舌の色はピンク
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そういえばこの前車にひかれた。 そういえば、で済む問題でもないんだけど まぁ無事だったんで。
ひかれたってーよりは踏まれたのだ。 狭い路地で無防備に片足を伸ばしていたら 強引に曲がり角を攻略してきた時速2kmくらいの車に 小指のあたりをギュムゥー……っと。踏まれた。 時速2kmくらいの車に。かっこわるい。
にしても車だ。 一般的には重いとされている、あの。車。 その痛みたるや 絶叫、悶絶、卒倒……を免れえない…… くらいのレベルに達していたらよかった、いっそ。 実際は 「あ、車にひかれてる今。今現在。今朝。 痛いし。重いし。ひかれてるし。 これって交通事故になんのかなぁ」 などと無表情で感想する程度の 中途半端なぬるい鈍痛にすぎなくて ある種の喪失感があった。
いや、大事に至らなくてよかった。 20分で治まる苦痛で 貴重な体験ができたと思う。
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