|
|
■■■
■■
■ 違う明日の夢をあげる
録画してしばらく寝かしていた‘ABCお笑い60年史’が神すぎて5度見。 関西の三十路にしかわからない話で取り乱してすみませんが、夕焼けの松ちゃん浜ちゃんに摩訶不思議ダウンタウンの…!?に、まさかのエキスタ寄席、そして大阪ガスのCMまでも。ダウンタウン総まくりに否応なく滾る。 そしてABCお笑い新人グランプリの歴史で非常階段にベイブルース、ビリジアンにLaLaLa。そこに追い打ちをかけるすんげー!Best10。メガネ部むかし皆やってたなあ!メッセンジャー黒田がたとえ録画でも地上波に出る喜び。ケンコバ「あぁ恥ずかしい恥ずかしい、穴があったら入れてみたい」これ当時意味わかってなかったよ。むしろあつむの葬式DJ「おとーたまー!」が大好きだった。 あ、そうそう最後にM-1の歴史もやってて、後藤がオチを噛むシーンを2回再生されていました。笑うとけ笑うとけ。
さて、すべての若手芸人たちがネタの合間にbaseへの哀惜をそっと潜ませていた愛しいプチワラ&トライ公演の感想はさておいて、ストロングナイン感想。原動力は怒り。
■京橋ナイト・ステージ‘ストロングナイン’2010/12/04/Sat_20:00-@京橋花月
アームストロング率いるユニットライブ、メンバーはマキシマムパーパーサム、LLR、ジャングルポケットという底力のありすぎる面々。 オープニング、それぞれの漫才4本、ほどよくシャッフルされたユニットライブ4本、そしてブリッジ等の映像ネタ、どれもこれも素晴らしい完成度でした。 ほんとにどの芸人も過不足なく、ベストメンバーだと思う。 なにより彼ら自身がとても楽しそう。直球でおもしろかった。 ヨシモトらしからぬオープニング映像のクオリティの高さも注目です。人力舎かホリプロの単独Vみたい。
微妙にネタばれてたり伏せてたり。最後は苦言。
オープニング TRY MEに乗せたジャンポケの完璧な駅弁+粉吹きダンスからの、後続芸人たちの模倣メタモルフォーゼ。いいオープニングだ〜
漫才 マキシマムパーパーサム:浦島太郎の日常。非常にこなれた客いじりからのラストつよしの猛烈なタートルズつっこみ、大阪人が聞いてもすごい速さと舌の巻き。 LLR:超能力が使えるなら?超能力は使えるけどそれ相応のリスクを背負うなら?友達をなくす福田と下心で超能力を望む伊藤ちゃん、テロリストオチ。いいネタ。 ジャングルポケット:先生になりたい。地味に見えてかっこいい技術の先生。おや、ジャンポケにしてはテンポがちょっとよくなかった。セリフがかぶったり噛んだり。あと斎藤さんのキャラはもっと爆発してほしい。 アームストロング:おばあちゃん孝行。突っ込みが変化していくのだけど、掌底が脇腹一点に入るのがツボ。
ユニットコント 市役所:「盥回し」を具現化したすばらしい構成コント。これはすばらしい。大事なことだから2度書きました。 ボス:いつまで経っても出動できないへそまがり署。元ネタは太陽にほえろ。 明太子くん:小学校の1クラス。貧乏で虐げられるつよし君と、成熟した長澤さんと、ブルマを盗まれた福田さんと、福田さんと付き合うことになった安村くんと、スカートが胸下まで吊り上がっている斎藤さんと、とてもひどい太田先生と、明太子くん(伊藤)。明太子くんは説明放棄。神社にお参りしてお賽銭に明太子を投げる明太子くん。 スナック:ママと常連とその友達がカラオケを歌い出すと、生身の人(主に斎藤さんと安村さん)が実演してくれる。ママ(武山)の乳を揉みながらの常連(太田)のアドリブ「こうするとママ‘ジュンっ’て顔になるんだよ」に噴く。う、宇能鴻一郎!(※往年の官能作家)太田あなどれない。まあ私しか笑ってなかったが。最後の栗山さんによるフレディの抜群なホモ感でも笑いました。福田さんはホモ感が出てなかったからだめ。
ブリッジ アームによる苦手克服(という名のキス強奪):斎藤さんの潔癖症を治そう→武山のオバケ嫌いを治そう→つよしの絶叫マシン嫌いを治そう→福田の犬嫌いを治そう。武山のときに背後にちらっと映りこんだかたつむり林を私は見逃しません。 大運動会inつよしんち:6畳ひと間で運動会。出てきたAVは女淫と、たぶんパッケージの感じだと尻フェチ系だったのではないか、と。いずれも5〜6年前のじゃないかなあ。そんなことばかり気にしていた。室内でひどいことされる企画の最高峰はbase時代の次長課長河本。
カテコ ・マキパつよしのご家族がきていて、いじりたおされる。 ・市役所コントの斎藤さんのある動作が東京で受けず、大阪で受けるかと思ったら受けなかった。かわいそうな斎藤さん。笑いをごまかすため芸人全員が猛然とハンコをつく。
…というふうに、公演自体はすばらしかったです。大満足。 とくにユニットコントの完成度と手数の多さには感動した。 ジャングルポケットは「ポテンシャル」の一言で片づけられるのに、LLRは2人とも何かがすごくおかしい。そこがいい。
私が腹にすえかねているのはもちろん芸人ではない。東京芸人の京橋花月公演についてはもうある程度のみーはーは諦めてるのに、その覚悟を軽々超える暴挙をやりやがった隣の女子中学生(?)2人組。残念 まちがいなく会場中で一番うるさい子たちだったけど、立ち上がるのと座席で飛び跳ねるのと足踏み鳴らすのと、前の席の背もたれに両肘置いて絶叫するのはやめろ。もう「かっこいい」「かわいい」「やばい」と私語ぐらいは許すから。でも感極まっての「もういや〜」「もうやめて〜」については、こっちのセリフである。ほんなら帰れや。 途中で「この子はなんらかの精神的疾患をもっているのかもしれない」と思って右耳塞いでましたが、それでもおばちゃん何回か本気で睨んでしまいました。睨んだら片割れは静かになったけどね。それでも隣の私は位置的に音声シャットアウトできたけど、前の席のお姉さんはかわいそうだった。背もたれ上の後頭部あたりで叫ばれたら逃げ場ないもの。あれじゃ舞台のセリフも聞き取れなかったはず。お姉さんは途中から気持ちが折れたのか舞台を見ず、早く終われとばかりに携帯見たり鏡見たりしてらした。気の毒。 彼女らはこんな字ばっかりのレポなど読むわけがなく、今後の私の人生で交差しない人種だからここに書いても仕方ないけど、ああいうのがいると本当に芸人が気の毒だと思う。芸人には何の罪もないとは言え、残念なファンがついてしまう要素が芸人側にもあるのだと思ってしまう。その子らはアームストロングのファンで、アームストロングが出ればところ構わず名前を叫んでキャアキャア湧いてるのに、そのほかでは鞄触ったりしてた。というかアームストロングの笑いどころにすら反応できてなかった。芸人は好きでもお笑いは好きじゃないんだな…。 ライセンスENJOYの前説で最低から始まったアームの印象、地道によくなってきてたのになあ。私のアームに対する好感度を返してほしい。東京の劇場であんなの見たことないから、ふだんお笑いライブを見ない地方のファンなんだと思いますが、心底baseの客層が恋しくなった。あるいはカリカオールの黒ひげナイトで「グリーンベレー」と呼ばれる精鋭たち。 そうだカリカオールの感想書こう。
2010年12月04日(土)
|
|
|