2007年06月04日(月) |
戦争は必要悪なのか?? |
昨日、「硫黄島からの手紙」という戦争映画について書きました。
そのあと「宇宙(そら)の約束」(山元奈津子著・三五館)を読んでいて、「戦争とは必要悪なのか??」ということを考えました。
山元奈津子さんは、富山県の養護学校の先生で、いろいろな子供たちと接する中で世の中とは単純な仕組みでできていることに気づいた人です。どういうことに気づいたのかというと、単純に言えば「カラダが不自由な子や智恵遅れの子でも、祈るように生きている。大きな力とつながっている。人間の本質は祈りであり、さまざまな宗教が感謝で生きることを説いている」という感じの気づきです。
これは素晴らしい気づきで、山元さんの素直でストレートな文章にものすごく感動しました。
今回の「宇宙(そら)の約束」では山本さんは戦争中のイスラエルに行って不思議な体験をしながら戦争を考え直しています。次の文章がとても心に残りました。
「大きな力”神様”はどうして、このイスラエルという地に、ユダヤ人とパレスチナ人との争いを用意したのでしょうか? ”神様”は世界を無目的に作っていない・・・・・・戦争すら、私たちがむなしく生きなくてすむように用意された”もの”や”こと”や、”ひと”なのでしょうか?」
ものすごく深い問いだと思います。
誰でも戦争はイヤなはずです。そんな中で、あえて戦争をしている国々に生れてくる人たちは相当魂のレベルが高く、このつらい経験から多くのことを学ぼうとしている人たちなのかも知れません。
この人生が魂を磨くためにあるのだとすれば、戦争という不条理なものも何か大きな力が用意した試練であるという見方も、なくはないように思えました。
私は戦争に反対です。しかし戦争を通じて大切な何かを学んでいる人々がいることも貴重だと思うべきだと、少し考えさせられました。
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