ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2015年04月30日(木) なむだいしへんじょうこんごう

今朝も六時から川仕事。あいにくの雨となる。

雨合羽が暑い。汗をかきかきせっせと頑張る。


八時に一時帰宅して綾菜を保育園へ。

今朝はなぜか保育士さんの顔を見るなり泣いてしまった。

幼い心は複雑なり。いつも抱っこしてくれる保育士さんなのだけれど。


綾菜を送り届けてから作業場へ向かう。

「えびら」と呼ぶ網目の木枠の中に海苔を広げる。

晴れていればそのまま天日干しに出来るのだけれど雨で残念なり。

作業を終えて休む間もなく今度は乾燥した海苔を箱詰めにする。

ラジオを聴きながらせっせと手を動かす。ああ、お腹が空いた。


なんかむしょうに「たこ焼き」が食べたくなってしまって

お隣の地場産市場で焼きたてのたこ焼きを買ってお昼に食べた。



芽奈は昨夜から熱が下がっていたけれど今日は様子見で保育園を休む。

明日から娘が仕事に出なければならず、もう大丈夫かなと思っていたけれど

午後また高い熱が出てしまった。いったいどうしたことか。

念のためにまた小児科で診てもらったけれど特に変わったことはなし。

気管支炎が長引いているのだと思う。もう少しの辛抱だろうか。


綾菜と二人で手を合わす。「なむだいしへんじょうこんごう」

「めいちゃんがはやくなおりますように」お大師さん見守っていてね。







2015年04月29日(水) 忙しさを楽しむ

五時半にはもう朝食を済ませ大急ぎで川へ向かう。

気忙しいけれどそんな忙しさを楽しんでいる。

なによりも早朝の爽やかな空気が好きだ。


曇りのち晴れ。川から戻って喜び勇んで海苔を干す。

気温が高いせいかせっかく収穫した海苔も日持ちがしない。

四時頃まで天日干ししたのをすぐに乾燥機にかける。

約五時間だろうか、寝る前に様子を見に行く予定。


ふうふう、なんだか今日はとても疲れているいるみたい。

けれどもそれが心地よく思えて少しも苦にはならない。



今日は保育園がお休みだったので綾菜と散歩しながらお大師堂へ。

しろつめ草の花を摘んだり名も知らぬ黄色い花を摘んだり。

野アザミは「痛いよ」って教えたらおそるおそる触っていた。

ちびっ子パワーのすごいこと。土手をぐんぐんと走って行く。

「あやちゃん待って〜」追いかけるゆばーばはぜえぜえ言っていた。

お散歩って楽しいね。だってお花やそよ風といっぱい仲良しになれるもの。


お大師堂で日捲りを千切る。それも綾菜がしてくれた。

日捲りは一昨日のままでいつも千切ってくれる人が来なかったかのかな。

いや、きっと来てくれていたけどたまたま忘れちゃったのかな。


帰りはおんぶ。「あやちゃんなんかつかれたが」なんて言って。

いつのまにかずっしりと重くなった綾菜を「ほいほい」言いながら背負って帰る。



2015年04月28日(火) お疲れさま

曇り日。涼しくてちょうどいい感じ。

早朝からの川仕事を終え、また綾菜と保育園へ。

おばあちゃん仲間と言うか、けっこういて「おはよう」の声を交わす。


芽奈は昨夜は40℃の高熱、今朝は少し下がっていたがまだ油断は出来ず。

娘の職場復帰も近くなり早く保育園に行けるようになれば良いけれど。

焦ってはいけないと思いつつもついつい口に出してしまうものだ。


今日は娘が綾菜をお迎えに行って買い物に行きたいと言うので

芽奈のお守りを引き受ける。熱は微熱、ミルクをぐびぐびとよく飲む。


お大師堂には行けなかった日。たまにはこんな日もあってよし。

絶対に行かなくてはならないとこだわらないことも大切なのかも。


出来ることを出来る日にといつも思う。

今日もやれるだけのことをして頑張った。お疲れさまの焼酎が美味し。






2015年04月27日(月) どんな時もあってよし

今日も早起き、雀さんたちがちゅんちゅんと歌って微笑ましい朝。

早めの朝食を終え今日も川へと出陣する。

早朝の川風の心地よいこと。暑くなるまでにとせっせと収穫を済ます。

すっかり弱っていた海苔がここ数日で一気に回復してきたようだ。

生命力のすごさに驚かされる。ほんとにありがたいことだと思う。

相変わらず収穫量は少ないけれど、天からの恵みのように受け止めている。


午前八時ごろ一度帰宅して洗濯物を干してから綾菜を保育園に。

もう泣かなくなった。「ばいばい」と笑顔で手を振って別れる。

娘は芽奈を病院へ。どうかただの風邪でありますようにと祈るばかり。


お昼前に作業を終えて帰宅したら娘がまだ帰ってなくてすごく心配になった。

電話にも出ないのではらはらしながら帰って来るのを待っていた。

お昼にやっと帰って来る。月曜日で小児科がいっぱいだったとのこと。

風邪から気管支炎になっているらしく入院こそ免れたがしばらく安静。

熱の割に元気で食欲もありお昼の離乳食もミルクもぐびぐびとよく飲む。

どうか早く治りますように。ただただ祈ることしか出来ないのだけれど。


平穏無事とはいかない時もあるけれど何事も試練だと思いたい。

元気いっぱいの綾菜に癒されながら今夜もゆっくりと暮れていく。



2015年04月26日(日) 穏やかな流れ

ありがたいことにずっと晴天の日が続いている。

今日も初夏のような陽気。洗濯物も海苔もよく乾く。


川辺には白い野ばらの花が満開になった。

土手には野アザミの花がたくさん咲いてなんとも凛々しい。

どちらも棘があり手折ることは出来ないけれど

その棘に守られて花は可憐に咲き誇っている。


早朝からの川仕事を終え午後はのんびりと過ごす。

芽奈が今朝熱があったけれど食欲もあり元気なので明日まで様子を見ることに。

綾菜はお婿さんの実家へ。公園でいっぱい遊んだとのこと楽しかった様子。


夕方には一人でお大師堂へ。綾菜がいないとちょっぴりさびしい。

般若心経を唱えながらただただ平穏無事に感謝するばかり。

ゆったりと流れる大河。どうかどうかずっと穏やかな流れでいてほしい。



2015年04月25日(土) 春の海へ

今日も初夏のような陽気。風が薫る、もうまるで五月のようだ。

早朝から川仕事をがんばってちょっとだけ自分にごほうび。

隣町に住む友人と海の見えるホテルのレストランでランチを食べた。

最初はすごく贅沢をしているような気がして心苦しかったのだけれど

穏やかな海を眺めながら過ごすひと時になんと癒されたことだろう。

これでいいんだなって思った。たまにはこんな日があってもって。


食後、浜辺まで歩いて雄大な太平洋を間近にながめる。

どこまでも青い海。それはずっとずっと会いたかった海であった。

サーフィンをしている人達がいて友人が「がんばれ」と応援。

ふたりで少女みたいにきゃあきゃあ言いながら楽しんだ。


なんだか夢をみているみたい。波音がとても懐かしく耳に心地よい。

こころ中が海になって波打ち際でたわむれているような気分だった。

押しては返す波にこころが洗われる。なんと清々しい海風だろう。


「いい日」だなあってつくづく思った。なんてありがたい日なのだろう。


気分一新、また生まれ変わったような気分になって明日の扉をあけよう。



2015年04月23日(木) 本日も晴天なり

本日も晴天なり。まるで初夏のような陽気だった。

水の中とはいえ暑さに参ってしまってくたくたになって帰って来た。

収穫は今月いっぱいで終わりそうだ。もうひとふんばり頑張りたい。



今日も綾菜の送り迎え。すっかり日課になりつつある。

今朝は泣かなかった。ぐっと我慢している様子がいじらしい。

「ゆばーばもお仕事頑張るけん、あやちゃんもがんばろうね」って。


お迎えに行ったらすぐに飛び出してくる。

朝の不機嫌とは打って変わって元気いっぱいですぐにおしゃべりを始める。

今日は暑かったのでみんなで水遊びをしたとのこと。

「おようふくぬれたけんおきかえしたよ」って半袖になっていた。


それからお大師堂へ。今日もお供えのお菓子を持って行く。

一昨日のお菓子はもうからっぽになっていた。

「おへんろさんとおだいしさんが食べたがやね〜」って。

そうして食べてもらえるのがいちばん。供え甲斐があるというもの。

ふっと昨日のお遍路さんのことが気がかりになった。

以前に会った時もそうだったけれど食費に困っていたのではないか。

今回は何もしてあげられなかったことがとても悔やまれる。


「あやちゃんもたべてもかまんが?」幼い心にも何かを感じたのだろうか。

「食べてもかまんがよ、あやちゃんは今日も保育園がんばったけんね」

なむだいしへんじょうこんごう。今日もちゃんと言えてえらっかたね。



2015年04月22日(水) ふれあい

今日も綾菜とお大師堂へ。

四ヶ月ぶりだろうか顔なじみのお遍路さんと再会する。

息子と同じ年。おまけに名前が弟と一緒なのでよく覚えていた。

複雑な事情があり職業遍路の道を選んだのだと聞いていたけれど

まだ若いのだから出来れば故郷に帰って新たな人生を送って欲しいものだ。

けれどもまだ今は帰る気にならないのだそうだ。

なにがいったい彼をそうさせているのかなんともせつなくてならない。


今日はその話には触れず、綾菜がいてくれたからずっと笑顔で。

三人でお供えのお菓子をいただく。「おへんろさんも食べたや」って。

きっと子供が大好きなのだろう。綾菜を抱っこしたいと言って

まるで赤ちゃんにするみたいに「高い、高い」をしてくれた。

事情があって別れなければいけなかった家族の事を思い出していたのかもしれない。

笑顔でいながらも胸が苦しい。そんなつかの間のふれあいであった。



2015年04月21日(火) ちいさな手を握りしめる

穏やかな晴天。そよ吹く風が爽やかで心地よい。

川仕事に行ったもののやはり海苔がかなり弱っていて

ほんの少しだけ収穫をして帰って来た。

もう寿命だろうと言うこと。仕方ないことだなと思う。

例年ならもうじゅうぶんと思うのだけれど

今年は「もっともっと」と欲が頭をかすめる。

ここは潔くあきらめないといけないと肝に命ずる。

困ったことに暮らしのめどが立たない。

なんとかなるのだろうか。ほんとうにそうなのだろうか。

不安でいっぱいになりながらも前を向いて進むしかないようだ。




今日も綾菜を保育園にお迎えに行って一緒にお大師堂へ。

「お大師さん行く〜」ととても楽しみにしてくれている。

お供えに持って行っていたお菓子を食べたくてたまらない様子。

さあどうするかなと何も言わずに様子を見ていたら

ちゃんとお大師さんに「なむだいしへんじょうこんごう」と手を合わせ

「もう食べてもかまんね」とさっそくにお菓子を手にする姿が微笑ましい。

「おだいしさんも食べたや」ってきっとお大師さんも喜んでくれたことだろう。


ちいさな手をにぎりしめるように手をつないで帰る。

川辺にあひるさんが三羽すいすいと気持ちよさそうに泳いでいた。

初めて見るあひるに大興奮で「かわいいね、かわいいね〜」と大喜びだった。


この子のためにもと愛しさが込み上げて来る。

どんなに生活が苦しくともなんとしても乗り越えなければいけない。

ゆばーばは頑張るけん。ちいさな手をまたぎゅっと握りしめた。



2015年04月20日(月) 綾菜とお遍路さん

沖からの風が強し。雨は小降りで幸いだった。

海苔の三回目の出荷日。軽トラックにブルーシートでなんとか運び込む。

昨日、今日と収穫を休んでしまったのだけれど

お仲間さんの話では昨日から急激に海苔が弱っているそうな。

今日が大雨だったらおそらく全滅だったことだろう。

天気予報を見ることを覚えた綾菜が「明日は晴れるがやと」と教えてくれる。

しばらくは晴天が続きそうでほっと胸を撫で下ろす。

ラストスパートや、最後の最後まで頑張りたいと思う。



今日は綾菜の保育園を送り迎えさせてもらった。

「ゆばーばと行きたい」その一言がどんなに嬉しいことだろう。

今朝も少し泣いたけれど迎えに行ったら満面の笑顔で飛び出して来た。

お約束のお大師堂へ。窓からお遍路さんの荷物が見えていた。

恥ずかしがって嫌がるかなと思っていたけれど

ちゃんと「こんにちは」ってあいさつが出来てびっくり。

新潟から来たと言う青年遍路さんだった。口数は少なかったけれど

綾菜のしぐさを見ながらにこにこと微笑んでいたのが印象的だった。

「おへんろさん、がんばってね」「ばいばい」とちゃんと言えた綾菜。


新潟は桜の季節だろうか。旅の無事を祈りつつ清々しい気持ちで別れた。



2015年04月19日(日) 孫がそろって日曜日

曇り日。気温は高めで暖かい日曜日だった。

夫が消防団の用事があって川仕事はお休みにする。

明日の出荷の準備も整っていたのでよき骨休みとなる。


夜勤明けの息子が圭人を連れて遊びに来てくれた。

もう歩き始めているかなと思っていたけれどもう少しのよう。

男の子らしくよく動き活発で、いたずらするのも頼もしく感じる。

綾菜も大喜びで一緒に遊び、お昼にカレーを食べて帰って行った。


最近の息子は夜勤の日が多く、少し疲れが溜まっているようで気になった。

それでも積極的に育児を手助けしている。今日もそんな日曜日。

ぐっすりと眠らせてあげたいなとつくづく思ったことだった。


みんなそれぞれ自分たちに与えられたことを頑張っている日々。

子供が成長すれば親も成長する。そうしていろんなことを乗り越えていく。



2015年04月18日(土) しろつめ草の花

ひんやりとした朝だったけれど日中は初夏のような陽気となる。

早朝から川仕事、潮がすごい勢いでどんどんと引いていく。

気忙しさにふうふう言いながら今日もやれるだけ頑張ってきた。


午前中に箱詰め作業も終えて午後は孫たちとにぎやかに過ごす。

芽奈はまだ微熱があり保育園をお休みしたのだけれど

綾菜は今朝もちょっと泣いたらしいが、元気に半袖になって帰って来た。


四万十川の土手をお散歩する。しろつめ草の花がいっぱい咲いていて

首飾りを作って遊んだ。「ゆばーばにあげるけん」って嬉しい一言。

お大師堂にも行きたがっていたけれど今日は連れて行ってあげられず残念。


お昼に福岡出身の自転車遍路さんが到着していた。

会うのはこれで三度目、今日はゆっくりと話すことが出来なかったけれど

初めて会った去年の夏のことを思い出していた。

所持金がほとんどない。托鉢をしながらなんとか食い繋いでいるとのこと。

「もう帰る場所がないです」その言葉がとても辛く身に沁みた事を覚えている。

今日は何もしてあげられなかった。それがどんなに心苦しいことか。

けれども昼食の袋と煙草を目にして、ふっと大丈夫かなと思ったのだった。

ほんとうに困っている時はなんとしても助けてあげたいと思う。


そのお遍路さんと綾菜をあえて会わせなかったこと。

どうしてなのか自分でもよくわからない。なにがそうさせてしまったのか。


明日が雨ならたぶん私はお大師堂に行かないのだと思う。

その理由もうまく言葉に出来ない。避けているのでは決してないのだけれど。


時々そんな複雑な気分になる時がある。けれどもそれがありのままの自分。



2015年04月17日(金) ほのぼのにっこり

穏やかな晴天。つばめ達が元気に飛び交う。

我が家のつばめも古巣の修繕を終えそろそろ子作りが始まりそうだ。

今年こそは綾菜に雛を見せてあげられそうで楽しみにしている。



夫が内科の通院日だったため川仕事はお休みする。

山里の職場も気になっていたけれどあえて行かないことにした。

先日から入院していた母が一時帰宅をしているとのこと。

「だいじょぶ」の一言を信じるしかなかった。

親不孝と言ってしまえばそれまで。母さんほんとにごめんなさい。



午後は海苔の箱詰め作業。20日がまた出荷なので少し気忙しい。

幸いなことに今日も海苔が良く乾く。すごくすごく助かっている。

「やったらやっただけのことはある」夫の言葉をいつも思い出している。



四時過ぎ、綾菜と芽奈を娘と一緒にお迎えに行く。

芽奈が少し風邪気味のようで保育園で熱が出ていたようだ。

念のために小児科へ。熱の割に元気で心配はなさそうだった。


帰宅すると玄関のチャイムが鳴って綾菜のボーイフレンドが来てくれた。

かくれんぼをするのだと言って大喜びで外に飛び出して行く。

「もういいかい」「まあだだよ」可愛い声がこだまするのを聞いていた。


今日もほのぼのにっこりである。それがどんなにありがたいことか。

いろんなことを少しくよくよしながら考える時もあるけれど

そんなことはどうでも良いことなのかもしれないと思えるのであった。



2015年04月16日(木) ほっこり穏やか

ひんやりとした朝だったけれど日中は暖かくなり穏やかな晴天。

海苔がよく乾いてくれてほんとうにありがたいおひさま。

今日も早朝から収穫を頑張って干す作業を娘が手伝ってくれた。

娘さまさまである。一人より二人の方がずっと仕事がはかどる。

おかげで午前中に作業を終えてあとはゆっくりと休むことが出来た。


昼食を終えてから少し早目にお大師堂へ。

誰かが外の掃き掃除をしてくれていた。

みんながそれぞれに気遣ってくれているのがほんとに嬉しい。

お参り仲間の人達みんなに会ってみたいなとよく思う。

今日は「芋けんぴ」をお供えする。高知名物なのだけれど

先日はお遍路さんが食べてくれたみたいですごく嬉しかったから。



午後四時過ぎ、綾菜と芽奈が保育園から帰って来る。

綾菜は今朝も泣いてしまったとのこと。でもにこにこの笑顔で帰って来た。

帰宅するなり近所のお友達と遊ぶ。二歳年上のボーイフレンド。

保育園ではクラスが違うのでほとんど遊べないそうで残念だった。

まるで兄と妹みたいにはしゃぎまわる姿はとても微笑ましいものだ。


そうして今日も平穏無事に暮れて行く。それが何よりの幸せに思う。



2015年04月15日(水) ボンビーばんざい!

朝方少し時雨れたけれどすぐに青空がひろがる。

北西の風が強くなんとも肌寒い一日だった。



午前中にお葬式があったため川仕事はお休みする。

午後から箱詰め作業をしていた。今期三度目の出荷日が近い。


こつこつと毎日頑張っているけれど収入が安定しない。

今はやりの「ボンビー」になりつつある我が家であった。

それが今日はキャッシュコーナーでびっくりと嬉しいことが。

夫の年金が支給されていた。わずかな金額だけれど感動の残高になっていた。

大切に使わなければといつも思う。つねに節約が頭から離れない。


ボンビーは侘しいことかもしれないけれどそのボンビーを楽しむ。

最近のテレビ番組でそのことを覚えた。ボンビーばんざいの気持ち。


ふところはいつも寂しいけれどこころは大富豪なみに豊かである。

その豊かさを大切にしながらこれからも穏やかに暮らしていきたいものだ。



2015年04月14日(火) 青空と訃報と

朝のうちは曇っていたけれどだんだんと青空が見え始める。

喜び勇んで海苔をいっぱい干した。なんとも久しぶりのこと。

今年は海苔の生育に悩まされ天候にも悩まされているけれど

気が付けばなんとかなっている。ほんとにありがたいことだった。

自然相手の仕事だからどんなことがあっても当たり前なのだと思う。



早朝からの川仕事を終えるなり訃報が舞い込む。

となりの地区に住むいとこのご主人が亡くなったとのこと。

昨年まで青さ海苔を採っていて今年孫に後を継がせたばかりだった。

やっと楽になり穏やかな老後を過ごせていたと言うのに。

ひとは死ぬ。その現実を突きつけられたような気がしてならない。


「明日は我が身だよな」夫と二人でつぶやき合った。

明日のことがわからないからこそ今日を精一杯生きていかなければいけない。


今日も平穏無事。なんだか奇跡のような日々が続いている。



2015年04月13日(月) 雨の日のおひさまになる孫ふたり

今日も雨。もう慣れっこになってしまった。

大雨洪水注意報が出ていたけれど、小雨のまま午後にはやんでくれる。


川仕事はお休みにしていたので綾菜を保育園に連れて行くことが出来た。

レインコートに黄色い長靴。キティちゃんの赤い傘でご機嫌で出掛ける。

けれども保育園に着くと先に来ていたお友達が大泣きしていてとまどう。

あらあらどうしましょう。その泣き声につられるように綾菜も涙ぐむ。

一気に不安になってしまったのだろう。心細くなってしまったのだろう。


だいじょうぶかな。保育士さんがうなずいてくれたけれど

後ろ髪を引かれるように綾菜を残して帰ったことだった。

もう慣れたかなって思っていてもやはり幼い子供のこと。

毎日が成長のための試練なのだなとつくづく思った出来事だった。


そのかわり芽奈はまだ人見知りも激しくはなくてほっとしている。

毎朝、保育士さんに抱っこされてご機嫌で過ごしているようだ。

「ももぐみ」さんのリーダーになっているそうで頼もしいことである。


ふたりの孫たちが保育園から帰って来るとほんとににぎやかな我が家。

孫三昧をさせてもらっておじいちゃんもゆばーばもすごく嬉しい。


今日も平穏無事、どんなに感謝してもしきれないほどありがたい一日だった。




2015年04月12日(日) こころを鬼にするって?

午後からまた雨が降り始める。風も強くなりまるで春の嵐のようだ。

早朝からの川仕事を終え午後はのんびりと過ごす。

とは言っても綾菜がずっとそばにいてすっかりテレビっ子。

同じディズニーの番組を何度も繰り返して見るのであった。

お天気が良ければ散歩にも行けるのにとても残念なお天気。



日曜日なのに山里の母から電話がある。

先日会った時には何も言っていなかったのに

明日からまたプチ入院をしなければいけないのだそうだ。

その間、職場の留守番をして欲しいと頼まれたけれど即座に断ってしまった。

その断り方が自分でもあまりにもつっけんどんで後から心苦しくてならない。

無理だとしてもどうしてもっと親身になってあげられなかったのだろうか。

ごめんね母さん。もう一度電話しようかと思いつつもう出来なかった。


いちばんに優先すべきことは何か。つくづくと考えさせられる。

こちらをたてればあちらがたたない。それは今に始まったことではないけれど。

ほんとに身体がふたつあればと思う。ひとりきりの私だと言うのに。



どんな時もあってよし。もはやそれは私の口癖になってしまったけれど

複雑な気持ちのまま明日に向かおうとしている。

ありのままの自分って時には厳しい。時には心を鬼にすることもある。



2015年04月11日(土) 青空と春風と

ほんとうに久しぶりの青空がとてもとても嬉しかった。

洗濯物をたくさん干して海苔もたくさん干す。

春風に吹かれながらなんとも清々しい気分の一日だった。


早朝からの川仕事を終え午後はのんびりと過ごす。

昨日は行けなかったお大師堂にも今日はちゃんと行けた。

日捲りの暦をちゃんと「今日」にしてくれている人がいてくれて

ほっと嬉しい。お大師さんもきっと喜んでいることだろう。


今日は時間がたっぷりとあったので外まわりの掃き掃除をする。

桜の花びらがまだたくさん落ちていた。掃き集めるのがなんだか可哀想。

川面は少し濁っていたけれどなんとも穏やかなせせらぎの声がする。

三月いっぱいで遊覧船が終わってしまってとても寂しくなった気がする。



そうそういとこが竹の子を持って来てくれたの。

農協に米ぬかを貰いに行って掘りだてのをぐつぐつと湯がいた。

すごく柔らかい竹の子、ああ春だなあって思う。春の味覚はとてもありがたい。


そうして今日も平穏無事に暮れて行く。

あまりに幸せすぎてふっと不安になってしまうのは悪い癖なのかもしれない。

ずっとずっと「いいこと」だけ考えていたいな。

そうして感謝の気持ちを忘れない。今日もありがとうございました。



2015年04月10日(金) 冷たい雨だけれど

朝からかなりの雨が降る。四月とは思えないほどの冷たい雨だった。

あまりの悪天候に川仕事はお休み、のんびりと休みたかったのだけれど

山里の職場も気になり10日ぶりにちらっと顔を出していた。

母がとても喜んでくれる。私のことを神様みたいに言うものだから照れくさい。

ああ身体がふたつあればとつくづく思った。親孝行もろくに出来ない日々。

けれども母はずっと気長に待ってくれている。それがとてもありがたかった。

できることをできる日に、もうしばらくはそんな日々が続きそうだけれど。


たまっていた仕事をひとつひとつやっつけながらてんてこ舞いのいちにち。

今日はお大師堂にも行けなくてなんだか少し苛立っていたような気もする。

「いけない、いけない」何度もそう思った。夕方の忙しい時間に。


まあどんな日もあってよしといつも思いなおすように心がけている。

そうして穏やかになったこころをぎゅっと抱きしめてあげたいものだ。


明日こそは晴れ。天気予報を信じてぐっすりと眠りたいと思う。



2015年04月09日(木) ふたつのおひさま

昨日は晴れの予報だったのに、今朝になったら予報が変わっていた。

なんとも肌寒い霧雨が今も降り続いている。

温かいものが食べたくなって今夜はおうどんにした。

綾菜が「おいしいね〜」と言ってくれて嬉しい晩御飯。

幼い子供の一言で一喜一憂することが多くなった。

「これはいや!だいきらい」なんて言われたらすごく悲しくなる。

そんな時はすごく悲しいのだよっておしえようとするのだけれど

なかなか思うようにいかない。いつもいつも綾菜に負けてしまうのだった。

でもどんな些細な事でもひとつひとつ気長におしえていって

ひとを思い遣れる優しい子に育ってほしいと願うゆばーばであった。



平凡な毎日だけれど孫たちのおかげでとても充実した日々を送っている。

どんなに雨の日が続いていても「ふたつのおひさま」がいてくれる我が家。



2015年04月08日(水) ほっとする瞬間

今朝はぐんと冷え込む。また冬が戻って来たような朝だった。

午前八時半、「保育園には行かない」と綾菜がまたぐずる。

「ゆばーばとおじいちゃんと行こうか」と誘ってみると

急にご機嫌になって「行く〜」と言ってくれて嬉しかった。

初めての保育園はどきどき。おとなだって緊張するのだもの

まだ三日目の綾菜がぐずる気持ちがわかるような気がした。

下駄箱のところまで先生が迎えに来てくれて抱っこしてくれた。

なんだか赤ちゃんみたいな綾菜。それがとても嬉しかったようだ。



綾菜を無事に送り届けてから川仕事に向かう。

二時間ほどで収穫を終えてお昼過ぎまで作業場でがんばる。

お腹がぺこぺこになって帰宅したら娘がチャーハンを作ってくれていた。

なんとありがたいことだろう。夫とふたりでガツガツと食べる。


午後は大急ぎで買い物に行ったり、その間にコインランドリーへ。

帰宅するなりまた作業場へ行って海苔の箱詰め作業をしていた。

午後三時、やっと今日の仕事が終わる。なんだかくたくたに疲れていた。


それからお大師堂へ。お参り仲間のいとこと一緒になって少しおしゃべり。

すっかり散ってしまった葉桜の緑がとても鮮やかで新鮮に感じた。


帰宅して竹の子を湯がきながら洗濯物をたたむ。

そろそろ綾菜が帰って来る頃、なんだかあっという間の一日だった。


午後六時半、食後の後片付けを娘がしてくれる。

二階の自室の窓から暮れていく空をぼんやりと見ていた。

明日は晴れるかのかもしれない。ほんとに久しぶりに茜色の空を見た。


くたくたに疲れていてもほっとする瞬間があるのがとてもありがたい。

「ありがとうございました」今日も手を合わせてぐっすりと眠ろう。



2015年04月07日(火) 花冷え

ひんやりとした朝。日中も気温が上がらず肌寒い一日。

桜の花はほぼ散ってしまったけれど「花冷え」なのかもしれない。



川仕事には最適の気温で今日もひたすらこつこつと頑張る。

もう何日も天日干しが出来ないのでついに乾燥機を使うことにした。

春の陽射し、おひさまのありがたさをつくづく感じている。


午後四時を過ぎて綾菜が元気に帰って来る。

今朝は保育園に行きたがらずぐずっていたのがうそのようだった。

今日はおやつのイチゴをいっぱい食べたとのこと。

明日のおやつは何かしら。楽しみにしていようね。


午後六時、娘婿が大きな袋をかかえて帰って来る。

みんなで中を見てびっくり、大きな竹の子が二本も入っていた。

仕事が暇だったので会社の人達と竹の子を掘りに行っていたのだそうだ。

おもしろい会社だなと思う。なんだか微笑ましくて楽しそうな会社。


午後七時、綾菜はお父さんとお風呂に入るのだって。

お風呂場に向かっている途中でおしっこをお漏らししてしまう。

「おしっこ」ってちゃんと言えるの。でもその瞬間に出てしまうのだった。


お風呂場からきゃあきゃあとはしゃぎ声。いつ聞いても笑みがこぼれる。

ああなんて平和なのだろうと思う。いつまでも聞いていたい天使の声。



2015年04月06日(月) 芋焼酎がうまし

久しぶりの青空。それもつかの間のことだっただったけれど

ずっとぐずついたお天気が続いていたのでさすがに嬉しかった。

まるで梅雨の晴れ間のようでとても蒸し暑い一日だった。

とうとう半袖で過ごす。それでもうっすらと汗をかくほど。



綾菜と芽奈の保育園、いよいよ今日からスタート。

芽奈はまだしばらくお試し保育だそうで一時間ほどで終わったけれど

綾菜は四時まで。お昼ご飯もたくさん食べてお昼寝も出来たようだ。

帰宅した綾菜がいろんなことを話してくれる。それは嬉しそうに。

「あのね、サラダとお肉とおにぎり食べたよ」なんて。

これからも毎日の会話がとても楽しみだった。


なんでもおしゃべり出来る綾菜なのだけれどまだおしっこの失敗が多い。

いつも出てからおしえてくれる。そのたびに娘と大騒ぎしている。

失敗は成功のもとかな。焦らずゆっくりと見守ってあげたいと思う。



今はふたりの孫たちのお風呂騒動が終わってほっとくつろいでいるところ。

芋焼酎がうまし。今日の疲れも忘れてただただあとは眠るだけとなった。





2015年04月05日(日) さくらさんばいばい

雨のちくもり。薄陽が差し始めると一気に蒸し暑くなった。

雨合羽を着ての川仕事も汗だくになりながら今日も頑張る。

幸いなことに暖かくなってから海苔の生育が少し良くなってきた。

今月いっぱいが勝負だと思う。とにかくこつこつとやるしかない。


午後は除湿機をフル回転しながら箱詰め作業に追われる。

綾菜が「お手伝いしたい」と言ってくれたのだけれど

お留守番をさせてしまったものだから悲しそうな顔をしていた。

作業を終えて帰宅すると「あやちゃんはさびしかったが」って。

なんとも胸が熱くなるような一言に思わずぎゅっと抱きしめてしまった。

せっかくの日曜日、遊んであげられなくてごめんね。


夕方近くなり一緒にお大師堂へお参りに行く。

「なむだいしへんじょうこんごう」今日も上手に言えた。

お賽銭もふたつちゃんと入れてお参りが済んだらろうそくも消してくれる。

そうしていつものように並んで座っておせんべいを食べた。


桜の花びらがたくさん落ちていて桃色のじゅうたんのようだった。

「これはなあに?どうしていっぱいおちちょるが?」と綾菜。

「あのね、さくらさんがもうさよならねってちったがよ」っておしえる。


「さくらさんばいば〜い」可愛い声があたりにこだまするようにひびいていた。



2015年04月04日(土) 穏やかに

曇り日、なんとも蒸し暑い一日だった。

桜の花びらが川面に浮かぶ。それも風情があって好きだなと思う。

海苔を収穫しながら花びらにそっとふれてみた。

流れて行くのだな海へ。それからいったいどこまで行ってしまうのだろう。



午後、今日はひとりでお大師堂へ。

ただただ手を合わすひと時。ささいな不安もそうして薄れていく。

通い始めてかれこれ七年だろうか。あっという間の歳月だった。

たくさんの出会い、たくさんのご縁をいただいて今に至る。


先日もお参り仲間のいとこと話していて

「90歳までいけるかも」と私が笑って言ったら

いとこが「いや、96歳までいけるやろう」って二人で笑い合ったことだった。


なにもなにも先のことはわからないけれど、今日という日は二度とない。

いただいている毎日に感謝しながら今日も眠りたいと思う。



2015年04月03日(金) ふたりのももちゃん

とうとう桜が散り始めてしまった。

とても儚い花だけれどその潔さが好きだった。


あいにくの雨だったけれど孫たちの入園式が無事に終わる。

芽奈は「ももぐみ」さん。これはフルーツの桃。

綾菜も「ももぐみ」さん。こちらは桃色の桃のほう。

二人とも少人数のクラスでその割に担当の先生が多くて安心だった。


芽奈は入園式が終わるなり家庭訪問があって大忙し。

急いで帰宅して急いで掃除をしてなんとか間に合った。

芽奈の保育園は布おむつ保育だそうでちょっととまどう。

月曜日までに準備しなければいけない物がたくさんあってちょっと大変だ。


綾菜は入園式でマイクを向けられてちゃんと自分の名前が言えたとのこと。

近所のお友達もいて思ったよりも早く慣れてくれそうな気がしている。

あんずるよりうむがやすしで子供はそうして成長していくのだなと思った。


ふたりの孫の成長を楽しみにまたこれからも穏やかな日々を送りたいものだ。



2015年04月02日(木) おだいしさんだいすき

どうやら「菜種梅雨」の季節に入ったようだ。

今日も午後から雨が降り始めてしばらくは雨の日が続くとのこと。

海苔の天日干しが出来なくてちょっと困っているけれど

やまない雨はないだろうと、ありのままの空をみあげている毎日。



早朝からの川仕事を終えて時計を見たらまだ午前10時だった。

夕方までたっぷりと時間があるなんてすごくありがたいことだった。

まずは美容院へ。髪をカットしてもらってさっぱりといい気持。

それからコインランドリー。洗濯物が乾くまでに買い物を済ます。


午後はまた綾菜とお大師堂へお参りに行っていた。

野の花も咲けばおしゃべりの花も咲きとても楽しいひと時であった。

「あやちゃんはおだいしさんがだいすき」って。お大師さんにも聞こえたかな。


そんな綾菜も明日は近くの保育園の入園式だった。

芽奈は市内の乳児保育園の入園式でふたりとも新しい生活が始まる。

「はじまる」ってとても素敵なことなのではないかしら。

きっときっといいことがたくさんあるような気がするの。


お大師さん、どうかこれからもふたりの孫を見守っていて下さいね。



2015年04月01日(水) 綾菜とお花見

雨のち晴れ。一気に気温があがり汗ばむほどの陽気だった。


早朝から川仕事、春の潮はすごい勢いで引いてしまうので

水があるうちに収穫しないといけなくてなんとも気忙しい。

ふうふう汗を流しながら頑張る。そう、やったらやっただけのことはある。



三日の入園式を前に綾菜は今日、明日とお家遊びをしている。

パワー全開で娘はくたくたになりながら二人の子供の育児に励んでいる。

にぎやかにお昼ご飯を食べてから「お大師さん行こう」と言うことになり

おしゃべりいっぱいしながらお参りに行っていた。


土手にはタンポポ、白爪草の花、からすのえんどう、それから

名も知らぬ小さな黄色い花。アザミの花も咲き始めていて花盛りであった。

目をきらきらさせながら「可愛いね」って花を愛でる姿が微笑ましい。


お大師堂ではほぼ満開になった桜の花をふたりで見上げた。

綾菜とお花見が出来るなんてすごくすごく嬉しいゆばーばだった。



そうして今日も平穏無事に暮れて行く。

娘がカレーを作ってくれた。私が作るよりずっと美味しいカレーだった。


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