五、秋声
かなしきかな 凍える五湖のなかに 孤舟ありて 白雲生じるところ 径(みち)は切れ 高峰の上に 真青(まさお)の空と 清光の輝き
木陰(もくいん)に そのひとの憂いありて ひとり 秋声を聞く
六、深省
清く われひとり清く 花葉(かよう)の落下 夕辺(ゆうべ)の形影(けいえい)動きて 松声(しょうせい)哀し
明月は高峰(こうほう)と対峙し 清影(せいえい)を落とす
広情(こうじょう)ゆえに 友を結び 君と同心を結びしが 心去って閑(しずか)なり
星 移る天 清新なる白い宝冠の峰先(みねさき)は 明月の直下にそびえ 深省(しんせい)のなかに 愁(うれ)い多少
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