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■ 待ち合わせのレストランはもう潰れてなかった
おええええ(仕事が切羽詰まると吐き気が…)
しかしめげずにショートバス感想。忘れないうちに+現実逃避。監督はヘドヴィクの人、でも心の整理箱のヘドヴィクとは違う箱に入りました。ショートバスはセックスアンドザシティとかエロ事師たちの入ってる箱です。
とかく性描写が注目されるようですがエロはほぼ関係なかです。コリーダに負けずぼかしだらけ、でもセックスはツールでしかなくてね。ほんと全然エロくないのこの映画。エロ目的の人はがっかりします。私です(言い切った)。いや本当にすばらしい映画だったんですけど、よい意味で期待が裏切られた…。
冒頭、エポックTVみたいなつくりもののNYの上空をジェットコースターのごときスピードでうねるカメラ、とびこむ小さな窓ひとつ。ここでアタリの手応え。 ゲイカップル(→トリコロール)にオルガズムのないセックス(恋愛?)セラピストにSM女王様に乱交、覗き、エトセトラ。言ってしまえばセクシュアリティの多様性の縮図で、でも今アカデミズムにいない私にはあまり興味がない。ただそこらへんにいる人間の営みが必死で滑稽で悲しくていとおしいだけだ。
この監督は前作からずいぶんと人間の愛し方を変えたのだなあと思いました。見たのがかなり前だから定かではないけど、しかしあの異形たるおのれの怨嗟や情念のカタマリをどう昇華したのだろう?根底にある孤独は同じですが、この映画には信じられるたぐいのやさしさと弱さが溢れています。
停電の夜、NYの街に明かりが灯って、で、それでOKなの?とほんとうは思わないでもない。でもサロン「ショートバス」でのクライマックス、バンドの乱入乱舞に拡声器の歌声(サロンの主人ジャスティン・ボンドが最高であった)だけでもうOKと思ってしまいました。幸せな色の人間賛歌の映画。理屈じゃないよな。 そんなわけでおすすめ。
2007年09月19日(水)
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