舌の色はピンク
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| 2021年04月24日(土) |
晴れててあったかくて涼しくて気持ちいい |
いい天気。 共同口座に預金するのと 家賃半額4か月分と 奨学金と実家に入れる金と生活費で 一気に40万近くおろしたドーン。
昼飯のチャーハンべらぼううまかった。 じっくりたっぷりネギ油をこしらえてから 国産ニンニク炒めてベーコンも加えて キャベツ長ネギはサッと炒めて 卵べしゃ ごはんトパッ がしがしがしがし べらぼううまかった。
飯食ってすぐ実家へ。 毎度自転車で45分ほどかけて行くのは 運動不足解消のみならず いろいろ思考をめぐらせることができて かなり有意義な時間になるから。 でも往路は大してものを考えなかった。 イヤホンから聞こえてくるやくしまるえつこの声聞きながら ほんとそそる声だなとびっくりしてるあいだに着いた。
小学校だか中学校だかの 教員手伝いのパートをしている母は 忙しいなりにそれなりにうまくやってるようなのだが 校長先生がきっつい人らしい。 語気を荒らげたり言い方に配慮がなかったり 非を認めなかったりと前時代的で そのせいでやる気をなくしてしまい辞めてった若い教師も 何人かいるんだとか。 が、話を聞いているとそんなに母は 彼女(校長)へ悪印象を抱いてないような口ぶり。 どうやら正面切って勝ち気、という人はへっちゃらのようだ。 「だって、ウチの家系がそうだからね」 なるほどだ。 パワハラ上等なのだ。 荒々しくやり合える相手は よっぽどやりやすいらしい。
ついでに母の日の相談をした。 コロナを警戒して翌月は来ないから 花でも贈ろうかと思っている。 そう伝えると、花はいらないとの答え。 でも鉢植えならありらしい。
あと、祖母の手術が難なく成功したそうだ。 「あれ笑っちゃうわよねえ。 手術中にいつ終わりますかって聞いたら、 もう終わってますって。言われたって。 あらいつ手術したのって。うふふ。 手術っていっても内視鏡のあれなのに。 手術っていったら切ったりするものって思ってるのね」 「内視鏡の手術ってどんななの」 「知らない」 じゃあ笑うなよ…。
それから今も実家に住まう次男が 一瞬だけ廊下に現れたが ちゃんとお兄ちゃんに挨拶しなさいよと母は言う。 しかし僕ら兄弟はまったく仲は悪くないのだし ろくに口を聞かないといっても これはこれで一つの兄弟像なのだという意味のことを伝えた。 長男にはかなり面倒になってきているうえ 近年はすっかり蟠りのない会話ができるようになっているが 僕からすれば次兄に対しても長兄と同等の信頼を寄せている。
昔を懐かしんで復路ではミスチルのクロスロードを聞いた。 冷静になってみれば 何がいいんだか っていういかにも売れ線のポップスに過ぎないけども 7歳か8歳くらいの頃 狭いマンションの一室で 兄二人と布団を奪いながら夜の自由時間を過ごしている間 よくこの曲が流れていた。 実はそんなに繰り返しかかっていたわけじゃないかもしれないのだが やけに思い出深い。 そこにいるだけでいじめられるから隅っこで気配を殺し ひっそり兄の漫画を盗み読んでいた。 この頃は貧乏していて、母は毎日がつらく、 思い返すと泣けてくるそうだが、 僕にとっては幼少期のかけがえない記憶で、 なんだったら いつでもあの空間を追い求めてる。 最高の片思いとかいったか、 夜に放映していたドラマを 家族4人そろって布団の上で見た時間を忘れない。 福山雅治のHelloを聞くたびに思い出す。 自分というものの起点、因果の発生が あの時あの空間にある気がする。 この思い出は単に感覚だけで まったくエピソード性がないから 人に聞かせる意義も文章に残す機会もなかった。 でももし自分が消失してしまったら この思い出はこの世から消え失せてしまうのだなあと思い 書いてみた。 しかしそれは誰のどんな思いででも同じだ。 記憶は記録できるが 思い出は記録しえない。 当人の感覚は完結性が高すぎて外部保存できず、 当人の消失とともにこの世から抹消されるさだめだ。 もしかしたら プルーストの失われた時を求めては この限界を突破してるのかもしれないが 読んだわけじゃないのでわからない。
自転車こぎながら 友達少ないよなあってぼんやり考えた。 増やそうと思えば増やせるんだろうけど。 友人の友人みたいな関係性で広げていくのが 自然で健全だってイメージはある。 が 友人の友人は、なんでだか初対面で 殺すぞ って思ってしまう。 いや別に殺害したいわけじゃなく 単に敵意をもってしまう。 女性なら別だけど。 知らない男ってだけで 知り合った瞬間は ぶっ殺してやる くらいの気合が破裂する。 一瞬後にはしぼむし、 すぐに和やかな仲が紡がれることはわかってるんだけど。 それでもだ。 知らない男は大体敵だ。 だから知り合っていけない。 しかしこれはこれで大事な自分らしさだとも思う。 ぶっ殺すぞ って気持ちがもてなくなったら 例の、あの、 大人になってしまう。
緊急事態宣言下で活動が抑制されるから 古本屋とか図書館でいろいろ仕入れてきた。 中野区立図書館はまだ方針が決まってないようだ。 ホームページの方をごらんください と言われた。 オツカレっス。自分応援してるっス。
青野くんに触りたいから死にたい1巻 面白かった。ホラーでもあるのが楽しい。
夜は映画を。 前々から気になってた TOKYO! を。 オムニバス三本のうち 初め作品は知らない監督で イマイチだなあと思ってみてたけど終盤よかった。 イマイチなのは脚本。 それも多分、ホンとしてはいいのだけど 日本語にしたときのト書きがよろしくないのだと思う。 それを口にしていく役者人もよくない(加瀬亮はよかった)し 芝居の演出も行き届いてない感じ。 ゴチャゴチャした部屋は好み。 話はよくできた読み切り漫画みたい。 二本目は本命のレオスカラックス。 ホーリーモーターズの野人の元ネタがこれか。 銀座であれをやってくれるのは満たされるものがある、 街中を闊歩しながら無意味に無法を働いていく というのは僕の中にもあるイメージで、 ひとつの完成形を見た。 しかしこいつは… おれたちの東京をめちゃくちゃにしやがって… ニュース番組のとこなんか完全にふざけてるし。 でも、映画だった。 刑務所内だろうが裁判中だろうがカラスの鳴き声がところどころ入る。 現実がどうあれ、レオスカラックスにとってのTOKYOはそうなのだ。 三本目、ボンジュノ。 いっとう良かった。 というかボンジュノの他作品と比べてもパラサイト含めて このシェイキング東京がいちばん。 日本でロケして日本人しか使ってないんだから 理論上は日本人でもこの映画は撮れるはずなのだと思うと悔しかった。 香川照之の一人芝居ずっと見てられるし 蒼井優はかつてないほど美人に撮ってもらってた。 音楽もよかった。 なにより脚本か。 引きこもりと地震。 引きこもりが引きこもりに会うには。 途中、街中ですりガラス越しに見た女性の人影が消えるとこ怖すぎる。 あれがあるから、 引きこもりが外にでましたという希望きらきらのシーンじゃなく、 不安や精神的歪み、非日常の世界といった重みが グッと作品を締め付けてるのだなあ。 かえすがえすも素晴らしい。 人を食ったようなラストはいただけないけども。
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