ヒルカニヤの虎



 凝り固まった歴史の向こう

きのうは夜から御茶ノ水でお仕事。
山の上ホテルは今まで外観しか知らず、入ってみたら素晴らしいクラシックホテルだった。インタビュイーが到着するまでロビーでレトロなグッズを見たり文豪コーナーを見たり、2階でやってる作家展を覗いたり、元後輩・現クライアントの編集ちゃんと2人でテンション上がりまくり。

1時間インタビューの予定がちょっと長引いて9時前、タイミング悪く中央線が遅延中。じゃあ東京駅まで地下鉄かタクシーか、え、千代田線だっけ?とあわあわしてると営業さんに「泊まればいいじゃん(自腹で)」と唆され、編集ちゃんに「ホテルのほうがきっと仕事捗りますよ(〆切過ぎてんぞ)」と微笑まれ、2人に「まあまあバーで1杯飲んで考えようや」と首根っこつかまれて猛烈に素敵なバーノンノンにしけこみ、まんまと一泊してしまったわけです。営業さんの意図はしらんが、きっと編集ちゃんは内装の写メがほしかっただけ。

まあでも会場についた時点で「最終間に合わなかったら泊まろうかな」とは目論んでいたよね。せっかくだからね。あと思ったよりお高くなかった。「いつか大人になったら」「場違い」みたいな言いわけがきかない年になってきて、いつかというなら今だと自分に言い聞かせつつ。もう2度と来ないだろうと思うとさらに感慨深い。でもそういう場所ほどまた訪れる羽目になる不思議。人生はそういうめぐりあわせになっている。どうせならと名店山の上で天麩羅食べて帰ってきました。誕生日もお盆も自宅でひたすら仕事してた自分を慰安するために。マグカップと珈琲豆も買ってやったぜ。

クラシックホテルはこれまで格安の学士会館のみ愛好してきたけど、水族館めぐりがひと段落しビジネスホテルも泊まりつくした感がある今、そっち方向にシフトしていきたい。耐震とかで閉館されてしまう前に。

2015年08月20日(木)
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