Stand by me,please my friend
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近藤智洋/塚本晃@呉・花club
呉までどうやって行こうか、と思っていたら、連れの弟くんが呉まで送ってくれた。 呉の商店街はこぢんまりとしていた。メニューがビールだけ、という店でビールを飲んだ。半分も飲まないうちに顔が真っ赤になった。いつまでたっても弱い。。
この日は塚本さんから。今年に入って何度かライヴを観たから、聞き覚えのある曲も増えてきたなぁ。NOWHEREもちゃんと聴いたほうが良いかしら。なんだかんだで一度もNOWHEREを聴いたことなくて。
近藤さんの1曲目は『少年』。イントロのギターを聴いた瞬間は何の曲か分からなかった。思い返すと、この曲ってピアノでしか聴いたことがなかったからかも。 カバー曲は高橋研さんが川村カオリさんに作曲した『うそつきのロッカー』。初めて聴いたのに、すっと自分の中に入ってきてびっくりした。高橋研さんが唄うのも聴きたいな。 次に聴こえてきたのは聞き覚えのない曲。途中の歌詞から、これ『ディズニーランド』だな、と思った。歌詞は『二人の航海』に通じるものがあったような気がする。悲しみに鍵をかけないで、涙を隠さないで、みたいな。このタイミングだったのもあるけれど、じーんとしてしまった。この曲好きだな、きちんとした歌詞が知りたい。
本編の最後に唄ったのは、『the forget-you-not』。生きてると、きっとこの人とはもう二度と会えないだろうな、という瞬間があると思うのだけど、と。だからこそ、今この瞬間を大切にしたいなと思う、と言って唄い始めた。本人がどういう気持ちでその言葉を言ったかは分からないし、想像しようとも思わないけど、いつもよりも時間をかけて丁寧に唄われたこの曲は、私にとっては鎮魂歌に聴こえた。ちょっとだけ視界が滲んだ。
アンコールは塚本さんとセッション。『小さな夜を抜けて』、『Everyday & Every Night』、塚本さんの『橋をわたる』。ふたりで演奏してると、お互い相乗効果でどんどん声がでかくなっていった気がする(笑)『橋をわたる』良かったなぁ。塚本さんの唄声も、近藤さんのコーラスも、ふたりのギターも。近藤さんのギターは珍しく弦が切れてた。
この3日間、色んなことが起きて、自分の生活自体に変化は無いのだけど、日本は大きく様変わりしてしまった。そんな中、この歌声が変わらずここにあってくれて良かった。多少なりとも不安やストレスを感じて疲労していた心がラクになった。音楽はやっぱり必要だと思った。被災地では、まだそんな気分にはなれないと思うけど、いつかまたこの歌声が東北に、北関東に届くと信じてる。
カオリ
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