舌の色はピンク
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クリーニング店に衣服を取りに行ったら タバコを渡された。 「この前忘れていってましたよ」 律儀だなぁありがとうございます。 「あと、これもかな。忘れ物」 と言って店の主人が緩慢な動きで提示したそれは マックの割引券だった。 恥っず……。 (このガキときたらファーストフードの割引券持ち歩いてるのか まさにザ・貧乏人 小生意気にクリーニングなんか調子コイてんじゃねぇよ 俺様の手をわずらわせるなよ コインランドリー行けよ 割引で浮いた金でアイロン買えよ しかも俺様の店に忘れていきやがって ぶっとばすぞ それともお前アレか マックに勤めてる男か 営業か 浅ましい 実に浅ましい そして嘆かわしい 俺様はマックなんかいかねぇよ 下層に生きる庶民野郎と一緒にすんじゃねぇよ 100円あったらマックへ行ってろよ 俺は100円あったら募金するぜ それがノブレス・オブリージュ 貴族の義務ってやつだ わかったらさっさと帰ってママのおっぱいでも吸ってな サノバビッチ ノーフューチャー) という声がたしかに聞こえ 僕は逃げるように店を去った。 割引券はコンビニのゴミ箱へかなぐり捨てた。 空が青かった。
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