「将来、あなたの子供が、『これにはどういう意味があるのですか』と尋ねるときは、こう答えなさい。『主は、力強い御手をもって我々を奴隷の家、エジプトから導き出された。」 出13:14
メッセージ題 「力強い御手」
今日は母の日です。母の日は1908年、アンナ・ジャービスという女性によって始められました。アンナは亡き母を記念し、教会に母の好きだったカーネーションを飾りました。このことを聞いた百貨店王ジョン・ワナメーカーがこれを自店で展開し、やがてアメリカ中へと広がりました。日本では森永製菓が昭和12年にこれを広げる運動を展開しました。アンナ、ジョン、そして森永社長の太一郎氏は、みなクリスチャンです。母の日が教会から始まったことは日本では案外知られていませんが、それは聖書の教えに基づいて始められ、続けられているのです。 アンナが基本にした聖句は、「あなたの父と母を敬え。」(出20:12)です。これはモーセの十戒の中の言葉で、そのモーセ自身は誰よりも母親の愛に感謝して生きた人物だと言えると思います。というのは、モーセは本当は赤子の時に死んでいたはずでした。それが母の愛と神の配慮により、川に流され、そしてファラオの王女に拾われ、こうして大きな働きをする人物として成長したのです。もしあの母の情熱、大きな愛がなければ、モーセは死んでいたのです。ですからこの聖書の言葉は、モーセ自身がよくよく味わったものではないかと思うのです。 神は10の奇跡をもって、イスラエルの民をエジプトの奴隷より解放してくださいました。そのために用いられたモーセは、神に守られ、そして母の愛によって生かされた人物です。今日は母の日、私たちの神は私たちを愛し、私たちに最高の母親を与えてくださいました。ですから私たちは、神に感謝をささげ、母に“ありがとう”を改めて送りましょう。
ペニンスラ フリーメソジスト教会 牧師 榊原 宣行
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