舌の色はピンク
DiaryINDEX|past|will
| 2014年12月16日(火) |
もっと大切なものもなくしてないかい |
先日傘をなくした。 骨組みは折れに折れ、ビニール部分は破損著しく、 雨にも風にも到底耐えうるものではない満身創痍の有様でありながら なお見てくれだけは傘の図像を結んで、 本来ならば壊れて候無用御免と見なされ捨てられるところを 露先と中棒が無事なばかりに現役を強いられてきた傘だ。 僕によって現役を強いられてきた。 さしたる愛着もなかったが せめて己が手で始末してやりたかったなとも思う。
一方で誰かの手に渡っていたならそれは喜ばしい。 雨にも風にも到底耐えうるものではないあの乞食傘が 誰かの身を雨粒から数滴でも凌いでくれたのなら もともとの持ち主としては冥利につきる。
ところで今日手袋をなくした。 安物ながら厚手で防寒には至極頼もしく これで一冬泣かずに済むと無尽蔵の安堵を与えてくれた、 買ったばかりのお気に入りだった。 過ごした時間は短いが愛着はあった。
誰かの手に渡っていたらを思うと その手を切り落としてやりたい。 なに、なくしたのはおまえのミスなんだから おまえの手を切り落とせ手落ちだけにって? なかなかうまいことをいうじゃないか。 そんなことはどうでもいいから手袋をくれ。 あと傘もくれ。あとポテチ買ってこい。
|