袖Tシャツで過ごす。
予報では週明けから少し寒くなりそうだった。
深まる秋を心地よく楽しもうと思う。
今日は仕事が休みだったので遍路道の通勤はなかったけれど
四万十大橋を渡るお遍路さんを一人だけ見つけた。
近くのコンビニにも姿はなくなんだか寂しい。
午前中に買い物に行ったり、久しぶりに洗車をしたり
すぐに綾菜のお迎えの時間になってしまっていた。
お約束のさつま芋を大急ぎで蒸したりする。
午後、お大師堂の蛍光灯を新しく取り換える。
お参り仲間のいとこが手伝ってくれてとても助かった。
地区長さんに相談に行っていたら、予算は気にしなくても良いとのこと
ついでに入口の網戸も張り替えてもらえることになった。
これまで泊まってくれたお遍路さんに不都合をかけていたから
ほっとひと安心、これからは少しでも快適に寝泊りしてもらえそうだ。
娘が遅番だったので帰りを待ちわびる綾菜とちょっとお散歩。
土手へ這い上がったりすごい元気。「せいたかあわだちそう」
花の名前を覚えるととても得意そうに連呼するのも微笑ましい。
さあ晩御飯の準備が出来ました。娘と食いしん坊のめいちゃん帰宅。
今夜もわしわしとよく食べる芽奈にみんなが圧倒されていた。
笑顔のままで暮れていく。それがどれほど幸せなことだろう。
今日もありがとさんの焼酎を飲みつつこれを記す。
やっとこさ金曜日の夜。ほどよい疲れを楽しんでいる。
今日は二時間の残業だった。忙しいのはとても好き。
娘がお休みだったので保育園の心配もなくとても助かる。
今朝は国道ではお遍路さんを一人も見つけられなくて
なんだかしょんぼりとしながら山道の県道へ入る。
こんな日もあるのだなあと諦めかけたその時
前方にとても背の高いお遍路さんが歩いているのを発見。
車のスピードを落として窓から会釈をしてびっくり
ちょっとお髭を伸ばした外国人のお遍路さんだった。
よかったぁやっと会えたと笑顔で職場に向かう朝。
仕事はとても忙しかったけれどお昼に母に電話する。
実は昨日から急性肺炎になっていてとても心配していた。
声は弱々しいけれど少し冗談も言ったりしてほっとする。
弟が毎日来てくれるのをとても楽しみにしているようだ。
体調を崩した元々の病名はまだ判明していない。
大きな病院でもそんな事があるのかとなんだか不可解な事だけれど。
帰宅が遅くなり朝来た山道経由で帰路につく。
もうこの時間では無理だろうと思っていた通りお遍路さんの姿はなかった。
ひっそりと寂しい山道につわぶきの花がたくさん微笑んでくれる。
今日も穏やかな一日だった。なんだか駆け抜けたような一週間。
すごく活き活きとしている自分を感じながらほっと息をしている夜だ。
朝の山道を行けば「つわぶきの花」があちらこちらに。
小さなひまわりのようでとても可愛い花だ。
綾菜に見せてあげたいなってすごくすごく思った。
今日の遍路道、国道で8人のお遍路さん。1人は逆打ちだった。
山里に向かう山道で3人のお遍路さん。2人は外国人のご夫婦のよう。
帰り道の県道で2人のお遍路さん。合計13人のお遍路さんだった。
そして今日は思いがけない再会もあってとても嬉しかった。
綾菜と芽奈が保育園から帰って土手で一緒に遊んでいたところ
以前から何度かお大師堂で会っていた札幌の青年がまた来てくれたのだ。
春に会った時に札幌に帰ると聞いていたのでもう会えないかもと思っていた。
夏の間にアルバイトを頑張ったとのこと、そしてまたお遍路に来てくれたのだ。
札幌から四国までの長旅、途中でヒッチハイクもしたとのこと
四国に着いた時には「ああ、帰って来たな」って思ったらしい。
うちの息子と同年代の青年をなんだか母親のような気持ちで迎える。
私のことを「おかあさん」って呼んでくれるのもとても嬉しかった。
そんなご縁をありがたく今日もとても清々しい気持ちで暮れて行った。
日々いろんなことがあるけれど、毎日を宝物のように思って過ごしていきたい。
ありがとうございました。今夜も焼酎が美味しゅうございます。
今朝は金木犀の木が見つかった。すごい大きな木だった。
「きんもくせいやね」一生懸命おぼえようとしている綾菜が愛しい。
そんな綾菜を保育園に送り届けてから山里の職場に向かう朝。
四万十大橋を渡るお遍路さんが2人。
それから国道で4人のお遍路さん。
1人は自転車を押しながら歩いていた。
パンクだろうか故障だろうかとすごく気になったけれど
交通量が多くクルマを停めることが出来なかった。
後ろ髪を引かれるような思いで山道の県道へと入る。
山里では9人のお遍路さん。今日は合計15人となった。
帰り道に見かけた二人連れのお遍路さんの一人はお坊さんのような姿。
つい先日お大師堂に泊まっていたお遍路さんに違いないと思う。
ほんとに一瞬だったけれど会えて良かったなあと嬉しかった。
おかげで今日もとても清々しい気分で家に帰り着く。
お大師堂でまたお賽銭の回収、カレンダーに丸印を忘れずに。
お賽銭にはお参り仲間さん達の心が込められているのだなとつくづく思う。
大急ぎで洗濯物をたたんでから綾菜をお迎えに行っていた。
「きんもくせいみる」と言ってまたいい匂いを浴びて家に帰る。
いつもと変わらないにぎやかな夕暮れ時だった。
今夜もみんなの笑顔と「おいしい顔」が見られてばあちゃんは幸せです。
最高気温が28℃、とても10月とは思えない陽気だった。
そろそろ散り始めた金木犀がほのかに匂う朝。
「おばあちゃん、なんかいいにおいがするよ」と綾菜。
「きんもくせいよ」と教えたけれどその木が見つからない。
遍路道、今日は4人のお遍路さんでぐんと少なかった。
朝の国道を歩くのは38番の金剛福寺へ向かうお遍路さん。
山里(三原村)の県道を歩くのは39番の延光寺へ向かうお遍路さんだ。
最後に見つけたお遍路さんは少し高齢に見える女性だった。
しっかりとした足取り、すごいなあとひたすら感心する。
自分もいつかきっとと思う。私にとってはとても大きな夢だけれど。
仕事は今日も大忙しで嬉しい悲鳴をあげていた。
母から電話があってやっと熱が下がったとのこと。
ちょうど来客中でゆっくり話せなかったけれどまずはひと安心だった。
ほぼ一週間近く続いた熱の原因はいまだわかっていないのだけれど。
帰宅してすぐにお大師堂へ。母の事をいちばんに報告する。
きっときっと見守ってくれているのだろうと信じてやまない。
信仰心などまるでないじいちゃんには笑い飛ばされてしまったのだけれど
原因不明の熱が下がったのはお大師さんのおかげだと思うのだった。
夕暮れて今日もわいわいとにぎやかな我が家。
何かが足らないなどと思うことなど決してなかった。
すごくすごく満たされている。なんてありがたいことだろうか。
今日も日中は10月とは思えないほどの暑さとなる。
雲ひとつない青空に元気過ぎるほどのおひさま。
遍路道、今日は13人のお遍路さんを見つける。
一人は逆打ちのお遍路さん。まだ若い青年だった。
木陰で地図を広げながらひと休みしている三人のお遍路さん。
皆さんそれぞれ個性があって見つけるたびにやはり嬉しくなる。
さあて明日は何人のお遍路さんに会えるかしら。とても楽しみ。
仕事はとても忙しかったけれど張り合いがあって楽しく思う。
いつも休みがちの私がいない時に母がどれほど忙しかったことだろう。
その苦労がわかるような気がした。ずっとずっと無理をさせていたのだと思う。
今日は母にメールも出来なかった。弟からも何の連絡もなし。
帰宅してお大師堂へ。昨夜は二人のお遍路さんが泊まっていたようだ。
会えなくて残念だったけれど納め札を残してくれていて嬉しかった。
一人は高野山のお坊さんだと言うこと。やはり会いたかったなと思う。
綾菜を保育園にお迎えに行って帰って来たら、娘と芽奈も帰っていた。
さあ忙しくなるぞってばあちゃんも気合が入る夕暮れ時である。
今夜もわいわいとにぎやかな夕食。芽奈は食後にバナナを一本ぺろり。
その食欲にはほんとにびっくりぽんだけれどとても微笑ましいこと。
みんなが次々にお風呂に入って、今夜はばあちゃんが最後だった。
湯船には玩具がいっぱい浮かんでいるのもまた楽しい光景だった。
さあ、今夜もお楽しみの焼酎タイム。ほろ酔いつつこれを記す。
日中は夏の名残を感じるほどの暑さとなった。
もう10月も半分過ぎているのだから一気に寒くなるのかも。
体調管理に気をつけながら元気に日々を過ごしたいものだ。
今日は地区の防災会の炊き出しがあった。
非常食のアルファ米と言うのを試食する。
決して美味しいとはいえないご飯だけれど
もしもの時にはそれが命の糧になるのだなと思った。
「ごちそうさま」じいちゃんと二人で手を合わす。
昨夜、母の様子を見に行きたいとじいちゃんに言ったら即却下された。
どうしても行きたかったら一人で行けと言われる。
すごく悲しくなってしまってちょっと泣いてしまった。
じいちゃんいわく、もし何かの感染症だったらどうするんだと
孫たちのことを考えたら今は行くべきではないと言うのだった。
一時は取り乱したもののじいちゃんの言う通りだとうなずく。
明日からまた検査なので病名がはっきりしてから会いに行こうと思う。
どうか早く原因がわかりますように。そうして治療が出来ますように。
お大師堂で手をあわせながら母のことばかり考えていた。
すごくすごく平和なのだけれど母の事を思うとやはり不安でならない。
家の前の路地で綾菜と芽奈が楽しそうに遊んでいる声。
もうすぐ晩御飯よ。今夜はおでん、玉子とはんぺんたくさん入れようね。
今夜もわいわいと楽しい夕食だった。美味しい顔をありがとうさん。
今日も秋晴れ。日中は思いがけないほどの暑さとなった。
芽奈の保育園の運動会。家族みんなで出掛ける。
ピンクの帽子が良く似合う。最初はどこにいるのかよくわからなかった。
見つけても手を振ったりしないようにと言われていたので
園庭のコスモスの花影からこっそりと見ていた。
さあかけっこ、まだ一歳児なのでほんの少しだけれど
まるでチンパンジーみたいに歩く姿が微笑ましかった。
おかげでみんな笑顔で楽しいひと時を過ごさせてもらう。
来年からはお姉ちゃんと一緒の保育園、もう来年を楽しみにしている。
こうして成長していく孫の姿を見られるのはほんとうに幸せなことだ。
そうして今日も穏やかに暮れて行った。なんと平和な事だろう。
今夜はやっと母と電話で話すことが出来てほっとしている。
けれどもまだ熱がありその原因もわからないとのこと。
月曜日からまた検査でどうやら今回は長期戦になりそうだった。
仕事の事は心配しないでとにかく安静にして養生するようにと伝える。
「明日病院に行こうか」と言えば「来なくていい」などと言う。
幸い弟が毎日行ってくれているので弟にまかせることにした。
やはり私は薄情な娘なのかもしれない。ゆるしてね母さん。
今夜も窓から三日月が見える。ほんのりと紅くなんだかせつない月だ。
今日も雲ひとつない秋晴れ。日中は汗ばむほどの陽気となる。
早朝、窓から堤防の道を大橋に向かうお遍路さんを見つけた。
たぶんお大師堂に泊まっていたのだと思う。
長髪の青年だった。ひんやりとした朝の空気に鈴の音がひびく。
その青年遍路さんをかわきりに今日は9人のお遍路さんを見かけた。
見つけるたびに思わず歓声をあげている自分もちょっと愉快なり。
母のいない山里の職場。朝いちで母にメールをしてみたけれど連絡なし。
高知市内に住んでいる弟が今日も病院へ行ってくれるというので
連絡を待っているうちに夜になってしまった。
入院には慣れている母だけれど、これほどなしのつぶてとは。
今日も少し残業になり急いで帰宅。
綾菜は「おだいしさんおやすみ」と言って今日もふられてしまった。
お大師堂で今朝の青年がノートに書き残してくれていたのが嬉しい。
忙しい一日だったのでちょっとひとやすみ。
おせんべいをいただいて川面を眺めながらポリポリとかじる。
平和だなって思った。この平和がいつまでも続きますように。
今朝はまたいちだんと冷え込む。
お味噌汁を作ったり卵焼きを焼いたりするのがあったかいな。
今日のお遍路さんは6人。1人は逆打ちのお遍路さんだった。
帰り道で見つけた二人連れのお遍路さんはご夫婦みたいだった。
お互いを気遣いながら支え合いながらの旅なのだろう。
いいなって思う。すごくすごく憧れる光景だった。
仕事は今日もぼちぼち。忙しさを楽しみながら過ごす。
母はしばらく休養することになった。
昨日は風邪だと言っていたのに今日は高知市内の病院へ。
誰にも言わずに黙って行っていたのでおどろいてしまう。
熱の原因が分からず精密検査をしているとのこと
おそらく入院になるだろう。夕方になっても連絡がなかった。
心配すれば機嫌が悪くなるものだからもうそっとしておくしかない。
薄情な娘だなと我ながら思う。伝えたいことがうまく伝えられない。
少し残業になり急いで帰路に着く。買い物を済ませてから綾菜のお迎え。
「おばあちゃんお大師さん行くよ」って言ったのだけれど
「あやちゃんはおだいしさんいかんが」とあっさり断られてしまった。
気分屋さんの綾菜らしいなあとちょっと寂しく一人でお参りに。
いちばんに母のこと、そうして家族みんなを思って手を合わした。
祈ってばかりでごめんなさい。お大師さんはゆるしてくれるだろうか。
さらりさらりと大河は流れる。そう何事もさらりさらりがよい。
今日もまったりと焼酎グラスをかたむけながらこれを記す。
朝と日中の気温差が13度もあった。
今日も雲ひとつない秋晴れ。
今日のお遍路さんは少なくて2人だけだった。
最初のお遍路さんは綾菜が見つける。
「おばあちゃん、おへんろさんがあるきよるよ」
保育園へ向かう県道の歩道に60歳くらいのお遍路さん。
綾菜とふたりで「おはよう」とクルマから手を振った。
ばあちゃんより先に綾菜が見つけてくれたのがなんだか嬉しい。
綾菜を保育園に送り届けてから山里の職場に向かう。
峠道でもお遍路さんの姿はなくなんとも今朝はさびしかった。
今日もぼちぼちと仕事、10時頃母が出勤して来たのだけれど
顔色が悪く体調がすぐれないということ。はらはらと気遣うばかり。
お昼に悪寒がするというので熱を測ってあげたら38℃を越えていた。
例のごとく病院へ行きたがらない。大丈夫の一点張りである。
バファリンを飲ませて一時まで様子を見てから主治医の先生に相談した。
今日は午後から休診の予定を特別に診てくれると言うことで助かる。
私が連れて行くからと言っても自分で行くと言って聞かない母だった。
午後二時、「点滴をしよるけん」とけっこう元気そうな声で電話があった。
風邪だろうと言うこと。大事に至らなくてほんとうに良かった。
ざわざわとした一日だったけれど、帰り道で二人目のお遍路さんを見つける。
今日はもう諦めていたのでその姿を見てとても嬉しかった。
颯爽と歩く姿は「勇気そのもの」その勇気を分けてもらったような気分。
どんな日もあるけれど立ち向かって行く勇気って大切だなって思った。
うちに帰れば何事もなかったように平和。
今日もありがとさんの焼酎を飲みつつこれを記す。
2015年10月13日(火) |
風のように通り過ぎて行く |
予報通り北海道は初雪。高知も今朝はいちだんと冷え込む。
日中は暖かくなりほっとしたけれどふっと初冬を感じる風が吹く。
遍路道、今日は11人のお遍路さんを見かけた。
自転車の二人乗りで颯爽と進むのは外国人の親子だった。
7歳くらいの女の子、ちゃんと白装束を着ていてよく似合う。
ヘルメットから伸びる金髪の髪が風になびいてとても可愛かった。
風のように通り過ぎて行く。ほんとうにあっという間の出来事。
その微笑ましい光景がいつまでも目に焼き付いて離れないでいる。
「いい日」だなって思った。一瞬の事だったけれどこれも良き出会いなり。
連休明けの仕事は少し忙しかったけれどそれも楽しく思えた。
母はやはり言動がおかしく何度も同じ話を繰り返すのだけれど
認知症と決めつけるのも可哀想に思えてそっと見守っているばかり。
もしかしたら私がそばにいるからほっとして気が抜けているのかも。
母の言葉を借りれば「なんとかなるだろう」そう思うのが一番かも。
帰宅してお大師堂へ。昨日お賽銭を回収したばかりなのにけっこうあった。
それだけたくさんの人がお参りに来てくれているのだなと嬉しく思う。
お供えのおせんべいをいただいて川面をながめながらポリポリと食べる。
ゆったりと流れる大河を見ているだけでこころが洗われるようだった。
あれこれと思い悩むことなどなにひとつないように思えてくる。
今日も穏やかな一日をありがとさん。今夜もまったり焼酎を飲みつつこれを記す。
2015年10月12日(月) |
笑ってくれたり泣いてくれたり |
今朝はこの秋いちばんの冷え込みだったようだ。
日中は暖かかったけれど長袖のままで過ごしていた。
予報では明日はもっと冷え込むと言うこと
北海道では初雪が降るかもしれないそうだ。
毎年の事だけれど秋はつかの間、すぐに寒い冬がやってくる。
今日は娘がお休みだったのでみんなで買い物に行ったり
土手を散歩したりして孫三昧をさせてもらっていた。
歩くのが大好きになっためいちゃん、転んでもすぐに立ち上がる。
明後日はもう一歳と一ヶ月になる。ほんとうに早いものだ。
晩御飯は娘の提案で「鶏塩ちゃんこ鍋」というのを作ってみた。
あっさりとしていてとても美味しかったのだけれど
例のごとく綾菜がわがままを言って食べようとしない。
挙句の果てに鶏団子やお豆腐の入ったお皿をひっくり返す。
娘がすぐに叱ったけれど、ばあちゃんはもっと叱りたかった。
ぐっとぐっと我慢する。じいちゃんが横目で「黙っとけ」と合図する。
散々泣いた挙句にやっと少し食べてくれた。涙を見るとやはり胸が熱くなる。
お鍋のシメにラーメンを入れようと買って来ていたけれど
娘婿殿の帰りが遅くなり今日は諦めることにした。
やはりお鍋は家族みんなが揃っている日にしたほうが良いようだ。
いろいろあっても今日も平穏に暮れて行く。
笑ってくれたり泣いてくれたりそれも幸せのひとこまだと思う。
今日もありがとさん。ばあちゃんの焼酎タイムはこれにて終了なり。
朝の肌寒さもつかの間ですぐに暖かくなった。
長袖ポロシャツを着ていたじいちゃんが半袖Tシャツに着替えたり。
今朝はコンビニでちょっとイケメンの若いお遍路さんと出会った。
ベンチに座って黙々とバナナを食べている姿がなんとも絵になる。
チョコのお接待。おせっかいをするのがおばちゃんの基本なり。
今日は娘が仕事でおまけに遅番だったので、芽奈と一日を過ごす。
綾菜はお婿さんの実家のお母さんが預かってくれてすごく助かった。
芽奈を連れてじいちゃんと三人で買い物に行ったり
土手を散歩したり公園にも行ったりしてけっこうな忙しさ。
ばあちゃんよりもじいちゃんの方が疲れて一日が過ぎる。
娘が帰って来た頃には芽奈はもうわしわしと晩御飯を食べていた。
「痩せの大食い」というけれどまさに芽奈にぴったりの言葉である。
食べ過ぎて肥満児になるのではと心配しているのだけれど
いつまでたっても小っちゃくて痩せっぽっちのままだった。
綾菜は下田のおばあちゃんちで晩御飯も食べてお風呂も入って帰って来る。
帰るなりお気に入りのパジャマが無いと言って駄々をこねて困らす。
昨夜おねしょをしてしまったので「お洗濯ね」と言ってもしばらく泣いていた。
わいわいわいと夜になる。隣室ではまるでお祭りのような騒ぎであった。
みんなの声を聴きながらばあちゃんはまったりと焼酎を飲んでいる。
「ありがとさん」毎日そう言えることはほんとうに幸せなことだ。
曇り日、日中も少し肌寒かったけれど半袖で過ごす。
孫たちもまだ半袖なのでばあちゃんも頑張ってみようか。
なんかシャキッとする感じが良い。身も心も引き締まる感じ。
朝のうちに川仕事へ。ひんやりとした川風も心地よかった。
今日で海苔網を張る作業が終わる。次は12月だろうか
今度は5枚づつ重ねている網を分けて漁場全体に張る作業だ。
それまではひたすら種が順調に育つことを祈るしかない。
不安半分、希望半分だけれど前向きな気持ちを大切にしたいと思う。
お昼前に綾菜をお迎えに行って夕方まで一緒に遊んでいた。
お昼寝をしてくれなくて困ったけれどおかげで孫三昧させてもらった。
いつのまにかお絵かきが上手になっていてびっくり。
「これおばあちゃんぜ」と描いてくれた私の顔は鼻がハートのかたち。
娘が遅番だったので母親の帰りを待ちわびる姿もいじらしくて。
まだまだ甘えたい盛りの綾菜をひざに抱きぎゅっと抱きしめる。
午後六時、家族がみなそろいわいわいと夕食。
今夜もみんなの「おいしい顔」が見られてすごく嬉しかった。
今日もありがとさん。すごくすごく平凡だけれどそれが幸せなのだな。
朝の肌寒さに重ね着をしたけれどすぐに暑くなった。
澄み渡る秋の空。さわやかな風がとても心地よい。
今日のお遍路さんは7人。朝の道では3人だったので
今日も少ないのかなと思っていたのだけれど
帰り道で4人を見つけてすごく嬉しかった。
7人目のお遍路さんは青年で短パンと半袖Tシャツ姿。
杖を2本ついてすごい早足で歩いていた。
延光寺さんまでもう少し、「がんばれ、がんばれ」
ここ数日こうしてお遍路さんの数をかぞえながら
それがとても楽しみになっている自分にきづく。
帰宅してすぐにお大師堂へ。もしかしたらと思っていたけれど
今日も泊まりのお遍路さんはいなくてひっそりと寂しかった。
またきっと出会いがありますように。楽しみに待っていようと思う。
綾菜をお迎えに行って、娘と芽奈が帰って来るとまたにぎやかな我が家。
今夜も芽奈は真っ先に夕食を食べ始めてその食欲におどろかされる。
春巻きを三本も食べた。ほんとに大人並の食欲であった。
いつだって「おいしい顔」ばあちゃんも作り甲斐があるというもの。
明日は何を作ろうかなともうあしたのことを考えている。
今日も平穏無事。みんなの笑顔で一日が暮れて行った。
ありがとさんの焼酎タイム。ほっこりほっこりこれを記す。
晴れのちくもり。日中も少し肌寒さを感じる。
今日の遍路道のお遍路さんは5人で少なかった。
女性が一人、赤いリュックサックがなんとも可愛い。
山里に鈴の音がひびく。りんりんりんと秋の風。
仕事を終えて帰宅すると、娘が洗濯物をたたんでくれていた。
お休みの日の大サービスかな。ささやかな事がすごく嬉しい。
綾菜のお迎えにも行ってくれてばあちゃんはちょっと寂しいような。
娘と芽奈と綾菜が帰って来るのをそわそわしながら待っていた。
さあ、晩御飯の支度。お腹の空いた芽奈がまるでチンパンジーみたいに
台所を歩き回って「まんま、まんま」と待ちかねている様子。
マカロニサラダが出来たよ。「ほれほれ」と先に食べさせる。
切り干し大根も煮えたよ。ふうふうして冷ましてそれも先に食べさせる。
娘が鶏のから揚げをあげ終わった頃には芽奈のお腹は小さなお相撲さん。
なんとも微笑ましく楽しい夕食であった。
この穏やかさだけでばあちゃんは満腹になってしまいそうだった。
今日もありがとさん。お風呂上がりの焼酎グラスを傾けながらこれを記す。
雲ひとつない青空。身も心も真っ青に染まるような気がした。
今日の遍路道は7人のお遍路さん。
雨傘を日傘がわりにさして歩く女性のお遍路さんもいた。
日中はまだ夏の名残がありきっと汗ばんでいたことだろう。
朝のうちに川仕事を済ませてから山里の職場に向かった。
休もうかと思っていたけれど仕事も気になっていたものだから
行って良かったなって思った。母がとても喜んでくれた。
思っていた通りに仕事も忙しくとても充実した一日となる。
相変わらず多少のストレスを感じつつもなるようになっているような。
帰宅して綾菜をお迎えに行ったら「おみやげ」と言って
まだ青いどんぐりの実を手のひらにのせてくれた。
今日は山の神社までみんなでお散歩に行っていたのだそうだ。
楽しかったことをいっぱい話してくれる。きらきらと輝く瞳がまぶしい。
今日も笑顔の一日をありがとさん。すごく清々しい気持ちの夜になる。
ぐっすり眠れば「あした」が来るんだな。あしたと言う字は明るい日。
2015年10月06日(火) |
お湯割りの季節になりました |
朝の肌寒さもつかの間。日中は暑いくらいの陽気となる。
遍路道のお遍路さん今日は8人。颯爽と歩く姿が青空によく映える。
大きな旗を持って歩くお遍路さんもいた。何て書いてあるのだろう?
すごく気になったけれど声をかけられずに残念だった。
仕事を終えて帰宅。すぐにお大師堂に向かう。
お賽銭箱にまた百円玉があってありがたいこと。
回収した日にはカレンダーに丸印をつけるようにしている。
実は先日またお賽銭泥棒の被害にあってしまって
お参り仲間さん達が心配しないように回収したことを知らせるためだ。
泥棒さんもそのうち諦めるかなと頻繁に回収をしているけれど
先日はろうそくやマッチなども一緒に無くなっていて
もしかしたら電気を止められている暮らしをしているのかもと思ったり。
そう思うとなんとも憐れでならないのだけれど・・・。
洗濯物をたたんでから綾菜をお迎えに行く。
今日は「おだいしさん」を忘れているようだった。
じいちゃんのひざにすっぽりと座ってテレビを見ていた。
ディズニーばかりだけれど一緒に見ているとけっこう面白い。
娘が遅番だったので、夕飯の支度を一人で頑張る。
ちょっと手抜き料理も大目に見てくれてすごく助かっている。
今夜も芽奈がすごい食欲でみんなで圧倒されていた。
末は「ギャル曽根」かもしれないとみんなで笑い合った。
穏やかな一日にありがとさん。ばあちゃんは焼酎のお湯割りでほっかほっか。
曇り日、日中も気温が上がらず肌寒い一日だった。
そろそろ半袖も限界かなと思い「しまむら」へ寄る帰り道。
帰宅して綾菜をお迎えに行ってから
一緒に「おだいしさん」にお参りに。
お賽銭を入れた赤い巾着袋を持つちいさな手。
「ふたあついれるけん」あやちゃんとおばあちゃんのね。
お供えのお菓子が食べたかったのかすぐに手を伸ばす。
「あやちゃん、まだやろ」って注意すると
大急ぎで「なむだいしへんじょうこんごう」
そのあどけない姿にお大師さんも微笑んでいるよう。
彼岸花も盛りを過ぎてしょんぼりと枯れ始めたけれど
土手には薄紫の野菊がそれは可愛く咲いてくれている。
季節ごとに咲いてくれる花のなんとありがたいことだろう。
「おててつないでのみちをいけば」口ずさみながら亡き祖母を思い出す。
大好きだったおばあちゃん。綾菜もずっとずっと私の事を憶えていてくれるかな。
肌寒い朝。日に日に秋が深まっているようだ。
日中は爽やかな秋晴れ、まだ半袖で大丈夫だった。
午前中に買物を済ませ午後から川仕事へ。
種付けの終わった網を漁場に張る作業だった。
どうか順調に育ちますようにと祈るばかりである。
いつもいつも不安と希望ははんぶんこ。
時には取らぬ狸の皮算用もするのだけれど。
夕暮れて家族みんなでにぎやかに夕食。
今夜は「炊き込みご飯」にしたのだけれど
綾菜が「白いご飯が良かった」と言って食べてくれない。
ばあちゃんはちょっぴり悲しかった。
娘がなだめてくれてやっと少しだけ食べてくれる。
わがままを叱れないもどかしさ。がまんがまんといつも思う。
そのてん芽奈は好き嫌いがまったくなくて何でも食べてくれる。
手づかみでわしわしとよく食べる。こぼして床を汚すけれど
好きなように自分で食べさせることにしている。
お風呂上がり、今夜はとても愉快なことがあってみんなで大笑いした。
綾菜と芽奈が同時にお風呂から上がったものだから
娘が慌ててしまったのだろう。芽奈に紙パンツをはかすのを忘れていた。
しばらくたってから私が気づき、「ノーパンやんか」と大笑い。
みんなの笑顔で今日はおしまい。笑顔イコール幸せやと思う。
今日もありがとさん。ばあちゃんは焼酎飲みつつこれを記す。
さわやかな秋晴れ。あちらこちらのコスモスが可愛い。
今日は綾菜の保育園の「敬老運動会」だった。
子供の頃から運動会が大好きだったばあちゃんもちょっと気合が入る。
幸い芽奈の熱も平熱になっていて家族みんなで出掛けることが出来た。
芽奈を連れてじいちゃんと二人で敬老席に座らせてもらった。
見渡せば「おやあの人も」と娘や息子の同級生のご両親たちが。
みんなおじいちゃんおばあちゃんになったのだなと感慨深い。
「かけっこ」「ダンス」とがんばる綾菜を見られてとても嬉しい。
敬老運動会とあって祖父母の競技もあり「おっし」と頑張る。
すごくすごく楽しかった。綱引きもしたいなあって思った。
芽奈も「お菓子拾い」のかけっこに参加、お菓子を目指してよく歩く。
熱が下がってほんとうに良かったなあって思った。元気いっぱい。
楽しいひと時はあっという間だったけれどすごく楽しい思い出になった。
みんなが笑顔でいられてこんなにありがたいことはない。
「いい日」でした。今日もありがとさんです。
10月に残暑というのもおかしいけれど
気温が30℃近くまであがり夏の名残を感じていた。
芽奈がまだ微熱があり保育園へ行けなかった。
山里の職場が気になりながらもまたお休みをいただく。
おそるおそる母にメール。忙しかったのだろう返信は来ず。
芽奈の気分転換もかねてじいちゃんと三人で買い物に行っていた。
アンパンマンのビスケットを買う。「あんぱん、あんぱん」と芽奈の声。
お昼ご飯を食べる前に眠くなってしまってそのままお昼寝となる。
娘が遅番だったので夕方の忙しいこと。
歩き回って目が離せない芽奈と、我が儘ばかり言って困らす綾菜。
ついつい声を荒げてしまうばあちゃんに綾菜は大泣きになる。
「ほれほれ」とじいちゃんの助け舟でなんとか夕食の準備を終える。
大変な一日だったけれど過ぎてしまえばそれも楽しみになっていた。
孫三昧をさせてもらってほんとにありがたいことだなと思う。
お風呂上がり、孫たちのはしゃぎ声を聞きながらまったりと焼酎を飲んでいる。
ニュースでは爆弾低気圧とか、大荒れを覚悟していたけれど
幸い雨もたいしたことがなく平穏に夜を迎える。
10月がスタート、気を取り直して山里の職場へ行ったけれど
タイムカードを押すなり娘から電話があって
芽奈が保育園の検温で発熱していることがわかる。
結局とんぼがえりとなり小児科へ行ったりばたばたしていた。
また風邪との診断、熱もそれほどではなく食欲もあり元気。
小さな子供に熱はつきもの。「またですか」と笑っていられる。
お昼ご飯を食べるなりすぐにお昼寝をしてくれて助かる。
芽奈をじいちゃんに頼んで買い物とコインランドリーを済ます。
雨が降っていたけれどお大師堂も気がかりでならず
お供えのリンゴを提げてお参りに行っていた。
そうしたら顔なじみのお遍路さんが二人もいてくれた。
一人は八月にも会っていたけれどもう一人は一月以来だった。
もう高齢のお遍路さんなので安否が気になっていたのだけれど
すごく元気そうで懐かしいほどの笑顔にほっと胸をなでおろす。
まるでおじいちゃんと孫のような二人がとても微笑ましかった。
なんのお接待も出来ないことを詫びて手を振って別れる。
清々しいきもち。この清々しさがずっと続きますように。
日々いろんなことがあるけれどこころに花を咲かせていたいものだ。
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