2014年11月29日(土) |
(28) 終幕の予感 |
ああ 一 私のかなしみは/ やさしくなり/ リンパ腫の是非がわからないまま/ 余命も/判然としないまま/ 一人で生きることは/ 弱いことだろうか
二 ベートーベンから/ 孤独を/ <強さとさびしさ>に/ 静寂化することを/ 学んだ
三 ベートーベンは/ 最も/敬愛する偉人であり/ その精神は/ 最も高貴である
四 彼の弦楽四重曲のアルバムは/ 25枚持っている 厳格なブタペスト盤より/ いまは/うつくしいアルバン・ベルク盤が/ 聞きたい
五 うつくしいかなしみは/ 人生の終幕に/ふさわしい 私のかなしみも/ うつくしくありたい
→文集/「生きていることの哀感」 2014・06・13〜11・29〜 にほんブログ村→ポエム→詩集
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