Skipper Johnの航海日誌

2007年09月18日(火) ジャッキー・チェンの環境保護活動

ジャッキー・チェンの環境保護活動

ジャッキー・チェンは2004年から中国環境文化促進会副会長に就任していて、さまざまな公益活動を通じた寄付だけでなく、新発電技術や殺菌技術の開発をしている科学者に援助をするなど積極的に環境問題に取り組んでいる。ジャッキー曰く「芸能人は公の人間です。芸能人の一挙手一投足は社会に広範な影響を与えていますので、自然と一定の社会責任が生じています。」と、環境問題への更なる取り組みを誓った。
(9月13日付け 第一財経日報)

戦略ポイント: 公人としての責任と義務を果たすこと

ジャッキー・チェンは香港生れですが、もちろんここ中国でも絶大なる人気を誇っています。ジャッキーは1970年代にあのブルース・リーの映画でスタントマンを演じたりなど、すでに香港映画界の大重鎮であり、30年以上も銀幕の世界のトップを走り続けています。

私も知らなかったのですが、中国国家環境保護総局が後押しする「中国環境文化促進会」の副会長も兼任して中国の環境対策に一役買っていたとは知りませんでした。私はジャッキーの人気の秘密として3つのポイントがあるのではないかと思っています。

第一は、誰にも真似のできないアクションを自ら演じられることです。例えば、米国のハリウッドで活躍している中国関係のスターはジャッキーやジェット・リー(李連傑)、チョウ・ユンファ(周潤發)などがいます。しかし、ジャッキーはその独特なアクションやキャラクターで誰もジャッキーの代わりはできないという芸風を完全に確立しています。これはなかなかできることではありません。

第二に、ジャッキーの継続した努力です。例を挙げると、ジャッキーは小さい頃香港ではほとんど英語教育を受けられませんでした。80年代にテレビで見たジャッキーのインタビューはすべて広東語でした。今はどうでしょう?ものすごく流暢な英語と北京語を駆使してテレビの前で堂々と話しています。トップスターが恥をしのんで外国語を勉強することはなかなかありません。そういうジャッキーの努力は語学だけでなくあらゆる面で生かされています。

第三に、環境保護を含めた国際的な社会貢献活動への参加です。記事のコメントでは「芸能人には一定の社会責任が生じている」と言っていますが、ジャッキーが自ら公人であることを自覚し、そこから発生する責任と義務を、国際的な社会貢献活動を通じて果たしていることには感動を覚えます。

ひるがえって日本では、有名人の社会貢献は若干自らの宣伝になるように取られることもあり、あまり積極的とはいえないようです。先日も24時間テレビをやっていましたが、一年一回のお祭りイベントではなく、自らのポリシーで貢献を選び実行していくことに関しては多くの日本の有名人にジャッキーの活動を学んで欲しいと思います。

有名人にできる社会貢献は大きな影響を与えます。われわれ一般人も、何かできるところから一歩ずつ、社会貢献してみるのが大切なのではと感じます。


 < 過去  INDEX  未来 >


Skipper John