2014年02月02日(日) |
カンタンな哲学(8) (集団化と孤立化の原理)文章 |
1、 生物学的に言えば、人間は動物であるから、人生は生存競争と言う事が できます。人間は生存競争の原則から、逃れる事はできません。 生存競争は二つの対立する局面を持っています。 生存競争が、異種間、人間と他の動物の間に起こる場合が、 共同主義の原型であり、人間同士が団結し他の動物に優越しようとします。 生存競争が、同種間、人間と人間の間に起こる場合が個人主義の原型であり、人間同士の間で優劣がつけられます。 この二つは、人間にとって最も基本的な思想で、内容は正反対です。
2、 人間は生存競争(自己保存の法則)によって生きています。 そして、一方では生存上自己の利益となる者は自己に吸収しようとし、 他方では生存上不利益となる者を自己から排除しようとします。 前者が集団化であり、後者が孤立化です。 集団化の思想は共同主義に見られます。 共同主義は、共存の論理に基づいて、平等を目指し、団結の原理を持ち、 共同の利益を求めて、信頼と愛を生み出します。 孤立化の思想は個人主義に見られます。 個人主義は、自立の論理に基づいて、自由を目指し、競争の原理を持ち、 自己の利益を求めて、対立と孤独を生み出します。
3、 このように、共同主義が愛の源泉であり、 個人主義が孤独の源泉です。 集団化が共同主義の生物学的根拠であり、 孤立化が個人主義の生物学的根拠です。 共同主義と個人主義は、人類にとって最も基本的な思想で、 内容は正反対です。
<人生における愛と孤独> 4、 人生において愛と孤独は共存し、 人間は愛だけでも孤独だけでも生きてゆけません。 個人にとって、その比重は異なるとしても、 人生には、両方とも、必ず必要です。 愛は共同主義という思想的根拠と集団化という生物学的根拠を持ち、 孤独は個人主義という思想的根拠と孤立化という生物学的根拠を 持っているからです。
愛と孤独(集団化と孤立化)は、自己保存の法則の表裏なのです。 正確には、個体保存の法則の表裏です。
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