舌の色はピンク
DiaryINDEXpastwill


2015年02月09日(月) さようなら真心

数ヶ月前、同僚から誕生日プレゼントとして
ある映画をブルーレイで貰った。
新品で、3700円ほどの。
これはありがたいと持ち帰って早速観ようとするも、
我が家の再生機器に障害があり、長らく据え置かれていた。

それをようやく昨日観れた。
が面白くなかった。徹底的に肌に合わぬ出来で、
どう伝えようか思案した挙句、今日感想を伝えた。
「ようやっと読み込めて観れたんですよ〜」
「おー観れたんですか。どうでしたどうでした」
「ウーンあまり楽しめなかったですね〜。監督も好みでなくて〜」
「そうでしたか〜。そういうもんかもしれませんね〜」
「でも手元にあるし年月経てからまた観直してみますよ〜」
なんとか和やかに伝えられたと思う。

でもひとつ嘘をついた。

我が家の機器はどうしようもなくブルーレイが正常に読み込めず、
結局のところ近所のビデオ店で同タイトルのDVDを
レンタルしてきて観たのが真相だ。
それをどうしても言えなかった。

 アーあの人ならこの映画面白がるだろうな、
 うん新品買ってプレゼントしよう、
 どうせなら最高画質のブルーレイを贈ろう!

とでも真心働かせてくれたものを、
つまらなかった、しかもおまえが寄越したブルーレイは見れなかったから
自分の足で手垢ついたDVDレンタルしてきたんだよ
とはどうしても言えなかった。
まして当プレゼントが7泊8日190円のコストまで招いてるなんて、とても…。

どうせ嘘つくなら「面白かった」「最高だった」とも
胸張って言ってやればよかったのに
なんだかそこには譲れない一線があって、
正直ぶってる自分と正直になれない自分が
虚実織りまぜてとことん醜かった。
季節が五つか六つほど移り変わったら
実はあのとき、と打ち明けよう。


れどれ |MAIL