2008年09月02日(火)...唯我独尊

 蓄えられた絶望が沸々と溢れ出て、目の前が腐ってゆく。生かさず殺さず搾取する筈の贄の、自我を振り翳す分を弁えない居丈高な言動にも、嫌気が差していた。
 決して諂わず誰にも屈しない筈の傲慢と云う名の気位が鈍って、何処か社会のモラルや俗説に塗れ慣らされている精神が、気に喰わなかった。あの頃の鋭さが息を潜めて、円滑や常識への思慮に侵された思考が、毛嫌いしていた大人みたいで、気付く度に腕を引き裂きたい衝動に駆られる。非常識に壊された子供時代を抱えて、満ち足りないまま、有耶無耶に世間に混ぜられてゆくことが我慢ならない。
 犠牲も覚悟さえも転嫁出来る横暴さで、永遠的に子供で居ることが許されないなら、もう全部、要らない。

 一覧