ヒルカニヤの虎



 僕のアーバン・ブルースへの貢献

なかなか明けない梅雨の日曜、2〜3年前からおもろいおもろいとわめき続けてきたクロスバー直撃を見に行ってきました。大阪なのに単独を見るのは初めて。
同時に推してた天竺鼠はけっこうな売れ方をして、GAG少年楽団だって東京で単独やったりしてるのに、クロスバー直撃は東京向きでないのかな〜とちょっと心配してました。
でも8月7日にシアターモリエールで初単独だそう。行く行く!バナナマンの次の日だから行く!誕生日だけど!
ここを読んでくださる方の8割は関東圏の人だと思うので、お時間のある方は騙されたと思ってぜひ行ってみてください。


■クロスバー直撃ソロライブ‘冷麺と情熱ホルもんのあいだ’2010/06/27/Sun_14:00-@baseよしもと

わたしbase入るの何年ぶりだろうか。
座席の年季の入り方は吉本の劇場イチだと思います。

初単独でしたが、そこはそれクロスバー直撃なので何の不安もなく、見終わってこんなにすなおに「おもしろい」ことがあるかと感動を覚えました。
なにかの影響下にあるとか、ひねってるとか、とんがってるとか、メッセージ性が強いとか、シュールとかベタとか、そんな枝葉末節はほんとうはお笑いには要らないのかもしれない。とりたてて演技力が高いわけでもない、スタイリッシュでもないクロスバー直撃は、本当にただひたすらおもしろい。
「おもしろい」の最上級の言葉を帰り道に考えていたのですが、いい言葉を思いつかないので、ただとにかくめっぽうおもしろかったということだけ残しておきたい。
小学校の5年ぐらいのときにクラスにいたアホ男子2人がそのまま大人になって芸人になった感じ。
クロスバー直撃の笑いは誰も傷つけないでみんなを幸せにする。

会場は男の人が多かったと思います。
後ろの扉前でGAGの福井がずっと立って見てた。
暗転中のどこかで前の席の女の子が「これなんなん!?めっちゃおもろいねんけど!」とキレてました。極まっちゃって感情がおかしくなったんだろうね。
おもしろすぎて怒る人はじめて見た。

コントと映像が交互で、うろ覚えですがこんな感じ。

コント:ジムの2人
ブリッジ:GREE
コント:スローウォッチ
ブリッジ:交通安全
コント:最後の一葉
ブリッジ:美人をみつけよう1
コント:潜入捜査
ブリッジ:美人をみつけよう2
ミニコント集:映画ものまね、iPhoneのクソアプリ、ケバブ屋ほか
ED:公造の茶番

iPhoneのクソアプリはシリーズ化していってほしい。
銀シャリ米米のクロスバースイッチでわかっていましたが、やっぱりクロスバー直撃の映像ネタはきわめて秀逸です。
方向性は違うけど、キュートンの映像ネタをみたときと同じくらいの衝撃を受けた。だって映像が終わるたびに客席がざわつくんですよ。ありえないぐらいおもしろいから。
今晩はコマンダンテの安田に追われる悪夢をみるにちがいない。

W杯、イングランドのゴール判定ミスは本当に気の毒だったけど、解説が何度も「クロスバーに直撃したんですけどねー」を繰り返すのでにやにやする。
比較的余裕がある時期なので、W杯は観られたら観ています。冬期オリンピックのときは忙しすぎて観られなかったので、単純にうれしい。


追記1
金曜夕方、研究室で往生際わるく「今すぐ東京か福岡行くうぅぅ」とゴネていたら(※家城さん神保町トーク「私と魔王」or オザケンひふみよ最終)、みんなに妙にびっくりされる。
「明日は大阪でクリフォードの講義があるのに、行かないんですか!?」
なにそれMLでまわってきてたっけ?ていうかどのクリフォード?
私「ギアーツ?ジェイムズ?」皆「ギアーツは5年前に死にました!」
5つも下の後輩たちに怒られた。5年前は地獄の社会人1年目でそれどこじゃなかったし、文化人類学は専門じゃないし...。
結局来日するのはジェイムズのほうらしいですが、学徒たちの「有名人が来る!」という純粋な高揚っぷりから置いてきぼりのわたし。そして誘われても激しく固辞するわたし。
音楽や舞台なんかで「あの人が!生で!」という高揚はわかるけど、学者や研究者の講義を生で聞きたいという欲求はあんまりないな〜。あとでどうせ本なり何なり出るだろうし。囲碁将棋かロシアンモンキーが大阪に来てくれたら、何をさておいても行くけど。
講義前にランチだけお供した同い年の院生に「なんで?」と聞いてみる。「死んだあとに‘私あの人の講義ナマで聞いたよ’って自慢するために決まっとる」そうです。
ああそう。アカデミーって変なの。

追記2
や、やしろさんがもう来年の単独のテーマを生みだしてしまわれた!うわーこっちはまだ魔王とがっぷりよつなのに!

2010年06月27日(日)
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