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■ 清く正しい過去はない
2年連続でバナナマン単独@東京とかぶっていたライセンスEnjoy@大阪。 今年もどうせかぶるだろうと確認もせず、さっき野爆のテクテクツアーと中川家の特大寄席に先行申し込んでから気づいた。今年のライセンス大阪は8月7日の週じゃなかったのか!で特大寄席と同じ日時だったのか! うーん、若干の未練はあるけどトークライブじゃないし、わたしはNGKにゆきます。ていうかライセンスが中川家より1000円高いってどういうこと。会場代と後輩代とツアー経費?
たまりにたまった録画を見た週末 ・ゴッドタンのひがしのりに涙(あんな表情を地上波で見られるとは!) ・漫才ヴィンテージのやすともとフットボールアワーの至福
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それはそうとカリカ単独「魔王コント」、ようやっと最後かな〜。 1と2も長いです。
「お下品夫人」 舞台中央には美容院のような椅子。髪をヘアバンドでまとめた家城さん、白衣でピンポンラケットを構え、ピンポン球を客席につぎつぎ打ち込んでいく。上手側中央の10列目より後ろが狙い目だったようですが、1回目・2回目ともに席が前すぎてはるか頭上を飛んでった残念。こういう演出をみるとシティボーイズのリス投げを思い出すわ〜。 打ち終わって消耗している家城さんのもとにやってくる林さん「いつもの感じで」。 林さんの首周りにはぞろぞろとネクタイの束。ベルトに何十本とネクタイが結ばれてて、それを首輪みたいにつけてる(水どうのタコ星人のよう)。そのメンテナンスをしにきた林さん。「いつも通りカットでいいのかしら?」家城さんは女性です。瀬川瑛子みたいな鼻声。 夫人「おけいちゃん!今日こそ私を抱いて!」おけいちゃん「抱かないですよ」夫人「ギンギンのくせに」おけいちゃん「冷えちゃってキンキンです」夫人「私で溶かしちゃう?」ド直球じゃねえか。という、なんだか慣れたシモなやりとり。 「カットお願いします、Dr.デザイア」「お下品夫人と呼んでちょうだい」お下品夫人はお下品によって成長するらしい。お下品道を極めたくないおけいちゃん。夫人「匠たがらない人はじめてだよ...?」たくむって動詞なのか! 美容院ふうの椅子に座ってお下品夫人にネクタイをカットしてもらうおけいちゃん。伸びてるのはいやらしいことを考えたから?夫人「あたしが切ってるこれはどの夜のお下品かしら?ほんとお下品!」下品下品うるさいな、というおけいちゃんに「お」がついてるじゃない、と夫人。どんな言葉でも「お」をつけるだけでミラクルワードになる。おファッション。おきんぴらごぼう。おきんぴらおぼう。おぼうさーーーーーん! おけいちゃん「逃げてる坊主追っかけてるだけでしょ」このあと3回ぐらい坊主が逃げていきます。 おけいちゃんは首周りのネクタイの毛根ががかゆくてしかたない。夫人「まあお下品!生クリームシャワー浴びてこようかしら」わからないおけいちゃん。私もわからん。 おけいちゃんはここへ来るとよく意識を失う。その間に催眠術で脳をいじられているらしいです。林ちゃんの成長速度が早いのはお下品夫人のせい。お下品夫人ことDr.デザイアは、どうやらマッドサイエンティスト。 お赤おワインをお飲みながらネクタイの根本のなにかをピンセットでつまみ、食べる夫人。ワインの肴なの...?夫人「おけいちゃんのネクタイにしか住んでないのよ、小さいサラリーマン」食うのか!サラリーマンを!食感は海ぶどう。お海ぶどう...海おぶどう...「うるせえな!」ここでもお坊さんが走ったんだっけ。 ワイン飲みながら小さいサラリーマンを食べるお下品夫人に、おけいちゃんがまじめに語り出す。ぼくはたくさんの人を殺してきた。殺すたびネクタイが増えていく。知ってるわよ、と夫人はこれまでの悪行(拾ってきた子どもを殺し、パンツかぶって踊るおっさんを殺し、不動産屋さんでたくさん殺し...)を列挙する。「ぼくは悪でしょうか?」夫人は研究者だから善悪に興味はないという。その成長速度に興味があるだけ。殺人の快楽と罪悪感の狭間で悩むおけいちゃんですが、おけいちゃんは殺人の快楽と罪悪感、そのあいだの葛藤をもとに成長する。もうNo.5までのぼりつめた。...No.5? おけいちゃん「ぼくは誰なんだろう」 お下品夫人「あなたは魔王に魂を売った人間、林景荘よ!」 1部冒頭の演歌が流れる。2部のあいだずっとかかっていた黄色の幕が落ちたのはここ?もうちょっと先か? 僕はなんのために旅をしていたのか、と悩む林ちゃん。お下品夫人は魔王ランディは神、手下のわれわれは悪魔だと言っていた。つまりお下品夫人も魔王の部下だということ。 夫人「あなたは魔王を殺せるかもしれない」林「できるわけない!どうして殺さなきゃいけないんですか!」ん?林ちゃんは人間だったころのことを忘れているの? 夫人「あたしが手を加えた作品が神を殺すなんて、お下品だわ!」 でも自分には魔王を殺す資格がないという林ちゃん。 夫人「この世の中のあらゆることにおいてね、資格なんてものはひとつもないのよ!」 このくだりのお下品夫人はすごい迫力があった。魔王討伐の初期衝動を呼び起こしなさい、と叫ぶ夫人。でも今のままの林ちゃんではダメだ。お下品夫人を倒してさらなる力を手に入れ、神を超えなければ! 林「お下品夫人、俺はお前を愛している」 夫人「......知ってたわ」 お下品夫人が白衣を脱ぐと、中は全身網タイツ(股間に穴があいてる仕様)。パンツが黒。 夫人「私を倒して力を手に入れなさい!」 林ちゃんは魔王に魂を売ってから人間の心を手に入れた希有な存在なのだと夫人はいう。もう身近な人を殺すのは嫌だ、と叫ぶ林ちゃんに対し、最後の戦いを挑むお下品夫人。 夫人「あなたが来ないんだったら、あたしが殺してあげる」 お下品対決が始まります※このへんシリアスからの急展開で記憶がだいぶ曖昧。 林「そこまでいうなら殺してやるよ!」夫人「まあお下品ね!」 林ちゃんの攻撃:ぐるぐる冷血タイフーン。林「...何なのそのかっこ(蔑)」芯から冷えるお下品夫人、しかしお下品微振動によって破られた! 夫人の攻撃:お下品おこんぶアタック。デューク歩行でぬらぬら歩いてくる夫人。しかしおこんぶは直進しかできないので簡単に躱された! 林ちゃんの攻撃:アキラ神拳なにわ節だよ人生は。なにわ節だよ〜のイントロがかかると清水アキラのものまねばりに、唇を鼓にポンポンポンと打たずにはいられない。イントロだけがエンドレスにかかる恐ろしい技。口の周りが真っ赤に腫れてるのにやめられない!叩きすぎて棒立ちになり、うつろな顔で鼓をうつ夫人が鬼気迫っていました。しかし夫人、「飲めといわれて〜♪」とむりやり歌い出すことで技を返した!林ちゃん「返された!」そして今度は林ちゃんの手が勝手に動き出して唇を打つ...けどいまいち本気で打ってない。後半ほとんど添えるだけ。怒る夫人を尻目に「淡谷のり子先生の7点」!返した!(ものまね四天王世代=アラサーしかわからない流れ、でも爆笑) 夫人の攻撃:お下品ケチャップポッキー。No.2ぼうやがムリヤリ口に突っ込んでくるケチャップに漬かったポッキー、すごくお下品なハーモニー。 林ちゃんの攻撃:ご真言を唱え「陸奥ぐるぐるカッター」を繰り出す林ちゃん。ぐるぐる廻るとネクタイが浮き上がり、刃物となって夫人を刺す。そして流れる「みちのくひとり旅」。 ♪たとえどんなに恨んでいても たとえどんなに灯りが欲しくても お前が俺には最後の女 俺にはお前が最後のおんな 切られた夫人は恍惚の表情。そしてモノローグ「ほんとうは、おきれいと言われたかった...」
「Interlude」 デッカチャン=魔王、コッセこういち=林。2人は役名(魔王・林)が書かれたTシャツを着ている。そして1部の幕切れ、林ちゃんが魔王に魂を売ったくだり再現。でもそのままではなくて追加されて長い。そして2人のキャラが変わっている?違う点がたくさん。 すべて人のせいにするコッセ林「死んだのは邪鬼のせいだ!ファックざわざわ!」「死んだのはもとはといえばオコチャのせいだ!ファックオコチャ!」たしなめる魔王。 生き返ることがとにかく大事、でも生き返ったらあなたを殺すかもしれませんよと言うコッセ林。でもすでに魔王「様」づけ。魔王「懐入ってくるね〜」。いつでも殺しに来い、返り討ちにしてくれるわという魔王。 魔王はなぜ林ちゃんを生き返らせた?「お前には魔族としての素質がある」死人からスーツを盗り、ノセられて魔王討伐を誓い、友人を裏切り、旅人を殺し、女を刺し、邪鬼に騙されて死んだ。林「なるほど僕は最低だ、あなたにもらった命を燃やし、この力の限りおろかな人間を苦しめましょう!」 結託し哄笑するワル2人。 え、え、この一幕は一体どういう意味があるの...?
「846章 初めての魔王の間」 魔王によびだされて部屋に入ってくる林ちゃん、スーツから演歌の着物に戻っている。でも首にはネクタイの束。 そこにタオルで顔を拭きながら魔王ランディ登場、例の低音で「顔洗ってたぁ」三途の川から13年、林ちゃんはNo.2になったらしい。林ちゃんを待たせてデコラティブな魔王の衣装を脱いでいくランディ。頭のツノも背中の生首も、すごい高いブーツも全部。靴ずれ防止の絆創膏を貼っていた魔王。「それ、とれるんですか...!」すなおに驚く林ちゃん。魔王「とれなかったら逆にこわくない?」なんと地声は女の子みたいなソプラノ。「声変わりしなかったの♪」めんこい。 魔王「ねえ林ちゃん、ぼくを殺しにきたの?」そんなわけないでしょう、という林ちゃんのNo.2就任を祝ってお茶で乾杯。魔王「お酒なくてごめんね、明日の朝早いから」「あっネイルはがれてきちゃった〜」「今ワンコインランチにはまっててぇ」三連コンボ。林「OLか!」魔王「おーえるではない」 魔王の住んでいるお部屋の中央にはホワイトボードが置いてある。みんなの成績表、赤い花は林ちゃんがダントツ。ホストクラブみたいです。壁には初心を忘れないようにスローガン。「虐殺」は父親の友達の書家が書いてくれたもの。「目標殺戮数:50万人」、でも現状8万人。そのほか「浅田魔王 KILL ヨナ」、「急がば殺せ」など。 「もうぜんぶ疲れちゃった!」とだだをこねだす魔王。絶対的存在の弱音を受け入れられない林ちゃん。「からかっておられるんですね」というのに答えず、魔王は「魔王の存在意義ってなんだと思う?」と問う。魔王「これすごい大事なことなんだから!出るよ!これあるよ♪」 林「人を脅かすこと...ですか?」魔王「さすが林ちゃん♪ほぼ正解♪」 でも存在に意義があるのではなくて、ただ存在しているものに後から意味がついたのではないか?と林ちゃんは考えます。つまり魔王ありき。でも「逆だよ♪」と魔王。先に、初めに意義があった。人間を守るという意義が。 混乱する林ちゃん。だって両親は魔王の部下に殺された。魔王がいなければスラムもなかった、世界は平和だったはずだ。「でもぼくが魔王をやってなければもっとたくさんの人間が死んだし、スラムももっといっぱいあったはずだよ?」林「うそだ......!」だって魔王が生まれる前、人間は人間同士殺し合い、戦争ばかりしていた。生み出された魔王の意義は、人間同士の殺戮を防ぐための共通の敵として存在し恐怖を与え続けること。 タイガーバームの神様だったランディは、人間を滅亡から救うために魔王をやれと言われた。それは上の神様から。上の神様は殺し方にバリエーションを求めたりするらしい。一気に大量に殺戮するんじゃなくて、いろんな手段でちょっとずつ、恐怖に飽きられないように。 魔王「そういうの考えたりすんのもう疲れた!」魔王=神様にとって、人間は守るべきおろかな生き物。 林「だからって何の罪もない人を殺していいんですか!?」 魔王「林ちゃんも殺してきたじゃない、守るために」 林「......もしタイガーバームを集めたときに私が願いを言っていたら...?」 魔王「魔王は死んでたよ!でも言わないでよかったね、人類滅亡のお手伝いだよ♪」 混乱し、部屋に戻る林ちゃん。ひとりになった魔王。 「黒人地域があんまり殺せてないから、今週は黒人ウィークにします♪」「あ、コンタクトとらなきゃ、パリパリになって目ヤニでちゃう」どこまでもOL的に就寝準備。
「884章 あなたは魔王を殺せますか?」 林ちゃんのモノローグ。 林ちゃんは考えて悩んで葛藤を繰り返し、ますます強くなった。あるひ部屋の隅に立てかけてあった伝説の剣にふと気づく。死んでから伝説の剣・カリカを手にしたことがなかった林ちゃん。 手に取ると力があふれてくる!初期衝動を呼び起こされた林ちゃん。 「もし魔王を殺すことでふたたび戦争が起きるのなら、戦争を食い止めればいい。必要悪など認めていたら、人間に進化はないのだ!エイエイオー!エイエイオー!」 魔王ランディを倒すべく、魔王の間に乗りこむ林ちゃん。 そこで見たものは、天井高くロープでつり下がり、首をくくった魔王。 魔王は自殺して、また林ちゃんは魔王を殺せなかった。 弦楽器とファゴットとフルートがレクイエムを奏で(※生演奏)、天井のくす玉から巨大な「カリカ単独‘魔王コント’」の垂れ幕が落ちる。 スクリーンに魔王の遺書が映し出される。ほぼパロディですけど。 体力の限界、気力もなくなり、自殺することになりました(※おおおお千代の富士!) 私の仕事はすべて林景荘に託します 人を殺してもひとり(※放哉) 殺しても殺してもわが人生楽にならざりじっと手を見る(※たくぼく) 殺したっていいじゃない、神様だもの(※みつを) わが生涯に一片の笑みなし(※ラオウ) そういうものに私はなりたい(※賢治) わが魔王軍は永遠に不滅です(※ミスター) 魔王 ランディ・タイガー・バース(阪神の守護神...!) (あれ、山頭火はなかったっけ?) 筆頭を失った魔王軍、No.2の林ちゃんを魔王に仰ごうとする。 林「引き受けよう!魔王も、タイガーバームも、すべて引き受けよう!」 手には伝説の剣。全員が後ろを向いて、林ちゃんが戴冠する。振り返ると全員メガネ(笑) 「エイエイオー!」暗転、響きわたる7頭の虎の吠え声。
明転すると着物姿の林ちゃん(魔王)と、最初の映像で出てきたアーティスト風のかっこした家城さん。 林「さあ願い事を言うがいい!」 家城「魔王死んでほしい、マジで」 林「...ばびょーん」
くるりのワンダーフォーゲルが流れて、構成作家さん、美術さんなどの製作風景が映像で流れる。 出演者のカーテンコール。最後にカリカが客席に礼をして、暗転。 (1回目は毛むくじゃらのぬいぐるみを着たデッカチャンが居残っていました)
アンコール? 林さん=演歌、家城さん=ラップで交互にうたう。めまぐるしく変わる曲調。 林♪人は誰もみな魔王 僕の愛した浅田真央 手酌酒 ひゅるりらら サラリーマン...みたいな演歌。ふつうにうまい。 家城♪上から読んでもカリカ 下から読んでもカリカ 林克治という変態 家城啓之という妖怪 ワールドリーダーは悪いリーダー...みたいなラップ。むずかしそう。 歌い終わって、家城さん「本日はカリカ単独ライブ‘魔王コント〜あなたは魔王を殺せますか?’にご来場いただきまして、まことに (※深く礼をしながら2人とも口パクで)ありがとうございました」
終幕。
お詫びライブ(と3回目)は見てないので、これで終わり! どっとはらい。もうほとんど意地です。 1回目と2回目の間に喫茶店でしこしこメモ書いて、2回目終わったあともバスで寝ずにしこしこしこしこ書いて、仕事の取材メモ帳の裏表紙まで使い切ってしまったぜ...。字がみみずで判別不可能なところは妄想と勢いで補完したけど、いろいろ抜けたり入れ替わったりしてるなあきっと。 もともとは、いつも吉本系のライブで大変お世話になってるIさんが急用でカリカ単独行けなくなって、ああじゃあできるだけ客観的に覚えて帰らないと......と思ったのが始まりでしたが、すみません途中から完全に自分のためにやってました(土下座)
考えてることはいっこ上の記事に書き足していく。 本気で神保町花月「魔王と私」行きたい。本気と書いてマジと読む。立ち見ってあるのかな…。
2010年06月14日(月)
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