ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2005年01月31日(月) サチコ

三寒四温というけれど。その三寒王なのか、この冬一番の寒波だそうだ。
日暮れとともに急激に冷え込んで来た。雪の前ぶれのような北風が窓を。
叩いているのだか。応えるように窓を開ければ、半分の月と冬の星座が見える。

さきほどサチコが帰宅して。四川風鍋物をふうふう食べながら美味しいと言う。
食欲はまあまあだけど。そろそろ熱が出そうで。しんどくてたまらない様子。

あまりに夜の微熱が続くため、今日はやっと病院へ連れて行く。
仕事は休めないというのでほんの少し暇を貰って。私も仕事を早退することに。
「だいじょうぶ」ばかり連発。夜のバイトも休もうとしなかったサチコ。
職場へ迎えに行ったらすごいびっくりしていた。「ど、どうしたの?」なんて。
自分ひとりで行くつもりだったらしい。だって母さんやたら心配なんですもの。

血液検査の結果。なんだか怪しげな病名を頂いてしまった。
EBウィルスによる『伝染性単核球症』って。初めて聞いたのでわけわからん。
詳しく聞けば、それにより肝機能障害を起こしているのだそうだ。

「おったまげたねおっかさん!」サチコはへらへら笑っているのだが
次第にしゅ〜んとして来て。そういえばしんどいね・・とか言い出す。

でもだいじょうぶ。このウィルスの潜伏期間は14日くらいとか。
すでに10日経っているので。そろそろ回復する頃らしいのだ。
治す薬はなく、とにかく安静に寝ていれば自然に良くなるらしい。

素直に頷き、やっと観念したサチコ。「酒・・飲めないね・・」なんて。
うんうん良い子だね。母にも感染したら。母も酒飲まないからね。
でも。残念!この病気を感染さすには。キスするしかないのだそうだ。
お医者様に。「しばらくキスしたらいかんよ」と言われたサチコであった。
うむ・・と、いうことは。サチコの彼が?誰かとキスでもしたのか!!
なんか複雑な気分やね。でもサチコの彼はとっても元気にしているらしい。

そうしてまたサチコを職場へ送り届ける。
バイトの子を帰らせてあげないといけないのだと言って。
自分は閉店までなんとか頑張るからと言って・・。

子供なら無理矢理にでも寝かしつけたい母心であるが。
いつのまにかこんなに大人になり。責任感を持つようになったんだなと思う。
だけど。これからはもっともっと身体を大切にして欲しいなと願う。


明日は雪の天気予報。サチコは二日間だけお休みを貰えたそうだ。
どうかぐっすりと眠り。心身ともにくつろいでのんびりとしていて欲しい。

雪が積もると大喜びで庭に飛び出し。雪だるまを作っていた子供の頃。
あのキラキラした目の輝きを。母さんはずっと憶えているよ。



2005年01月30日(日) おやすみなさいませ

寝床でうとうとまどろんでいると。卵を割る音が聞こえて来た。
こつこつ。またこつこつ。もうひとつコツコツ。
それから間もなく。ほんわかといい匂いが漂って来る。
なんだかそれはすごく幸せな匂いだなと。やっと目を開けてみた朝だった。

もう怒られなくなったのです。怠けていても大丈夫みたいです。
だけどそれに甘え過ぎてはいけないのだなと思う。
「すんません」とちゃんと謝り、「ありがとう」ってちゃんと言えた。
そしたら「目が腐るぞ!」って笑われた。だけどすごく嬉しかったのだ。

午後もまた眠くなる。ちょっと本を読んでいたらそのまますぅ〜っと。
とろんとろんしながら。夢を見ていた。携帯が鳴っているみたいだった。
出なきゃ。目を覚まさなくちゃって思うのに。どうしても起きられなくて。
せぇ〜の。せぇ〜のって気合いを入れたら。やっと目を覚ますことが出来た。
そうして手にとってみた携帯。着信なんてまったくないんだもん。
なんでこんな夢見たんだろう。でも確かに着信音が聞こえていた変な夢。

そしたらもう午後4時。そっか・・夢が起こしてくれたのかと思う。
洗濯物も入れなきゃいけないし。買い物にも行かないといけないし。
しなきゃいけないことって。なんでこんなにめんどくさいのかなあ・・。


3時間もお昼寝したのに。今もすごく眠くてたまらない。
熱いミルクに焼酎を少し入れたのが美味しくて。とどめのこれがとてもよい。

さあ寝よう。寝よう。ぐっすりおやすみなさいませ。



2005年01月29日(土) 冷静に対処する気にもなれないわね。

ぼんやりとかすんだ空と。時おりため息のような風がふぅっと吹く。
なんだか気分が冴えなくて。ああ・・また例のやつかなと私もため息。
それを知っていてもどうしようも出来ない時があるものだ・・。

しかしそれはまだ女性ホルモンがとても正常に活躍している証拠であるし。
ひじょーによろこばしいことではあるまいかと。我ながら自負しておる次第。
感傷的に。悲哀を込めて。空を見上げて涙する時が。80歳まであればいい。

情緒不安定もよろしい。情緒乱れ狂い咲くのも艶っぽくまたよろしい。
それを手折ることをためらう男など。いるのならここに連れて来なさい。
山田詠美の言葉を借りるなら「ひざまずいて足をお舐め」と言いたいところ。

だが、しかし・・「そんなこと言えない」んん?これはKiroroか?
そうだった。今朝ラジオから流れて来てさ。やたらと涙出たけどなんで?

わかんないよね。私って何を待ってるんだか。長い間ずっと待ってるのか・・。
ああ・・うん。「ながいあいだまたせてごめんよ」って。それってすごく。
おっけいのセリフだと思うよ。その一言でイマナイタカラスモワラエルし。
すごくすごくありがたい言葉だと思うよ。よく言ってくれました賞あげるね。


はぁ・・土曜の夜って。なんかやたらと酔っ払うもんだね。
もうもう完全に無防備状態やんか。冷静に対処する気にもなれないわね。

まっ・・どんな日もあるから人生楽しいもんやね。





2005年01月27日(木) 耳を澄まして

曇り日の朝のこと。窓辺にいつもの雀たちの気配。
さえずり合っているのだけど。その声がなんともいえず愛らしい。
イントネーションというか。抑揚があってなんだか面白くて。
ほのぼのと耳を傾けていた。何て言ってるんだろう?ん?ふむふむ。

気忙しく出掛けなければいけないのだろう朝に。
こうしてつかの間の心和む時を頂く。すごくありがたい時間だなと思う。

気付かないでいること。他にもきっとたくさんあるのだろう。
日常に押し流されてばかり。時々はこんなふうに耳を澄ましていたいものだ。


とんとんとんと。今日も変らず仕事を終え、夕餉の買い物をして家路につく。
家のすぐそばの堤防で。お散歩中のサチコと愛犬あんずを見つけた。
サチコより先にあんずが私のクルマを見つけて振り向いてくれる。
犬って目はあまりよく見えないけど、耳はすごく良く聞こえるらしくて。
クルマのエンジン音でわかるみたい。「あっ・・お母さんだ!」って。

ふたりの脇にクルマを停めて助手席の窓を開けてあげると。
ぴょ〜んとあんずが飛び上がって来た。窓に手だか足だかを掛けて。
口を開けてへらへら笑っている顔。その顔がなんともいえず愛嬌がある。

思わず笑みがこぼれる。そのほころんだ顔のまま家に帰り着いた。
ちょっと鼻歌も出たりして。さてさていつもの熱燗しまっしょ。

今夜はオムライス。卵はたっぷりで焼き過ぎずとろとろがよろしい。
せ〜えのでお皿にひっくり移すのがちょっと難しいのだか。
まあまあ上手に出来て嬉しい。あとはサチコがケチャップで名前を。
今夜の傑作は息子君のオムライス。『しんじ』が『しんぢ』になっている。
そしてそのでっかいオムライスを食べきれず、残した部分が『ぢ』だった。
朝食べるから置いとけっていうので、その『ぢ』は今もテーブルにある。

陽気で明るいサチコに。これまでどれだけ助けられたことだろう。
すごく憂鬱で落ち込んでいても。サチコのお笑いギャクで一気に笑顔になれた。
一年中ひまわりのような娘。最後に泣き顔を見たのはいつだったろうか・・。
ほんとうは。きっちいちばん傷つきやすく。脆い子なのかもしれないなと思う。


午後9時。そんなサチコがまた夜の街へ出掛けた。
ずっと風邪気味なので止めたけど、どうしても行かねばならぬ!とか言って。

あとは。し〜んと静か・・。
耳を澄ませど、聞こえるのは古いPCの唸り声だけだ・・。



2005年01月25日(火) ぽつんとそこに

晴れのち雨の日。なんだかしんみりと。それでいて清らかな雫のような雨。
山々が潤い息を。一斉に空を見上げるように雨を受け止めているのだった。
そうしてぽつんとそこにいると。その緑の一部分になったような気がした。


芽吹くにはもう少し時間が必要。また凍えて震う日もあるのだろうきっと。

まんいちその時。手遅れになろうとも悲しみやしない。嘆くこともしない。

若き新芽に光り射す時。ただ静かにそっとよりそう枯れたこの身でいたい。

地に根があることを誇りに思う。その地を伝いずっときみを守り続けよう。

やがて風にむなしく折れて。ついに腐って地の神に召され土に還るならば。

恵みの雨を受け止めて流れていこう。すべてすべてきみのもとへ届けよう。



2005年01月24日(月) たんたんたんと

今朝のこと新聞に。今日は平年の『梅の開花日』と書いてあった。
そっか・・もうそんな頃なのか。そうだね・・もうすぐ2月だもの。

そうしていつもの山道を通勤中。枯れ田の脇にその梅の花を見つけた。
一昨日はまだ咲いていなかった。蕾だったことにも気付かずにいたのか。
白く小さく可憐な花。山里にうぐいすの声がもうすぐ聞こえて来るのだろう。


淡々と一日が過ぎる。今日も平穏無事だった。何も苦にすることもない。
ずっと薄曇だった空が精一杯微笑んでいるような夕暮れ時。
大河を渡る大橋から見上げる空に。白い月が見えた。うさぎもちゃんと。
そのまんまるがなんだか嬉しくてたまらない。ほんわかと浮かぶ空の心みたい。


昨日は熱だった子供達。仕事は休めないからとふたりとも耐え忍んだ様子。
ぐったりして帰るのではと親の心配をよそに。食欲もまあまあで結構なり。
息子君はまだ熱があるのにゲームをして遊んでいる。
サチコも熱があるのに。さっきお風呂に入ってしまった。
まっ・・こんなもんでしょうと可笑しいような。ふたりともそれ程ひ弱ではない。


つづいてまた淡々と。ゆっくりと夜が更けている。
例のごとく焼酎のお湯割りを。もう何杯目かしらん。ちっとも酔わない。



2005年01月23日(日) つれづれと

目覚めると冷たい雨だった。静かに息を殺したように降る冬の雨。
こんな日はきっとおとなしくしているように。そういうことだろうと思う。

子供達がふたりとも熱。サチコは風邪で。息子君は知恵熱だろうか?
サチコはずっと風邪気味だったのに、三夜連続で夜遊びに励んだから。
息子君は。どうやら昨夜の友人代表を遣り遂げてほっと気が緩んだせいか。
ふたりのおとなが寝床でふぅふぅしている。ほらね、やっぱり子供だった。

お昼頃雨が降り止む。そっと窓を開けてみると川向の山から白く靄が昇って。
遠い空に。いち部分切り抜かれたように青い空を見つけて嬉しかった。
雨上がりの空ってなんて新鮮なのだろう。光の天使が舞い下りて来そうだ。

午後。すっかり明るくなった部屋で本を読む。
三畳しかない私の部屋にとうとう炬燵を置くことにした。
サチコが使わないというので貰った。クルマの中で過ごすより良いかなと思う。
でもなんだかちょっと落ち着かない。自分の部屋なのになんでだろうな・・・。

そのせいか眠くもならず。気がつけば夢中になって本を読んでいた。
『ソウルメイト』に関する本で。ずいぶん前から私はそれを信じている。
袖すりあうも他生の縁だ。出会い関わりふれあうひとみんな大切な人達。
巡り逢うということ。それはほんとうにありがたいことなのだと思っている。



夕食は。子供達に『ちょっとぞうすい』ほうれん草と卵を加える。
私と夫君は。『すし太郎』おつまみは牡蠣のバター焼き。
あまりの手抜きに申し訳なく。むき海老と若布のスープを作る。

お風呂上りはお待ちかねの『義経』の時間。
牛若は・・とうとう鞍馬寺へ。

「こんにちただ今より 母は亡き者と思え」

ほんとうの愛とは。ひとがひとりでも生きていかれるちからを与えてあげる
ことだと。学んだことがあるが・・

やはり母と子の別れは。辛く涙せずにはいられないことだった・・・。




2005年01月22日(土) 泣いたり笑ったり

大寒を過ぎたばかり。一年中でいちばん寒い時期がまさに今頃のよう。
昨日の朝は少し積雪があり、道路がおそるべし凍結状態だった。
今日はまた昨日より冷え込む。しんしんとなんだかずきずきするような寒さ。

土曜日の早退が癖になり、今日も3時で仕事を終らせてもらう。
いつもいつも土曜日は腑抜けている。やる気もなくとにかく帰りたくなる。
しばらくはこんなふうに怠けていたいなと思う。いいのだろうこれで。


今夜は息子君の親友が。めでたく結婚披露宴ということで。
帰るなり騒々しく。息子を送り出すとほっとした母であった。

そしたらすぐに走って帰って来た。みるとスーツ姿にスニーカーなのだ。
玄関先で笑い合って再び送り出す。友人代表のスピーチ、上手く言えますように。

そうなんだ・・ほんとうに。もうそんな年頃になってしまった。
母の姿が見えないと泣いて泣きじゃくって。何処に連れて行っても必ず。
私の手を握り締めていたっけ。手がダメな時はエプロンだって握り締めた。

子供はどんなにおとなになっても。やはり子供なのだといつも思う。
近い将来結婚して家を出て行っても。きっといつまでも子供なのだと思う。

育て育てられて。こうして歳月が流れて来た。
私はほんとうに未熟な母親だったかもしれない。

泣いたり笑ったりする我が子といつも一緒に。母も泣いたり笑ったりした。

子は親のもとから離れていく。そうしてまた別の場所で成長し続ける。
そうして親も。子を思い。老いゆきながらもともに成長するのだろう。





2005年01月20日(木) 冬だから

こゆきが舞って。それはそれははらはらと。
ほんのつかの間のことだったが。散りながら舞う姿に心を奪われてしまう。

17歳の頃だったか、『NSP』ってフォークグループの大ファンで。
『雨は似合わない』って歌がとても好きだった。

ふゆ〜ふゆだから雨は似合わない。
ふゆ〜ふゆだからきみを思い出す。

その、ふゆ〜ってところをハモるんだけど。
そこのところがやたらと気に入っていたっけ。

そして最後に。ふゆ〜ふゆだからきみはもういない。

あっ・・うん・・そうやね。ほんとにもういないんだね。
なんて涙ぐんだりするのが。そのせつなさが。実は好きだったのかも。
そうしてまたうなずく。フユダカラモウイナイ。春を待つ精一杯のこころで。

こゆきの舞う日は悲しみの似合う日。悲しみたくてたまらない日。
だけど。決して未練がましくし思わない日でもあった。

だって散るものはしょうがない。空だってすごく冷たくてたまらないから。
泣けば泣くほど雪になるのだろう。泣きながら舞えるなんてすごく素敵かも。

肩を濡らすこともなく。頬を濡らすこともなく。
手のひらに舞い降りることもしないで。

こゆきが舞った。それはそれははらはらと。
                    
           散っていった・・。



2005年01月18日(火) ふんわりふんわり

少しだけ寒気が緩む。風に吹かれるのではなく太陽の光を浴びる。
ゆるやかにちいさな『しこり』が融けていくような不思議な午後だった。


いつもいつも気がつけば張り詰めていたように思う。
切羽詰りたいなんて思ってはいないのに。どうしてだかいつもそんな『気』
惑わされていたのかもしれない。誰に?って・・それはきっと自分自身だ。

毎朝こつこつと。ただひたすら続けていることがあった。
そのことですごく気が滅入る結果があって。その結果が許せなかった。
自己満足に過ぎないのなら。どうしてそれを止めてしまわないのかと思った。

報われたい・・という強い思い。だから報われないのだと何度も言い聞かした。
ひとの『欲』とはどうしてこうも強情に出来ているのか。
なだめても何度なだめても。時間差攻撃のように襲ってくる。

ほんとうは。もうとっくに報われているのかもしれない。
なのに「もっと・・もっと」っていつも思っているから。気づかないだけ。

あの日も。あの時だって。あんなに嬉しくて涙さえ溢れたというのに。
いったい何が足らないと言うの?どうしてもっと感謝しないの?


光り溢れる冬の午後。まるで春のようにまぶしい空。

ちいさな『しこり』に羽根が生えて。ふんわりふんわり飛んでいった。



2005年01月16日(日) 眠くなるまで

冷たい北風がひゅるひゅると吹く。されど青空ありがたき太陽。
洗濯物をいっぱい干してほっと一息。こんな日曜日が好きだなと思う。

お昼。息子くんのおごりでピザを食べる。ジャーマンポテトが美味しい。
照り焼きチキンのも好きだ。早いもん勝ちだぞってあらあら言いながら食べた。

午後は例のごとく庭に停めてあるクルマの中で過ごす。
まるで温室のごとき密室。この空間がいちばん寛ぐ。すごくお気に入り。

読みかけの本を30分くらい読んで。そのままうたた寝してしまう。
何も考えない。何も想わない。どこか遠い世界にすぅっと消えるみたいに。

還って来れば。どうしようもなく気だるくかったるい午後4時だけれど。
ふわふわとぼんやりしているそんな時も好きだ。ゆっくりと動き始める。

近くのお店で夕食の買い物。ご飯が少なかったのでチャンポン麺にした。
それからカツオのたたき。イカの塩辛も買った。ビールも焼酎も買った。

午後5時。レンジでチンして熱燗。飲みながら食事の支度をする。
『笑点』が始まる頃になると。もうすっかり居酒屋さんみたいな我が家。
ほのぼのと酔っている。笑い声もする。誰ひとり不機嫌な者もなく。

午後8時。『義経』を見る。我が子と生きて別れる母の悲しさ・・。
次週はとうとう。牛若とも別れねばならないのか・・。

午後9時。風が強く窓を叩いている。誰か?誰か?と声を掛けるように。

私は応えもせず。ただひたすら眠くなるまで。待つことも望むこともしない。



2005年01月15日(土) のほほんと

夕暮れ近く。同じようなかたちをした雲がいっぱい浮かんでいた。
空気が冷たいと立体感があって面白い。もこもこっとして可愛い。
なんだかそれは。この前水族館で見たマンボウみたいだった。

やがて茜さす。マンボウ達がほんのりと頬を染めていく。
どこまで泳いでいくのだろう。夜の海で星に逢えたらいいな。


帰宅して愛犬と散歩。久しぶりだったのでやたらと甘えてくれる。
人間だと60歳を越えているのだろう。なのにとても無邪気なのだから。
生きることについてとか。生きがいとはなにかとか。考えたこともないのだろう。
いいな・・それって。ひともみんなそんなふうに生きていきたいものだ。

私はすごく考える。少し神経質過ぎるかもって時々思う。
こうあるべきだとか。こうすべきであるとか。かといってそうなれないのに。
少しでもそうしようと努力もしてみる。そしていつも自分と闘ってしまう。
そして負けちゃうと・・どうして負けたのかと深く考える。

だけど最近。ほんとについ最近だけど。少しだけのほほんと生きている。
とことん囚われていたくて。それと闘いたいと思っていた『自分』を。
ゆるしてあげようと思えるようになった。おっけいの花まるをあげて。

どこまで生きていられるのかわからないけれど。
いちどゆるしてあげたことを大切に守りたいなと思う。
そしてもっともっとゆるしてあげたいなと思う。






2005年01月11日(火) これから峠を越えるんですよ

すぐ近くの高原の町では一日中雪が降っていたそうだ。
どうりで風が冷たかった。時々陽が射してはまたどんよりと暗い空。

今朝は少し気掛かりなことなどあり。それはどうしようも出来ないことだけど。
「どうか穏やかな一日を」と祈るような想いで出掛けたのだった。

長いトンネルを抜けて右へ。そこからは山道で峠を越えたら職場のある山村。
同行二人なのだけど独りきりで歩いているお遍路さんに出会った。
いつもなら軽く会釈をして追い越してしまうのだけれど、今朝はどうしてか。
クルマを停めてしまった。そしたらお遍路さんもはっとして立ち止まってくれた。

私は咄嗟に。ちょうど助手席に積んであった栄養ドリンクを提げて駆け寄る。
お遍路さんは足摺岬から次の札所へ行くのに一度道に迷ってしまったらしくて。
ほんとうにこの道で良いのかすごく不安だったらしい。
50代くらいの女性。たった独りの巡礼。心細くなることもいっぱいだろう。

「だいじょうぶですよ。ずっと真っ直ぐ。これから峠を越えるんですよ」
そう言ってあげたら。ほんとうにほっとしたようににっこりと微笑んでくれた。

そして足摺の札所で貰ったお札を下さった。なんだかすごくもったいなくて。
ほんとに貰って良いのか。手を合わせてありがたく頂いてしまう。

旅の無事を祈って別れる。クルマに戻ると颯爽と歩き始めた後ろ姿が頼もしい。
頂いたお札をよく見てみると。そこにはその方の住所と名前が書いてあった。

大阪府豊中市・・と。それを知ってすごく胸が熱くなり何と言い表せば良いのか。
涙があとからあとから溢れ出てくる。こんなにありがたいことはないと思った。

あのひとの住む町も。今朝は冷え込んだであろう。
肩を落として。どんなにか憂鬱な朝を迎えたことか・・・。
どうしてあのひとばかり辛い思いをしなければいけないのか。
ぜんぶ私ならよかった。神様はどうして私にそれを下さらないのだろう。

だけどこうして光を頂いた朝。いちばんに恵まれるのはきっとあのひと。
出口のないトンネルなどないことを。ずっとあのひとに伝えたいと思った。










2005年01月10日(月) ぶっちぎりのうかれぽんち

おとこ達ふたりとも仕事のため。5時に起きてお弁当を作る予定だった。
でも。目は覚めたけれどどうしても起き上がれず。激しく頭痛と気分最悪の朝。

9時ごろやっと布団から這い出る。台所に行ってみればお茶碗がふたつ。
卵かけご飯を食べて出掛けたらしい。なんだかうふふっと嬉しく思った。

たまにダウンもよろしいものだ。しかし・・昨夜はよく飲んだらしくて。
こんな二日酔いはめったにない。頭が粉々に割れてしまいそうだった。


昨日はバドの交流練習があり、夜は打ち上げを兼ねた新年会。
県のトップクラスの人達も来てくれて大いに盛り上がった一日だった。
その中には『憧れのひと』もいたものだから。わたくしかなり照れました。
おまけに夜の酒席では。その方がなぜかわたくしの隣りにお座りになられ。
わたくしは夢ではないかと思いながら。ご一緒にきゅっきゅっとやりました。

二次会では。皆さんぶっちぎりのハイテンション。
わたくしも『悪女』やら『異邦人』やら、なんと哨献礇僖鵑皺里い泙靴拭
マイクをラケットみたいに振って。ちょっとバドのフットワークもしたり。
それはそれは愉快なひと時。楽しいことってほんとに素晴らしいもんです。

バドはもちろん大好きだけれど。私は・・この仲間達がほんとに大好き。
バドが出来なくなったら、もうみんなと触れ合うこともなくなるのだろう。
そう思うと。なんとしても末ながく続けたいと思う。

憧れのひとが『桜坂』を歌ってくれた。わたくしはとてもとても嬉しかった。



2005年01月08日(土) とっくんとっくん

どんよりと曇り空。午後少しだけ時雨が降った。
もうちょっとで雪に変りそうな雨。寒いけれど雪が見たいなと思う。

のんびりと土曜日の仕事。電話も鳴らない。来客も二人だけだった。
同僚に「まっ・・ぼちぼちやろうよ」などと声を掛けたりする。
そしたらほんとにぼちぼち。いつもはすごくイライラしている人だから。
なんだかすごくほっとして。私も一緒にぼちぼちと机に向かっていた。

不思議な穏やかさ。職場の空気がすごくあたたかく感じる。
もしかしたら・・って思う。張り詰めたようなあの気忙しさは。
私のせいだったのかもしれない。焦るようにして空気を掻き乱していたのかも。

何を焦っていたのだろう?それとも気負い過ぎていたのだろうか?
何事も成るように成るのだろうに。何とかしなくちゃって思っていたのかな。

イスの背にもたれて。ふぁ〜っと深呼吸。心臓がとっくんとっくん。
確かに生きているのだけれど。何も急いで息することもあるまいと思う。

のんびりと窓の外を眺める。雪・・ああ・・雪はそのうちきっと降るのだろう。



2005年01月07日(金) もうひとふんばりや

ひと月お休みしていたバドを復活してみた。
おそるおそるシャトルを打ちながら。大丈夫かもしれないと思う。

我武者羅に頑張らないこと。今年はこれを目標にしたい。
このままずっと頑張らない人になるかもしれないけど。
ハードなスポーツに耐えられないカラダになっていることを認めたい。

痛いところが出来るってことは。注意信号だと思うし。
もっともっとカラダを労わってあげないといけないのだろう。

始めた頃。娘サチコはまだ保育園に通っていたっけ。
息子君は一年生になったばかりだった。

ほんとにながいこと。母は好きなことをやらせてもらったんだなと思う。
母が出掛けた夜。子供達と遊んでくれて寝かしつけてくれた夫君。
おかげでずっと続けてこられた。ありがとう。ほんとに感謝しているよ。

いつか最後がきっと来る。だけど・・やれるだけやってみたい。

お風呂で右腕を擦りながら呟く。「よしよし、もうひとふんばりや」って。



2005年01月06日(木) 冷たい雨

冷たい雨というのもいいものだなと思う。

お昼休み。クルマのヒーターをかけて。ひざ掛け毛布と。
読みかけの本と。フロントガラスを伝う真珠のような雨。

私は透明の箱の中にいるみたい。濡れているようで濡れない。
冷たそうで。だけどほんわかとして空みたいなあのひとを想った。

この雨は空のせいじゃない。この雨はどこから来たのだろう。
優しくして欲しいのじゃない。もっと冷たく雪になってもいい。

そうしてぎゅっと祈るように指をからませる。一瞬息が止った。
どこからか空気の精が。そっとおんぶするみたいに忍んで来る。

振り向いてよしよしと抱き寄せる。膝のうえそして見つめ合う。
微笑んでいるみたい。ちいさな手で何かを探しているみたいだ。


『愛』の原型は。授乳中の母子の心理にあると。

         その本には記されてあった。



2005年01月05日(水) みんなみんな寝てしまえ

スローでいて。時々ブレーキ。また動き出すけれど行き先は不明。
そんな感じで一日いちにちが過ぎていく。終ればそれなりの充実感がある。
平穏無事が何よりだと思う。とりたてて悩もうとしないからすべておっけい。


あくびがひとつまたひとつ。

とろりとろりと眠くなる頃。

明日のことを思うでもなく。

ただぼんやりと時間に抱っこ。

ふにゃふにゃしながら甘えてる。

もっともっとと欲ばりながら。

みんなみんな寝てしまえ。

こんな私に気づかぬように。



2005年01月04日(火) ぐるぐるぐるぐる

気がつけば。夕陽が待っていてくれるようになった。
つい数日前まで。仕事から帰る時クルマのライトを点けていたのに。

そうそう。それって去年のことね。そっか・・なんだかそれって昔やね。


私は何も変らない。変らなくてもいいことにしたからすごく気が楽。
それを認めてって。言えるひとがいることじたい。変らないのだから。


あれやこれや押し潰されそうだったけど。なんだ・・それって去年だった。
ぐるぐるぐるぐる同じところを巡っているみたい。でもだいじょうぶだよ。


おんなだからって。どうしてそれを負い目にしなければいけないのか。
あっけらかんとして考える。だって・・おんなだからしょうがないじゃん。

出来ないことをしようとするから。ひとってみんな苦しむのだろう。
どうしようも出来ないことなのに。もがくからよけいに深みに落ちるんだ。

泥まみれになっちゃう。すごく滑稽。なんて憐れなんだろうと思う。
そんなふうに貶めて。可哀相な自分なんて。アホらしくて見ていられないけど。

無視するのは容易くて。無視されるのは辛いもの。
だけど。自分で自分を無視するのはいけない。ちゃんと見なさい自分を。

どんなところをぐるぐるしているのか知りなさい。
知ればきっと止るのだから。そうして静かに穏やかに。自分を抱きしめて。

よしよし・・って言ってあげなさい。

だいじょうぶだよ。それがありのままの自分なんだから。



2005年01月03日(月) すくっと

みっか日にもなると。少しだけ腑抜け。ちょいと憂鬱にもなるおかしさ。


午前中より炬燵で寝ころびテレビを観ていた。
『鬼龍院花子の生涯』を。もう15年も昔の作品なのか・・
夏目雅子は懐かしくも新鮮で。仙道敦子はあどけなくて。
「あてをなめたらいかんぜよ!」何度聞いてもええセリフや。
あとはひたすら感動の涙。胸に熱く込みあげてくる。何だろうこれって。


「あては腹が減ったぜよ なんぞ作っとうせ」などどほざきながら昼食。
昨夜の鍋の残りにおうんどんがよろしい。食後のぜんざいはもうよろしい。


午後はぶらりと街へ行く。暮れの福引で当たった時に新春福引券を貰っていた。
この場に及んでまだ欲を捨てきれぬか。おのれ成敗してやろうの気持ち。
よかった。よかった。18枚引いて見事に全部ハズレだった。

アーケードのカラオケ屋さんの前で。地元の青年達がミニライブをしていた。
作務衣姿で頭に白い手ぬぐいを巻いた青年の歌がとても良かった。
聞けばまだ高校生だそうで。歌い終わって拍手を浴びたらすごく照れくさそう。

つかの間ではあったが。それは思いがけず心和むひと時だった。
清々しい気持ちって。こんなふうに舞い下りてくるものだろう。
受け止める心さえあれば。なんだって素晴らしい贈り物になる。


すっきりと爽やかな気分で。すぐ近くの神社へ詣でる。
ながい石段が心地良い。なんだか天に昇っているような感じ。
お賽銭をふんぱつして。この穏やかさに感謝する。神様ありがとう。


吹っ切れてはいないこと。何も変ってはいないこと。
それが時々襲って来ては。悩み苦しむ時もあるが・・
だからといって無理に変ろうとしないでも良いのではないかと思う。

石段をひとつふたつと数えながら下りて。すくっと胸を張って歩いた。




2005年01月02日(日) 穏やかな時を

ふつか日のゆっくり目覚める朝のこと窓を開ければ光り溢れて。

のどかで穏やかな時間ほどありがたきものはなく。
日常から遠く旅に出ているような気がしたりする。

元旦。あれほど心躍らせていた初日の出を見に行けなかった。
寒気と睡魔に降参してしまったのだから。行かなかったがほんとだろう。
もうすっかり日が昇ってから後悔した。なんだかとても残念だった。

まっ・・いいか。今年こそは何事もそんなふうでありたいものだ。
どうして?なんで?って問い詰めて。もがき苦しむのはよそうと思う。
人生はもっとお気楽に。そうそう楽しく生きるのは自分次第でおっけい。


ふつか日の今日。寒気も緩みますますもって穏やかな気分。
26年目の彼と出掛けるもよし。体調もすっかり良くなり安堵している。

車で30分程西へ。四国霊場39番札所『延光寺』へ初詣に行った。
彼は変らず急ぐひとだった。さっささっさの人だった。
私はお線香を買って手を合わせたり。ひとりおみくじを引いたり。
「待っていなさい」と言えば待つ人なのだろう。
それをあえて言わないで待たせる術を。今日は初めて学ばせてもらった。
それは気を遣わないことだ。私がのんびりしていればそれで良かったのだ。


帰り道。少し遠回りをして足摺方面にある水族館へ寄った。
子供達がまだ小さい頃に来てから一度も来たことがなかった。
おっきな円柱の水槽のなかをひたすら泳がされている魚達を眺める。
来る日も来る日も命尽きるまで。ぐるぐるぐるぐる泳ぎ続けるのだろう。

「なんか・・目がまわった」そう彼が言う。私も船酔いの時みたいになる。
だけど魚達だってとても辛いかもしれないね。そうだね・・と語り合った。

私達も。もしかしたらそんな水槽の中で生きているのかもしれない。
それがどうしても嫌で飛び出してしまったら。死んでしまうのだろう・・。

生きる場所を与えられていることに。もっと感謝しなければと思う。

その水槽からは空が見える。太陽だっていつも光を届けてくれるのだから。




 < 過去  INDEX  未来 >


anzu10 [MAIL] [HOMEPAGE]

My追加