舌の色はピンク
DiaryINDEX|past|will
とくにファーストフード店でありがちな、 店員に注文を告げた際に彼がキッチンへオーダーを通す声、 たとえば吉野家でだ、 「ナミイッチョー!」 と叫ぶあれだ、 あれはプライバシーの侵害ではないのか。 (あぁ、ただの並を……ただの並を注文したのですね隣の客は) (やれやれですね、素人丸出しですね向かいの客は) など方々の客から侮られていそうだ。 あれをやられると重圧感に迫られ店からおめおめ逃げ出したくなる。 何も侮られる注文ではなくともだ、 オーダーから人物像を推し量られてしまう可能性を生じさせるのではないのか。 食嗜好をはじめとして金銭感覚、 今現在の腹の減り具合、 そこから逆算しての生活リズム、 育った家庭の食卓事情、教育、品性、 幼き日のトラウマ、血塗られた過去、決して開けてはならぬ心の扉…… これらが暴かれる事態もありうる、いやある、 一連のプロファイリングから住所が割れ重大犯罪に巻き込まれる危険性は直線状に加速する、 彼の無遠慮によりもはや我が素性は白日の下に晒され安全の日々は遠のいたのだ! 自意識過剰!
|