舌の色はピンク
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2014年12月03日(水) 君の手は

発熱の確認のため額へ他者の手をあてがうあの芸、
感じとれる熱は能動者と受動者の相対的な温度差に過ぎず
一方の絶対値なんて計れようはずもないのに
あれでいったい何を明らかにできるというのか。
真実究明の意欲が足りないんじゃないか。
怠慢。諦念。横着。
でなければ思い上がりだ。
自分の手が厳正に恒温維持できているとでも盲信しているのか。
まさかな。
寒ければ手は冷える。そんなこと君にもわかってる。
いいんだよ。素直になろう。
君の手は君の生きる日常のなかで、
食べたり怒ったり恋したり歌ったり、花を摘んだり、
誰かを傷つけたり夕闇に怯えたり星に願いを託したり、
そんな何気ない息遣いひとつで、冷えもすれば温まりもする。
嘘をつかなくていい。君は真実に生きろ。
君の手だけが偽物なんだ。わかったね。さあ切り落とせ。
血の温もりより他に真実は求めるな。まだ間に合うぞ。私は間に合った!


れどれ |MAIL