そこにある時間
「出逢うのが遅すぎた」
絶対にそんな事は思わない。この人生で出逢えたこと自体が奇跡だもの。
「あの人」と過ごした今までの「時間」、そしてこれから過ごせるはずの「時間」を自分のための思いでとして綴っていこうと思います。
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今日、急遽入った仕事を片付けて あの人 を迎えに空港に。
だけど、道が混んでいてなかなか空港にたどり着けずにいた。
「でも約束の時間まで後30分あるし…」
と思っていたら あの人 から一本の電話が。
「あとどれくらいや?」
どうやら早く到着したようで、すでに待っていたみたい。 私のいた場所からはまだ40分程離れていたけど、 あの人 を待たせたくないから飛ばして向かった。 いつもはちまちまガソリン代を気にして走っているけど、このときばかりは一生懸命だった。
空港間近に来たので、「あの人」に電話。そして駐車場に車を止めることなく、「あの人」をすぐピックアップ。 すぐさま「あの人」の家に向かって走り始めた。
「あの人」は疲れた顔をしていた。だけど、出張中の様子を楽しそうに話してくれた。
そういえば今週の土曜日、私と「あの人」の共通の友人がベトナムからやってくる。 もちろん仕事で来日なんだけど、私たちに会いに一日時間を割いてくれるらしい。
おかげで来週の土曜日、私は夕方から夜にかけて、そして次の日も一日・・・かな、「あの人」と一緒に時間を過ごせることになった。
私と「あの人」は絶対に結ばれない。
私は私で、誰かを求めてほかの道に進もうとしている。
だけど、なんとなく私と「あの人」は離れることはできないのだろう・・・と思った。
一緒になる事はお互い望んでいない。 だけど、なんとなく離れることはないんだろう。
「あの人」が私をどれくらい必要としているのか・・・は一切なぞ。いや、逆にいえばまったく必要としていないかもしれない。
とにかく。
車の中での「あの人」は、疲れていながらも、アメリカでのことを楽しそうに話してくれた。 「テネシーはあんまりきれいな人おれへんかった」
「食べもの、ぜんぜんおいしなかったわー」
「でも風景がものすごいきれいやったわ」
「あの人」は楽しそうに話した。それを聞いているだけで私は楽しかった。
そう言えば。「あの人」は今回時間を見つけて「JACK DANIEL」の工場に見学に行ったらしい。 そしてそこで記念撮影があり、その写真は3ヶ月間ほどホームページにアップされている・・・とのことだったから、早速探してみた。 すると、一人、顔のデカイ背の低い日本人を外国人の中から見つけた。 間違いなく「あの人」だった(笑)
「あの人」は自分で言っているけど、顔がでかくて背が低い。おなかも出ている。 ま、この肥らせたのは私だけども・・・。 もちろん写真はフリーダウンロードだったから、ダウンロードして保存。
疲れていたみたいだけど、楽しそうに、ほんとうに楽しそうに話してくれた。
この前の「あの人」とは別人みたいだった。
この前のはもちろん本気だろうけど、いつもの気分のむらっ気がでたのかな。
これから先、私は「あの人」とどうかかわっていくのかなんてわからない。だけど、つかず離れずの関係だろうってことは間違いない。
はっきり言えるのは
「あの人」が望むことに対して私は一言こう答えるだけ。
「As you wish(あなたの望むままに)」
私はやっぱり、「あの人」のために尽くすだろう。
Toっちゃん
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