Stand by me,please my friend
DiaryINDEX|past|will
夜中までニュースを見続けて寝不足で、精神的にも既に疲弊していた。被災された方はもちろんのこと、こんな遠くにいる私までこんなことになっているんだから、日本全体が疲れちゃってるんじゃないか、と思った。
この日はピロウズのライヴに行くことにしていた。朝、サイトを見ても「延期」の文字は無かった。一緒に観るはずだった千葉の友人は当然来れなかった。もてなす人も来れなくなってしまったので、ギリギリに待ち合わせる。クアトロの中は普段と変わらない感じ。私はどんな気持ちで臨めば良いか分からなくなっていた。
暗転。久しぶりのピロウズ。さわおさんの表情が心なしか硬い気がした。それでもいつものようにライヴをやってくれた。
終盤、さわおさんがMCをした。ものすごく言葉を選んでいるようだった。このまま何も言わずにいるのも変だし、と、昨日起こった地震のことを話した。それから、俺達には音楽しかないから音楽をやりに来た、と。今日は良いライヴだったと言える夜にしよう、と。この瞬間、自分の心がふっと軽くなるのを感じた。多分、みんな同じような気持ちでいるんだ、というのが分かったから。それからは心から楽しめた。ライヴ自体もすごく良かった。ピロウズを好きでいて良かった、と思った。
アンコールの途中で、別件の用事があってクアトロを出た。近くのライヴハウスでお世話になっているバーのマスターの誕生日イベントがあったから。近藤さんの出番に合わせてハコに着くと、まさに最後のギターを鳴らした瞬間だったというオチ…。 そのころクアトロでは『ハイブリッド レインボウ』が唄われていたはずで。今日聴けなくても良かったか、と言われると返答に困るけど、これからも私はライヴに行くと思うし、またピロウズは地元に来てくれる。だから、きっとまた聴けるよね。
カオリ
|