ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2004年06月30日(水) 何もなあにも考えることがない

月明かりのなか。汗びっしょりのバド仲間たちが口々に。
「お疲れさ〜ん」「おやすみ〜」と声を掛け合って帰って行く。
夜風よりも何よりも。私はその瞬間がとても好きだ。

今夜もようやったなって。お風呂上りのビールがしゅわっとおいしい。
そしてどっと疲れが出て来る。ちょっと頭がズキズキするけど。

自分のカラダが自分ではないみたいな。それもなんだか心地良くて。
ふわりっと宙を彷徨っているような。その感覚を愉しんだりする。

何もなあんにも考えることがない。


ミスチルの『Sign』を何度も繰り返し聴いている。

「ありがとう」と「ごめんね」を繰り返して僕ら
人恋しさを積み木みたいに乗せてゆく・・ってところ。

からだでもこころでもなく愛している・・ってところ。

                     たまらなく好きだ。

               








2004年06月29日(火) ほぅほぅほぅ・・

洗った髪を。夕涼みで乾かそうと思って。
手櫛で頭を「よしよし」するみたいにして。

今夜は月が雲に隠れて。見えたかと思えばまた隠れてしまう。
お大師堂のあたりから。「ほぅほぅほぅ」とふくろうの声が聴こえた。
なんだか心細くなるような声で。真夜中みたいに怖くなる。

だから。髪が乾かないうちにとっとと帰って来た。
家の灯りを見るとほっとする夜。


サチコが夜のバイトに行く日だった。
最近・・彼らしきひとが出来て、いつもクルマで送ってくれている。
ついこの前まで「まだ彼じゃないもん」って言っていたのに。
「出来ちゃった」って言うので。「やっぱね〜」って言ったら。
「どうしてわかったの?」って訊くから可笑しかった。

情というものは。つかみどころがなくて。
友情やら愛情やら。どこでどう『くべつ』すればよいのか。
時々わからなくなる時がある。

でも。特にそれを区別することもあるまいとも思う。
好きならばそれが真実だろうし。

ただ・・恋愛には『欲』がつきものだな・・と思ったりする。

アイタイ。フレタイ。ヒトリジメシタイ。ウシナイタクナイ。



2004年06月28日(月) きみにあげたい

なんか・・『ドラ焼き』みたいな月だなって。
今夜はお風呂上りにちょっと夕涼みに行った。

家の中はむんむんと蒸し暑いのに。堤防にあがるとすごく涼しくて。
川に向かって。石段に腰をおろして。ふぁ・・・としていた。

遠く街明かりを眺めたり。橋を渡るクルマのライトが。
それは人工的だけど。なんだか神秘的に見えるのが不思議。

秋ではないけれど。鈴虫みたいな鳴き声がする。
自然の奏でる風鈴みたいに。それが心をりんりんとさせてくれて。


今朝のことを思う。思いがけないことがあって嬉しかった。
こんなふうに胸が熱くなることなど。かつてなかったと思うほど。
救われている我が身を思う。

ひとは誰かを支えたいと思ったとき。同時に支えられるものだろうか・・?

川風をいっぱい深呼吸する。これがぜんぶ私のチカラ。

         すべてすべて。きみにあげたい。




2004年06月27日(日) がんばれ自分

古い日記を。こちらへ移す作業。
コピーして貼り付けて。一日ずつ日付をさかのぼって。
ついつい読んでしまう。あんな時やこんな時やあれこれ。

ほんとうにこれは自分の記録やって思う。
けっこうくだらないこともいっぱい書いているけど・・
許してあげたくなって。今思えばそれは滑稽で。

葛藤もあれば。真面目に誓ったこともある。
その誓いをおぬし忘れてはおるまいな?と自分に問うてみたりして。
信念とかえらそうなことをほざいておったくせにとか。
あらためて。喝!を入れてみたりする。

さかのぼればさかのぼるほど。読み手に甘えようとしている自分がいた。
時に悲劇ぶってみたり。同情して欲しくてたまらない文面。
期待して待ち望んでいるのがみえみえだったり。

今思えばそれは。ほんとうに往復ビンタもんである。

そんなに弱いのか?そんなに淋しいのか?
なにが欲しかったというのだ?

そう問えば。いまは・・そこではないところまで。
自分は歩んで来れたんだなと思う。

まだまだ歩む。はるか遠くまで歩む。

がんばれ自分!わたしがついているぞ!



2004年06月26日(土) 時を知る

きがつけば・・もう紫陽花の頃が終る。

時を知り枯れることを想う。

潔く散れない花は。なんて憐れだろうと思う。

これが自分という花なんだと。

誰に言われなくても。それを思い知る。

痛くもなく。紫陽花は変わり果てる。

やがて化石のような花になる。

目を反らさずに私を見てと。

言ってしまいたい。

だけど・・言わない。

少しだけ悔しい。

桜ならよかったのにと思う。

雨がふる 風が吹く 揺れて うなだれて

枯れて 朽ちて 腐り いつか

誰も私を探さなくなったとしても

懐かしいとは決して言わせないから

どうか憶えておきなさいね・・・。



2004年06月25日(金) お日和とんぼ

職場の庭には。ねむの木とヤマモモの木が隣り合わせにあって。
ねむの木は。ピンクの可愛らしい花を。
ヤマモモは。ちょっと酸っぱい赤い実を。

この季節がとても好き。梅雨空でもなんて晴れやかな二つの木。

仕事中に。すごく息苦しくなったり、睡魔に負けそうになった時。
ほんの少しのあいだだけ。私は外に出て深呼吸する。
この二つの木の下に立っているだけで。生き返ったような気分になる。

今日は。はっとして立ち竦んでしまった。
赤いとんぼがいっぱい飛んでいた。
いくつもいくつも。二つの木に群がるようにそれが丸く輪を描くように。

事務所に帰って。オババという名の母に報告すると。
それは『お日和とんぼ』だと言って。
雨が・・雨がいっぱい降る知らせだと言う。

どうして?お日和って?晴れるんじゃないの?

ずっと昔に亡くなった曾祖母ちゃんが教えてくれたそうだ。
だから間違いないと。母は子供みたいにそれを信じて言い張る。

午後・・今にも雨が降りそうだった空から。薄っすらと柔かな陽射しが。
あれれ?って可笑しくなる。雨どころか少し青空が見え始めた。

そんなはずはない。曾祖母ちゃんが言ったんだから。
ちょっと自信が崩れそうになるオババ。

明日ね。明日はきっと大雨だね。私は笑いながらそう言った。

そんな午後。お日和とんぼは。あんなにいっぱい飛んでいたのに。
どこにも姿が見えなくなって。

ねむの木とヤマモモの木は。思いがけない光のなかで。
その花とその実を精一杯に。風に身を任せ揺れながら。

雨ならば雨でもいいじゃないか・・と言っているようだった。



2004年06月24日(木) 許しておくれ

今日は仕事が面白いくらい忙しかった。
生あくびしている暇もないくらいが。ちょうどいい感じ。

少し残業してから。さあ帰ろうとしていたら。
サチコからメールが来た。
なんだ・・今日は仕事休みだったのか・・知らなかった。
メールは「煙草買ってきて」だった。

ちょっとむっとする。休みならなぜ昨夜そう言ってくれないんだと。
今朝お弁当作っておいたでしょ。「遅れないように起きなさいね」って。
ちゃんと声を掛けてから出かけたでしょ。

ぷんぷんぷん。なんだかとてもご機嫌が悪くなった。
そして帰り道。クルマを飛ばしながらゆっくりと反省する。

お休みなら一緒にお炊事しようねとか思って。
今夜は楽ちんだね。ありがとーーサチコとか。

でも帰るなり怒ってしまう。「どうしてちゃんと言わないの!」

ごめん・・なんだか母は疲れているみたい。
そっか・・お昼にちゃんとお弁当食べてくれたんだ。

ビールの肴に小海老を塩茹でした。
私も好きなんだけど。殻を剥くのがめんどくさくて。
あまり食べないことが多い。

そしたらサチコが殻を剥く。「あ〜ん」と私の口へ運ぶ。

ありがとねサチコ。母さん怒ってしまってごめんね。



2004年06月23日(水) また明日ね

『こわい』ものは・・やはりあった。

それは。ぷっつりと何かが切れてしまう時だ・・・。

たとえば。「また明日ね」って言えなくなった時。


でも。冷静に思うに。
それがこわいもの見たさならどうだろう?
望んではいないくせに。ついつい見てしまうその『こわさ』

それならば。見なければ良いのではないか?
見てみぬふりをするのか?それはいつだって自分次第ではないのか?

でも・・見てしまう。

いま一度冷静になろう。

どう?こわい?どうして?

いったい何が切れた?

そうして手繰り寄せて確かめてみるがいい。

それがどれほど大切だったかを思い知るがいい。

大切ならば・・切らなければいい。

言えばいいではないか・・・。

「また明日ね」

そうすれば・・もうこわくなんかないんだ。






2004年06月22日(火) 絵のように

すっきりと晴れて空は元気なり。
なのに私はなぜか・・いかれぽんちだった。
あまりにも青く澄み渡る空が『こわい』と思う。
とても大切なものが鳥になって。遠く見失ってしまいそうな・・こわさ。


お昼休み。このところずっと職場ではないところにいる。
ほんの500mくらい離れたところに。すごく落ち着く場所を見つけた。
いつも10分でお弁当を食べて。逃げるようにそこに行く。

誰もいない。道路からは死角になっていて。あるのは小川と山の緑と。
うぐいすの鳴き声がすぐ間近に聴こえる。
そこで風に逢う。なにを囁くわけでもなく。身を任せるようにして眠る。

うとうとと想う。あれこれではなくただひとつのことを。
願うのでもなく祈るのでもなく。伝えたいことでもなく。

来る日も来る日も。こうして日常のほんのひとコマの絵のように。
青い日も白い日も黒い日もあるというのに。
そこに在れば。すべてが透明になって我が身さえ空気のように漂いはじめる。

見失うまいと思う。こわいものなんてなにもないのだと思う。



2004年06月21日(月) がんばれきりょく

台風はずっと東の方に上陸して。我が町はすぐに静かになった。
だから仕事も休めなくて。とりあえず行くかで一時間の遅刻。
職場の近くはずっと田んぼで。その青々と風になびくのを見ると。
被害がなくてほんとに良かったなと思った。

ちょっと筋肉痛と。全身疲労の一日。
午後はすごく眠かった。時々外に出て台風一過の心地良い風を浴びた。
その時、ねむの木を仰ぎ見る。ピンクの可愛らしいのが咲き始めている。
わぁ・・またこの季節が来たんだなって嬉しかった。

夕方はすっきりと晴れた。晩御飯今日こそちゃんと作ろう!とか思う。
いつもの店で買い物をしていたら。昨日の試合で対戦したMちゃんに会った。
私のことを。「練習の時とはぜんぜん違うね!」ってほめられたのか?
そううぬぼれることにしたら。やたらと嬉しくて自信が出て来た。
下手でも・・やればできるもんねって思う。よっし!次も勝ってやろうとか。
体力はもう限界。残るは気力のみかもしれない。がんばれきりょく。


いつもの堤防沿いの道を通って帰宅。
すごい泥のような水がどくどくと流れているのを見た。
のみ込まれてしまいそうな怖さに。夕陽はいつもと同じ光を注ぐ。
そうすれば光る。きらきらと泥の川が輝く。

ありがたき光に明日を想う。生きた水の澄む時を待つ。




2004年06月20日(日) かもん台風

台風が不気味に接近中。明日の朝は近くに上陸するかもしれない。
そしたら仕事も行けないから。ちょっと嬉しい気持ち。
もうすっかりその気でいるから。かもん台風やね。

今日は。またバドの試合があって。頑張ったんですよ。
もうちょっとで決勝にあがれるところまで行けたから。
悔いもなく。心地良い疲れに酔っているところ。

ふらふらで帰って来たから。晩御飯作れなかった。
誰よりも先にお風呂に入って。近くのコンビニに行った。
すっぴんでのーぶらで。ビールとからあげ棒を買って。
昨夜の残りのカレーを食べた。

「父の日なのにごめんよ」とか言うと。
「いえいえ」と父みたいなひとが言ってくれたから。ほっとした。


昨夜惚れたひとの名前を間違えていた。我ながら大うけしている。
原田まさあきじゃなくて。原口あきまさ。
ちなみに誕生日は11月3日で29歳になるらしく。
血液型はO型で。あれこれ・・もっともっと知りたい。



2004年06月19日(土) だっふんだ!

お風呂上りにTVをつけたら。もの真似の番組をやっていた。
なんだか久しぶりに声をたてて笑った。

『もの真似体操』とか。とても愉快だったし。
あのひと?そうそう・・前にさんまちゃんの真似をよくしていたひと。
名前も知らなかった。今夜初めて名前を覚えた。原田まさあき。

なんか・・やたらと惚れた。このひと好き!って思った。

このひとと一日中一緒にいたくなった。
笑わせなくていいから。ちょっと真面目な顔をしてくれたら。
うん・・普通にしてくれていたら嬉しいかも。

なんかさ・・ラーメン一緒に食べたい。
鼻水とかすすりながら。「暑いね・・熱いね・・」とか言いながら。
このひとと過ごしたいなって思った。

そうして夜の街とか。あてもなく歩いて。
なんとなくしんみりとしてきたところで。

このひとが。急におどけ出す図。

私のそばを離れて走り出す。急にまっしぐらに。私から離れて行く。
「えっ・・どうして?うそ・・どこへ行くの?」

そしたら50メートルくらい走って。ちょっとぜぇぜぇしながら。
このひとは突然振り向く。

「だっふんだ!」って志村けんの真似をする。
「だいじょうぶだ〜〜」って笑う。

私は走る。泣きながら笑いながら追いかけて行く。



2004年06月18日(金) みんな一緒

今夜もバドミントン。日曜がまた試合だけど・・
気合いとかそういうのなくして。
ただただ汗ばかりの夜だった。

新しいメンバーが増えたけれど。彼はコートには入れなくて。
それでもいいから一緒にやりたいと言って。

右手がまったく使えない・・・。
それから足も不自由だった。
言葉も少しだけ障害があって。

でもとても積極的で。明るくて朗らかな青年だったから。
きっとみんなと仲良しになれるなって思った。

コートの外の空いた場所で、しばらくお相手をした。
時々転ぶので。大丈夫?って何度も聞いてしまう。

大丈夫なんだ。転んでもすぐ起き上がる。
「すみません」って言いながらにこにこ笑っている。

そして休憩時間には。ハイレベルの仲間のプレーを真剣に観ている。
「すごいな!あのひとのスマッシュすごいですね〜」とか言って。
目を輝かせている。それは決して羨望ではなく。

終了時間が来て。後片付けをしている時だった。
「先に帰ってもいいよ」って言おうと思っていた矢先。

びっくりした。彼はコートに駆け寄ると。
鉄のポールを片手で軽々持ち上げて。さっさと道具室に運んで行った。

ずっとはらはらしていた私。特別扱いしようとしていた私。
今夜はすごく大切なことを教えてもらった。




2004年06月17日(木) このまま流れていこう

毎日少しずつ。過去の日記をこっちへ移している。
よくもまあこれほど書いたもんだ・・と呆れながらも。
やはり愛着がある。たかが日記だけれど。まるごと『自分』なり。

こんな時もあったんだな・・と思ったり。
なんだこれは!と情けない自分も見つけたり。

でもひとつも消したくはない『自分』がいた。

心機一転とか。そんなことはつゆほども思わず。
続いているなにかがあるなら大切に育てたいなと思う。

肩のちからを抜いている。いまはそんなに懸命でなくて。
ちょっと記しておこうかな・・と気軽に書いている。

うん・・これでいい。このまま流れていこう。



2004年06月16日(水) 愉快なり

水バドで汗をかき過ぎて。ちょっとへなへなになった。

帰ったらTVが面白そう。『ビーバップクハイスクール』やってた。
でもお風呂。とにかく汗を流してから観ようかなと思ったけど。

やめた・・・。

サチコに「お風呂出たよ〜」って声をかけたら。
二階からズシズシ音たてて降りてきて。

「てめーどこ見て歩いてんだよぅ!」って言った。

けらけら笑いながら冷蔵庫を開ける。

カクテル缶のジントニックがしゅわーーーっとんまい!!



2004年06月15日(火) 無題

今夜は『ラストサムライ』を観た。
いっぱいひとが死ぬのがとても嫌だったが・・・。

「雑念を捨てて 無になれ」というセリフがよかった。

最後の最後に。かのひとがあのひとのもとへ行けてほっとした。



2004年06月14日(月) うむ・・

やはり私は日記中毒だったのか・・。

とにかく何か書かないと眠る気がしない。

詩をふたつほど書いてみたが・・

とても公表できるようなもんじゃなかった。

らくがき・・そうだ・・それもきっとらくがきのようなもの。




2004年06月12日(土) てすと

はたして・・ここでゆらゆらできるのであろうか?



2004年06月08日(火) 大好きな町で

サチコ姫。さきほど特急列車で帰って来ました。
お土産は冷凍のタコ焼きと明石焼きです。
娘が帰ってくると。家の中に向日葵が咲いたようになって嬉しいです。

意外だったのは。あんなに大阪で暮したがっていたのに。
やっぱ・・この町がいちばん好きだそうで。早く帰りたかったって言って。
どこに行っても人がいっぱいでパニックになりそうだったって。

あの時すごく行きたがっていたのを、私が行かせなかったこと。
もう悔まなくても良いのだなと思うと。救われる親心です。

生まれ育った田舎の町を。好きでいてくれてとてもほっとしました。


私も。この町が大好きです。生まれたところはここではないけど。
同じひとつの川が流れていました。上流から下流へと人生が流れたように。
よほどこの川に縁があったのだなと思います。
そう思うと。すべてが運命であって。ありがたくこの縁を受け止めています。

遠い町で暮らした歳月。最初の結婚や・・別れや。
ひとを傷つけてばかりいた若き日の記憶や。
それさえも。ながい運命の過程で。そうあるべきだったことなのかもしれません。

ふりかえると。ほんとにながいこと生かせてもらって。
何の罪滅ぼしも出来ないでいるけれど。赦されているのならありがたいことです。

明日も精一杯。いまをかみしめて歩ませて頂きます。



2004年06月07日(月) 生んだ事実。育てた事実

サチコ。早朝無事に大阪に着きました。
ちょっとお疲れ気味のメールが届いたりしたけれど。
今頃は多分。楽しく酔って大騒ぎしていることでしょう。

今日は、高校時代の仲良しさんの結婚式でした。
もうそんな年頃になってしまったのかと。母も感慨に浸っています。
だってほんとうについ最近のように思う。少女だった頃って・・・。

遅かれ早かれサチコも嫁ぐ日が来るのでありましょうか。
想像しただけで。喜びよりも寂しさがどっと溢れて来るのです。

親のエゴですな。手離したくなくて。いつまでも子供だと思い込んで。

披露宴で。両親に花束とか渡す場面があるよね。
サチコは花束ではなくて、ぬいぐるみをくれるのだそうです。
そんな場面を思い浮かべただけで。涙もろくなってしまいます。
ぬいぐるみを赤ちゃんみたいに抱きしめて。泣いてやるからね。

ああ・・でもそれって。新郎がくれるのだっけ?誰よそれって?
ああ・・想像も出来なくて。なんだか不安になってきます。

子供の成長。親にとってこんなに幸せなことはなくて。
時に信じられないくらい。それを実感しながら・・・
親は年老いていきます。

生んだ事実。育てた事実。こころの中のアルバムから溢れ出すように。
子供は育っています。

いまも・・これからも。ずっと・・生きている限りです。



2004年06月06日(日) 今夜だけ許して下さい

雨だけど雨音が聴こえない静かな夜です。
なんとなく。ふぅ・・っとしてソルティードッグを飲み始めたところ。


つい今しがたサチコを駅まで送って来ました。
夜行バスで大阪に行くのです。寝ている間に着いてしまうんだから。
すごく近いように思ってしまう。夢を見ている暇もきっとありはしない。

私も一緒に行きたいなと思った。でも同行者じゃなくて・・・。

たとえば。ちょっと昔に観た『秘密』って映画みたいに。
母はすでに亡き人なんだけど。魂が娘のカラダに乗り移るってやつみたいに。
そして堂々とアノヒトに逢いたいと。不謹慎にも思っている次第です。
すいません。こんなこと二度と考えませんから。今夜だけ許して下さい。

でもね・・そしたらサチコがとても可哀相。
私がサチコのカラダを乗っ取ったりしたら。あの娘の魂は何処へいくのか・・。
そうですね。やっぱ・・これはとてもイケナイ願いなのだと思います。

私は無理です。ほんとうに無理なんだと諦めています。
もっと現実をしっかりと受け止めて。生きていかねばと肝に命じて。

     身の程を知るのです。今以上にもっともっと・・・。



2004年06月05日(土) 母が痛くて

朝は陽が差していたけれど。日中はずっと霧のような雨が降ったり止んだり。

土曜日も仕事。ほんとは月に一回だけは休んでも良いのだけど。
よほどの用事が無い限りは、ずっと出勤している。
月曜日にいつも思う。休み足りないなあ・・って思う気持ち。
まっ・・それは贅沢ってもんでしょう。と思い直すことにしている。

今日は。専務オババ・・母が、膝の痛みに耐え切れず病院へ行った。
このところずっと痛みを訴えていたけど。忙しくて行く暇がなかったから。
お天気のせいだろうか・・今日は特に歩くのも辛いくらい痛がっていた。
土曜日でも診てくれる病院が見つかってよかった。

もう65歳なので無理もないかな・・と思う。
自営業なので定年がないから。たぶん彼女はとことん頑張るのだと思う。

午後少し遅めに機嫌よく帰って来た。病院の帰りに焼肉定食を食べたとか言って。
「嘘みたいに楽になった」と歩きぶりも良くなって。

でも・・それはほんとうにつかの間。多分痛み止めの注射が効いていたのか。
私が帰る頃になると。また顔をゆがめて痛そうに嘆くのだった。

湿布をしてあげてから帰ることにした。そうして彼女の足を抱きかかえるように。
白く柔らか過ぎるようなふくらはぎのあたり。なんだか怖くなってしまう。
どれほど記憶を遡ってみても。触れたことなど一度もないように思う。

張りをなくした足。ところどころに老人性のシミのようなものがあって・・。
ああ・・知らなかった。いつの間にこんなになってしまったのかと。

私が母として記憶している彼女は。とても若くて綺麗だったから・・。

一緒に仕事をするようになって16年。母だと思ったことが何度あったろう。
いつも厳しく。時にヒステリックで。たまに優しくても母ではなかったような。

そんな気がする。だけど・・やはり。それは母に違いなかった。

タイムカードを押していると。「ありがとね」と母が言った。



2004年06月03日(木) むーんらいと

月が・・さっきちょっと外に出たら。隣家の向こう側がえらく明るくて。
ん?何だろう?って路地からそれを確かめるように見てみたら。

月が・・今夜はすごくまん丸で綺麗です。少しオレンジ色に輝いています。
うさぎさんもはっきりと見えます。耳がピンと立っているのが嬉しい。

月が・・こんなに綺麗だと。少しだけ胸騒ぎがします。
わくわくというよりドキドキです。

そうして言葉に出来ない『なにか』が込みあげてきます。
それはきっと。口に出してはいけないことなのかもしれないけど・・・。

月が・・欠けるのが。ふと寂しくなる時がありませんか?

そうして見えなくなる夜が。怖くなる時がありませんか?

月は決して無くなりはしないのに・・・・。



2004年06月02日(水) 笑顔がいっぱい

今日は。仕事がちょっといい感じでした。
気の持ちようかもしれないけど。「ケセラセラ」の気持ちって。
不思議とどこか良い方向へ向かうものだと思った。
期待とかそういうのなくして。思いがけなくラッキーな感じで。
閑古鳥が白い鳩になったような一日でした。
お客様は神様だ!と心から思えた日。ほんとうにありがたいことです。

どんな日もあるけれど。今日みたいな日があるから頑張れます。

明日は明日の風にまかせ。笑顔を忘れずにいたいです。



2004年06月01日(火) はっとして・・・

もう6月。早いものだ・・どんどん流されているような気がする。
どこなんだろうそこは。若き日には思いもしなかった『果て』みたいなところが。
漠然としてそこにある。焦ることはないと思いながら少しだけ焦ってしまう。

だけどカレンダーをめくるのがなんか好きです。
風景写真のやつだと。季節ごとのなんともいい感じの風情があって。
朝一にそれを見るとすごく嬉しくなります。

職場のは教訓カレンダーで。これもまたはっとするような人生の教えというか。
ふむふむと頷いたりします。ちなみに今月は・・・
「自分の身をかわいがるほど迷いが出て来る」と書いてあって。
なんとなくこそばゆいような。ちょっとした後ろめたさを感じたりします。
そんなつもりなくても。つい無意識にそうしていること・・きっといっぱいです。

だからほら・・すごく迷い苦しんでいる時って。
ひとよりも自分が大切で。自分の欲ばかり優先しているのかもしれないな・・って。
ちょっと賢くなって思ったりしました。

たかが・・カレンダーなんだけど。大切なことにはっとした6月が。
急がないで。ゆっくりと歩めたらなと願います。


などと・・堅苦しく生意気なことを言いつつ。
今夜も酔っているのですが。

例の方の昨夜の日記に。「ホッピー」というのがありました。
焼酎のビール割りだそうで。好奇心で飲んでみたいなと思ったりしています。

意識不明になってみたいな・・とふと思う夜です。

                死んだように眠りたいです・・・・。


 < 過去  INDEX  未来 >


anzu10 [MAIL] [HOMEPAGE]

My追加