舌の色はピンク
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2022年02月08日(火) 家出、幼稚な善意、明晰、歓待の家

晴れ。寝坊。8時5分起床。
ついスマホをサイレントのまま寝てしまうことが増えたようだ。
少し前に、もっと遅い時間に目覚めて間に合った実績があるから
そう慌てずにまずは弁当を用意した。
オムライス。そういえば前回の寝坊もオムライスだったな。
鶏もも肉を切って炒めてケチャップ入れて水分飛ばして
顆粒コンソメ割って入れて
解凍したご飯を入れて木べらで混ぜて
簡易チキンライスできあがり。
バター熱して卵2個を入れて混ぜて火を止めて
予熱で火を通したら簡易オムレツのできあがり。
サラダ菜とともに弁当箱に詰めて完成。
並行して焼いていたトーストを配膳、
コーヒーをガブッと飲んで
顔洗って着替えて洗いものしてトイレ行って
8時28分。
ゴミ出しのない日でヨカッタ。
2分だけテレビを見ながら身支度をととのえる。
10代の家出が増えているという。
反抗期の家出については、
実際決行にいたるかはさておき、
家出したくなるまでは正常な性情だと思う。
ただSNSを通じて事件性に発展するというのは問題だ。
大人側の問題。
番組では女の子の性的被害について取り上げていた。
「うちに泊まっていきなよ」
と呼びかけるのは40代男性に多いそうだ。
僕が厄介だなと思うのは、
彼らにある何割かの下心とは別に、
また同時に何割かの善意がたしかにあるだろうことだ。
それは幼稚な善意であるかもしれないが、
自身への言い訳として強く機能する。
世の中の連中は下心の方にばかり着目するが、
実はこの善意の方が、装置を起動させる
核心的な仕掛けになってるのだ。
…そんな考えを広げてみたかったが、
なにぶんせわしい二分間のさなかであったから
やむなく切り上げた。
「きみは家出するなよ」
「でもいつか、したくなると思う」
「じゃあその時は一緒にしよう」
「困る」
8時31分に家を出た。


冬の朝に ロマンスの神様 を聞く。
広瀬香美の。
いかにもベタベタな90年代J-POPで、
懐かしさ以外にはどうということもないんだけれど、
その懐かしさイッポンで冬には聞きたくなる。
小学生3年生の頃よく後楽園のスケート場に遊びに行っていた。
ローラースケート、ローラーブレードを楽しむ施設だったが
冬場だけはアイススケートリンクとなる。
そこでこの曲がよくかかっていた。ことを思いだす。

SMAPの青いイナズマは
やはり小学校中学年あたりのころに
自分の部屋もなかったかつての住まいで
居間の片隅に陣取ってガンダムのプラモデルをせっせと組んでいた、
あの寂しく孤独で静かに楽しかった時間と空間を思いだす。

そういう曲いっぱいある。



会社に妻の妊娠を報告した。
現場の上司ではなく、
人事部、総務部、経理部を兼ねる部署の一員へ、
会社の方の制度がどうなんか知らんから今度教えてね、と。
うちの会社ではまだ、男性社員の育休の実例がない。
特別休暇の規定として、
申し訳程度に妻の出産時2日間の有給が認められる程度だ。
だが4月からの法改正により、
雇用側からも育休について声をかける義務が生じる。
そのあたりは向こうも承知しているから、
では改めて社長と相談してみます、とのことで
今日のところは決着した。

これから面談か、それに近い話し合いが生じることになるのだろう。
育休の期間を最小限にとどめたい向こうからすれば、
じゃあどのくらい休みが必要になるのかね、
といった問い方になってくる。
一方で
育休の期間を最大限に延ばしたいこちらからすれば、
じゃあどのくらいまで休みをとらせてもらえるんですか、
といった問い方になり、これでは話が進まない。
しかし僕は会社に…というより現場の上司に強い不信感があり、
信頼関係のない相手に話が通じるとは思えないから、
交渉など一切したくはない。
そのくらいならここは自分の居場所ではなかったと見限って、
職を辞する構えでいたい。
理想は現場を通さずに社長との打ち合わせで
8週間の休みがとれたらいいのだが、
おそらくあんまり現実的ではない…。


荻窪で富澤商店に寄ってカカオマスを買った。初めて。
カカオニブの方が原型に近く、
カカオマスは砂糖と乳製品混ぜ込む直前のチョコレート。
つまり甘くないわけなので、これを料理用に使うのだ。
今回はパスタで使う。


帰宅後は即座に夕飯の用意。
今夜はこの前のリベンジで、大根の煮ものとスタミナ。
大根は前回よりも電子レンジで温める時間を短くしてみた。
味の染みは物足りなくなったが、食感はマシになった。
それでも歯ざわりの悪さがある。
ちゃんと長時間煮たほうがずっと美味しい。
スタミナは前回醤油味だったが今回はソースも加えた。
しかしシックリこない味。
オイスターソースも加えてみた。
まとまりはよくなったものの、やはり何か違う…。
それでも美味しかった。

テレビはこの前録画しておいた地球ドラマチック、
中国の希少動物を見た。
50mの崖から落ちていくインドガンの雛たちが印象的だった。
ほぼ直角の崖から飛び降りて岩肌に身体をぶつけながら
地面へと落着する。
絶対死んだわ…
と思われるのにヒョコヒョコ歩きだす。
生きものってすごい。


「もう、元の身体には戻らないんだろうなって、ふと思ったんだけど」
と妻が言う。
それは別にネガティブな目線でもなく、
ただただそう実感したらしい。
これを聞いて僕の方にも、何か掴めそうな気がした。
「何かって?」
「こう…。世界の真理のひとつに接近できそうというか…」
それは今しがたまで見ていた夢を起き抜けに思い出そうとする
あの静かな努力に似ている。
ほんの一瞬ゆらめいたそれの影を見つめて、
しかるべき言葉で再編してやれれば、
ある答えを得られる。
これがインスピレーションの気持ちいところなのだが、
今回は捕まえられなかった。
思い描いた像は、
卑近な例でいえば、FF6の世界崩壊前と世界崩壊後だ。
震災、戦災の復興でも似たようなものだけど…。
ここにメタファーが認められる。
ビフォーとアフターの間にある線引き。
捕まえられたら、スゴく面白そうな発想ぽかったんだけどな。
まぁ覚えておけば、どっかでヒラメクかもしれない。

その後しばらく話していたら、
妻にもなにか天啓的なひらめきがあったらしい。
「つかまえた」
という。
だがその真意を聞いても、なにが何やらワカラナイ。
「どうしてわかってくれないの…
こんなに私が、アァーッって感動してるのに…」
「そういうの、当人は直感的にゴールに辿り着いてしまうからね…。
ワープするみたいに。
その道筋がどんなであったか振り返って、行きつ戻りつしてやんないと、
人には伝わらないからなあ」

それからコムナルカが面白いという話を妻に振ってみたところ、
この前ハートネットTVで見かけた事例を紹介してくれた。
ある作家…エッセイスト?が自らの住まいを開放しているという。
100平米ほどの居宅のうち、寝室だけは確保して、
あとは出入り自由にしているのだそうだ。
顔なじみではあっても名前を知らなかったりするらしい。
実に興味深い。
僕の頭に思い描いている在り方に近い。
ただ、SNSにより広まっていること、
イベントごとを催したりしていることなどが
妻には引っかかったらしく、そこは僕も同意見だった。
話の流れついでに、僕が思い描いている一つの夢、
食卓による歓待の家について語ってみた。
理念としては賛同してくれるようだ。
しかし現実には難しいと尻込みしていた。


昭和史。
三河ナントカいう炭鉱事業の会社のスト。
人員整理に対する労働組合の激しい反発によって
労組側がストライキ起こしたり
会社側が会社に与する人間集めて第二労組を組織したり
二転三転した結果まぁ労働組合が負けるという。
それ自体よりも、この会社が担当していた炭鉱で起きたらしい
ガス爆発事故によって500人以上が死亡しているという事実に愕然。
ひとところで500人以上の事故って想像つかんな。


れどれ |MAIL