テレニティの戯言
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2010年10月05日(火) 公務員試験教養論文〜魅力的な都市づくりin東京〜

参考にするなりパクルなり笑うなり何なりと


 東京は、イギリスの著名な都市専門誌「モノクル」で2年連続「世界の住みやすい都市ランキング」の3位になるなど、世界を代表する魅力ある都市として存在感を放っている。東京都の魅力といえば、例えば日本の首都で高度に人口や産業が集中するためビジネスの中心地として企業が多く、情報の発信地であり、交通の便が良く、利便性にも優れていることが挙げられる。そのうえで、私は東京都をより住みやすい都市にするための対策として「防災対策」と「環境対策」を提案し、以下論じる。


 まず「防災対策」について述べる。東京都は日本の首都として高度に人口や産業が集中することが魅力の一つだが、同時に問題も抱えている。たとえばハイチやチリで大地震が発生したことは記憶に新しいが、東京は高層化・深層化したビル街と木造建築が密集する住宅地とが混在しており、地震発生時には建物の倒壊が懸念される。また住宅地は道路が狭く入り組んでいる所も多いため、緊急車両の到着が遅れてしまうこともあるだろう。そのため、東京都をより住みやすい都市にするためにも防災対策は喫緊の課題である。例えば建物の耐震化・不燃化を推進するために補助金の助成や、防災のPR・改修費用の削減が効果的だと考える。さらに、復興活動を行うときのオープンスペースの確保、企業や他自治体と協定を結ぶなどの事前の危機管理も有効だ。この点江戸川区では山崎ぱん株式会社と「災害時物資供給協定」を締結しており、災害時には物資の支給が行われることになっている。このような協定を結んでおけば突発的に発生する危機事象にも対応でき、都民の安心感も高められ、住みやすい都市へと繋がるだろう。


次に「環境対策」について述べる。東京は多くの企業の中心地であり交通の便や利便性が良いが、それゆえに温室効果ガスの排出も多く、身近な例では目黒区における目黒川の水質汚染などがあげられる。東京都の魅力を最大限に生かしより住みやすい都市にするためにも、環境問題にも積極的に取り組むべきだろう。例えば、環境問題は温暖化や汚染など多種多様であるため、地域社会・企業が連携することが重要だろう。そこで行政はその体制作りのため、地域の環境イベントの開催、企業への新エネルギー開発援助、エコポイントやエコカーの普及を推進していくのが効果的だ。また、杉並区では「すぎなみ環境賞」という、環境に配慮した行動を行う個人・団体や企業を表彰し、環境への関心を高めると共に、行動に移すインセンティヴを与えている。このような体制を行政が構築することにより、社会全体で環境問題に取り組むことが重要だと考える。さらに、環境対策には住民一人一人の日常的な省エネ意識も重用だ。個人が気軽に出来る省エネは、例えば普段の買い物の際にマイバックを持ち歩く、電気を点けたままにしない、環境に付加がかからない家電を使用するなど、個人で行える活動が数多くある。行政は都民の一人一人がこのような行動を実践するように、事業を展開し、積極的にアピールすべきだろう。この点品川区では「マイ箸運動モデル事業」を行っており、個人が実行しやすい環境対策を取り上げて推奨している。このように都民の一人一人が、そして地域社会や企業も一体となり社会全体で環境対策を行うことが、より住みやすい都市への構築に繋がると考える。


上述したように、高度に人口や産業が集中する東京の魅力をさらに生かし、より住みやすい都市を構築するためにも「防災対策」と「環境対策」を行うことが効果的だと考える。これらの取り組みを行政が率先して行うことでより住みやすい都市が構築され、東京の魅力がさらに増すだろう。


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あかま

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